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歯科衛生士求人情報
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医院概要

医院名
自由が丘 かなざわ歯科医院 
院長
金澤 啓司
住所
〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5丁目24番1号リベルテドゥ2階

診療時間
【平日
8:00 - 13:00 / 
15:00 - 18:00 
土曜
8:00 - 13:00 / 14:00 - 17:00 

休診日
日曜・祝日  
第2,4水曜日 第1,3,5木曜日
TEL
03-3718-1367
診療案内
予防歯科・小児歯科、むし歯・根管治療、歯周病、矯正歯科、 顎関節症など



ドクターズファイル
日本大学歯学部付属歯科病院
acu place
日本病巣疾患研究会
スルガ銀行デンタルローン
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院長ブログ

受験生

 受験生にとってはここから数ヶ月が勝負の期間であり、集中力、メンタルの強さが試される時期でもあろう。得意科目を勉強する時には時間が経つのも忘れてしまうものだが、いざ不得意科目で机に向かう時は、気の乗りもいまひとつで、この科目が出来るようになればなぁなんてことを思いながら勉強した頃の記憶がが、通院中の受験生と会話をしていたら蘇ってきた。受験勉強は学問とは言えないが、苦手を乗り越えていくことにチャレンジする面白さを見い出せば、勉強しなくてはという苦は自然と消滅する。学生には得意科目をのばすだけではく、苦手科目を克服する体験が、自己を高めることに繋がっていることを知って欲しい。

                                  2021,9,25

武蔵の言葉

 “千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。能々吟味有るべきもの也。” 宮本武蔵のこの言葉は、百回の練習では起こらない質的な変化が千回の練習によっては起こるのであるということを言っている。当方は高校時代まで野球を行ってきたが、試合でコールド負けした時などはそのまま高校に戻って1000回素振りをさせられたことがある。敢えて、“させたれた”という表現を使ったが、当時は1000回振る意味が全く分からなかった。早く練習を切り上げたいと思っていたぐらいだから、野球が上手くなりたいというのは仮の姿だったのかも知れない。しかし、翌日の練習試合で信じられないことが起きたのである。2打席連続ホームランである。手は素振りで剥けた皮が多数あり、バットもしっかりと握ることもできない状態であったが、そのことで無駄な力が抜けてバットがボールに対して最短距離で出たと理解してる。武蔵の言葉を借りれば“量質転化”が起きた瞬間だったのかも知れない(本来の意味するところとは若干違うが)。今の時代、根性論は通らないかも知れないが、質的変化が起こる前に運動、勉強において反復練習を途絶えさせてしまいがちな傾向にありはしないか。根性ではなくても鍛錬はどの時代にも人には必要である。

                                  2021,9,24

急がば回れ

 ランニングに加え体幹トレーニングを数ヶ月前から取り入れたことで、身体の疲労感が減ってきている。体幹トレでは呼吸法も大事な要素であり、正しく行うことで代謝もより良くなることが体感できている。ところが最近、足の張り(大腿四頭筋)を感じるようになったのでトレーナーの方にチェックをして頂いたところ、腰が傾いた状態で体幹トレを行っていることが判明した。間違った姿勢でトレーニングを行えば当然本来であれば使わない筋肉を動かすことになり、身体を傷めることにつながる。実はこのような患者さんが増えているとのこと。テレワークなどで自分の時間が取れるようになり、身体を動かす機会を増やし健康維持に努めることは良いのだが、本を読んで我流で進めるよりは、専門のトレーナーに診て頂きながら正しい動きを身につけることの方が、急がば回れで結果的には早く身体も快調になるというものだ。

                                  2021,9,23

出前?デリバリー?

 昭和の頃、出前といえば蕎麦屋、ラーメン屋、そして寿司屋ぐらいで、数多くの注文をしようものなら時間も掛かり、配達されてからいざ食べるとなるとラーメンなどは麺が伸びたりしたものだった。それでもそういうものだと思って美味しく頂いた子供の頃が懐かしい。令和の今、出前?という言葉は死語になりつつあるのか。我が家でもピザの宅配を頼んだことはあるが、子供達が使う言葉は“デリバリー”。まあ、意味が通じれば言い方などどうでもよいかもしれないが、注文できる“デリバリー”の多さには少しばかり驚いた。ファストフードから本格的なレストランまで幅広い。これもコロナが引き起こした社会現象なのか?いやいや時代の流れ、社会の要請?電話で注文などしているようでは過去の人?注文はスマホのアプリやネットで行うシステムだ。呼び方やシステムが変わろうと、配達された品々はどれも食欲をそそる香りが漂い、我々を幸せにする。それは昭和も令和も変わらない。

                                  2021,9,22

ワクチンによる重症化予防

 新型コロナウイルスの新規感染者数が予想を上回る速度で減じている。日々の感染者数が増加の一途を辿っていた時には気も滅入ってしまいそうだったが、やはり明るい知らせには交感神経よりも副交感神経が優位に働く。2回目のワクチン接種完了率も国民の50,4%の方が済ませており、やはりその効果が大きいのだろうか。「もうワクチン接種は済ませましたか?」と話題のなかで振ってみると、ほぼ皆さん接種済みである一方で、「その質問には答えないようにしています」というご婦人もおられ、コロナ問題はセンシティブである。体質的な問題や、自らの意思で接種しない選択をした人もいる。ワクチン接種の意味を間違えてはいけない。接種したからといって感染しないわけではない。マスクを装着したくないという声は以前から聞くが、ワクチンに期待できるのは重症化予防である。引き続き基本的な感染対策を継続しなければならない。

                                  2021,9,21

慢性上咽頭炎

 慢性上咽頭炎は、後鼻漏、咽頭頭違和感、慢性咳嗽(がいそう)、頭痛、肩こりなど様々な症状を呈するために、注意深い問診と、この疾患に着目しなければ見逃される可能性がある。歯科において治療を施すことは出来ないが、本疾患の疑いがあると思われる患者さんは少なくない。治療法としては上咽頭粘膜を塩化亜鉛溶液で擦過する上咽頭擦過療法(EAT)が有効とされている。アメリカでCOVID-19に感染した直後から1日2回、2週間継続治療したところ、死亡例はゼロ、重症者率は1/8に軽減したとの報告もある。コロナ後遺症の症状は、慢性上咽頭炎の症状と似ているところが多くあるとのことで、昨日の日本病巣研究会・学術集会でも取り上げられていた。有効な治療薬が認可されていない現在、感染後ただおとなしく待つだけよりはEAT治療を積極的に受けることを勧めたい。


                                  2021,9,20

COVID-19と鼻うがい予防

 コロナ禍のなか日本病巣研究会の学術集会が都内で開催され、臨床医、大学所属の研究者など興味深いプレゼンが行われた。COVID-19に関しては感染後の後遺症は論文によって様々であり、2~87,4%の開きがあるとのことである。WHOの資料では約10%、国内データも約10%とのことなので、昨日現在国内の感染者数は約166万人であるので約17万人の方が何らかの後遺症を患っている計算になる。メディアでは不安を煽るような症状を報道するが、後遺症のトップは倦怠感である。倦怠感も程度の差があり、問診票を読むことが面倒になったり、テレワークであればなんとかできるなど、症状に対応する医療従事者も対応に苦慮しているのが現状である。特効薬がない今、やはり感染を何としても防がなければならない。昨日のブログにも記したが、上咽頭の洗浄はコロナに限らず慢性炎症を防ぐうえでは有効な手段であり、皆様におかれましても今日からでも直ぐに試していただきたい。当医院に通院中の方であればサンプルも用意してあるので是非お声がけをして頂きたい。

                                  2021,9,19

鼻うがい

 旦那様が熱中症にでもなって調子が悪いのかと思い看病していたら、更に高熱と息苦しさの症状が出てきたのでかかりつけで診察を受けたところ新型コロナウィルスへの感染が判明し、翌日には急に体調が悪化して救急車で病院に運ばれたとのこと。奥様本人も濃厚接触者となり症状は軽度にもかかわらず2ヶ月経過した今も嗅覚がないとのことである。その後回復されたご主人様は今のところ何の後遺症もなく日常生活を送られているそうで、コロナに感染した場合の後遺症は感染程度とは関係がないようだ。嗅覚障害に関しても治療法はないとのことで、奥様のお言葉を借りると「身体の機能を一つ失った。悔しい。」。当方は明日、日本病巣研究会の学術大会に出席する予定であるが、当研究会ではコロナ以前から鼻の奥の慢性上位咽頭炎の炎症が身体の様々な疾患を引き起こしているとの提言をしている。上咽頭は鼻呼吸による吸気が横方向から縦方向に向かうところであり、細菌やウイルスが滞留しやすい箇所である。上流が濁れば下流は必ず濁るのと同様に、日頃から鼻うがいを励行することは、身体の入口を健康に保つことにつながり、未病を防ぐ第一歩である。

                                  2021,9,18

読解力

 “教科書が読めない子供達が増えているんですよ”と通院中のある区立小学校の教諭の話。漢字を読めないということかと話を伺っていると文意を掴めないということで、算数が解けないのではなく問題の意味が理解できないので数式を立てられないらしい。信じ難い本当の話だ。読解力とは文章力とも思われがちだが、日常生活において人間関係を含めた様々な現象を読み取る力のことであり、社会で生きていく上では欠かせないものである。各種の調査において日本の子供達の学力低下が明らかになっているが、根本的には家庭における活字に接する時間の減少に原因があることは誰もが認めることではなかろうか。デジタル化が進んでいるとはいえ新聞の発行部数の減少は、掲載記事やコラムを読む習慣の減少の一因でもあり、幼少の頃から本を読む習慣、体力を養う意識を家庭で高めていく必要性を求められる時代になっている。


                                  2021,9,17

歩きスマホ死亡事故

 踏切における歩きスマホ死亡事故が起きた。踏切待ちをしていた女性が遮断機が上がると同時に人の流れに沿って歩きスマホしながら渡っていたところ、踏切を渡り切る前に向こう側の遮断機が下りてしまい、線路内でスマホを見ながら立ち止まってしまったというものだ。状況をお判りいただけるだろうか?つまり、遮断機が下りたから立ち止まったのであるが、本人は踏切内にいることには気づいておらず、そなままスマホを見ながら電車にはねられたという痛ましい事故である。あれほど歩きスマホは駄目だと言われているにも拘らず、一向に“歩きスマホ族”は減らず、増加傾向にある。危険なのはコロナだけではない。60代ぐらいの女性が横断歩道の途中で立ち止まってスマホを操作している場面にも出くわしたことがあるが、現代人の脳は完全にスマホに支配されている。韓国では警告音の出る機器が開発されたと最近の紙面で読んだ。便利なスマホではあるが、スマホの進化は人間の脳を退化させ、感性を奪い取る機器のように思えてきた。

                                  2021,9,16

不定愁訴とドクターショッピング

 不定愁訴を抱えた方の悩みには程度の差はあるかも知れないが辛く深刻である。何しろ医療機関で検査を受けても異常がなければ原因不明扱いとなり、人によってはそこから他の医療機関を探し回るドクターショッピングが始まる。当医院においてもお財布に沢山の診察カードをお持ちになる患者様がお越しになる。他科の診査結果で異状がなければ不正咬合から始まる長年の身体の歪みが原因のケースは少なくない。但し、歪み=不定愁訴の原因、とは断定はできない。数十年かけて身体のバランスを狂わせてきたものを、数回の処置で改善させることが出来るとしたらノーベル賞候補に挙げられるかもしれない。説明と患者さんの理解には時間を要するが、不正咬合から始まる体幹の歪みと自覚症状が発症するまで経緯がある程度一致しているならば、先ずは口腔機能の改善を検討すべきである。

                                  2021,9,15

政治に求められるもの

 日本の食料自給率は37%にとどまるとのことだが、海外からの輸入がストップしたら我々の食生活はどうなるのなろうか。というのはコロナ禍の教訓として、日本の医療体制がこれほど機能しないとは誰も予想だにしなかったはずである。安泰だと思っていたことが、不意打ちの危機でほころびが生じてしまう。食料危機管理の観点から問題を捉えれば、まさかの事態に備えるべきであり、それをするのは政治家であり、役人でもあろう。自民党の総裁選がニュースが大きく取り上げられているが、パフォーマンスは要らない。野党も国民受けをするような政策ではなく、現実に即した実現可能なものを提示して頂きたい。国民の政治に対する不信は最高潮にある。“誰が総理になっても同じでしょ”と思われるようではいよいよ日本の危機でもある。人柄、政治信条がしっかりと伝わるような発信力も兼ね備えて頂きたい。

                                  2021,9,14

釣果

 先日、相模湾にてイナダ釣りにトライしたのだが、釣果はゼロ。他の客もほとんど釣れてなかったところをみると、うまく魚群を見つけることが出来なかったのかも知れない。イサキ、サバはそれなりに釣れたので晩御飯のおかずには困らなかったが、この時期はイナダが釣れるだけにリベンジに出掛けたいと小6の次男がやる気である。船宿で釣り具一式をレンタルできるので、初心者の方でも気軽に挑戦できるところが最近は人気があるらしい。また走水の黄金鰺は有名で、行くと40cm前後の鰺が半日で20~30匹は釣れるので以前はよく出掛けたものだ。釣りをされた経験のある方であれば分かると思うが、竿がしなるあの瞬間の引きの強さはたまらない。ちょっと気になったのが、他船でキハダマグロを釣ったお客さんがいたのだが、30キロ近くあるマグロをその後どうされたのだろうか?まさか自宅で捌いて料理をされたのか。海釣りは非日常を体感するにはもってこいである。イナダタックルについてはまた後日報告ということで。

                                  2021,9,13

中庸

 運動時するときには身体のバランスを保つことが大事だという言い方をするが、人のあり方としても、バランスは重要であり、中庸ほど難しいことはないのかも知れない。偏った思考を持たないように心掛けているつもりでも、気付くと自分にとって都合の良い考え方や、好き嫌いによって選んだほうへと傾いているのが現実ではないでしょうか。また、自分中心の考え方しかできないようでは懐が狭いし、井の中の蛙になって成長がない。アリストテレスは「虚栄」と「卑屈」の間に「自尊心」という中庸があり、「大胆」と「恐怖」の間に「勇気」があると、中庸の大切さを説いています。自分と向き合う習慣、修養に努めながら、常に別の視点を加えてバランスをとる心掛けが、現代のストレスマネージメントをしていく上では鍵になる。

                                  2021,9,12

一期一会

 自宅近くの整形外科の建物の取り壊しが始まり、長年目にしていた当たり前の風景が変わった。地域医療に親子二代で貢献されきた医院であっただけに、突然の閉院の知らせと親しみやすい院長先生のフリーランスへの転身には驚かされた。医院継承の難しさがあったのか、目指すべき医療人としての新たな道を進むのかまでは知る由もないが、頼りにしていた患者さんにとっては寝耳に水だったはずである。当方もお世話にはなった患者の一人ではあるが、時代に合わせて変えていくべきものと、変えてはならないものが医院経営においてもある。医療に携わる者としては経営論には足を踏み入れたくないのが正直なところではあるが、医療内容の細分化、国民の価値観の変化、考え方の多様性、そして患者満足などに対応していく中での経営は決して簡単なものではない。但し探し求めるものは秘策ではなく、基本は誰とも一期一会で向き合う姿勢であり、それに徹するに限ると確信する。

                                  2021,9,11

心の様相

 若さを感じない若者がいるかと思えば一方では年齢を感じさせない年配の方がいるものだ。米国の詩人サミュエル・ウルマンの「青春」は多くの人々をひきつけてきた。「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う……年を重ねただけで人は老いない……」。若い時には心に響かなかった言葉でも、ある年齢を超えると頷きたくなる。人生は心の持ちようによってポジティブ、ネガティブ思考のどちらにでもなる。自己のためだけを考えるから内向き志向になるのであり、世の中のために自分は何ができるのかを問いてみては如何か?無限にすべきことはあるでしょう。Can notではなくDo notである自分に気付かなければ、駄目と決めつけている自己を変えることはできないですよ。来院のたびにため息をつき、日頃の愚痴をこぼす患者さんには先ずは自分と向き合ってと伝えたい。

                                  2021,9,10

ネット依存

 小学生の子供が学校からiPadを貸与されて持ち帰ってきた。コロナ禍のオンライン授業を可能にするものではあるが、個人的には小学生に必要なのかと考えさせられる。コロナ前後で子供達の生活は大きく変わり、家でも学校でもインターネット漬けの子供は多くなっている。ある調査では、男子は小学生の1割が「ネット依存」の疑いがあり、女子は高校生の3割が「病的利用」とされた。ネットの低年齢化による脳の発育への影響はまだ長期データがない。当方も日常生活において分からなければ「検索」のお世話になることがあり重宝ではあるが、深く思索に耽るという時間が減ってきているとしたら人類にとっては弊害である。あのスティーブ・ジョブズ氏が自分の子供にiPadを使わせなかったのは有名な話だ。

                                  2021,9,9

開戦前?

 先月ドイツ海軍のフリゲート艦バイエルンがインド洋に入り海上自衛隊と共同訓練し、在日ドイツ大使館が「対日連携を強化」とアナウンス。英空母「クイーン・エリザベス」は米軍横須賀基地に初の寄港となんだが同盟国の開戦前の様相ではないか。東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の閣僚級会合が6日、日米欧中など27カ国・機関が参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議を経て閉幕したが、中国は今回の会議で南シナ海での紛争防止を目的としたASEANとの「行動規範(COC)」の策定交渉を進める姿勢を打ち出したおやおやなんだか可笑しくないか?南シナ海、東シナ海を好き勝手に搔きまわしているのはどこの国ですかと王毅国務委員兼外相にお聞きしたい。在駐日大使でおられた頃の王毅さんは表情が今よりももっと柔和だった記憶がある。欲しいものを駄々をこねる子供のように何でも力ずくで手に入れる姿勢は相手の反感を買うだけですよ。多くの隣国と上手くやっていきましょうよ!

                                  2021,9,8

読書の効用

  読書習慣のある子供は学校の成績もそこそこに良いと以前から言われているが、東北大学の川島隆太先生の研究からもそれが言えるようだ。脳は新しいことをしたり、難しいことをしたりすると良く働くというのがこれまでの通念でしたが、川島先生によると、実験を通じて脳は文章を読む時に見たこともないくらいに活発に働いていることが分かったとのこと。そこで認知症の高齢者の方に文章を読んで頂く実験をしてみたら、薬を飲んでもよくならなかった方がよくなるという奇跡のようなことが起き、脳科学の観点から読書の効用が明らかになったのです。川島先生は現在も仙台市内の7万人強のの子供達の学力データを10年近くにわたって追跡調査をしていて、そこからも読書習慣を持っている子の学力が明らかに高いというデータを得ています。スマホによる脳への弊害が懸念される中、読書の大切さを今一度家族で話し合う時間が必要ではないでしょうか。

                                 2021,9,7

感染ゼロリスク?

  子供達の学校行事が再び中止に追いやられるのだろうか。学校現場の混乱を当医院に通院中の親御さんから伺い知ることが出来る。国内でのCOVID-19の感染が明らかになってから1,5年以上経過した現時点でも、何も分からなかった時期と同様の対応をしているようでは、コロナとの戦いに勝つ見込みなど見えてこないのではないか。どんなに感染対策を施そうが感染ゼロリスクなどは存在しない。コロナと共存しろと言っているのではない。未知なるものへ不安を抱くのは大人でも子供でも自然なことだが、過剰な恐怖心から日常生活に支障が出てしまうのは問題である。報道、ネットを含めた恐怖心を煽るような社会全体の雰囲気は、今だけではなく将来のある子供達の心の発達にとってマイナスなだけである。子供への感染拡大は懸念材料ではあるが、しかるべき対策をとって通常授業、行事を行うことも積極的に検討して頂きたい。

                                 2021,9,6

リモートワークの影響

  コロナ禍でリモートワークが広がり始めた頃、通院中の患者さんからは、「通勤しない分朝の時間に余裕がある」、「リモートでもそれなりに仕事が出来てしまうので、今までオフィスに通っていたのは何だったのか?」など、出勤しないことによるメリットを口にする方が多かったように思う。しかし最近では、「画面越しの会話ではFace to faceではないのでその場の雰囲気というものがなく、周りの人の顔色が分からないのがストレスになる」と言われる方もおられる。私の職場ではコロナ以前と何も働き方は変わらないのでコロナによる影響はあまり感じたことはないが、人間というのは常に人と拘わって生きていなとメンタル的なバランスを崩す動物なのだとパンデミックになって分かったことかもしれない。このまま新型コロナウィルスの感染の収束が長引けば、人との煩わしさの中で人格を磨いていく、人間力を身につけていくという大切な部分が失われていくことにもなり、人間社会が成り立たなくなりはしないか、そんな危惧の念を抱くのは考え過ぎだろうか。

                                  2021,9,5

子供の健康

  “継続は力なり”を子供達が如何に実践できるか?咬み合わせの筋機能トレーニングの成果はこれに尽きる。当医院に通っている子供を診ていると、低学年以下では治療を兼ねたトレーニングの意味を理解できていないので親が付き添わないと治療効果は上がってこない。一方で、高学年ぐらいになると子供の性格にもよるが、こちらの真剣度が何らかの形で伝わると、1ヶ月単位で口腔内及び表情筋、体幹の変化も現れてくる。さすが子供である、変化の度合いが大きいと気付かく瞬間であり、子供達の頑張りを褒めてあげたくもなる。歯科医療従事者としては、治療技術の向上に努めることは言うまでもないが、疾患を診るのではなく人を診ることの大切さ、奥深さを患者さんからは教えられる。親御さんの子供の健やかな成長を願う思いに常に寄り添い、期待に応えられるよう研鑽に励みたい。

                                2021,9,4

理想的な咬み合わせ

  お子様の咬み合わせが気になる親御さんからの相談が続いている。待合室から診療室に入ってくるときの子供の歩き方や顔貌を注視していると、共通して前のめりで歩く姿や唇が開いた状態で入ってくることが多い。明らかに体幹の歪みと口呼吸をしていることが分かる。中顔面の成長度合いが弱ければ多くは前歯部の叢生を抱え、歯列弓もトライアングル型かスクウェア型傾向を示している。ここまでは診療台で口腔内を診察しなくても大体は見当がつく。さらに下顎前歯部が上顎前歯部よりもある程度後退して叢生であれば、下唇の巻き込みが日常的に習癖として存在していることも物語っている。歯並び、咬み合わせの乱れは舌と口腔周囲筋を含めた軟組織・筋機能の問題であり、ワイヤーで歯並びを揃えたところで機能の改善を合わせて行わなければ必ずと言っていいほど歯列、顎位は後戻りを呈する。筋機能の改善は本人の理解と強い意志がなければ結果がついてこない。マニュアル的に手順を踏んでトレーニングを行えば口呼吸と筋機能の改善を得られると考えるのは大きな誤りであり、子供の理解度に合わせて寄り添うような気持ちがなければ子供からの信頼は得られまい。それにしても理想的な咬み合わせをしている子供達はどこにいるのだろうか?

                                2021,9,3

鼻うがい

  皆さんは鼻うがいをご存知でしょうか?鼻腔全体を洗浄することで、粉塵やアレルゲン物質を洗い流します。水道水では鼻がツーンと痛くなるので、サイナス・リンス(NeilMed社)など各社から販売されていますので是非試していただきたい(耳鼻科領域の疾患のある方は主治医に相談をして下さい)。鼻腔内にはコロナに感染している場合は高濃度に存在しているという報告はあるので、症状はなくても日頃から習慣にするメリットはあります。鼻うがいのやり方は各メーカーの説明書に従って頂ければと思いますが、片方の鼻から洗浄水を入れ、もう片方の鼻から出すという方法です。当医院で扱っており、使ってみると鼻がすっきりして気持ちいいという感想を頂いています。手指消毒に加えて一日の終わりに試してみるのは如何でしょうか?

                                2021,9,2

健康の入口

  こちらのブログでも正しい呼吸は鼻呼吸であり、口呼吸は万病のもとになると何度か綴っていますが、自分が口呼吸になっているかどうかわからない方は、朝目覚めた時や無意識時に舌の先がどこに触れているかを確認してみてください。舌の先端が下の歯の後ろについていれば、習慣的に口呼吸をしています。鼻呼吸であれば鼻軌道に存在する鼻毛、繊毛、粘液やリンパ組織が空気を加湿、加温して洗浄してくれますが、口呼吸では浄化されない空気が直接咽頭と肺に送り込まれるので、免疫機能の観点からも決して良くはありません。口腔、鼻腔の炎症は全身に波及します。IgA腎症の原因は鼻の奥の上咽頭の炎症が引き起こしていることも分かっており、上流が濁れば下流も濁るように先ずは人体の入口の健康を取り戻すことが必要です。

                                2021,9,1

『Shut Your Mouth and Save Your Life』

  19世紀の作家George Catlin著『Shut Your Mouth and Save Your Life』には、すでに健康と顔の発達には鼻呼吸が重要であると書かれている。当医院では子供達の不正咬合、体幹の歪み、明らかに口呼吸をしている場合には、数年前から舌の動きと鼻呼吸の関係を親御さんにも説明し、鼻呼吸と口呼吸が単なる換気ルートの違いではないことを理解して頂くように努めている。そもそも正しい呼吸の仕方は生まれてこの方誰にも教わらないで我々は成人になっているが、正しい呼吸とは横隔膜を使った鼻呼吸であり、呼吸機能異常を改善することなく長年生活を送ることにより不定愁訴を抱えることになる人は潜在的に多いものと推測する。成長発育途中の子供のうちに正しい呼吸を身につけることが本来の顎顔面骨格の成長を促し、免疫力を高め、体幹を整える基本軸となる。

                                2021,8,31

不定愁訴を防ぐために

  歯科的に問題のある咬み合わせでも、身体が適応できていれば本人としては何の苦もなく日常生活を送ることができる。それは自律神経が身体のバランスを整えるように働くからであり、そのコントロールが効かなくなった時に身体は悲鳴を上げ、医者の世話になるのが大方の人である。しかしその時点では本来の正常な状態からはかけ離れており、治療やトレーニング、リハビリを行ってどの程度回復できるのかは、それまでに至った年数も関係していよう。幼少の頃もしくは10代の頃から咬み合せを含めた口腔機能の改善が必要だと診断しても、子供に症状や自覚がなければ治療への誘導は試みるも親の同意まで得るのは難しいのが現在の臨床の現場である。また、治療をしなくてもそれなりに過ごせてしまうことが、将来予測される様々な不定愁訴の予防への取り組みを妨げる要素でもある。理想とされる咬み合せはどういう状態なのかを先ずは理解して頂くことが歯科治療の入り口である。

                                2021,8,30

ネガティブ思考

  新型コロナの感染拡大が収まらないどころか子供への感染が拡がる中で、新学期の開始を遅らせたり、時差登校など教育現場では急な対応に苦慮している。定期試験の日程にも影響が出始めているようで、子供達の心身への影響も懸念される。当医院においても子供からの感染が疑われる親御さんの治療のキャンセルが入り始めている。あるご夫婦は2人で感染し、発熱と息苦しさは死の恐怖を覚えたと連絡を下さった。総理は「やっとトンネルの出口が見えてきた」と仰っていたが、その根拠は何なのか私は知りたい。コロナストレスは無意識のうちに蓄積され、日常生活および仕事においてもネガティブ思考になってきている。自助努力が必要なのは言うまでもないが、早く霧が晴れることを願うばかりだ。

                                2021,8,29

自主外交

  アフガニスタン情勢では、国の崩壊はこんなにも簡単に起きてしまうのかと考えさせられると同時に、対岸の火事ではない、同じような構図は日本でもありうると私の中では緊張が走った。米軍が日本を引き払ったら、今でさえ挑発を繰り返している日本周辺国の出方次第では今そこにある危機である。戦後76年、何とか平和に暮らすことが出来ているのは、戦争体験者による不戦の誓いと共に対戦国であったアメリカによる抑止力が働いていることは誰もが理解しているところである。いつまでも戦後と言い続けられるようにするには、そして世界の中で生き延びるために日本が今からすべきことは何か、他国に占領されてからでは議論どころか自由はない。イデオロギー対立が紛争の元凶であることは世界の歴史を振り返れば明白である。他国に左右されない自主独立した外交を進むことは、この国は永遠にできないのだろうか。

                            2021,8,28

歯科治療は痛くない

  「私、痛みに本当に弱いので、今日は治療前に痛み止めを飲んで来ました!」とは、当医院で初めて治療を受ける患者さんの言葉です。今まで多くの歯の治療を数十年かけて受けてきた時のトラウマがあるのだろう、相当の治療嫌いである。必要があれば麻酔をするので痛みを伴いながら治療を受けることなどない。但し、それは治療する側の医療体制によっては少し事情は異なるのかも知れない。アポイント枠に患者さんを詰め込むような状態では、目の前の患者さんの処置中にも拘わらず、後の患者さんを意識しながらの治療となり、時間を気にするあまり麻酔はしたもののしっかりと効く前に処置に移行することになれば、当然痛みを伴う治療になろう。昭和30~40年代頃の治療であれば、そのようなこともあったと聞く。1時間の根管治療後に出てきた患者さんの言葉は「全然痛くなかったですね!」。そうなんです、歯科治療は痛くないですよ!この患者さんの治療はまだ一回表の途中であり、先は長い。甲子園球児のように、患者さんも私も全力プレーで行きましょう!

                            2021,8,27

調律

  美しい音色を出す楽器には調律が必要だ。久しぶりの実家で子供の頃弾いていたピアノの鍵盤を叩いてみたところ、まるでオルガンのような音しかでなかった。何十年も放置されたも同然の状態であれば音が出るだけでも奇跡か?なんでも手入れが大事であり、主のいない邸宅の庭などには雑草が生い茂っている。コロナ禍での生活が一年半を過ぎ、大人も子供もかなりのストレスを抱え、メンタルヘルスを危険度で表せばレベルいくつなのだろうか。トンネルの出口さえ見えれば誰もがそこを目指して頑張れるだろうに、先の見通せない漠然とした不安感が社会全体を覆っている。“人類にとって”という表現を使わざるを得ない状況になってきているのか、それほど悲観的にならずとも楽観的に平静を保つことが必要なのか、何れにしても楽器のような調律師は見当たらない。

                            2021,8,26

優先席

  電車内の優先席が設けられるようになったのはいつ頃からでしょうか?私が子供の頃には優先席などはなく、お年寄りの方や身体の不自由な方が乗車してくると気付いた人が席を譲っていたものである。それは誰かに強制されるわけでもなく自然と心がそのよな行動をとるように働いたからでしょう。しかし今は優先席以外は席を譲らなくてもいいと勘違いしている輩がいるではありませんか。なんて恥ずかしい、嘆かわしい国民になってしまったのでしょうか。東京2020オリパラで選手の活躍を美辞麗句を並べて称賛する報道には辟易しますが、身近な日常生活の中で周囲にもっと目を配れば社会的弱者の方にとっても住みやすい国になるような気がしてなりません。それが国民一人ひとりが助け合う本当の絆というものでしょう。自発的に正しい行為へと促す内面の成長がこの国人には求められている。

                            2021,8,25

スマホ社会

  現代の多くの人はスマホを始め我々は一日中電子機器に囲まれて生活をしている。通勤時間帯のホームや電車内を見渡すと、9割以上の人はスマホをのぞき込んでいると言ってもいい。当方も朝刊の電子版を読むことが習慣になっているので便利で助かっている。そのスマホの調子が悪くなり修理に2週間ほど要することになったのだが、代替機はあるものの使わないで一日を過ごしてみると、LINEやメールのチェックをしない時間があるだけでも自分の時間が確保されたように感じると同時に、普段から無意識に脳がスマホなどの電子機器に支配されている“スマホ脳”の危険さに改めて気付かされた思いだ。インフラは整い、食べるものにも不自由はしない世の中にあって、もしかしたら脳は便利さに慣れてしまって退化してしまわないのか。平澤興先生は“140億ある脳細胞を使っている人などいない”と仰っていたが、人の感性の鈍化や想像力の欠如は、スマホでは代替できない。

                            2021,8,24

感性と無頓着

  むし歯のリスク検査として“唾液検査”を行う際に、3日間の食事アンケートを記入して頂く項目がある。本人にとっては普段からの食生活になるので特別食事内容に違和感はないのかもしれないが、食生活習慣の乱れ、食事内容の偏りなどが明らかになってくる。極端な例では昼食をお菓子で済ませている20代の女性や、ミネラルを摂りたいので水代わりにポカリスエットのようなスポーツドリンクを常用している方などがいる。歯にとってだけではなく、身体の健康を守る観点からも改善が必要であろう。一方で、食事内容を細かく記入してくださった方の中には、季節感を感じるおかずが並んでいることもある。私が子供の頃には筍ご飯を食べながら「このタケノコはどこで採れたのかなぁ」などと家族で会話しながら食べた記憶もある。今は夫婦共働きや子供の塾通いなどで家族みんなで食事をしないご家庭も多いようだが、食卓を囲んでいろいろな会話をすることで、子供達の感性が育まれていく時間でもあるはずです。成長盛りの子供達にとって偏りある食生活は良くないことだが、そのことに無頓着でいる親はそれ以上に困ったものだ。


                            2021,8,23

when in Rome, do as the Romans do

  帰宅途中、電車内で大声で会話をしている外国人のグループに遭遇した。2ドア離れているにも拘わらず、はっきりと言葉の内容が聞き取れるぐらいの会話である。まあ、他の乗客は誰も会話をしていないこともあり車内は彼らの声が響き渡る環境ではあった。それにしても煩くて誰かが怒鳴るのではないかと思っていたところ、“何デカい声を出して話しているんだよーお前らは!少しは周りの迷惑を考えたらどうなんだ!なんだ、日本語が分からんのか?少しは喋れるようになってから来るんだな。”と少し品のない言葉ではあったが怒り心頭の御仁が切れた。私が思うに、車内の乗客は皆“よくぞ言ってくれた!”との思いではなかっただろうか。コロナ禍にあって人前での会話を避けるようにしているご時世に、何の悪びれた感もなく電車内にそのまま乗り続けた彼らにとって我々日本人はどのように映ったのだろうか?日本には日本のマナーがあるというものだ。when in Rome, do as the Romans do

                            2021,8,22

気になる子供の姿勢

  「子供の歯並びが気になるので診て欲しい」という問い合わせが多い。初診時に入室してくる姿から診ていると、前のめりになって歩いている子供もいれば、明らかに片方の肩が下がった状態のお子様もいる。親御さんは歯並びは気になっても姿勢は普段から気になっていないのだろうか。口腔内診査と同時に全身写真を撮影し、親御さんに診断結果をお伝えすると、「咬み合わせと姿勢は関係があるのですか?」と驚いた表情で聞いてくる方もいらっしゃる。それにはこちらが驚かされる。口呼吸が身に付いてしまったり、飲み込みの仕方が逆嚥下になっていれば舌を含めた口腔周囲筋の正常な動きは期待できず、首を傾げたりしながら体幹のバランスをとるようになる。また、歯並びや咬み合わせの良くないお子様の診査をしながら気づくのだが、1)椅子に黙って座っていられない、2)背筋を伸ばして座ることが出来ない、3)体を常にくねらせたりする、ことが共通して見られる。子供達のトレーニングによる治療もそれなりに大変ではあるが、歯並びを揃えるための治療ではなく、顎顔面骨格の成長発育を本来の成長方向に戻す治療であることを親御さんに理解してもらうことに骨が折れる。

                            2021,8,21

日本社会の体質?

  ベトナムでは新型コロナによる感染が起きていないというのは本当なのか?以前から駆虫薬を飲んでいるからというのがその背景にはあるらしいが、実際に私が確かめたわけではないので真意の程は定かではないことをご承知いただきたい。しかし、入院が必要な状態でも自宅待機をせざるを得ない状況が続く日本においては、ただ容体が悪くなるのを手をこまねいて死を待つよりは、最後の手段としてその駆虫薬を用意すべき時に来ているのではないか。それにしても今回の新型コロナウィルスの感染拡大によってこの国の危機管理体制の無さ、指揮系統が全くできていないことに加え、どんな問題でも先送りにする、だれも責任を取らないという体質が日本社会に蔓延っていることがはっきりした。これは76年前の敗戦の時と何ら変わっていない物事を決められない政治の在り方、日本の議会制民主主義の形骸化がコロナによって浮き彫りにされただけのことではないでしょうか。戦後復興の姿が世界から称えられた時代はとうに過ぎているのに、いつまでも余韻に浸っている古狸たちにはシフトチェンジが出来なければ退場願いたい。

                            2021,8,20

選手村を新型コロナ病村に!

  新型コロナウィルスの感染拡大が続くなか、パラリンピックまでもなぜ強行して行うのか?オリンピック、パラリンピックともにこれに懸けてきた選手のことを思えば、中止にはしたくない思いは国民誰もが持っている。しかしである。東京都の感染者数は連日の5,000人前後、全国では20,000前後である。報道によれば、千葉では妊婦さんが救急搬送されることなく自宅で出産したものの、お子さんが死亡されたとのこと。都内では親子3人が感染し、40代の母親が死亡である。まるで戦時下なのか。そんな状況下においても学校生徒のパラリンピック観戦をなぜか執拗に実施しようとする都知事の感覚も全く理解できない。国民の政治家発言への疑心暗鬼は強まる一方であろう。現代の日本で起きているとは信じがたい出来事がこれからも続くのかと思えば、選手の皆さんには申し訳ないが、パラリンピックの中止もやむを得ないのではないか。総理の記者会見では是非ともIOCと国民の命のどちらを優先して行政を行っているのかと、記者の方には質問して頂きたい。今後も全国で毎日20,000人の感染が続けば50日で100万人ですよ、総理!取り巻きの意見はさて置き、パラリンピック中止、そして選手村をコロナの集中治療村にする勇気ある英断を!支持率が急上昇しますよ!

                            2021,8,19

求められる呼吸パターンの改善

今では日常生活においてマスクは必需品となり、家以外ではほぼマスクを装着して過ごすことになっているが、マスクに慣れていないと人によってはマスク内で口唇が開いて口呼吸になる傾向がある。本来呼吸は鼻でするものであり、鼻呼吸をすることで外気はフィルターを通って肺に送られる。成長発育の観点からは、舌が口蓋に持ち上がることと同時に鼻腔を通る空気圧が口蓋を下方に押し下げることで口蓋骨が側方に拡大され、舌の収まる口腔スペースが出来上がっていく。Patrik McKeownによると、成人の場合は健常者と言われている人でも10~20%は呼吸不全があり、小児に至っては25~50%が習慣性の口呼吸になっているという。口呼吸は万病のもとであると言っても過言ではない。成長期の子供達に口呼吸の習癖が身に付くことによって顎顔面骨格の本来の成長が妨げられ間違った嚥下様式が定着することは、解剖学的な成長発育の妨げとなり、体幹の歪みへとつながる。近年の子供達の体力の低下の原因とも無関係ではあるまい。間違った呼吸パターンを改善し、迷走神経を刺激することで身体とマインドのリラックス状態を取り戻すことは、子供だけではなく大人にも必要な時代である。

                            2021,8,18

さらば古き政治体制

政府は新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言に7府県を新たに追加すると決めた。期間は9月12日までで、1日約2万人が感染している状況で、対策を強化する政府の実行力が問われよう。海の向こうでは、ニュージーランドで1名の感染者がでたことで、即座に3日間のロックダウンを決めた。「感染者の抑え込みが出来ていない各国をみての対応」とは国民から絶大なる支持を得ている女性首相の言葉である。新型コロナウィルスの感染が認められた当初、日本の感染封じ込め対策は世界の中で2番目の評価を得ていたが、最近の調査では26番目とほぼ最下位に近い。今も毎日約3,500人の外国人の受け入れを認めている。私は歯医者であるので例えをむし歯に置き換えてみたい。むし歯を繰り返す人が、歯科医院で治療をうけてもそれはむし歯になった原因を無くしたことにはならない。むし歯になる根本原因を理解し、むし歯になる蛇口の栓を締めなければいつまで経っても歯の治療を繰り返すだけである。ウィルスは人との接触がなければやがて死滅することが分かっているのだから、人との接触が無くなればウィルスは消滅することが分かっている。国民全員が苦痛を伴うことは承知の上で、1週間のロックダウンを超法規的な処置として行ったらどうか。今見習うべき国は、経済優先を謳う政治指導者ではなく、小さな政府ながらも新しい道を切り開き、国民に寄り添う真のリーダーであるアーダン首相の政治姿勢であろう。

                            2021,8,17

Noと言える日本へ!

日本発のブランド品の農産物が中国、韓国で我が物顔で生産販売、そして輸出されているというから呆れてしまう。お国柄両国がそのような違法なことをすることには驚かないが、日本政府の技術流出を防ぐ対策のなさ、危機感のなさに日本の農家、他の産業を他国から守る使命感を感じない。因みにシャインマスカットや紅ほっぺ、高級かんきつ「紅まどんな」など30以上の品種の海外流通が確認されているそうだ。品種の海外持ち出しを禁じる改正種苗法を4月に施行したとのことだが、法律を作ったとしてもそれで守られますかと政治家、高級官僚さんに問いかけたい。性善説で良識のない国に対処してきた結果、我が国はどうなってきましたか。戦後76年が経過しても、いつまでも敗戦国の負い目があるからなのでしょうか。物言わない日本ではなく、あらゆる分野において「Noと言える日本!」であるべきです。

                            2021,8,16

終戦記念日

戦後76回目の終戦記念日を迎えた。世界中がコロナ禍にあり紛争の報道がどこかに追いやられているが、世界中が平和であるときは果たして存在したのだろうか。私も戦争の恐ろしさを肌で知る人間ではないが、争いごとによる悲惨さを知る人が年々減ることによって、平和を保ってきた貯金が尽きてしまうのではないか。現に日本に原爆が投下されたことを知らない若者が10~30代の2割近くはいるとのことだ。誰も戦争など望んではいないはずなのに、なぜ起きるのか。相互不信による対立、領土拡大の野心、間違った宗教観、等すべては人間の歪んだ心が発生源である。戦争を望んでこの世に生まれてくる赤子などどこにもいない。池上彰さんは“君たちが世界中にたくさんの友達を作っていく。それが国と国の仲が悪くなった時、戦争を止めることになるんじゃないかと思います”と子供達に発信している。世界の指導者たちよ、虚心坦懐に話し合ってみてはどうかね。

                            2021,8,15

制御不能

以前行われた横浜マラソンの10キロ部門に参加し、念願の大会デビューを果たした際は特に緊張することもなく無事完走し、44分台でゴール出来た。その後フルマラソンにエントリーするも抽選に外れ、更にコロナ禍ということもあり、昨年は実施されなかった。早朝ランニングを始めたのが7年前であり、当初は休むことなく365日、寒い冬でも走り続けたこともあり、身体は驚くほど引き締まった。高校時代の野球部の練習におけるランニングほど嫌なものはなかったのに、今では走らない日があると身体が鈍ったように感じるのだから不思議なものである。年齢を考慮すれば過度のトレーニングは避けるべきであり、何事もほどほどには心得ているつもりである。しかし、ここ数日は降雨によって思うようには走れていない。九州地方から西日本にかけての降雨量が今まででは考えられないほどの量になっており、一級河川及び支流の氾濫が起き、すでに救助要請が多数来ているとのことだ。新型コロナウィルスの感染だけではなく、雨による災害もすでに制御不能になっている。我々は自然災害には無力であるが、ウィルスには人流を避けることができれば減らすことが出来る。それともすでに人間が制御不能になってしまっているのだろうか。

                            2021,8,14

自己修養

五輪金メダルの嚙みつき事件とでも言ったらいいのだろうか。今更ここで詳細を記す必要もないが、品性に欠ける人間が取った行動により、金メダリストは元よりニュース映像をみた多くの国民が違和感や不快な思いをした。なぜあの方があのような役職に就いておられるのか私には理解できない。周りに促されたのだろうか、報道陣を前に謝罪をされていたが、用意した書面を感情を込めることもなくただ棒読みをしているだけである。さほど長いコメントでもないのだから何も見ないでいえないのだろうか。数日前にはどなたかが、平和祈念式典にて読み飛ばしをして叩かれていた。政治家のあるべき姿とは何か。アメリカでは未来の大統領候補と言われていた州知事がセクシャルハラスメントの告発を受け、辞任を表明した。どの時代も、どこの国でも、指導者たるものは人の気持ちに敏感であるべきであろう。人として自己修養が足りなすぎる。

                            2021,8,13

制御不能?

緊急事態宣言の発出により、飲食店は酒類を終日提供しなよう要請が出ている。行き付けのお店も例外ではなく、期間中はアルコールの入荷を止めているので店自体に在庫がないとのことだ。店で飲めないことが影響しているのだろうか、当医院近くの憩いの通りでは、ベンチに人が集って「乾杯~!」と楽しそうにノーマスクで盛り上がっているではないか。店での酒の提供を停止している意味合いをこのような輩は全く理解していないに等しく腹立たしい。「酒が入ると気が緩む」ことでマスクも装着していなければ飛沫を拡散することになるからとあれだけ何度も言われているにも拘わらず協力できないのであれば、これは個人の自由ではなく我が儘であり、昔であれば“非国民”と言われても仕方ない。しかし、言うことを聞かない国民が悪いのか、自粛疲れの心に火がともるような言葉を述べることが出来ないリーダーが凡庸なのか、どちらにしても感染爆発は制御不能になりつつある。

                            2021,8,12

粗忽になってきている‥‥

新型コロナウィルスへの感染者数の増加に歯止めがかからない。陽性となった方の中にはどこで感染したのか心当たりのない方も多いのではないだろうか。感染が広がる最大の原因が人と人との接触であることは尾身会長や医療関係者の発言からも明らかである。横浜港に停泊中の客船で感染が広がった頃、国民の多くはどこか他人ごとのように思っていたはずである。その後緊急事態宣言の発出に伴い学校の休校、テレワークなどによって社会生活は一変し、誰がどこで感染しても不思議ではない状況となってきた。そして現在第5波である。体調が悪くなって救急要請をしても血中酸素飽和度が90以下でないと救急車での搬送はできないと断られる異常事態にまでなっている。しかし、街角を眺めてもそれほどの切迫感は感じられない。コロナ禍が長くなり、粗忽になってきているマスクの着用やこまめな手洗い、消毒などは基本に立ち返ってやるべきである。WHOはやっと日本の開発したリュウマチ薬がコロナの重症化を抑える薬として認可したが、できればそのお世話にはなりたくないものである。

                            2021,8,11

地球温暖化問題は待ったなし

一昨年のオーストラリアにおける大規模な森林火災、今年に入ってからはカナダにおける深刻な相次ぐ山火事、そして今度はギリシャにおいて史上最大規模の火事が全土で起きているという。オリンピックの開催都市東京の異常な酷暑は、競技をリタイアする選手の多さ、選手からの競技時間の変更を要望する声が上がったことなどを通して世界にも伝わったはずである。地球温暖化問題は待ったなしである。温暖化の根本原因は人間の活動であることは疑う余地がない。自国の経済活動を優先にしてあらゆる分野において世界の頂点を目指そうとしている大国は、その取り組みこそが自国の首を絞めることに繋がっていることを認識すべきである。先進国、途上国なのどの区分けは関係ない。このまま掛け声だけ、目標値のみを掲げるようなパフォーマンスを各国の指導者が繰り返すようであれば、今まで築き上げた富も文明も失う日が来るのはそう遠くない。人間が作り出した問題は、人間が解決しなければならない。先ずはすべての柵を取り除け。


                            2021,8,10

日本人

日本人の振る舞いは美しい。昨日閉幕した東京オリンピックの閉会式において、バッハ会長らのスピーチを聞く各国の選手たちの姿は、お国柄なのか様々であったことに視聴者の方はお気付きでしょう。フィールド内に完全に横になっている集団、嬉しい気持ちを抑えられないのか踊り始める選手達。我々日本人は、子供の頃から人の話を聞くときは相手の目を見て聞くものだと教わってきた。橋本聖子会長やバッハさんのお話は開会式でも決して短くはなく、またあの長い話が始まるのかとチャンネルを変えたくなった方もいたかもしれない。まあそれはそれとして、日本選手の鮮やかなユニフォームは色が目立っただけではなく、立ち姿が素敵に私の目には映った。畏まる必要もないが、リラックスムードの中にも規律を重んじる国民性が見て取れたのではないか。無作法を気にするのは、目上の方に間違っても失礼にあたるようなことをしないようにと思うからであり、周りとのトラブルを避けるためでもあり、そういう感覚を共有できることが日本人であるということなのでしょう。


                            2021,8,9

オリンピックが残したもの

オリンピックが閉幕した。新型コロナウイルス感染拡大の中開催の有無が問われたオリンピックであったが、国民一人ひとりによって開催の意義と評価は異なるであろう。競技が始まった以上は選手を応援し、日本の良さを世界の人々に知って頂きたいと願った人は多かったのではないか。競技を終えた外国選手からは、日本に感謝するコメントも多く頂いてる。「このコロナ禍でオリンピックが開催できるとしたら、規律を重んじる日本以外は考えられなかった。開催に反対の声が多くあるのは承知していたが、日本に来れて本当に幸せな気持ちです。ARIGATO!」。日本人選手の活躍もあり、国民の中には感染症対策への気の緩みが生じた部分もあるのかも知れないが、毎日の新規感染者数の発表を見るたび現実に引き戻されたのは私だけではないでしょう。医療現場の逼迫、限界、医療崩壊はすでに始まっているのも現実であり、他人ごとではない。新型コロナウイルスを駆逐するまで忍耐強く、緊張の糸を切らすことなく、オリンピック選手たちのように日々努力してウィルスに打ち克ちましょう!


                            2021,8,8

何が良くないの?

「4歳の娘の噛み癖なのか、咬み合わせが良くないのか分からないので診て頂きたい」と歯列矯正治療で来院中の患者様がお子様を連れてお越しになられた。緊張すると口を開けてしまうことも気になっているらしい。上下の歯並びは綺麗に生えそろっているが、下顎を前に出す癖は見受けられる。色々とお話を伺っていると、食事の際に座っている椅子では、足裏(かかと)は床に付いていない状態であること。テレビを観たり本を読むときにはソファーに座っていることが多く、その時の姿勢が悪いのも気になっているとのことだ。女の子を診療台から降ろして立った状態の姿勢を診させていただくと、頭頚部を傾げる癖、体幹の歪みを見て取れる。ヨガマットに寝かせて身体を全身を揺さぶりながら全身の緊張を取り除いていくと、姿勢は本来の姿を取り戻どし、母親もその違いに驚いた表情である。当医院にお越しになる小さな子供には良くみられる現象である。私が子供の頃であれば、学校から帰宅後に友達と集まって缶蹴りや石蹴りをして片足ケンケンもすれば、男女が一緒におしくらまんじゅう、公園の鉄棒で逆上がりやぶら下がったりと、日頃から全身を使った動きをしていたものだ。少しぐらい家で悪い姿勢をとる時間があったとしても、それを相殺するような意味合いが子供の外遊びにはあったのではなだろうか。今のお子様は兎に角外遊びをしていない。不正咬合、体幹の歪みと外遊びが関係しているかどうかは明言はできないが、世の中の社会環境の急激な変化、子供達の自然な遊びが失われている状況は、私たちが気付いていない大事なものを失わせているように私には映る。少なくとも歯科医師が歯だけを診ている時代ではないことは明言出来る。


                            2021,8,7

イベルメクチン

先進国の中でワクチン接種が最も遅い国は日本なのだろうか。なぜ遅いのか?ワクチンだけではなく、政府の行き当たりばったり感の強い対策に国民は苛立っているようにも見える。ノーベル賞の大村智先生が開発したイベルメクチンは、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた頃にイタリアなどで服用され、重症化を抑える結果を残しているにも拘らず、なぜ国内でその名が挙がってこないのか不思議である。既に使われている薬なので、新薬のようなメリットが製薬メーカーにはないことが理由の一つであるならば、全く話にならない。これだけ新規感染者が急増している現状を踏まえれば、感染したと同時に処方される薬の開発、認可こそが重要なことの一つであろう。他の先進諸国が認めるまで手をこまねき、後追いで認めるような愚策だけは避けて頂きたい。


                            2021,8,6

体幹の歪みと凝り

体幹の歪みからくる身体の凝りは辛い。自己の身体の特徴をしっかりと把握し、無意識時における身体の動きの習癖があれば改善させることで肩甲骨、股関節、背骨への負担が軽減すると次第に身体は快方に向かう。長い人生を掛けて悪くしてきた身体を、少しのトレーニングやマッサージで良くなると考えるのはやめたほうが良い。巷には健康を取り戻すための書籍や情報も多くみられるが、人の身体は似たようであっても同じではない。我流でストレッチなどをして間違って筋を痛めようものなら本末転倒というものだ。昨日は当医院の患者さんの治療でもお世話になっているacu placeの大饗先生の整体治療を受けたが、長年診て頂くことで身体の特徴、習癖なども踏まえたうえで現状を診て頂ける安心感が違う。むし歯の治療同様に、なぜむし歯になったのか?どうしてここまで身体が悪くなったのか?のwhyを理解し、これ以上状態を悪くしないように今後の日常生活においてどのようなことを意識して過ごせばよいのかを理解することが大事である。今朝も気温が異常に高く早朝ランニングも6時過ぎではすでに暑いが、走り方を意識しながら動いてみると無駄な力が掛からなくなったのだろうか、身体が疲れていない。凝りは体幹の歪みと連動していることを改めて知った思いだ。


                            2021,8,5

為政者とは

世界の新型コロナウイルス感染者が2億人を超え、未だに終息への兆しが見えてこない。ワクチン接種も進まず、そうこうしているうちに新たな変異株も現れてきた。神奈川県内の感染者は8日間連続で1,000人を超え、いつどこで感染しても不思議ではない状況にある。コロナ感染第5波が到来してから緊急事態宣言下の6都道府県は自宅療養者が3万人に上り、一刻の猶予も許されない深刻な事態である。病院も逼迫し、医療崩壊が始まっている。一方で、世界中からトップアスリートが集結し、連日熱戦を繰り広げているオリンピックが開催中である。これが紛れもない現実であり、フィクションではない。やはり何かが間違っていないか。オリンピック開催と感染者の増加とは直接の関係はないと政府関係者は述べているが、政府の仕事は国をそして国民の命を守ることが第一である。19世紀のフランスの思想家トクビルが、こんな言葉を残している。社会に優れた人はいくらでもいるのに、「為政者の側にはそれがどれほど少ないかに驚いた」。感染者の多くは20~30代を占めるようになってきている。感染対策で今必要なのは、若い世代の共感を得ることである。そのために先ず必要なのは、政府の行動変容だろう。


                            2021,8,4

銀行窓口

銀行窓口での手続きは、ネットで予約をしない場合は今までのように何かのついでに立ち寄って手続きをするということが出来なくなった。非常に不便である。「もっとも1時間近くお待ち頂ければ今からお受けいたします」とのアナウンスはあるが、こちらも暇ではない。銀行側にも言い分はあるだろうが、今日に至ってはネットで予約確認をしているにも拘わらず、銀行側では予約の確認が出来ていないと言われる始末。ならばシステムのトラブルなのか、何か人的なミスが起きているのか分らんが、案内係の対応にも誠意が感じられなかったのは残念である。また予約が必要であることを知らずに銀行にお越しになられて困り果てているご年配の方もいらっしゃった。毎回事前のネット予約が必要となると、急な用事で銀行に出向く時には気が重たくなりそうである。

                        2021,8,3

ワクチンへの疑念

当医院に通院中の患者様からも新型コロナウィルスへの感染による予約のキャンセルが入るようになってきた。えっ、あの方が感染?日頃から感染対策には人一倍注意を払っていた方でも感染してしまうとは・・。もはや人とすれ違うだけでも感染してしまうような空気感染が起きているのだろうか。ワクチン接種に及び腰のかたが国民の4割近くいるとの報道もある。もちろん接種の有無は個人の選択であり強制ではないが、ネットのデマ情報に振り回されて接種を拒んでいるとしたら論外であろう。幕末、天然痘の牛痘のウイルスを人に接種した時には「打つとウシになる」との根強い迷信があったそうだ。デジタル、IT社会になって情報は溢れているにも拘らず、人の心理的な距離を埋めるのは容易なことではないらしい。

                         2021,8,2

小学生の夏休み

数年前の夏、沖縄の慶良間諸島に初めて行き、こんな透き通った海が日本にもあるかと感激したものだ。何せビーチサンダルを脱いで泳ぎ始めたその先にウミガメが優雅に泳いでいるではないか。どちらかと言えばレジャーは完全に山派、森林浴に出掛けることが殆どであった私にとっては新世界を観ているようで、数日間はアドレナリンが多く放出されていた。先週から新型コロナウイルスの感染が爆発的に増加しているが、せっかくの夏休みを子供達には普段経験の出来ないことを体験させたいものだ。人流を抑え込む必要性は理解できるが、子供達の夏休みは大人たちの休暇とは意味合いが異なる。家族旅行、友達家族との交流などいい思い出作りを全てシャットアウトしてしまって本当に良いのか。飲食店におけるアルコール類の禁止、時短要請などではなく、せめて小学生のいる家庭の旅行だけは認めるなど、各自治体においてはスピード感のある臨機応変な思い切った施策を実行できれば、子供達の見えない心のストレスも少しは減らすことに繋がらないだろうか。

                         2021,8,1

診断の違い?

5歳の男の子の親御さんが、掛かっている小児歯科で子供の乳歯にむし歯があるので治療が必要と言われたが、むし歯があるようには思えないので診てもらえないかとお越しになられた。診察の結果、処置が必要と思われる“むし歯”は全く見当たらなかったので、画像もお見せして親御さんにはご理解して頂いた。どうして診断がドクターによってこれほどまでに違うのですか?とは患者さんの思う素朴な疑問であろう。正直なところ私も不思議である。仮にむし歯だったとした場合に、先ずすべきことは歯を削る治療ではなく、そのような状況に至った経緯、環境を改善させることであり、多くは食生活習慣に原因がある。『歯の治療を受けても決して歯は良くなりません。形態の修復を行っているだけであり、半永久的には治した状態を維持できない』。従って、患者さんには何が原因でむし歯になるのかをきちんと理解して頂かなければ、セルフケアも含めた本当の予防には繋がらないでしょう。治療で歯科医院に通うのは卒業しませんか?

                         2021,7,31

マーケット・クリエーション

Sonyの復活劇は見事だ。JALが京セラの稲盛和夫さんによって本来のサービス業の根底にある考え方、お客様のことを第一に考えるとはどういうことかを社員に徹底的にレクチャーし、意識改革を進めたことで奇跡の復活劇をとげたのとはまた違う形でも復活のようだ。Sonyの起業精神でもあるような「マーケット・クリエーション」は文字通り自ら市場を創り出すことを意味する。企業であれば市場調査は必須のものであるはずだが、井深大さんは、ユーザーの期待値を圧倒的に超えるものを創り出すことによって「やっぱりSonyは違うな」というものを世の中に提供してきた。その精神が蘇ってきたようである。私が子供の頃には「世界のSony!」が当たり前であったが、日本経済の地盤沈下と同じように長らく低迷の時期が続いた。しかし、埋み火のごとく創業者の精神は社員の中に宿っていたようだ。現在シニアアドバイザーとしての平井一夫さんの著書には「経営者はEQ(心の知能指数)が高い人間であれ」とある。世の優れた実績を残されている経営者の共通項はこの“EQの高さ”であり、そんな経営者がいる企業・組織はどのような社会状況にあっても揺るがない。

                         2021,7,30

上杉鷹山

ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領就任時の記者会見で、尊敬する政治家を問われた時に、日本の上杉鷹山と答えたことをご存知の方はそう多くはいないのではないでしょうか。東洋思想の美点のひとつに、経済と道徳を関連づけて論じることがある。ケネディが鷹山のどのような政治姿勢を評価していたのかは私は存じ得ないが、鷹山の言う「富とは常に、徳の結果もたらされるものであり、人々に徳を身につけさせることが国を繫栄させる」という政治信念にあったのかもしれない。もとは儒教の教えを敬愛する細井平洲から教え込まれていたそうだが、享楽的な幸せという考えは、鷹山の理念とは相いれないものだったに違いない。渋沢栄一翁も道徳と経済論は切り離せないと説いている。さて、現状の日本を俯瞰してみようではないか?道徳論を論じる資質のある政治家がどれだけいようか。口先だけの公約や理念に国民は飽き飽きしている。以下同文の政治家ばかりではこの国の先行きが思いやられる。

                         2021,7,29

原稿読みでは‥‥

東京オリンピック2020における日本選手の活躍が挨拶代わりとなってきた。今晩の男子体操個人の橋本大輝選手の逆転劇も誰かに伝えたくなるぐらいの興奮を覚えた。選手達の活躍もさることながら、競技後のコメントには感心されられる。「涙を流してしまうと、今の状態に満足していることになる。変わらない努力で頑張っていきたい」。さらなる高みを目指す覚悟を口にしていた。末恐ろしい19歳である。男子柔道73キロ級金メダルの大野選手は、「(五輪開催への)賛否両論があることは理解しています。ですが、われわれアスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」。素晴らしいコメントだと思いませんか、菅総理!心が動かなければ人間は行動に移れないのです。高藤選手へのお祝いの電話の場面が放送されていましたが、祝福の言葉も手元に目線を落としながらしゃべる姿には全く心情がこもっていなように映りました。コロナ感染者数は増加の一途を辿っています。人流を抑えるには原稿棒読みでは国民は耳を傾けないのではないでしょうか。総理、自分の言葉で発信を!

                         2021,7,28

世界への“おもてなし!”

“Japan as No1!”と言われた1980年代の日本企業が隆盛を極めた頃を知る者にとって、今の日本の国際的な地位の低下や競争力の弱さの原因はどこにあると分析するだろうか。全くビジネスの素人である一歯科医には勿論現場を知る由もないが、国力の低下に無関心ではいられない。この20~30年のあいだに日本人の価値観への変化が先ずはあるのではないか。多様化する世の中にあって、国があっての社会であるという意識が薄らぎ、個人の満足度が第一とされる傾向が強くなってきているのは否めないのではないか。社会のデジタル化に伴い、物事を長期的な視点で考えることの大切さは認識しつつも気が付くと短期的な結果を求めるような傾向に政治、企業業績、そして教育現場でさえあるように思える。他国の文化をよく理解しているわけではないが、日本においては「向こう三軒両隣」と言われていたぐらい兎に角人としての信頼関係が第一にあり、そのうえで社会が成り立って来たことは間違いない。そのような文化で育った人間が社会人となり、企業戦士として海外の人間と渡り合っていくには、先ずは個人的な信頼関係、付き合いが長いとかいった情緒的な発想があるはずである。しかし、それは日本で通じる話であり、国際ビジネスにおいては全てがビジネスライクであり、日本企業の意思決定の遅さはそのような土壌、文化にあるのかも知れない。グローバル化する世界経済の中で、世界に歩調を合わせる必要もある一方で、時間をかけて日本的なビジネスの良さを浸透させていくことも必要ではないだろうか。商社マンの患者さんからは、相互信頼を重んじる点では東南アジアの文化は日本に近いと感じるとのことだった。日本人の相手を思いやる心、“OMOTENASHI!”はどこにおいても基本である。

                         2021,7,27

社会貢献への入り口

咬み合わせの治療で2年間のトレーニングを終了した9歳の女の子がいる。治療開始当時は7歳であるから本人がというよりも親御さんが子供の歯並びを気にされて来院された。上下前歯部の叢生(歯の重なり)を認め、奥歯も内側に傾いていたことから、口呼吸と咬唇癖、異常嚥下があることは診査前から予想されたことである。不正咬合の原因は1)口呼吸、2)異常嚥下、による舌を含めた口腔周囲筋の筋肉パターンの習癖にあることを親御さんにはしっかりと理解して頂き、2年間のトレーニングを継続して頂いた。上唇の形も富士山型から理想的な形態に改善され、水を飲む際の舌突出癖もなくなった。そして何よりも上下の歯列弓形態がそれなりに揃い、上下的な咬むポジションも理想とされる位置に誘導され、顎顔面骨格の正しい成長が獲得できていると判断し、一連の治療トレーニングは終了となった。人間の持っている生体治癒力の活性化、正しい環境を整えることさえできれば、成長途中にある子供の歯並び、咬み合わせは改善できる。歯科における「予防」とは、う蝕(むし歯)予防だけではない。長い一生のスパンで捉えると、小児の不正咬合の改善は子供達の将来の健康体を創り出すための“大予防処置”であり、成人になった時の笑顔の復活や対人関係の好転を促し、ひいては仕事の成功を通じた社会貢献へと発展していく可能性を産み出します。精神的にも社会的にも満たされる幸せな人生が歩めるように、当医院は子供達に寄り添い、トレーニングの指導をこれからもさせて頂きます。

                         2021,7,26

アスリートファースト

この猛暑の中でオリンピック開催はやはり選手にとっては命の危険が伴うような状況になってきた。テニスのトッププレイヤーが試合時間の夕方以降への変更を要望していると報じられている。賛成である。地面の体感温度は50度を超えていると言われ、立っているだけでも息苦しいのではないか。水分や塩分補給を十分に摂ったとしても次元の違う危険な暑さである。大会関係者の柔軟な対応が求められるのではないだろうか。今回のオリンピックでは関係者の辞任が相次いでいるが、ここは組織委員会の名誉挽回を期してアスリートファーストの運営を心掛けていただきたい。

                         2021,7,25

夏休み

私が小学生の頃の夏休みといえば読書感想文と自由研究が必ず課題として出された。今はどうなのだろうか?休みに入ると同時に早々と感想文を書きあげる生徒いれば、2学期の始業式まじかになって書き終える子供もいよう。当方は決まって後者であった。では夏休みに何を毎日していたのかと思い出すと、地元の少年野球チームの練習で3時間ぐらいは汗をかき、練習後には友達とプールに出掛けたり、カブトムシやクワガタを捕まえに自転車で遠くまで出掛けたものだ。毎年それらを探しに行っていると、何となく隠れているところも見当がつくようになり、蜘蛛の巣を払いながら木の枝をシャベル代わりに使って探し出した。今では郊外や野山に出掛けなければ、虫に会えないのは仕方がないことではあるが、子供達に人と自然をつなぐ存在である虫と触れ合う楽しさを知って欲しい。塾での勉強やスマホいじりでは、人間の感性は育たない。

                         2021,7,24

キシリトール

本州の避暑地にも白樺は数多く見られるが、北海道の白樺の幹の太さは格が違う。モスクワ近郊を歩いた時に見た白樺の巨木が思い起こされる。職業病なのか白樺を見ると白樺=キシリトールと連想してしまう。キシリトールは、白樺や樫の木等の原料から作られる天然素材の甘味料であり、う蝕(むし歯)原性菌や歯周病原菌の口腔内への定着とともにプラーク(歯垢)形成を抑制する。さらにリン酸一水素カルシウムを含有したガムやタブレットが市販されているが、それらは口腔内の試験で再石灰化の効果が認められているので、口さびしい時に食べるにはお勧めである。決して歯磨きの代わりになるものではないが、食後すぐに歯を磨けないようなときには上記のガムを咀嚼すると歯面がツルツルした舌感になることがお分かりになると思う。旅の移動中などには欠かせない一品である。

                         2021,7,23

北海道

北海道も夏は暑くなったとは言うものの、富良野、美瑛まで来ると朝晩は過ごしやすい気温まで下がってくる。森の木々、何処までも伸びる一直線の道路、見渡す限りのトウモロコシ畑、牧草ロールが転がる大地は、日頃コンクリートに囲まれた土地で過ごす人にとってそれだけで交感神経の興奮を休める貴重な場所となる。現地で生活する人たちにとってはそれなりのご苦労もあるだろうが、大自然の恵みを時には体感したいものだ。ヨーロッパには約40種類の樹木しかないが、道内には約1,500種類存在するそうだ。それらからなる木の実は約15,000頭いる熊の食料にもなっている。道路脇にはクマ出没の日時が今日も表示されているが、今まで同様地元の人たちとの共存が上手く継続されることを願いつつ、癒しの旅をもう少し続けよう。

                         2021,7,22

アイスクリーム

子供の頃、夏休みになるとアイスクリームを作るのが楽しみの一つであった。自分で作る楽しみ、親にも美味しいと言ってもらいたいワクワク感が何をするよりも好きだったのかもしれない。もっとも今ほど市場に種類豊富なアイスクリームが出回っていなかったことも背景にはあるのかも知れない。そのアイスクリームの世帯当たりの消費支出が昨年、初めて1万円を超えたという。そんなに皆さんアイスクリームをご家庭で食べているの?って思う方も多いのではないでしょうか?おそらくよく食べるご家庭では冷凍庫に常備されていて、外出先から戻ったら手に取る、お風呂上りにパクリと食べる習慣があるのではないでしょうか。冷たいものを食べたい気持ちは分らんでもないが、糖分摂取量や食生活習慣の観点からも勧められるものではない。コロナ禍の「巣ごもり需要」と連日の猛暑で冷たいものを欲しくなりがちだが、何事もバランスよくが基本である。

                         2021,7,21

「おもてなし」とは?

「お・も・て・な・し」とは程遠い東京五輪・パラリンピックが開催される。選手村に入村した外国人選手のSNSでは部屋の狭さが問題視され、21世紀の日本とは信じがたいとコメントがされている。大会の組織委員会長であった方の女性蔑視発言にはじまり大会関係者の辞任が今この時点においても続いている。「多様性と調和」の精神からは相容れない人材登用であったと言わざるを得ない。日本、そして日本人の素晴らしい考え方を世界に発信できる良い機会であったにもかかわらず残念である。日頃からヒューマンスキルを鍛えることをしてこなかった面々なのだろうか。そもそも「おもてなし」の本来の意味合いは、私の中では顧客の歓心を買うために愛想をふりまくことや、顧客におもねることではない。相手に対する敬意の最高表現は、自分自身が教養ある身だしなみ、言葉遣い、態度をとることの出来る人間でいることに尽きると考えている。それすら分かっていない関係者や政治家にはやはり問題があるのではないか。五輪・パラリンピックだけが特別なのではない。

                         2021,7,20

高校3年生

夏の高校野球の各都道府県の予選が行われているが、愚息の高校は昨日惜しくも敗れた。3年生にとっては負けイコール引退であり、負けた悔しさ以上に部員皆で必死に練習に取り組んできた日々のことが脳裏に浮かび、自然と涙が溢れ出すのだろう。負けずに引退できる3年生は全国で1校だけである。結果も大事だが、各自が目標に向かって努力してきたことが後々生きてくるのが人生というものだ。打席で緊張したことも経験であり、公式戦初ヒットを打ったことが何よりも自信になって、その時のボールを芯で捉えた感触は永遠と忘れることはないだろう。さあ、高校卒業までの残り数か月は次の目標に向かってスタートだ。努力は嘘をつかない。イチロー選手が言っていたことを思い出そう。「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く唯一の道だ」。


                         2021,7,19

ゆでガエル

 今朝の蒸し暑さはこの夏一番か?と思うぐらいに暑かった。走り始める前の柔軟体操ですでにTシャツは汗びっしょりだ。毎朝携帯のアプリで天気と気温の確認をするのが習慣となっているが、各地域のポイント予報まで正確に知ることができ、普段出かける際には非常に役に立つ。お陰で出掛ける前に空の様子を見ることが無くなった。私が子供の頃はテレビの天気予報は都道府県における午前午後の予報を知らせる程度だったと記憶しているので、予報一つとっても科学技術の進歩は凄い。しかしその科学技術をもってしてもこの暑さはどうにかならないものだろうか?今年の夏はまだ始まったばかりである。自然界に生きる動物としてみた場合に、冷房がなければ生活が出来ない状況というのは異常である。我々はすでにゆでガエルになっているのだろうか。


                         2021,7,18

オンオフの切り替え

 昨年からのテレワークで曜日感覚がないと患者さんから言われることがあり、毎朝NHKのラジオ講座でも受講してみたらどうですか?と冗談で勧めたことがある。朝も定時に起床することで体内リズムも整うというものか。曜日といえば、今年はオリンピック開催による祝日の変更がある。来週の19日(月曜日)はカレンダーは祝日扱いになっているがこれは間違いであり、連休ではない。皆さん、お間違いのないように!それにしても今年に限らず以前の体育の日、成人の日などはなぜ日にちを変更したのでしょうか?体育の日は東京オリンピック開催を記念して10月10日ではなかったのか、成人の日は1月15日だったはずである。土曜日を休みにすることによって3連休を意図的に多く取らせようとしたのか。民主党政権の時にその法案が可決したような記憶があるが、間違っていたらご容赦頂きたい。在宅はオンオフの切り替えをしにくいようだが、オリンピックのリモート観戦でさらに境目がなくなるようでは、こちらも何かしらの独自宣言が必要になるかも知れない。

                                 2021.7,17

暑さとコロナ対策

 連日の暑さに命の危険を感じるのは都内のヒートアイランド現象によるものか。緑豊かな地方においても同様な暑さが続いているのだろうか。犬の散歩も早朝でなければマスクの密閉さからこちらも息苦しくなるぐらいだ。今年の夏は例年以上に厳しい暑さになることが長期予報で言われている。涼を求めてどこかに行きたいところだが、コロナ禍においてはそれもままならない。子供たちにとって楽しい夏休みを皆さんどう過ごされるのだろうか。自宅近くの市民プールは先週から2年ぶりに開園されたが予約制となっている。子供の遊びまで制約があるとはなんとも窮屈だ。のびのびとマスクを外して思う存分遊べる環境をなんとか提供できないものか。神奈川県も独自の緊急事態宣言を発出したが、コロナへの免疫どころか緊急事態宣言への免疫が国民にできてしまったようだ。熱中症とコロナ感染へのダブル対策に根負けしないようにしたい。

                                 2021.7,16

ジャパニーズピープル

 オリンピックの開催決定権はIOCにあるのか、日本国政府、東京都にあるのか。コロナ感染者の急激な増加にもかかわらず、安全安心のもとオリンピックを開催する自信があるとバッハ会長の言葉である。各競技の無観客も決まり、地の利を生かした日本選手の活躍はどうなるのか。無観客では試合の盛り上がりにも欠けるとして、世界のトップレベルのテニス選手も参加を見合わせている。私が高校生の頃にロスアンゼルスオリンピックが開催され、宇宙服を着た人が空を飛んで登場したのを記憶しているが、そのときからオリンピックは商業化へと舵を切りはじめた。無観客ではオリンピック委員会の収入源にも大打撃と思いきや、テレビの放映権料が入るからIOCの腹は痛まないと聞く。オリンピックは本来アマチュアスポーツの祭典ではなかったか。オリンピック開催ありきの運営方針では、筋が通らないことにもっともらしい言い訳をする弁の立つ人が重宝されるのか。経済よりも人間性を重視するのが本来のジャパニーズピープルであると、バッハ会長には伝えたい。

                                 2021.7,15

知は力なり

 西村大臣の発言を野党がここぞとばかりにやじり始めている。このような国会議員の不毛なやり取りほど税金の無駄はあるまい。中曽根康弘元総理や石原慎太郎さんの国会や予算委員会などにおける発言を思い起こすと、議員としての器の大きさの違いを感じる。揚げ足を取るような発言に終始する議員には議員バッジを早々に外して頂き、国家観をしっかりともった、日本人としての矜持と誇りを持って弁じる議論をして頂きたい。ここ数年の国会議員にはとにかく緊張感がないように思えてならない。「知は力なり」を中曽根さんや石原さんからは教えられる。衆参両議院の皆様は、国民から選ばれ国に奉仕する仕事を司っていることをどれだけ認識されているのか。敢えて名前は出さないが、現職議員のなかでも北方領土問題の解決に向けて命がけで議員をされている方の姿をみると、なぜもっとそのような活動や姿勢が評価、指示されないのか不思議でならない。私利私欲、我欲に走っている人が多くなってきたことは、職種に拘わらず国家的な危機であろう。


                                 2021.7,14

リニューアル

 「高速リニューアル」とは今放映中のNEXCO中日本のCMである。日本の高速道路は昭和30年代後半から着工が始まり、多くは補修工事などが毎年どこかで行われている。風雨に晒され、乗用車から数トンのトラックの過重にも耐えながら酷使され続けている。物体である以上は必ず経年劣化は生じるものであり、一軒家、鉄筋コンクリートの建物、航空機なども同様である。本日治療をさせて頂いた患者様の口腔内の修復物は、以前治療してから20年以上は経っているとのことだったので、金属の下がどのような状況になっているかはある程度察してはいたが、想定以上に歯質の感染が広がっており、他の修復物が装着されている歯の状態も危惧されるところである。考え方は「高速道路リニューアル」と同じであり、20年も経過していれば金属などの修復物が治療当時と全く同じ状態で接着されているはずはなく、脱離などしなくても数ミクロンの隙間から細菌感染が進行すれば、二次齲蝕(むし歯)となり治療が必要となる。ブログをご覧いただいている方のなかで過去に処置を受けられた箇所がある方は、マイクロスコープを使った精密な診査を受けられることをお勧めいたします。


                                 2021.7,13

徳のある人間に

 数年前から日本の水資源を狙ったと思われるような外国籍の土地所有が問題になっていたにもかかわらず、政府は全く土地規制法案などに本腰を入れて取り組んでいない。外国籍と遠回しな言い方はやめよう、人口14億の共産国である。ドイツでは外国人が土地を所有することは禁じられている。世界がどんなにグローバル化しようが自国の土地を外国人に買い取られて呑気でいられる日本人は平和主義者とでもいうのか。昨日の日経新聞には、中国企業がアジアやアフリカの土地を囲い込んでいると掲載されていた。その取得している面積が尋常ではない。世界は一国の野放図なふるまいを見て見ぬふりをしているのか。経済よりも大事なものを忘れていませんか?瀬戸謙介さんの書かれた本には、日本人の求めた第一の徳は“誠実な心”とある。一方で中国では“誠実な人間は命をなくす”と言われていて、子供に「人を疑う」ことを教えるそうだ。そんな環境で人が育てば、相手を威嚇するような発言を繰り返す報道官の姿にも納得できる気がする。


                                 2021.7,12

受験生

 高校三年生の受験生が悩んでいる。治療前のちょっとした会話で勉強の不安をのぞかせていた。誰にも時間は平等に与えられている。その時間をどのように過ごすのかによって先の人生は変わってくる。“青年老い易く、学成り難し”。若者であれば無限に時間があると思いがちだが、そのようなことを考えもしないで日常を過ごしている学生がいるとしたら由々しき事である。夢や目標に向かって邁進するには、現実とのギャップに負けない志が試されるときでもある。経験も実績もなければ自信も湧いてこない、それが若さというものだ。しかし、若いがゆえに失敗が許されるときでもある。失敗のない人生なんてない。もしもあるとしたら、その人は何も一歩を踏み出さなかっただけだ。受験生よ、結果を恐れず、日々100%の力を出し切って前進あるのみだ。1回で分からなければもう一度、それでもできなければさらにもう一度。難問も出来るようになれば心身ともにスカッとするものだ。


                                 2021.7,11

歯科受診

 「昨日歯が痛くて歯医者に行ったら歯を抜かれちゃって、しかもその歯医者下手で~、抜くのに30分以上も時間が掛かってさぁ、もう行きたくないよ!」。通勤電車内で聞こえてきた若い女性の会話である。さすがに歯の話となると手元の本を読んでいても気が散るものだ。歯を抜かれちゃって~、という言葉からは本人は納得していないのだろうか、先生はきちんと患者さんが理解できるような説明をしないまま処置をされてしまったのだろうか、などとその時の状況を想像してしまう。今でも多くの方は歯が痛くなるなど口腔内に何か問題が生じない限りは歯科医院には脚を運ばないのだろうか。身体のメインテナンスはある年齢になってくると必要だと感じるが、口腔の問題は内科的なことだけではなく体幹とも関係してくるので、症状の有無で受診を検討するのではなく、普段から自分の口腔内の状態を確認、経過を追うということで歯科医院を活用することを心掛けて頂きたい。歯科的な急性症状が無い限りはきちんとした口腔ケアを確立し、記録写真を継続して保存し、経過を診ることが歯の予後をよくする一番の方法である。昨日歯を抜かれた女性にも、定期的な歯科へのかかりかたをお伝えしたい。


                                 2021.7,10

本気度!

 東海大相模と聞けば私にとっては原貢監督、原辰徳選手の親子鷹を直ぐに思い出す。勿論甲子園での活躍は記憶の奥にしまわれている。2年前の夏の県予選を久しぶりに応援、観戦に行ったが、慶應高校をコールドで倒すなど、スコア以上に中身の濃い、レベルの高い完成された野球に、とても高校生とは思えない驚きを覚えたものだ。その野球部を率いておられる門馬監督が今年で勇退されると先日報道されていた。そんな門馬監督は29歳から相模の野球を指導しておられ、「目標は日本一、目的は人間完成」を明確に掲げられている。長年の指導経験から、「願望の強さと素直さを兼ね備えた子供達は伸びていく。」とのこと。つまりそのような子供は用意した梯子を喜んで使おうとし、そうなると生活習慣も日本一を意識したものに変わっているとのことだ。逆に願望が弱かったり、このくらいでいいだろうと余力を残している子、勘違いをしている子は伸び悩むケースが多いようだとも述べている。願望‥‥、本気で物事に取り組んでいる人間は果たして今の世の中どれくらいの割合でいるのだろうか。本気になった瞬間、どんな局面でも乗り越えられるとは門馬監督の持論だ。どこかうまくやろうとしてなかなか本気さを出さない、そんな大人が多いようでは国は衰退する。日常生活の一つひとつが損・得ではなく、善・悪の判断でできるような習慣化が荒廃した社会を立ち直らせる基礎であることは疑う余地はない。


                                 2021.7,9

呆れる輩

 朝の通勤時に電車内にて“ハクション!”と大きなくしゃみ🤧をする男がいたのだが、隣の女性が「なんでマスクを外してくしゃみするのよ!何を考えているの、唾が飛んできたわよ!次の駅で降りて、もう信じられない!!」と叫んだ。ご尤もである。このご時世に、何のためにマスクをしているのか本当に腹正しい。当の中年男性はなんでそこまでヒステリックになるのかと言わんばかりに注意した女性を凝視していた。思うのだが、こういった常識も良識もない人に対しては何を言っても無駄であろう。以前私も路上駐車している運転手に、「ここに車を止めているからこの角を曲がれないで待っている車がありますよ!少し前に動かしてくれませんか?」と話しかけたところ運転手に逆切れされたことがある。仕舞には警察のご厄介になったのだが、その時の警官の言葉が「いろんな人がいるので注意するのも気をつけてくださいね。注意するまえに私どもに一報下されば直ぐに参りますので!」であった。常識も良識もないうえに馬鹿としか言えない輩には辟易する。家庭教育の荒廃がこのような状況を作り出しているというのは間違いか?人として恥ずかしくない生活を心掛けたいものである。


                                 2021.7,8

五感

 形も大きさも不揃いなトマトだが、朝採りのみずみずしさは格別に美味い。早朝ランニングの帰りに立ち寄る近くの農家での早朝販売所では、土の付いた状態で夏野菜が並んでいる。私が子供の頃は農家の一角を家庭農園としてお借りしてナス、キュウリ、トマトなどを栽培したことがあり、畑に散水しに行き日々実が大きくなるのを見るのが楽しみだった。たわわに実ったトマトをもぎ取るあの瞬間、子供の手には大きなトマトは重く感じたものだ。最近の子供達は土いじりをする機会もほとんどないようで、小学校の芋ほり体験では手が汚れるのでゴム手袋を使用するお子様もいるとのこと。何のための体験なのか。まさかとは思うが、トマトやキュウリがどのように実ってくるかを知らない子供や大人はいるのだろうか?ネットで調べれば回答は得られるが、それでは五感は育たないよね。学校の成績よりも大事なものは沢山ありますよ!

                                 2021.7,7

勤王の志士

 案の定と言っても良いのか、新型コロナウィルス感染者の増加が続いている。この感染症に打ち克った暁にオリンピックを開催するということではなかったのか。嘘はいけないでしょう菅さん、政治がこれでは子供達への教育にも悪影響を及ぼすだけですよ。オリンピックは開催するが、子供達の運動会、体育祭そして学園祭などは中止の要請では、誰も政治に期待はしないでしょう。大人の都合、政治家の都合もいろいろあるでしょうが、カンペを見なくても記者会見が出来る内容のある発言を為政者には求めたい。国民をまとめるべき立場にあるお歴々がこれでは与党も野党も関係なく、国民からは支持されないことでしょう。記者の方にも子供達でも分かる質問をして頂きたい。“運動会はオリンピックよりも感染リスクが高いのでしょうか?”と。現状の政治に失望し、今の子供達から勤王の志士たちのように20年後ぐらいに志ある政治家が誕生することを願う。

                                 2021.7,6

土石流

 今年の夏も線状降水帯によって甚大な被害が出た。熱海で起きた土石流によって死者、行方不明者が多数いる模様だ。熱海と言えば昭和の頃は会社などの慰安旅行、忘年会などでホテル、旅館は常に賑わっていたと聞く。その後は時代の変化に追いつけず観光客は激減したが、ここ10年ぐらいは顧客目線の戦略を立て、若者が足を運ぶまでになっていた。一度でも足を運んだことのある人であれば、熱海の地形に平坦なところがないことがお分かりだろう。想定外と言えばそれまでだが、想像をはるかに超える雨量が短時間に急斜面に吸い込まれ、自然の保水力では持ちこたえられなかったということだ。50年に一度、100年に一度などの表現も当たり前に耳にするようになっている。避難している人からは「こんなことになるとは思わなかった」との悲痛な声が上がっている。災害から身を守るためには平時の準備が欠かせないのは分かっているが、いざ自分の身に同じような状況が迫ったら事前に避難できるのか、ハザードマップを確認するしかない。

                                 2021.7,5

 渋沢栄一に見習うべきところは大きな志を実現するためには、その道のりの途中で小さな志を捨てても構わないということ。彼が10代で立てた大きな志は「武士、つまりは為政者になって良い国を作りたい」というもの。しかしその後為政者を辞め、「欧米列強からの植民地支配を受けないような国にする」というところに辿り着き、「良い国をつくる」という志を持ち続けた。尊王攘夷運動に始まり、官僚から実業界への転身、自分のことなど考えることなく沈みかけていく日本を救うために奔走した。人の批判は誰でもできる。激務が長期化して過労から入院された小池東京都知事が退院し、記者会見に応じていたが、どうみても体調は悪そうである。「このコロナ禍の大変な時に現場を離れたことをお詫びしたい。都政に全力を注いで倒れたら本望である。」とはあっぱれである。しかし倒れてもらっては困る。都知事にも負けないぐらい我々も余力を残すことなく日々過ごしているか内省すべきところはないか。自己の能力、体力を上回る力が発揮できるのは、その先に“志”がある者だけに違いない。

                                 2021.7,4

アナログ

 一日のなかで、スマホを手にする時間は何時間ありますか?一日スマホに触れなかったらどうなりますか?日常生活の中でネット環境から離れることがない現代人ですが、心や脳内環境に影響はないのでしょうか?“スマホ脳”を読まれた方も多くいらっしゃると思いますが、アップル社の創業者スティーブ・ジョブズのエピソードは有名である。彼の子供が10代の頃にはiPadを使わせる時間を厳しく制限していたという話は新聞のコラムなどでも紹介されている。彼はテクノロジーだけではなく、それが私たちに与える影響においても先を行っていたのだ。我々の脳の発達は決してデジタルにはなれない。心の成長も含めて昔と変わらないアナログなのである。湯川秀樹氏は「我々は脳細胞の3%程度しか使っていない」と述べられていた。現代人は脳の使うべき環境を今一度整理してみる必要があるのではないか。効率性、使い勝手ばかりを追い求める社会構造についても、立ち止まって考える時が来ている気がする。

                                 2021.7,3

甘えの構造

 小学生低学年のお子様の口腔周囲筋トレーニングには親御さんが付き添いでお越しになられるが、待合室における親子の会話やカウンセリング時の親御さんのお子様への声掛けを見ていると、“随分と甘やかしているな~”と感じる場面に遭遇することがある。お子様が何かを発言しようとしているにも拘らず、子供を遮って"‥‥だからだよね?”、"‥‥だったらできるよね!"のように子供が意思表示をする前に察して手助けをするとでも言うのでしょうか、子供が困らないように先回りするような行動が私は気になる。必ず誰かが先回りをし、助けてくれるものだといった甘えの構造が出来る初歩段階がこのような場面ではないか。まあ、考えすぎかもしれない。しかし、子供達と会話をしていると、高学年になってもあまりにもひ弱な会話しかできないお子様が多い気がするのである。塾通いをしなければ勉強ができないのも如何なものかと思わされる。困ったことがあれば子供なりに考えて次の行動に移るものではないか。受験の時は誰も手助けはしてくれないし、将来もずっと誰かが助けてくれるわけではない。大人になった時のメンタルの弱さは、子供の時のこのような環境がある気がしてならない。

                                 2021.7,2

悲惨な事故を防ぐには

 クルマを運転する者にとって安全運転は課せられた義務である。恥ずかしながら当方は一時停止を怠り警察のお世話になったことがある。自分としては停止線に止まった確信があったので、警察官には“止まりましたよ!”と口答えをしてみたものの、“運転手さんのは停止ではなく徐行ですよ。”と言われ万事休す。言われてみればブレーキは踏んでいたが完全には止まっていなかったのが事実である。違反である以上程度の差はあれ許されることではない。その教訓は私の運転に活かされている。千葉・八街で起きた飲酒運転による児童の死亡事故では、ありふれた日常が一瞬にして暗転した。亡くなった命は戻らない。日頃から事故を起こした運転手は飲酒運転を繰り返していたのだろうか?このような事故は後を絶たない。罰則を強化したところで何も変わるまい。日頃からの心がけ、日々何を想い、何のために生きているのか、自分の生き方と真剣に向き合って生きていればこのような出来事は防げるのではないでしょうか。教育を何とかしなければ、何年たっても同じことは繰り返される。

                                 2021.7,1

オオタニさん!

 私が社会人として働き始めた年に野茂英雄投手がドジャースに入団し、当時のJapan times誌に“Challenge yourself,otherwise you cannot accomplish anything!”とコメントを寄せていた。その後の日本人選手の活躍は目覚ましいものがあるが、今年のエンゼルスの大谷選手の二刀流の活躍には私たちだけではなく、野球の本場のファンたちにも驚きを与えている。昨日は二刀流の元祖ベーブルースが在籍したヤンキースを相手に挨拶代わりの第一打席でホームラン。そして今日は2本打つ活躍とは勢いが止まりそうにない。現時点では本塁打数では2本差のトップだ。松井秀喜選手を数字の上で上回ることも素晴らしいが、明日は先発投手として投げる予定というからその体力にも驚きである。リーグのホームラン王が先発投手を務めるということは、ひと昔前で言えば王貞治選手が先発投手をするということであり、怪物ぶりが分かるというものか。野茂英雄選手の二度のノーヒットノーラン、イチロー選手のMLB最多安打数、新人王、松井秀喜選手のワールドシリーズMVPなど日本人選手の輝かしい功績は誇らしいが、さらに大谷選手の大リーグの歴史に残る快進撃は不可能を可能にするお手本のようで、ますます目が離せない。

                                 2021.6,30

令和維新

 約150年前の日本が列強から植民地支配を受けそうなときに、天皇を中心に日本を守ろうとした吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛、橋本佐内の“勤皇の志士”達が今を生きていたら、日本をどのように改革をしていこうとしただろうか。彼らは本気で国を憂い、自分の身を犠牲にしてでもこの国を守ろうとした。北はロシア、西は北朝鮮、東シナ海における中国の脅威はなんら昔と変わっていない。変わったのは、“志士”がいなくなった日本の国内事情だ。現実と志の狭間で苦しく辛い思いをすることが多い、それが志士の意味合いだ。目先の政策ではない。長期的な視野に立ってこの国をどのような方向に導いていくのかを国民は知りたがっている。マスコミ受けするような言動は要らない。政治家として、一人の人間としてどう生きるかを示し、正しい志をしっかりと持ってそれを貫こうとする姿勢を常日頃から国民に伝えていかなければ一票は頂けない。長い歴史を遡れば明治維新は少し前の出来事である。今そこにある危機に対して我々はどのように対処し、どのような指導者を選ぶかは、我々が日頃から国のことを考えなければ決められない。

                                  2021.6,29

恵まれた環境?

 “人としての学びの場は家庭にあり!“。経済産業省の若いキャリア職員が給付金の詐欺容疑で捕まった。周到な計画を練った上での犯行のようだ。名の知れた一流大学を卒業し、周囲からは前途有望と思われていたに違いない。どこで歯車が狂ったのか?近年はこのような高学歴な人間の不祥事が後を絶たない。頭でっかちで育った典型例なのか、幼少の頃から周りの期待に応えることが子供としてすべきことと教育されてきたのか、育った環境を遡って知ることが出来れば、共通した事件の目に見えない背景が浮かび上がってくるかもしれない。世間で言う恵まれた環境の定義は人によって異なる。欲を言えばキリがないが、どんな状況であろうと、与えられた場をありがたいと思えるかどうかが人生の分かれ目、一歩目になるのかもしれない。

                                  2021.6,28

内省

 “失敗は成功のもと”と言われるが、無難なことしか行ってこなかった者をリーダー的な地位につけるとどのような組織になるか、昨今の組織の長の弁明などを聞いていると見えてくる。言葉の言い回しや中身のない政治家の答弁などを聞いていても、職業がどうあれ人としてどうかと思わされることが多いような気がする。失敗や挫折は、個々の能力を高め、器を磨き、人物を高める良い機会と謙虚になれば、労苦を耐えた先には痛みの分かるリーダーになれるはずである。しかし、仕事上の知識やスキルばかりを高めても、そのような考えには辿り着くことはできない。何が欠けているのか?自己の内面と向き合えば自ずと答えは出てくる。人としての在り方であろう。難しいことではない。一日の終わりに、今日一日の自分と向き合って内省する。それが継続できれば常識、良識のない人間には到底ならないのではないか。

                                  2021.6,27

ノスタルジア

 携帯電話の普及に伴い公衆電話を見かけなくなりましたが、私が子供の頃は10円玉を何枚も投入して掛けていましたし、学生の頃はテレフォンカードを挿入してコイン投入の煩わしさから解放され、社会人の頃にやっと携帯電話が世の中に御目見えしました。昔の公衆電話ボックスはまだどこかにあるのでしょうか?そんな公衆電話もイギリスでは第二の人生を歩んでいるとのこと。あの赤くてちょっとレトロな雰囲気のある電話ボックス。それをうまく生かして、ミニ図書館やコーヒー店などに改造して使用する。赤い電話ボックスはイギリスの文化として根付いているので、それを活用しようという取り組みのようです。ノスタルジアをおぼえる、そんな心にゆとりを持つ街の再開発を日本でもみたいですね。

                                  2021.6,26

腰掛け議員

 日本の人口は5年で86万に減り1億2611万人との国勢調査の人口速報値が公表された。前回の国勢調査の減少率0,8%よりは0,7%に減ったが、人口減の鈍化は外国人の流入があるとのこと。自国の人口減を結果的に外国人で補う形に成っていることに国や我々日本人は危機感を持たなくて良いのか?目先の政策や票取り目的と聞こえるようなキャッチフレーズを連呼する時代遅れの選挙もいい加減にしてほしいが、我々が物事を真贋で捉える目を養わなければ国力低下、国の衰退につながる。東京都議選が告示されたが、候補者の訴え、掲げる政策に耳を傾ける前に、その方々の今までの足跡において言行一致したものがあるかどうか、じっくりと見極める必要があろう。政治を腰掛でされてはたまらない。短期、中期、そして長期的な視野に立って責任ある舵取りをして頂きたい。そういえば、国会議員の野党の中で最近「一生かけてやる仕事ではないと思った。」と言って次回の選挙には出馬しない女性議員がいましたが、国政を担ってきた方の姿勢としては如何なものでしょうか?

                                  2021.6,25

思考する習慣

 “失敗を恐れるな!”と言われたことがあるでしょうか?失敗するとは一歩踏み出した結果でもあり、何の行動もとらない人は失敗すらしない。子供であれば経験値がないが故に全てが新鮮でもあり、未知との遭遇でもある。“失敗できる環境を提供することこそが、選手にとっての学びのチャンスとなる”とはビジャレアルでコーチをされている佐伯夕里利子の辿り着いた指導者としての考え方である。自ら考えて動ごく、これは日本人にとって苦手な文化のように思います。決められたことを行うことは比較的早くできるものの、幼少期のスポーツにおいても自ら考えて動くというよりは指導者の一方的な教え込みやティーチングによってプレーをしている。そのような習慣が身に付いてしまうと、大人になった時にも自分で思考する習慣が育たず、今の時代であればスマホに手を伸ばす方も多いのではないでしょうか。

                                  2021.6,24

考える葦part2

 この時期のランニングでは走る前のストレッチで汗をかき、芝生の上で気持ちよく筋を伸ばしていると、あの夏の使者“蚊”が寄ってくる。何とも不快な輩だ。近くの神社の境内にはまだ紫陽花が咲いていて、綺麗な色どりにストップウォッチを止めてスマホでカシャ!季節や天候によって同じランニングコースでも視界に入ってくる風景は異なるが、昨年との大きな違いは「テナント募集」の店舗が増えたことか。何をしていても新型コロナの影響を感じせざるを得ない今の世の中。ランニング中には脳内細胞の活性化が進むためか妙案が浮かぶことが多々ある。昨日のブログにも書いたが、問題意識をもっていろいろと考えることは人間の宿命のようなものだ。考えても問題解決の糸口が見つからないこともあるが、そんな時にこそ気分を変えてウオーキングやジョギングを始めてみては如何でしょうか!

                                  2021.6,23

考える葦

 仕事を通じて人間関係が深くなることはよくある話?なのかどうかはその人次第だと思うが、私にとってはお越しになられる患者さん一人ひとりがまさに一期一会であり、こちらが勉強させて頂く時間でもある。診療時間は治療内容にもよるが60~90分の枠で取らせて頂くが、世間話から始まって会話が盛り上がり、話が切れないときなどは予定していた治療を次回送りにすることがある。そのようなお話をできる方との会話で思うことは、「皆さんしょっちゅう何かを考えている」。しかも「深く深く考えている」ということである。企業にお勤めの方から学校の先生、自営業の方など様々ですが、問題意識をもって毎日を過ごされていることを感じさせられます。そういえば“人間は考える葦”でしたね!

                                  2021.6,22

価値観の違い

 この地にカニの専門店が登場した。私としてはこんな住宅地に?との思いがあり、余計なお世話かもしれないが勝算はあるのだろうかと心配してしまう。なにせカニの需要が世界で上がり、とくにズワイガニの国際価格はこの10年で2,5倍に高騰したそうだ。まあ、普段の食卓に挙がるものではないから当方には関係ない話題ではある。とはいえ価格が気になり調べてみると100gで¥2,000前後もしているではないか!それでも買う人はいるのだろう。ホテルにおいても価格の両極端化が進んでいる。一泊10万円前後する部屋から埋まっていくホテルもあれば、ほぼ同じ立地でも¥5,000前後で泊まれるところもある。価値観の違いといってしまえばそれまでだが、普段の生活で身の丈に合った生活をすることが一番の幸せである。

                                  2021.6,21

身体とCO₂の関係

 我々の身体にはO₂が6%、CO₂が6.5%必要なのを皆さんはご存知でしょうか?CO₂は不必要なもの?というイメージがありませんか?酸素は大気中に21%存在するので身体にため込む必要はないのですが、二酸化炭素は大気中にはほとんど存在しない(約0,02%)ので体内に貯蔵する必要があります。それは肺と血液中です。また二酸化炭素はどのように身体で作られるのでしょうか?多くは運動、つまり身体を動かすこと、そして食事をして消化することで二酸化炭素が産生されます。子供であれば日中に外遊びをして二酸化炭素が沢山作られるはずですが、今の子供達は塾には行っても外遊びをしない子が多くなっており、そのことと睡眠障害や集中力の欠如がどのように関係しているのかを当医院にお越し頂いた親御さんには説明をさせて頂いています。血中の二酸化炭素濃度の低下は身体に生理学的な問題を引き起こしていますので、年齢に拘わらず不定愁訴を抱えている方は呼吸とCO₂の関係を理解することが処方された薬を服用するよりも優先されるべきと考えます。


                                  2021.6,20

頭蓋顔面成功発育の誘導

 “子供の歯並びが良くないので治療をしたい”という主訴で親子で来院された。女の子に“舌を上に持ち上げられますか?舌を上に貼り付けることは出来ますか?”とこちらの真似をしてみるように話しかけるが、舌が上に伸びない。このようなお子様の歯列の形状はほぼ間違いなく四角型をしている。親御さんは何かワイヤーなどの固定式矯正装置を使って歯並びを改善させたいとお子様を連れてお越しになられたのだろうが、歯並びが悪くなった根本原因を考えて頂く必要がある。不正咬合は乳児、幼少期に始まった発育上の問題(正常な呼吸と口腔機能のパターンからの逸脱)であって、歯科医師が診査で診ているのは原因ではなく問題の結果(歯の叢生、歯列の発育不全など)なのである。Thomas Graberは「筋肉と骨が戦えば必ず筋肉が勝つ」と述べています。咀嚼筋と顔面筋の活動を変え、そのバランスをはかることにより頭蓋顔面の成長発育を誘導することが出来るのです。治療も必要ですが、それ以前に現状に至った原因を理解することがより重要なのではないでしょうか。

                                  2021.6,19

組織行動

 歯科医院のような小さな組織であっても決め事、ルールは必要なのかもしれないが、良識のある人間の集まる組織であれば、敢えて細かな規則を作る必要はないと私は考える。育った環境は人それぞれ異なるので、個人によって評価基準や価値観が異なるは当然である。トップの価値観を押し付けるなんてことはあってはならないことである。挨拶をきちんとする、患者さんがお帰りになったら手の空いているスタッフがスリッパの消毒を当然のように率先して行う。院内ミィーティングで全員が積極的に発言する。分からないことがあればためらわずに質問する。このような組織行動が定着している組織では、組織の一員としてごく自然に、無意識におこなっているもので、こういう無意識行動をリードしているものが組織文化だと思います。そしてそのような行動の基礎を形成しているのは、そこに流れる共通の美意識や価値観ですので、教えて出来るものではないでしょう。日常のプライベートの時間の過ごし方、習慣が仕事の在り方を決めるのは言うまでもない。

                                  2021.6,18

歯の強い干渉と痛み

 一般の方には分かりにくいところではありますが、歯科治療において咬み合わせを考える際に、最も強力な咬む力を発揮する場面を咀嚼する時と考えるのか、そうではなく夜間睡眠時の無意識下における歯ぎしりなどの不正な顎の動きと捉えるのかによって、治療のゴール設定は変わってきます。歯はご存知の通り非常に硬い組織ですが、それらが強く理想的でない慢性的な干渉を繰り返すことによってエナメル質表面や象牙質にはマイクロクラックが入りやすくなります。唾液中のミネラルイオンが再石灰化といって歯の修復作業を行いますが、その修復作業が追い付かないぐらい強い干渉(咬合性外傷)が生じると歯は痛くなることがあります。しかし痛くなったからといって歯を削って詰めたりするのは如何なものでしょうか?むし歯でないのに歯を削る理由はありませんよね?根本原因をなくすにはどうしたらよいか?その理解がなければ歯の予後を守れないのではないでしょうか。

                                  2021.6,17

口腔機能の改善を!

 異常な咀嚼運動に気付かないで生活をされている方が実は多くいるのかも知れない。なぜなら徐々に起こった変化のため、患者さん自身がそのことをあまり気にしていないからである。例えば大臼歯を1本抜いたまま過ごされている場合は咀嚼能力は半減しますが、それで何も食べられなくなるわけではありません。なぜなら現代人は本来備わっている咀嚼能力からすると非常に柔らかい食物を咀嚼しており、負荷をあまり感じないからです。しかし、歯の欠損したところを避けるように顎は動くようになるために、正常な咀嚼パターンからは逸脱します。つまり咀嚼筋の間違った筋肉パターンが身に付き、舌骨に付着している筋肉の動きにも影響を与えることになり、首や肩凝り、頸椎そして体幹の歪みへと繋がるのです。歯並び、咬み合わせは口腔だけの問題では済ませれません。全身へ症状が発現する前に口腔機能の改善に努めてください。

                                  2021.6,16

渋沢栄一

 “人は往々にして利己主義ー自分だけが良ければよいという考えに走り、利益のためにはどんなことにも耐え忍んでいくといった傾向を持ち始めている。昨今では、国を豊かにしようとするよりも自分を豊かにする方に重きを置こうとするくらいだ。もちろん、自分が豊かになることが大切なのは言うまでもない。”これは明治時代初期の社会風潮について、『論語と算盤』にある一節です。まるで現代にも通ずる“自己中”の風潮を嘆いた文章は、国民一人ひとりが胸に手を当てて自問自答してみてはどうかとすら思ってしまいます。渋沢栄一の功績は私が述べるまでもありませんが、学ぶべき姿勢の一つが、“自分の考えとは異なる意見であっても、それが有益であると判断した場合には拘りを捨てて受け入れた”ことです。なかなか異論に耳を傾けるなんてことは出来ることではありません。やはり人としての器の大きさなのでしょうかね。

                                  2021.6,15

治療説明

 “他院で同じ歯の根管治療を半年かけて行っているが終わらない。ほぼ毎週のように通っているが、治療時間は長くて30分。多くは15~20分ぐらいかな?このまま通い続けていいものか不安になったので診て頂きたい。”とは患者さんの主訴である。私はごく普通の言ってみれば町医者である。当たり前のことを日々行っている臨床医である。従って、口腔内診査の後は現状を説明し、治療が必要であればどのような治療が望ましいのかを提案させて頂き、質問があれば受け答えをしているだけである。但し、説明や受け答えの内容には最大限の注意と集中力をもって対応はする。なぜなら患者さんは素人であるからただの説明では分からないのである。日本の医療現場においては患者さんが分かるような説明と質疑応答に要する時間が極めて短すぎる。医院や病院の都合で患者さんを捌くような進め方は決してあってはならない。この患者さんにおいては、根管治療の内容すらよく理解できていない状態で今まで治療を繰り返しており、根管内の無菌化をはかることが治療の目的であることを用意したスライドを使って解説をすると、受けてきた治療がどのようなものであったかをよく理解されたようだ。それにしても同じ歯を半年も治療を繰り返すとは‥‥。私の知り得ない難治療なのかもしれない。

                                  2021.6,14

歯科医院経由‥‥行

 スポーツトレーナーのお世話になって身体のメンテナンスを受けているが、とにかく身体の様々なところが凝る。毎回指摘されることはほぼ同じなのだが、普段から正しいストレッチや指導された動きをするのが難しい。難しいが提案されたメニューをこなすと身体は蘇る。長年の体幹の歪み、筋肉の習癖を改善するのは簡単ではないが、気長に辛抱強くトレーニングを積むしかない。今回は腸腰筋と大腿直筋に働きかけるプログラムである。お陰様で口腔周囲周りの解剖学的な名称だけではなく、全身運動にかかわる筋肉の動きを理解することで、子供達の咬み合わせのトレーニングに役立てることが出来ている。それにしても口呼吸の子供達がなんて多いことかと驚かされる。口呼吸は不健康への入口と言っても過言ではない。野外での全身を使った遊びをされていない子供たちほど正しい呼吸が出来ていないように感じるのは偶然ではない。塾通いしても集中力がなければ成績も上がらないのでは?外遊びを思う存分することで身体に必要な二酸化炭素を溜め、酸化ヘモグロビンの細胞への酸素供給が高まれば、集中力も高まるというものではないでしょうか。“歯科医院経由スポーツトレーナー行”の子供達は今後も増えそうである。

                                  2021.6,13

自ら箸を取れ

 脳内の有害なタンパク物質がアルツハイマー型認知症の原因とされていたが、その物質を除去し、認知症の悪化を遅らせることが期待できる新薬が米国で承認された。世界中の多くの研究者が治療薬の開発にどれだけ時間を費やしてきたのだろう。臨床医学の発展には基礎医学の充実は欠かせない。結果の出ない研究を継続するのに求められるのは研究費もさることながら彼らの崇高な精神でもあろう。渋沢栄一は「論語と算盤」のなかで、“志を実現するには、自分で切り開いていくやる気と気概がなければ始まらない。いくら優秀な人間でも、やる気をもって自ら動き出さなければ何も成し遂げられない。自ら箸を取れ!”と述べている。優秀な人材とはどういう人のことを言うのか?仕事であろうと勉学であろうと、何から何までお膳立てしてあげるほど優しくはない。現代人よ、もっと自分に厳しくいきませんか!

                                  2021.6,12

基本はキャッチボール

 幼少の頃、少年野球チームの練習はランニングから始まり、ひと汗かいたら相手を見つけてキャッチボールを長い時間行った記憶がある。「相手が取りやすいところ、相手が右投げなら次の動作に入りやすいように右胸に投げなさい。」と指導を受けた。「そうか、相手が受け取りやすいところ・・」子供の頃のそんな教えが実は人間形成の礎になっていたのかもしれない。自分のことより相手のことを考えて。今の日本にはそのような風潮は影をひそめてはいないか。人は一人では生きていけない。心のキャッチボールが出来ている関係は親子を、組織を、社会を、そして国を安寧にする。国会議員の皆さん、与党も野党ももっと話がかみ合う実のある議論をして頂けませんか?全員で一度キャッチボールをしてみては如何ですか?


                                  2021.6,11

知識・見識・胆識

 この言葉に出会ったのは15年ほど前だろうか、安岡正篤先生の難しい著書を通じて初めて胆識という言葉を目にした。「識にもいろいろある。単なる大脳皮質の作用に過ぎぬ薄っぺらな識は、“知識”と言って、これは本を読むだけでも出来る。しかし、この人生、人間生活とはどういうものであるか、或いはどういう風に生くべきであるか、というような思慮、分別、判断は、単なる知識では出来ない。そういう識を“見識”という。けれども如何に見識があっても、実行力、判断力がなければ何にもならない。その見識を具体化させる識のことを“胆識”という。」浅学非才な自分にとっては、その後生きてい行く上での背骨となった言葉である。もっともらしいことを言う人は多くいるが、実行まで到達できている人はそれほどではない。目指す高みに到達するには見栄や体裁、建前など余分なものを如何に剥ぎ棄てることが出来るかであり、紙一重の“意識”の差でしかない。

                                  2021.6,10

英知の結集

 ここにきてワクチン接種が多方面で行われ始め、大企業のオフィス、総合スポーツセンター、そして大学などでの接種も検討に入ったようだ。接種すべきかどうか迷う気持ちもわかるが、ネットやテレビで目にするあの球面体のとげとげウィルスに屈するわけにはいかない。日本人は諸外国の人に比べれば“石橋を叩いて渡る”割合の多い民族かも知れない。そんな背景がもしかしたらワクチンの安全を確かめる手続きなどに時間を要した部分もあるのではないか。副作用はゼロではないが今までのインフルエンザワクチンでも同様である。異物が体内に入ってくるのを気分よく迎い入れることはできないが、集団免疫の獲得の観点からみれば自分だけの問題ではない。ワクチン接種数時間後に亡くなる不幸な事例も報じられているが、人類の英知を結集したワクチンを信じようではないか!

                                  2021.6,9

日本新記録

 2,3年前だったか、陸上短距離のスペシャリスト山県亮太選手を近くの商店街の魚屋さんで見かけたことがある。相次ぐケガで思うような結果を出せていない時だったと思うが、魚屋のご主人とさりげない会話のやり取りをしていたその時の姿から勝手に親しみを感じている。遂に日本新記録の9秒55!。ニュース速報に思わず“おっ、山県がやった!”。どれだけ早いのだろうか?彼のコメントもいいではないか。“足が回転に追いつかない感覚があった。最後の方はふわふわしていた。”ひと昔前の日本の陸上界を思えば9秒台の選手が4人もいるとは夢のようである。山県選手にとってはあくまで通過点でしかない。結果が大事なのは言うまでもないが、悔いのない残り50日間を過ごしてもらいたい。

                                    2021.6,8

歯医者冥利

 3年近く通われたご婦人の治療がすべて終わった。「もういつものようにお会いしてお話が出来ないのかと思うと本当に残念ですわ。先生はじめ皆様には本当にいつも素敵な時間を作ってくださりありがとうございました。お世話になりました」。歯医者冥利に尽きるとはこのことか。こちらこそ毎回いろいろな話題を提供してくださり楽しい診療時間をありがとうございましたという気持ちである。一期一会、全てはそういうことである。患者さんを“患者”として診ているようでは本物ではない。一生のお付き合いをさせて頂くつもりでこちらが本気にならなければ、誠心誠意、繊細な、そして精密な治療などできやしない。これ以上信頼関係の上に成り立っている職業はないのではないかとの思いである。但し私も完璧な人間ではない。昨日よりは今日、今日よりは明日を良く過ごすために常に内省に務め、信頼を寄せてくださる方々のお役に立ちたい。私も3年間、勉強をさせて頂いた。ありがとうございました。

                                    2021.6,7

短絡的な成果

 国造りの骨格が見えてこない、行き当たりばったりの政策を打ち出すだけで、20年、30年先を見据えた国家戦略が全くないと感じているのは私の勉強不足のためか?民主党政権の頃は、当時の文部大臣が「公立学校の図書費を2割削減する」など論ずるに値しない妄言を発していたが、国造りの根幹は未来を担う子供達の成長、教育をどのようにしていくかということである。あらゆる物事があっという間に変化してしまう時代、社会全体が人として為すべき大きな目標を持つことよりも、短絡的な成果を追い求めることを優先してはいないでしょうか。昨今、渋沢栄一にスポットがあたっていますが、“人は、どこに到達したかで測られるべきではなく、到達すべき目標にどう近付いていったのか、その歩みで測られるべきである。”と渋沢は述べています。成功や失敗といった価値観から抜け出して、正しい行為の道筋に沿って生きていくことが真っ当に生きる姿ではないでしょうか?

                                    2021.6,6

ペット効果

 カニンヘン・ダックスフンドを飼い始めてからというもの、我が家の朝は彼への“~~~ヾ(^∇^)おはよー♪”から始まる。いつも変わらぬ愛くるしい表情でじゃれてくるのがたまらなく可愛い。出勤時も家族の誰よりも先に玄関までお見送りに来てくれる、子供の躾よりもよく出来たワン公である。そんな犬を飼い始めた人が、このコロナ禍で増えているそうだ。ペット保険大手の保険会社によると、犬を飼うメリットとしていくつか挙げている。

1)身体的効果として散歩で運動量が増え、血圧やコレステロールが下がりやすい。

2)心理的な効果として、犬と触れ合うと人間の脳内では幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、精神を安定させ、身体の痛みを和らげる働きがある。

3)社会的な効果として友好的、社交的になる。

などである。確かに彼を連れて散歩に出かけると、犬連れの人から声を掛けられることはある。私は日常仕事の中で患者さんと沢山会話をしているのでさほど感じたことはないが、テレワークで人と面と向かって話す機会が減っているだけに、散歩中のちょっとした対面での会話でも癒しの時間となる方は多いのではないでしょうか。閉じこもりは良くないですね。

                                    2021.6,5

運動不足

 運動不足傾向にあるかたと、テレワークになったことで通勤時間だった時間をランニングに充てたりしている方など、当医院の患者様と話をしていると二極化しているようだ。以前はマラソン大会に出ることが目標で、毎日走るモチベーションアップに繋がっていたが、その大会も実施されないので最近は全く走っていませんという方もいる。自己申告で8キロ目方が増えたとか!これからの季節は梅雨で蒸し暑い季節となるが、早朝に小鳥のさえずりを聞きながら走るのも悪くない。何事も継続することは簡単ではないかもしれなが、健康を維持するうえでは運動は欠かせない。運動が苦手な人であれば、自宅での運動をネット検索で探してみるのもいいのでは?運動を続けるコツは、生活の一部にしてしまうことに尽きる。行動あるのみ!

                                    2021.6,4

国の行く末を決めるのは‥

 4年に一度の祭典であるオリンピックがいよいよ開催されようとしている。通常であれば開催都市である東京は五輪一色で盛り上がり、外国からの旅行者も街で多く見かけ、国際色に包まれているはずである。コロナ禍前に行われたラグビーW杯でさえ母国の応援に駆け付けた応援団との交流は、異文化を直に感じとれる貴重な時間であった。国柄や国民性を決めているのは、その国で暮らす人々であり、私たち一人ひとりが国を担う立場である。しかし、五輪やW杯では国のことを思うことはあっても、常日頃から国の在り方を意識して生活されている方は国民の何%ぐらいいるのだろうか。何事も国という視点で考えることが出来ていれば、自分だけ良ければいいという発想はなくなるはずである。例え国が良くなっても、個人が幸せになれないのなら受け入れられないと考える方もいるかもしれない。しかしそれが真の幸せかどうかは、美しい生き方かどうかと照らし合わせてみればわかるはずである。国を構成している我々一人ひとりの心の在り方が、国の行く末を決めることになる。

                                    2021.6,3

ストレス

 天災は忘れた頃にやってくる。近年の自然災害の多さから、私が子供の頃よりは災害への備えは出来ているのかも知れないが、“自分はまさか、大丈夫!”と心のどこかで正常バイアスに陥って油断してしまうのが人である。火山列島に暮らす我々の宿命かも知れないが、“震度‥”“マグニチュード‥”などは子供の頃から数えきれないほど耳にしている。しかし30年前の“火砕流”は聞きなれない言葉だったことを記憶している。数年前に天然イルカの生息する天草を旅行した際には雲仙普賢岳から噴煙が上がっているのがはっきりと見えた。日本人の生活は天然の脅威と常に共存していかなければならないことを認識させられたが、今はそれに加えて人類を脅かすウィルスとも共存しなければならない。皆がどうすることもできないストレスを発散できない状況に、我々はいつまで耐えられるのだろうか。

                                    2021.6,2

産業革命後の環境変化が‥

 子供が幼稚園通いしていた頃、自転車の後ろに子供を乗せて通園していたお母さんがいたことを思い出した。その時には何も思わなかったが、今日の職場近くの幼稚園には歩道が自転車で通れなくなるほど多くの親が我が子を自転車に乗せて登園させていた。皆さんそんなに遠くから通わせているのだろうか?通勤、通学時間帯の駅前では当たり前のように車から降りてくる子供が何と多いことか。これでは子供の身体が鍛えられるどころか体力そのものが衰える一方ではないか?当医院で咬み合わせの治療を行っている子供の中には上手く全身運動のできないお子様がいる。“はい!”という返事すらお腹に力を入れて発することが出来ない、いや普段からしたことがないとしか思えない子供もいる。産業革命以前には不正咬合は見られなかったと先日行われた海外のオンラインセミナーの講師がある資料をもとにプレゼンをされていたが、あらゆる環境の変化が我々の心と身体に異変をもたらしていることは疑う余地はなさそうだ。

                                    2021.6,1

収束そして根絶へ!

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進む欧米で人の移動が広がってきている。ヨーロッパ各国ではワクチン接種を条件に、自己隔離などを免除して移動の自由を認める証明書を発行し始めたそうだ。確かにワクチン接種によって感染者数は減少に転じているが、新型コロナウィルスは今までのコロナウィルスとは異なり、変異を繰り返している。致死率の高いエボラウイルスに感染した場合は感染者が不幸にして亡くなった場合にはエボラウイルスの死も意味するが、新型コロナウィルスの場合は“無症状の人から感染”という事情に厄介な存在となっている。最近では2つの変異株の混合型まで現われ、空気感染力が強いと言われている。一次的にワクチン接種によって現時点における新型コロナウィルスには有効であっても、変異の早さ、多様化によって必ずしもワクチン接種によって安全安心が保証されたわけではないと考えるべきである。世界の研究者の総力を結集して何とかこのウィルスの収束、そして根絶まで辿り着きたい。

                                    2021.5.31

不正咬合と脊椎管狭窄症の関係は?

 脊柱管狭窄症と不正咬合は関係があるか?この答えは脊柱管狭窄症と診断され患者さんを幼少の頃から記録を取り続けていたらもしかしたら因果関係を証明できるのかも知れない。それも乳幼児の哺乳をするところからの観察記録もあればなおさらだ。咬み合わせが極度に良くない50代後半と60代の女性がともに脊柱管狭窄症との診断を受け、それぞれ入院ブロック治療と手術を受けることになった。歯並び、咬み合わせが理想の状態から遠ざかるに従い、頭蓋骨を支える頸椎、特に第二頚椎に掛かる重心軸のずれが生じると、全身のバランスを保つために体幹を歪めて身体は適応するようになる。例えで言えば、靴底に小さな石が入っていたとしても歩行することは出来るが、その状態を何年も続けたとしたら足の踏み出し方も歩き方も変わり、関節周りの筋肉が凝ってくることを想像できるだろうか。それが身体の適応であるが、代償として関節周りを痛めたり、筋肉の凝り、更には神経が圧迫されて足腰の痺れを引き起こすことに繋がる。脊椎が急に悪くなることはあるまい。ただ、急に症状が発現してきたために痛みを鎮めるための処置を受けるわけで、痛みを引き起こした根本原因から改善できるわけではない。咬み合わせのずれ、歯並びの乱れが口腔周囲筋の習癖によって引き起こされ、それが体幹の歪みを引き起こし、人によっては脊柱管狭窄症にまでなってしまうことを歯科医として証明してみたい。

                                    2021.5.30

ワクチン接種

 以前ブログでも取り上げた小松左京さん原作の“復活の日”であるが、インド型変異株の猛威を目の前にすると、ウィルスで人類が滅亡するのはフィクションではなく実はノンフィクション、予言だったのではないかとさえ思えてきた。この状況を脱するには復活の日であれば極地の南極に退避することになるのかも知れないが、現実は南極大陸でも新型コロナウィルスの感染は起きている。人やモノが激しく行き来する時代である以上逃げ場はもはやない。その感染拡大を抑え込む最後の切り札となるワクチン接種が加速し始めた。接種の予約方法にも問題はあるが、今はとにかく少しでも早く国民一人ひとりに行き渡るよう全国民が助け合うしかない。当方にも打ち手の協力要請がメールで届いた。昨年の横浜に入港した豪華客船からの感染の影響が、一歯科医に援軍を求めるような状況になるとは誰が思ったであろうか。

                                    2021,5,29

正しい呼吸

 歯科医療に従事して25年以上経つが、理想とする歯科医療を提供するにあたり呼吸がテーマになってくるとは予想だにしなかったことである。生まれてこの方正しい呼吸法など教わったこともない。しかし、機能的な咬み合せを構築していくには正しい口腔周囲筋の筋機能を働かせることが重要であり、横隔膜を使った正しい呼吸が出来ていなければ嚥下様式すら乱れてくる。身体の適応能力は大したもので、正しい嚥下が出来なくても表情筋などを使って物を飲み込むようになる。適応の裏には代償があり、筋肉パターンが正しく働かないことで顎顔面の正しい成長発育が阻害され、上顎骨が大きくならなければ鼻骨も大きく成長はせず、解剖学的に鼻気道が狭くなって鼻が詰まりやすくなるのは構造的にやむを得ないことである。口呼吸がもたらす健康への弊害は様々あり、最近は睡眠時無呼吸症候群に世間ではフォーカスが当てられている。成長期の子供であれば、正しい鼻呼吸を身につけ口蓋に舌を貼り付けることが常に出来ていれば口蓋骨、上顎骨も広がり、自然と顎骨内に歯が萌出してくるものだ。大人であっても呼吸、筋機能の改善をすることは必要であり、その役目は歯科が担うべきものと認識しているところである。睡眠時間をとっても体調のすぐれない方は、口呼吸になっていませんか?要注意ですよ!



                                    2021,5,28

頼りない人間力

 平均値的な人間は大きな間違いはないのかもしれないが、代わりは幾らでもいるような存在である。どうも世の中、そんな人間が多くなってはいないか?私の職業であっても同じである。一度出来上がった治療法を全く疑うことなく目の前の患者さんに当て嵌めることが治療だと思い込んでいるような、そんな話をセカンドオピニオンを求めてお越しになる患者さんから伺うことがある。勿論患者さんは素人であるから、前医の説明を正しく理解できていないままこちらで熱弁されていることもあるかも知れない。医療であろうとなかろうと、ゴール設定をどこに置くかによってアプローチの仕方は変わる。ものの考え方として、1)目先に捉われず長い目で見る、2)一面的に見ないで多面的全面的に観る、そして3)枝葉末節にこだわることなく根本的に考察する、を常に意識して問題に取り組めば、軸がぶれることなく最終的には報われる結果となるものだ。地道に人間力を養うには、自分の内面と真摯に向き合うことだと確信する。


                                    2021,5,27

肩書

 日本人は肩書で仕事をすると言われることがある。平社員だった若者がそれなりの肩書が名刺に印字されるようになると、人によっては言動が大柄になったりすることは世間でも耳にする。内閣官房参与がある発言によって辞任した。私の感想としては“育ちの悪い人”であろうか。一流と言われる大学、企業にお勤めであっても、それが人の内面を保証するものではない。義務教育しか受けていない人でも総理大臣になって国をしっかりと牽引した方もいる。人は常に謙虚さをもち、自分の内面と向き合いながら世のため人のために尽くすことが天命である。肩書が無くなればただの人、ではあまりにも寂しい。人望のある人の周りには、常に志を共にできる人が集まるというものだ。教育は子供だけに行われるものではなく、一生かけて行われるのもである。


                                    2021,5,26

美しさ!

 西脇市立西脇小学校が国の重要文化財に指定されることになった。関西に縁のない方にはピンとこないかも知れないが、当方の義理の父が西脇小学校の卒業生であることから、その名は以前から承知していた。ネットで検索して頂ければ写真を閲覧できるので見て頂きたいが、洒落た洋風の意匠が凝らされた校舎である。神戸新聞のコラムでは、「余分なものをそぎ落した建物は見た目が美しいし、美しい建物もまた長く愛されるがゆえ使い慣れていく」と紹介されている。老朽化のため取り壊しを検討されたことがあったそうだが、“美しきもの”を次世代に残したいという後押しによって保存が決まった。ものの見方、考え方、生き方、すべての基準を美しいかどうかで判断すれば、世の中が美しくなるということだ。当院のトップページをご覧あれ!

人生は人それぞれだが、同じく生きるのであれば

美しく生きた方がいい

日常生活はもちろん、人間関係も、また服装までも含めた

自分自身のこととして

「美しくあるべし」と


                                    2021,5,25

日々決断!

 東京五輪を開催する状況にないことは現況を把握すれば誰もが納得できるのではないか。立場を入れ替えて考えてみてはどうか?東京はじめ日本各地で変異株の感染拡大が拡がっている同じ状況が他国で起きているとする。そこに選手団を派遣するのか。国民は応援に駆け付けるのか。遂にアメリカCDCは日本への渡航を中止するよう勧告を出した。東京五輪が国家プロジェクトであることは理解するが、人命よりも大事なものがあるのか。東京五輪委員会、政府首脳はじめ国会議員の皆さん、お話をされてみては如何でしょうか?勇気ある撤退は何も恥ずかしくはない。周りのご意見に耳を傾ける姿勢は必要だが、最終的な英断を下すのがトップの役目である。人生は日々選択、決断の連続ですよ、菅さん!

                                    2021,5,24

画伯とは

 先日のブログでも紹介させて頂いた当医院の患者様の個展に出向いてきた。今となっては恥ずかしい話だが、20代の頃、美術館で印象派を代表するクロード・モネの作品を見ていたつもりがマネの作品だったとあとで気付いたような私である。絵画の何が分かるかといったレベルであるが、向学のために画廊に一歩踏み入れてみた。‥‥?私とは感性が全く違う!画伯の作品に対する私の感想である。画伯の心に浮かんだ情景なのか、心が満たされる何かを表現されているのか、抽象画であるがゆえにインパクトが強い。診療室で接する患者さんからは想像できない隠れた才能にアッパレだ!世の中絵の上手な人は沢山おられると思うが、「これはM.Yだ」とすぐに見分けられるような、他に置き換えのきかない、独特の印象、雰囲気を持った絵を描く人は、そんなには多くないのではないか。作品の中に個性の輝きを観たような思いである。

                                    2021,5,23

国があっての‥‥

 “ガザ地区で衝突”、“テルアビブにロケット弾”このような報道を私たち日本人は自分事のように受け止めることは出来ない。なぜなら普段から国の在り方について意識しながら生活をすることがなく、悩み事と言えば個人的なことや仕事のことに終始しているからである。ボキャ貧なところがあることはお許し頂きたいが、国の行く末を真剣に考えなければ国が亡びるということは現実的な問題であり、ミャンマーで起きている軍政によるいわば弾圧、台湾海峡の緊張、朝鮮半島が統一されれば38度線は対馬海峡まで南下、北方四島へのロシア軍の配備など、日本が平和でいられることが奇跡であるのかも知れない。国の借金についても然りである。会社組織、地方自治、そして国を組織しているのは国民一人ひとりである。政治家に何かを期待するのではなく、一人ひとりが日々精一杯できること、考えられることに真剣に向き合う姿勢が欠けてはいないか。“一日自分の勉強、仕事を怠れば、国家の進歩が遅れる”泉下の秋山真之は如何に思っているだろうか。


                                    2021,5,22

歯並び、咬み合わせ相談

 咬み合わせに関する問い合わせが近年多くなってきているが、当医院の矯正治療患者様からのご紹介が今年になってから特に目立つ。私は矯正専門医ではないにもかかわらずだ。個人的にはありがたいことではあるが、それだけ患者さんが納得して治療を受けたいと思う歯科医が見つからないということの裏返しでもあり、悩ましいことである。歯並び、咬み合わせを治療したい目的は人によって異なる。見た目が気になる、咬みにくい、首が凝る、歯ぎしりが酷い‥など様々であるが、そもそもなぜ歯並びや咬み合わせが良くないのか、その原因を納得できるような説明を治療する側が提供できていないのではないか?原因があるから結果があり、結果があるということは必ず原因がある。例えば、むし歯の治療を繰り返したにも拘わらず抜歯に至ってインプラント治療を受けたとする。インプラント補綴されたことで歯があった時と同じように一時的には咬めるのは間違いない。しかい、歯を抜くに至った原因はそれで無くなったのでしょうか?不正咬合も考え方は同じであり、仮にワイヤー矯正治療を受けて歯並びが改善されたとして、歯並びが悪くなった原因はなくなったのでしょうか?患者さんも我々と一緒に考えて頂きたいですね。


                                    2021,5,21

リーダーの器

 新型コロナウィルス変異株の感染拡大が若い世代にも広がってきている。緊急事態宣言の範囲も拡大され、北海道、沖縄においてはかなり厳しい状況になってきているではないか。変異株と当たり前のように報道もされているが、本をただせば新型コロナウィルスの発生源はどこの国から発生しましたかと問いたい。イギリス型変異株に始まりブラジル型、インド型変異株と言われてきた。それについてそれぞれの国からはいちゃもんを付けられることはないようだが、発生源のお国はどうでしたか?トランプ前アメリカ大統領は世界の指導者の中で唯一“チャイナウィルス!”と発言!ものの言い方で品位にかけるところはあったかもしれないが、言うべきことははっきりしていた。その後“チャイナウィルス”と耳にしないのは、良識を脇において経済を優先させる各国の思惑があるからか。情けない、断交をするぐらいの気概を持った外交をしてみたらどうか?筋の通らない外交は今も昔もすべきではない。骨太のリーダーが求められている。


                                    2021,5,20

生き方アプリ

 最近の学生は勉強記録などをアプリで管理するのか?一日何時間勉強したとか何をどこまで学習したかなどをアプリで管理し、時には友達と情報を交換すると通院中の学生から伺った。勉強って時間が重要なの?友達と競う合うものなの?とついつい聞き返そうかと思ったが、余計なお世話か。興味のある科目であれば自然と脳内細胞も活性化するが、何かアレルギー反応のあるものがあると、勉強時間は稼げるが中身が伴わない効率の悪い時間となるのは経験者としての感想である。雑念を振り払い、怠けたい誘惑に克つには、常に自分への問いかけが必要である。自分としっかり向き合う毎日を過ごしていれば、一日の反省を翌日に活かすことで人はいつの間にか生きていく軸が出来上がって来る。但しそれはデジタルではない、アナログでしか根のある縦軸は形成されない。人生を周りを気にして過ごす横軸で生きるのか、自分の進むべき道を探し台風が来てもぶれないぐらいの縦軸で生きるのか。生き方アプリはまだ無いらしい。

                                    2021,5,19

個展

 芸術とは全く縁がなく育った私だが、中学生時代の美術の時間にゴッホの“包帯をしてパイプを咥えた自画像”を模写する機会があった。まあ、模写であるから特別な発想も必要なく、私としてはただの真似をしていたに過ぎないのだが、教師からは驚くほど評価され、クラスメートの前に立たされどのように描いたのかを説明させられた記憶がある。当医院に通院されている方から神保町で個展を開くとのお知らせを頂いた。是非足を運びたいと思うのだが、何をどのように見ればよいのか正直なところ分からない。何せ学生時代にオルセー美術館、ルーブル美術館、大英博物館など有名どころを訪れたにも拘らず、心が揺さぶられることがなかった男である。美術好きで知られるノーベル賞受賞者の大村智先生は、「芸術と自然は人間をまともなものにする。美術館に来ると人間まともになるはずなんですがね。」と語っている。週末、久しぶりに画伯の絵画を観に行ってみるか

                                    2021,5,18

正しい呼吸を妨げるものとは‥‥

9歳の男の子が咬み合せの相談で親御さんとお越しになった。口腔内を診査すると歯並びよりも、喉を塞ぐように盛り上がっている扁桃の大きさに驚かされた。矯正診査のためセファロ撮影(レントゲンCT撮影)を行うと、アデノイドの肥大もはっきりと確認でき、これではまともな正しい鼻呼吸をすることは不可能であり、口による呼吸様式が定着してしまう。日常的に口呼吸となれば正しい嚥下(飲み込み)は出来なくなり、飲み込むためには口腔内を陰圧にするために本来使わない表情筋などを駆使してしまうことになる。当然舌が普段から口蓋に持ち上がっていることはなく、舌による口蓋骨、上顎骨の拡大はなく、上顎の劣成長を引き起こし、上顎骨に歯が入りきらなくなり歯並びが乱れることになる。従って歯並び咬み合わせを改善させるための第1段階は正しい呼吸を身につけることであり、そのためにはアデノイドや口蓋扁桃の摘出もためらうべきではないと考える。明日はある耳鼻咽喉科に紹介したお子様のオペに立ち会うことになっている。一人でも多くの子供達の健康を取り戻すために微力ではあるが無力ではないと信じたい。

                                    2021,5,17

早急なワクチン接種体制を!

全国に医師は31万人、歯科医師が約10万人いる。ワクチン接種で注射を打てる職種の拡大を検討しているとのことだが、いつまで検討しているのだ。このスピード感のなさが日本社会組織の弱点であり、責任回避の社会体質がいつまでも物事を決められない根源ではないか。検討している間に、さっさと歯科医師や臨床医学生にワクチン接種の筋肉注射の訓練なりをしてはどうなのか。私などは口腔内注射は日常臨床で行っているが、もしワクチンの接種を打つ側になった場合の不安要素は、接種による副作用への対処の仕方である。当然日常の歯科臨床の領域とは異なるので、すぐに対応できるバックアップ体制が必要であり、それさえクリアできれば昼休みの時間などを利用して医院内でワクチン接種も可能と考える一人である。日頃、歯科医院があり過ぎると批判的なご意見を頂くことがあるが、患者様の満足いく歯医者及び歯科医院はまだまだ少ないと感じている。但し今回は緊急事態である。ワクチン接種だけを何とか全国の診療所や医院で出来るような体制を早急に整えることが、ワクチンを無駄にしない、国民の命を救うことになると思うのだが、皆さんのご意見は如何でしょうか?

                                    2021,5,16

治療の緊急事態宣言!

『前歯の出っ歯が気になるので歯列矯正治療を考えている。』とは当医院の患者さんの主訴である。素人の見た目では出っ歯に見えるのかも知れない。正確には骨格的に上顎に対して下顎が下がった位置で適応・機能しているので、相対的に上の前歯が出ているように感じるのである。私なりの診断結果をスライド等も使いながら説明をさせて頂いた。患者さんからは、「こちらに来る前に3件ほど矯正専門医に相談に行ったが、どこでも小臼歯を抜いて矯正治療が必要だと言われた。」とのことだった。私とは全く考え方が異なるので、小臼歯抜歯矯正などすべきではないし、その理由も説明させて頂いた。治療方法だけではなく、なぜ現状の咬み合わせ、歯並びになったのかの原因を説明解説させて頂いた。物事にはすべて原因があり、結果があるのである。患者さんが「前歯の出っ歯を治したい」と言ったから、その出っ歯感だけを治療すればよいのでしょうか?どのような治療にも長所と短所があるはずで、それら考えられることを患者さんと共に考え、指導していくことが治療以上に大切なことである。歯並びは綺麗になったが、その後首や肩凝りの症状が出るようになった、猫背になった、喋りずらい、では歯列矯正治療の意味が全くないのではないでしょうか。世の中には歯列矯正治療といっても考え方は様々であり、歯科医師によっても考え方は異なる。今日の患者さんの治療は根管治療の予定でしたが、急遽45分間の質疑応答となりました。当医院のミッションは“患者様に価値ある時間を提供する”であり、特別なことではない。        

                                    2021,5,15

中国が途上国??

国際条約の枠組みで中国が「途上国」扱いを受けて優遇されている現状の是正を目指すとは、世界の指導者たちは今頃何を寝ぼけたことを言っているのか。途上国が宇宙ステーションを作り、火星探査などしますか。我が物顔で国際ルールを捻じ曲げ、公海をいつのまにか自国の領域だと豪語する報道官のしたり顔には辟易する。温暖化対策においても、中国は日米欧より遅れて経済発展が始まったので、先進国と同レベルの温暖化対策を課せられると発展の足かせになり、不公平だとの言い分らしい。天安門事件を無かったとする指導者たちをなぜ世界はまともに相手にしているのか。骨のある政治家よ、日本にはいないのか!常識ではない、良識のある指導者が世界を通じて求められている。                    

                                    2021,5,14

支配されつつある人間社会

朝一の仕事は職場の窓開けと複数のパソコンの立ち上げだ。おっ、画面がいつまでも暗いぞ・・なんて経験の方もおられよう。今朝は私がフリーズしてしまった。こんな時はパソコンごときに腹を立ててもしょうがないのは分かっているが、出だしから躓くと自律神経が乱れ気分も悪くなりそうなものだが、冷静に対処するしかない。考えられる手段を使ってスタートアップにトライするもうんともすんとも言わない。遂には最後の手段。電源コードを抜き差しするか?お~、オッケー、いつもの画面がお目見えだ。交感神経の興奮も治まりいつもの自分を取り戻したものの、パソコンはじめ機器に依存するあまり、心理的に支配されている環境が好きにはなれない。世の中のデジタル化、人工知能の世話になることは避けられないのかもしれないが、電車内の9割以上の人間がスマホを操作している光景が異様に見えるのは私が異様なのだろうか?                                    

                                    2021,5,13

オンラインツールとストレス

ソーシャルディスタンス時代に欠かせないビデオオンラインツールだが、Zoom疲れに悩まされる人が増えているそうだ。当医院の患者さんからも、画面に映る自分の姿や複数の同僚たちの顔が並ぶ画面も初めのうちは物珍しさもあってそれなりに仕事もできるものだと感じていたものが、常にカメラの枠内に収まるようにいなければならないことや、全体の空気感が読めないこと、無意識に行っていたボディランゲージも使えないことなどがストレスと感じるようになってきたと仰る方もいる。そもそも何時間?もパソコンの前に座って資料作りをしているだけで、私などは目が疲れ集中力も低下し、自分のパフォーマンスが上がっていないことを実感している。日常生活の中で適度なストレスは精神を研ぎ澄ましてくれるが、このような長期的な日々のストレスは我々の思考能力にも影響を与えてくるに違いない。精神的な不調を来す前に日頃からの適度な運動、十分な睡眠、そしてたまにはボディランゲージを交えたマスクFace to Faceの会話をすべきだろう。                                                   

                                    2021,5,12

インプラント治療

歯科治療では何らかの理由によって抜歯を余儀なくされた欠損箇所にインプラント(人工歯根)を埋入し、その上に被せ物をする治療法がある。私の認識ではインプラント治療は高度先進医療との位置づけがあり、インプラント治療を希望される患者様にはしかるべき専門医を紹介している。抜歯=インプラント治療という方程式のような説明を一般開業医が安易に行い、あたかもインプラントが抜歯された歯と全く同じように機能をするかのように伝えるのは如何なものかと日常臨床で常に感じている。むし歯の治療においても歯を削って被せ物をする際にはどのような被せ物があり、種類によってどのような長所、短所があるのかをきちんと理解してから治療を受けるべきであり、それとて元の歯と同じ状態になるわけではない。世の中にはインプラント治療によって恩恵を受けている患者さんがいることは承知しているが、インプラント治療によるデメリットも把握したうえで治療を受けることが重要であり、さらにはなぜ歯を抜歯せざるを得ないような状態になったのかまで掘り下げて考えることが予後を考える上では避けて通れないと考えている。咬み合わせが原因で歯にクラックが入り、治療を繰り返した挙句抜歯に至ったのであれば、根本的には咬み合わせを改善させることを優先すべきであり、根本原因を残したまま欠損箇所にインプラント処置を行っても歯を失った原因を取り除いたことにはならない。私が強く伝えたいことは、歯を失うことは本来身体に備わっている機能が失われるということであり、28本中の1本が失われただけの問題では済まされないということである。

                                                                      2021,5,11

忙中閑あり・・・

当医院の近くにある神社の境内は木々が生い茂り、一歩足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせてくれる空間である。久しぶりに参拝してみると、歴代総理の指南役でもあった東洋哲学者・安岡正篤の言葉が紹介されていた。「忙中閑あり苦中楽あり死中活あり壺中天あり意中人あり腹中書あり」。ご存知の方もおられるとは思うがどういう意味か。“忙しい時にも心は忙殺されず、苦しい中に本当の楽しみを見出し、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、いかなる境遇にも独自の内面世界を確立し、心には常に尊敬する人物を持ち、腹の中におさめる学問がある”。このコロナ禍で仕事において苦境に立たされている方もいると思う。自分を見つめ直す余裕などない心境かも知れないが、心に留めたい言葉として記憶して頂きたい。

                                                                      2021,5,10

独立心

『実語教』の中に、「人は学ばなければ、智はない。智のないものは愚かな人である。」と書かれている。つまり、賢い人と愚かな人との違いは、学ぶか学ばないかによってできるものなのだということだ。難しい話ではない。学びは一生のことであり、これで良いということはあるまい。明治維新の頃、国民がそれぞれ賢くなって自立すれば、国も立派に独立できる。西洋の国々を恐れることもなくなると福澤諭吉は言っている。今の日本に必要なのは国も個人も“独立心”であり、明治の頃のような気概を持った人が求められていないか。数の多い組織に身を置いている場合と少数組織にいる場合とでは、チームの一翼を担っているという気概にも差が出るようなものだ。国会議員の定数を一気に各都道府県から一人選出とでも大改革をしたら、今の議員さんたちの体たらくもなくなるようなものか。真面目に公務に徹している議員さんには申し訳ないので一括りにはできないが、国会議員の第一の責務は国防である。与党も野党の皆さんも、そのことをお判りでしょうかと問いたい。独立心のある政治家ではなく政治屋の方には国のために早く退出願いたい。

                                                                      2021,5,9

不定愁訴と歯科の関わり

口呼吸になることによって血中二酸化炭素濃度が低下すると、酸化ヘモグロビンの身体の各組織の細胞との酸素交換率が下がり、身体が疲れやすくなったり集中力が低下することは、ボーア効果をご存知の方であれば理解できる話である。先ごろ受けた海外のオンラインセミナーにおいて、産業革命以前には不正咬合は存在しなかったとの演者からの話には衝撃を受けると同時に学びの不足を思い知らされた。産業革命以降我々の口腔内の環境は咬み合わせを含めてなぜ変わってきたのか。大変興味深い話であり、現代人の不定愁訴を抱えている問題を解決するキーになると私の普段使われていない脳内細胞の部分が騒ぎ始めた。一度確立された治療法を変えることは難しいが、既成の考えを疑う、捨てる勇気も根拠があれば必要であろう。人々の健康に貢献する歯科の関わる役割は気付いていないだけで実は計り知れない。

                                                                      2021,5,8

睡眠障害

咬み合わせが気になるという患者さんが来院された。問診では、「若い頃から咬み合わせが気になっていたのでいろいろと歯科医院には通ったが、特に咬み合わせを指摘されることはなかった」とのこと。診察する歯科医によって診断は異なるかも知れない。診断以上に診察をどのような目線で行っているかということが私から言わせてもらえば歯科医によって大きな違いがある。どういうことか。医療機関にお越しになるわけだから何かしらの主訴を抱えている方が殆どであるが、なかには自覚症状はないけれども問題がないか診査を希望して来院される方もいらっしゃる。主訴だけ改善すれば本当にそれでいいのだろうか?口にはしないだけで、現状の問題の有無、なぜそのようになったのか、予後における考えられることなども患者さんは知りたいはずである。歯科医は“口腔内を通して患者様の全身の健康に貢献する”ことが使命と考える。世の中に大人も子供も含めてこれだけ口呼吸の人が増えているのにそれすら指摘しないのは如何なものか?口呼吸と歯科医は関係がないのでしょうか?睡眠障害の始まりは口呼吸であり、重度になると閉塞性睡眠時無呼吸症候群になることはまだあまり知られていないようだ。

                                                                      2021,5,7

異常嚥下と閉塞性睡眠時無呼吸症候群

「今まで何の問題もなく過ごしてきているのに、なんでそんな手術が必要なのか分からない。」とは、以前お子様の咬み合わせが気になり当医院を受診された親御さんのコメントである。口腔内の診査をすると喉の奥に大きな口蓋扁桃があり、明らかに呼吸抑制を引き起こしているであろうということが分かる状態である。唾の飲み込みも不自然であるが本人はそうでもないらしい。私から言わせてもらうとそこが問題なのである。幼少の時から、場合によってはもっと小さな時、赤ん坊の時から正しい呼吸が出来ていなかったとしても、本人にとってはそれが当たり前であればその状態に身体が適応し過ごせてしまうからだ。但し適応の裏には代償ということが必ずあり、身体のある部分の機能が正常でなければ他の器官でそれを補うように自律神経は働く。例えて言うならば、靴の中に小石や砂利が入っても歩きにくいが歩けないわけではない。しかしそのまま毎日歩き続けたらどうなるか?歩く姿勢は歪んできて体幹の歪みにも発展することが想像できる。これが適応である。話は戻るが、正しい呼吸ができることで舌を含めた口腔周囲の筋機能が発達し、顎顔面骨格が正しい成長方向に成長するのである。正しい呼吸が身に付いていなければ将来的には閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことも容易に想像できるのであり、症状が無いから大丈夫ということではなく、20年、30年以上先まで見据えた健康を維持、取り戻すために、歯科医は口腔機能と全身との関係について情報発信をすべきと痛切に感じる日々である。


                                                                      2021,5,6

適度な運動

強風の吹く子供の日となったが、県外移動自粛ということもあり、近隣の広い公園や運動場は家族連れで賑わっていた。やはり外の解放感を肌で感じることは日頃から必要であり、自律神経を整える上でも適度な運動はすべきである。よく運動した日はぐっすり眠れたという経験をされた方も多いと思うが、生理学的にも適度な運動をすることでセロトニンというホルモンがつくられ、寝る時に必要なメラトニンの働きをよくすることが知られている。従って軽いジョギングや犬を連れての散歩、ウォーキングが習慣となっている方は体調も良いはずである。当方もこの時期は朝のジョグが日課となっているが、例年よりも早朝から身体を動かす人が増えたことは、唯一コロナ禍において幸いなことかもしれない。

                                                                      2021,5,5

聞こえない声を聞く

昨年秋から我が家の一員に加わった“ハッチ”ことカニンヘン・ダックスフンド。犬を飼ったことのある方であれば、犬の目が何と愛くるしいことかお分かりだろう。すっかり家族の中心の地位を築いてしまった。一時として不愉快そうな表情はなく、赤ちゃんと同じように“和ませる力”をお持ちだ。朝起きればお腹を上にして喜び、家族が帰宅すれば誰よりも先に玄関までお出迎えをきちんとする本を当に可愛いヤツだ。言葉を発することが出来ないだけに、こちらがわが「見えないものを見る、聞こえない声を聞く」ような心をもたなければ彼の気持ちを分かってあげられない。まあそうは言っても大概はこちらの都合のいいように解釈してしまうのだが‥‥。

                                                                      2021,5,4

気分爽快!

仕事のオンライン化、外出自粛、部活動の制限などが影響しているのだろう。来院患者さんのちょっとした体形の変化に気付く機会が増えてきた。ある女子高生は「久しぶりに部活動をしたら筋肉痛が酷くて‥」、週一でしか出社しない男性は「明らかに歩かなくなりましたね、体重測定なんてしなくても身体が重くなっているのが分かりますから(笑)」など、皆さん気にはなっているようです。スポーツ庁の体力・運動能力調査の結果でも、中高生から高齢者までの幅広い世代で、体力の低下が明らかになっているとのこと。是非ここは皆さん、日の出も日一日と早くなっていますから朝の軽いジョギングから身体を動かしてみませんか?気分爽快ですよ!

                                                                      2021,5,3

デッドライン

「先生は朝早くから診療をされていますが、朝と夕方で治療時の集中力や疲れは違いますか?」と患者さんから聞かれ、ふと考えて「治療時の集中力は変わらないが、身体の疲れというよりは目の疲れは多少はあるのかも知れない」と答えた。但し、日々の診療ではマイクロスコープを使うので、自分では感じない目の疲労度は蓄積されていると思われる。一般的に集中力というのは一日を通してどこの時間帯が最も集中できるのかは分からないが、時間帯よりは終わりを決めない仕事や勉強の仕方が集中力を低下させるようには経験的に感じている。皆さんはどうでしょうか?作家が「締め切りのない原稿は完成しない」ということからも後ろを決めることが必要なのでしょう。日々の目標に向かってデッドラインを決めて過ごしますか!

                                                                      2021,5,2

我慢の毎日を!

昨年に続きゴールデンウイークはステイホームで過ごすご家庭が殆どかと思われるが、スポット的に人出の増加は見られるとネットニュースなどで報じられている。コロナ疲れは間違いなく国民全体に及んでいるが、“人流”を止めるにはここは一人ひとりの辛抱が試されていると心したい。変異株の感染力は想像を超えていると医療関係者が声を揃えて言っている。大阪では医療崩壊が起きており、救急指定病院の医師が「救急の患者を救うのが我々の仕事なのに、それを断らざるを得ないとはどういうことなのか分かって欲しい!」と患者の救急処置をしながら訴えていた。変異株の新型コロナウィルスを正常な細胞に混ぜた際に起きる様子を映像で確認したが、もの凄い速さで細胞が壊死している。変異株の新型コロナウィルスは甘くみてはいけない。感染の拡大を本気で抑え込まなければ、来年の今頃は“全人口の〇〇%が死亡”という現実味を帯びる話になるのも否定できまい。絶対にちょっとした油断も許されない。生きてさえいれば、来年もその先も行きたいところには行けるから、今は我慢、我慢!

                                                                      2021,5,1

失われた口腔機能の働き

子供達の口腔機能の習癖には日々驚かされる。唾を嚥下することや水を続けて飲むこともできるのだが、正しい飲み込みが全く出来ていない。飲めればそれでいいのでは?とお考えの方は要注意である。身体には適応能力があり、口腔機能に限らずバランスが悪くてもそれなりに適応しながら生活をすることはできる。しかし適応の裏には代償という反作用があり、それはどういう形でいつ発現するかは分からない。例えて言うなら、靴底に小石が入った状態でも歩くことも走ることもできるが、本来のあるべき正しい姿勢を保つことは出来ない。その姿勢を毎日続けたとしたらどういうことが体幹に生じるか想像して頂きたい。足回りの筋肉に張り、凝りが発現し、股関節を含めた関節にも不自然な動きが生じてくるに違いない。口腔機能も同じであり、舌を含めた間違った筋肉の使い方を改善させなければ顎骨が正しい方向に成長せず、顎骨に埋まっている歯並びは歪み、上下的な顎骨の位置関係も理想的ではなくなる。顎顔面の歪みを頸椎を含めた身体全体でバランスを保とうとすることで長期的には全身が歪み、筋肉の凝りが神経を圧迫することで手足の痺れ、脊椎への負担により脊柱管狭窄症を引き起こす遠因になっていることも否定できなくもない。大人になってからの不定愁訴に悩まされることがないよう、子供及び若年からの正しい口腔機能の獲得を急ぐ必要性を感じている。

                                                                       2021,4,30

日本酒がコロナウィルスの増殖を阻害?

日本酒がコロナウィルスを100%阻害!なんて記事を読んだら信じますか?先般、10年来行き付けの日本酒Barに足を運んだところ、女将からある印刷物を頂いた。日本酒に含まれるアミノ酸(5-ALA)が、新型コロナウィルスの増殖を100%阻害するとの研究結果を長崎大学が発表したとのこと。研究チームが試験管内で一定量以上の「5-アミノレブリン酸」を投与すると、ウィルスの増殖が抑制されることを確認し、ある一定の濃度以上だと100%増殖を阻害したようだ。このアミノ酸は通称「5-ALA」と呼ばれている天然のアミノ酸で、日本酒や納豆などの発酵食品に多く含まれているものです。今晩も日本酒で晩酌ですかね🍶。詳しくは是非皆さん、調べてみてください。

                                                                       2021,4,29


ワクチン接種の在り方

歯科医療従事者へのワクチン接種が始まった。当方はまだ接種を受けていないが、勇気のいる選択でもある。欧米諸国にくらべワクチン承認や接種に時間が掛かりすぎとの批判があるが、1980年代以後、はしか・風疹・おたふく風邪の3種混合ワクチンによる健康被害が起きたことや、子宮頸がんワクチンによる副作用による損害賠償請求訴訟で国側が敗訴したことも背景にはあると言われている。用心深さは日本人の特性なのか、お国柄なのか。安全第一は言うまでもないが、長期データのない身体への接種には抵抗のある方も多く、私もその一人だ。世の中、絶対ということがないだけに、国民の覚悟も求められよう。政府内には緊急使用で生じた健康被害への賠償制度もあわせて検討すべきだとの意見が出ているようだが、これは国の責任なのか私としては疑問である。何でも補償しろという風潮は如何なものだろうか。

                                                                       2021,4,28


企業魂

流石日本企業!と言いたくなる話題だ。日本製紙がレアメタルを使わず木質材料を使った高性能電池の開発に乗り出した。容量は現在主流のリチウムイオン電池の約2,5倍というから将来的には電気自動車(EV)のメインバッテリーになるのではないか。日本はエネルギー資源も原子力以外は化石燃料を他国に依存し、食料自給率も極めて低い。海洋に囲まれている国だけに、海水を真水にできる日本の技術力をもってすれば、海水をエネルギーに変換することも出来ればエネルギー不足の解消及び世界の環境問題においても貢献できると思うのだが簡単ではないのだろう。木質材料の電池であれば、人体に有害な鉛やカドミウム、水銀、硫黄を使わず、廃棄処分も容易になる。レアメタルの供給は人権問題をないものとしている某国に頼っているだけに、他国に頼らない国造りのためにも新エネルギー開発から目が離せない。

                                                                       2021,4,27


救急車

夜中に自宅近くでサイレンが止まり赤色灯が点灯している。サイレンの音からすると救急車であろう。救急要請をされた方の容体は大丈夫なのか気になるところだが、今はもう一つ、直ぐに病院に搬送されるのだろうかという不安が付きまとう。新型コロナウィルスのまん延によって市内でも受け入れられる病院が限られてきているという。他府県では救急車の車内で半日以上も待機する例も出てきているようだ。誰が悪いわけでもない。そのような中での4都府県では緊急事態宣言の発出である。聞きなれない「人流を止める」という表現を総理や都知事が言い始めている。人と人が接しなければ感染はしない。ステイホームを出来れば私も悩まないのだが、職業柄こればっかりはどうにもならない。一日で全国の感染者は5,600人を超えた現状を鑑みれば、「コロナ慣れ」「自粛疲れ」などと言っている場合ではない。明日、我が身が救急車のお世話にならぬよう、感染は勿論、日頃から健康管理には留意するしかない。

                                                                       2021,4,26


8合目の治療結果

2年間の呼吸と筋機能トレーニングが終わり、お子様の状態評価報告を親御さんにさせて頂いた。素人目には歯並びが綺麗になったことに満足されているのだろうが、このトレーニングの目的は“顎顔面の正しい成長発育に導くこと”であり、その結果歯並び、咬み合わせが改善することにある。見た目ではない、機能的な改善がされているかどうかである。2年前の口腔内の状態を見れば、トレーニングを行わないよりは目を見張る改善ではあるが、治療する側からすればまだ8合目である。“ちょっと歯並びが乱れているのもこの子の個性かと思って、もう十分かなと思っています。”と言われると、こちらとしては何も言えなくなる。今後はこのお子様が成人になって、咬み合わせが原因の不定愁訴を訴えないことを祈るしかない。

                                                                       2021,4,25


教育

やはりこの話題に触れないわけにはいかない。25日から3回目の緊急事態宣言が発出されるが、今まで映画館におけるクラスターの発生はないにも拘らず休業要請をするとのこと。飲食店、各商業施設などはあらゆる感染防止対策をとりなんとか営業を続け、ぎりぎりの経営そして生活を余儀なくされてきた側にとっては限界だ。どのような方策を執ったにせよ批判を受けるのが首長の定なのかもしれないが、今回の休業要請の対象には行き過ぎ感が否めない。ウィルスは人に感染しなければ生き続けられないわけだから蜜をさけることが必要なのは理解できる。皆さんも不思議に思われていると思うが、通勤時間帯の満員電車の映画館とは比較にならない密状態がやり玉に挙がることはほとんどない。以前に比べればテレワークなどで通勤人が減ったにせよ、相変わらずの密電車である。対策よりも各自の自覚が求められており、それが出来ないのであれば戦後の家庭における躾、教育の問題に根源は辿り着くのではないだろうか。一朝一夕では国も人も変わらんでしょう。すべては教育ですよ。

                                                                       2021,4,24


論文検索

臨床のフィードバック、そして疑問を解決するために以前は大学の図書館まで出向き論文検索などをしたものだが、今はネット社会の恩恵でアメリカ国立医学図書館提供の無料データベースにアクセスして欲しい論文を手に入れることが出来る。これほど時間を節約ができるのはありがたいのだが、数年前までは使い方のHow toに時間が取られて効率が悪かったのだが、やはり“継続は力なり”なのだろうか、論文検索が苦にならなくなっている自分がいる。学ぶことの奥深さはどの分野においても共通事項であるが、秀吉の“日本語を世界の共用語にする”という夢が実現されていたら、もっと早く楽に論文を読み込めているだろうに。

                                                                       2021,4,23


感謝

「探しに探して学びに学びを重ねてやっとここだ!と思う歯科医に出会えた。」とは1年以上矯正治療で通院されている患者さんからの手紙である。思いがけない礼状に驚きとともに感謝する次第である。当方は20数年、勤務医時代から臨床に真摯に取り組んできたつもりではあるが、こちらの思いとは裏腹に望むような結果に至らなかった患者さんもいたかも知れない。今でも私の中では完成形ではなく発展途上であることは、日々発見があることから承知している。にも拘らず、患者さんから感謝して頂けるとはなんて素晴らしい職業であるかを再認識させられた。歯科医療従事者であるので歯科医療を提供すること自体がコアな部分であるのは言うまでもないが、コアな部分を評価して頂くにはサブ的なものも含めた総合評価が良くなければ顧客でもあり患者さんでもある方からの評価は頂けない。歯が痛くて来院された患者さんであっても、歯だけではなく悩みを抱えた一人の方がお越しになられていると我々スタッフが常に意識し、患者さんに寄り添う姿勢がお手紙を下さった方には伝わっているのかもしれない。

                                                                       2021,4,22


隣国

お互いを尊敬しあうことが出来ない国民は罵り合うことしかできないそうだ。そんな国民でも共通の敵には一致団結するらしい。どこの国のことかはご想像に任せるとして、福島原発処理水の海洋放出について咬みついてきた。原発を保有している国であれば、処理水を国際放出基準を守って海洋放出しているにも拘わらずだ。我が国においても海洋放出には否定的な意見が多かったが、科学的根拠に基づいた対応をとっていることが周知されてくると、世論調査においても海洋放出も止む無しの意見が半数を超えてきた。学生時代ヨーロッパを周遊したときに宿を共にしたそこの国の友人は、今も変わらず心優しい友人である。良識ある国民は国は違えど思いは通じるものだ。隣国のリーダーに問いかけたい。困った時には遠くの親戚より近くの他人なのではないかと思うのだが‥‥。

                                                                       2021,4,21


人類への警告

変異株の新型コロナウィルスの感染拡大が収まらない。ウィルスは人間に寄生できなければ死滅するということは、1週間全国民が外出を控えれば完全なロックダウンとなり、理論上日本から新型コロナウィルスはなくなるのか?なんて全くの素人発想とでもいうのか、通院中の患者さんに質問を受けた。そもそもこのウィルスは人工的に創られたものなのか、自然界に存在したものなのかですらはっきりしていない。もしも自然界に存在するものだとしたら、生態系のバランスを保つために自然界から送り込まれた天敵だと考えられないか。関東大震災が起きた時に当時の知識人らが大正デモクラシーで浮かれていた国民への天罰だと発言したことが問題視されたことがあったと聞くが、新型コロナウィルスは人類への何らかの警告と捉え、国籍を問わず誰もが謙虚になることにそろそろ気付いたらどうなのかと世界の指導者に問いかけたい。

                                                                       2021,4,20


地球存亡の危機

季節外れの巨大勢力の台風がフィリピン沖で発生し沖縄方面に向かっている。豪雨、台風などの自然災害がここ数年毎年のように繰り返され、50年に一度などと形容されることも珍しくない。地球温暖化が原因であることは今更述べる必要もないが、二酸化炭素の排出量削減目標をどこの国もあげてはいるが実効性に欠け、目標が次々先延ばしされている感は否めない。国連のグテレス事務総長は気候変動リスクを抑えるため、「2040年までの石炭火力発電の全廃」が必要だと主張している。やはり化石燃料そのものに頼るエネルギー開発を世界各国が足並みを揃えて実質ゼロにすることが喫緊の課題である。バイデン政権がパリ協定に復帰し、日本においては2030年にはガソリン車の販売を中止するとの発表もあった。子供や孫の世代以降も地球が存続できるように、迷っている時間はない。実行あるのみ、もう待ったなしである。


                                                                       2021,4,19


節度ある行動を!

日曜日にも拘わらず、新型コロナウィルス感染者は増えるばかりだ。リスクが高いとされる飲食店だけではなく、学校や職場、施設など様々な場所で感染が広がっている。ここまで来たらどこで感染してもおかしくない。スーパーの出入り口にある消毒用アルコールの手指への噴霧量が心なしか以前より多くなっているのは危機意識が高まっている証か。イスラエルにおいては国民の53%がワクチン接種を終え、屋外におけるマスク装着義務を1年ぶりに解除するに至った。国によるワクチン接種に大きな差が出ているが、我が国においてはワクチン注射する人手不足の問題が浮き彫りになっている。歯科医師によるワクチン注射も検討されているようだが、もし日常診療のなかで場所も設けてワクチン接種に協力をと要請が来たとしても、果たしてどれだけの歯科医師が協力できるのかと疑問符がつく。コロナ慣れも囁かれているなかで、全国民に節度ある行動を心掛けることが先ずは優先されるべきである。


                                                                       2021,4,18


日米首脳会談

日米首脳会談がワシントンで行われているが、最近の首脳会談というのは政治ショー的な部分が演出され、30年ぐらい前のトップ会談と比べると会談の価値そのものが下がってきているように思えてならない。G7やG20なども同様である。形式的なことであればオンラインで済むことは、このコロナ禍によって分かってきたことである。「ヨシ」「ジョー」と呼びながら日米連携を強調したが、先ずは人としてお互いが信頼し合える関係になれるかどうかを肌で確認したことだろう。私の記憶する中で強固な日米関係を築いていたのは「ロン」「ヤス」の頃であり、他国と上手くやっていくには何よりもトップの信頼関係を醸成しなければなるまい。そのうえで自国を守っていくために必要な連携はとるべきであり、いつまでも「Noと言えない日本!」であってはいけない。菅さん、外交は素人、とのあしき評を払しょくできましたか?

                                                                       2021,4,17


寛容さ

東芝の経営が揺れている。1980年代の「世界経済の最大のリスクは日本企業が強すぎること」とまで言われた頃を知る人にとって、凋落の一途を辿る日本企業の衰退は寂しい限りである。業績不振が明らかになってくる前後して、以前の日本企業では考えられなかった不祥事も起きた。数年前には食品の産地偽装、自動車のリコール隠し、そして不正会計処理。何も企業だけではない。国民に選ばれて国に奉仕すべき議員の質の低下も根は同じではないか。グローバルスタンダードなどと言われ、日本の文化に根差した経営の仕方を否定するような風潮がはやり、成果主義や短期的な利益を求める四半期決算など、利益の追求を前面に出す、働く人々の献身的な努力を評価しない経営方針が現況を招いたのではないか。元イギリス首相のブレアーさんが、「現在の7歳児の読書量が20年後のイギリスの立ち位置を決めている」と言ったように、人を育てるには長い期間と、成長を待つ心の余裕が必要であろう。教育も政治も経済も、成果の追求が第一では全てにおいて汲々となり、社会全体も寛容さが無くなり、生き難い世の中になる気がする。

                                                          

                                                                       2021,4,16


マスターズの栄冠

先日の松山英樹選手のマスターズ制覇をライブで中継を観ることは出来なかったが、解説の中島常幸プロやアナウンサーが声を震わせていたことを知り、日本人悲願のグリーンジャケットに涙腺が緩みそうになった。松山選手がマスターズ初出場にてアマチュアトップの成績を収めた時には、そう遠くない時期に快挙を達成するだろうと多くのゴルフファンは確信し願ったに違いない。その後の活躍は私が述べるまでもないが、4年前の全米プロで優勝目前に後半3連続ボギーで崩れ、人目もはばからず大泣きしていたのを思い出すが、その後のインタビューで松山選手の強さを感じさせることを言っていた。「勝てる人と勝てない人の差はここからの差だ」。その後しばらくツアー優勝から遠ざかるが、心技体全てを充実させての今回の栄冠だったのではないか。29歳の若者とは思えない強い精神力をもった生き方は、コロナ禍の苦境で苦しむ国民の支えになると信じたい。

                                                                                                               2021,4,15

残り約100日

長野冬季オリンピックのスキージャンプラージヒル団体の金メダルを白馬の会場で目にした感動は20年以上経過しても薄れない。原田選手の1本目のまさかの失速79,5mでメダルが遠のいたと誰もが思ったその1時間後の原田選手の140m越えのビックジャンプで奇跡の金メダルを手に入れたあの感動だ。白馬駅からジャンプ競技場まで他国の応援団と一緒に歩き、ノルウェーから遥々やってきた方々とは腕を組んで歌を歌いながら会場に向かったこともいい思い出である。スポーツの祭典が呼び起こす感動は競技だけではない。新型コロナウィルスの感染拡大で1年延期となった東京五輪・パラリンピック。感染症との先が見えない攻防が続く中で、従来とは異なるスタイルの大会となろう。新規感染者の増加で開催よりは中止や再延期を望む声が出始めている。開催まで約100日。オリンピックの気運は高まっていくのだろうか。

                                                                                                               2021,4,14

良識のない面々

新規予約患者さんの診察日が近づいてきたので予約日時の確認をこちらから連絡させていただくと、「あっ、もう他で治療しました。」と全く悪びれた様子もなく電話の向こうで語る女性。これが今の日本人の姿なのか?とは大袈裟な表現かも知れないが、あまりにも常識も良識もないことにただ呆れるばかりである。他の医院で治療をされたのであれば、こちらの予約をキャンセルすると申し出るのが礼儀ではないか。当医院の予約時間を本人で1時間、お子様も一緒に診て頂きたいということでさらに1時間、合計2時間枠を確保していたものが空き時間となった。カナダの歯科医院では予約を取る際にクレカの番号も控えさせていただき、キャンセルの場合はキャンセル料を頂くそうだ。何もキャンセル料を頂きたいということではないが、不愉快な気分にさせられることにスタッフ共々腹が立つと同時に、そのような非常識な方と関わらないで済んだことに安堵を覚えた日でもあった。

                                                                                                               2021,4,13

身体の手入れ

ランニングシューズの足底ラバーのすり減り方が左右均等ではない。ということは、走る姿勢のバランスに偏りがあると考えるのが自然で、一言で言えば体幹が良くないのだろう。身体の凝りが生じるときはいつも同じところでもある。体幹のずれ?だとしたらどこまで補正できるのか?体幹の崩れる根本原因はどこに。もしかして私も咬み合せの狂いが原因か。咬み合わせと体幹を合わせて診る歯科医の診断力が今後は求められよう。巷の本屋をのぞけば、筋力トレーニングメソッド、体幹トレーニングなどの本が多数陳列しているではないか。運動やスポーツを行うだけではなく、筋肉や骨格のメンテナンスをいろいろと学びながら取り入れ、慢性的な心身の不調につながる要因をなくしていきたいものだ。

                                                                                                               2021,4,12

慣れ

昨日の毎日新聞の余禄に「馴化(じゅんか)」という心理学用語が紹介されていた。平たく言えば「慣れ」である。新型コロナウイルスの変異株の感染が拡大し感染力も強いことから今まで以上に警戒が必要であるが、政府や各自治体の呼びかけにも拘わらず、宴会における感染拡大が各地で散見されている。“自分だけは大丈夫?”と思って行動してしまうのだろうが、人は弱いものである。要請だけでは人は動かないということか。コラムでは、毎朝同じ目覚まし時計の音を聞いていて、気付かずに寝坊するのも「馴化」のためだという。コロナ禍において国民が緊張感を持続させるにも限界はあるが、約一年前の未知のウイルスへの恐れを忘れずに3密を避ける、手洗いの励行、マスクの着用などは今後も日常の習慣として定着させるしかないだろう。

                                                                                                               2021,4,11

一朶の雲‥

本日も新規の患者様からの問い合わせを頂いたが、直ぐに予約を承ることが出来ず申し訳ない気持ちである。なぜ予約を断るのか?となかには疑問を抱かれる方もいらっしゃるかも知れないが、もしすべての問い合わせを受けたとしたらどうなるか想像して頂きたい。こちらのキャパは決まっており、そこを無理にでもお受けした場合には予約患者様の時間を割くことになり、予定の治療まで進めることが当然できなくなる。ではドクターを採用したらどうかと患者様から質問を受けることもあるが、私が治療を受ける立場であれば経験豊かで納得のいく説明をして下さるドクターの治療を望むので、勤務医を採用する考えは今のところない。あくまで今のところはであるが‥‥。歯科診療の基本は先ずはトラブルを抱えた口腔内の問題を解決する道筋を説明することにあり、一人の悩みを抱えた方が治療にお越しになられているという、口腔内には表れていない患者様の思い、心理をどこまで汲み取ることができるかということである。「子供の頃から歯医者に通っているが一向に歯が良くならない」、「お金を掛けて治療をしたのにまた悪くなった。」など患者様の悩みは様々である。私とて完璧な人間ではないので、開業間もない頃に当医院で治療を受けられた方の中には満足のいく結果を得られなかった方のもおられるかもしれないが、自分なりに真摯に臨床に向き合ってきた結果が今の診療スタイルにあることは間違いなく、満足以上の価値あるものを提供させて頂きたいとスタッフ共々日々精進している。まさに「のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみをみつめて坂を上っていくであろう」の心境である。

                                                                                                               2021,4,10

スマホは危険?

スマホに関するコメントを書くことが多くなったが、IT先進国のスウェーデンの精神科医の著書「スマホ脳」は、デジタル化が脳に及ぼす影響について警笛を鳴らしている。記憶力の低下や睡眠障害などは子供において顕著だという。東北大学の川島先生の研究においても同様のことが言われており、身近な存在どころか必需品になりつつあるスマホの扱いについて、国レベルで真剣に取り組むべき課題ではなかろうか。受験生においては、LINEの存在が集中力を損なう原因の一つにもなっていると言われているが、我々は日常生活の中で何度スマホに手を伸ばしているのだろうか。デジタル化は時代の要請ではあるが、それに伴う負の側面についても分かっていることは広く啓蒙していくべきであろう。

                                                                                                               2021,4,9

美しい心

電車から降車駅にて降りる際に、扉の横に貼り付くように立っている輩が邪魔で文句の一つでも言いたくなるのは私が人として未熟だからか?それだけではない。昨今はホームのアナウンスでも「スマホ歩きは危険ですのでおやめください!」と耳にたこができるぐらい聞いている。にも拘らずスマホ歩きの人間は減るどころか増加傾向にある。マナーの悪さには本当に辟易する。こちらの欄でも何度か述べさせていただいたが、自分よりも周りのことを常に考えて行動できるように考え方も習慣化されていれば、ここまで世の中は殺伐とはならなかったのではないか。優先席以外では席を譲らなくてもいいと考えている若者が本当にいると聞くと、世も末の感がある。どうした日本!美しい心を取り戻そうではありませんか!

                                                                                                               2021,4,8

顎顔面の正しい成長発育

12~13歳までに顎を含めた頭蓋顔面骨の95%が出来上がる。子供の歯並びが良くないのは遺伝ですか?答えはNoである。2%ぐらいは遺伝も関係しているといわれていますが、歯並びや咬み合わせが悪くなる不正咬合の原因は口呼吸と間違った嚥下様式である。つまり間違った筋機能、筋肉パターンを改善させなければ顎顔面骨格の正しい成長が阻まれ、顎骨が本来の大きさに成長しないので歯が歯槽骨上に入りきらなくなるのである。口蓋骨、上顎骨が大きく成長しなければその上に存在する鼻骨も大きくならないと考えるのは自然ではないか。鼻骨が拡がらなければ鼻気道が狭くなり、鼻の通りが悪くなって鼻が詰まりやすくなるのは解剖学的なことからも分かりやすい。先ずは舌を口蓋に貼り付けることを意識して頂きたいのだが、舌がしっかりと持ち上げられない子供がなんと多いことか。親御さんも含めた教育には説明と時間が必要なのは言うまでもない。

                                                                                                               2021,4,7

善きことを‥‥

私淑する稲盛和夫さんの著書には心の在り方の大切さが説かれている。あれだけ成功を収められている方であっても自身のことを妄念だらけの人間と表現されている。それを自分で「それはいかん、それはいかん」と戒めながら、正しい方向へ、正しい方向へと自分を向けていく毎日を送っているという。常にそういう修正をしていくと、自然とそれが魂を磨く、心を磨くという行為になって、その結果として、性格、人格が変わっていくと。あらゆる指導者には難しいことは求めない。善きことを思い、善きことをすれば、よい結果が生まれるということを無の境地になって悟って欲しい。お天道様が見ているよ!

                                                                                                               2021,4,6

十年一昔

「SNS疲れ」という言葉さえ生まれている昨今、音声のみでコミュニケーションするSNSがあるとは知らなかった。ツイッターも試験的に導入しているそうだが、普段からお世話にはなっていないので、少々時代の波に乗り遅れた感がある。新型コロナウイルス感染拡大によって人との直接対面する機会が減ったことで、会話に飢えていた人が多かったという特殊要因が背景にあるにせよ、一気に人気がでているらしい。固定電話の契約件数は携帯電話の普及で減少し、その携帯電話の電話機能も無料通信アプリで済ませてしまう割合が6割強あるとのことだ。昔は十年一昔と言われていたが、今では一年前のことですら遠い過去の話になることに事欠かない。環境の変化に対応しつつも人としてなくしてはいけないものを忘れないようにしたいものだ。

                                                                                                               2021,4,5

さくら🌸

犬の散歩コースでもある近くの公園では毎年この時期に八重桜の会が開かれるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大によって去年に続き見送られた。それでも八重桜は例年通り見事な咲きっぷりで、あちこちでスマホのシャッター音が聞こえてきた。ソメイヨシノの桜は私が子供の頃は入学式に合わせて咲き誇っていたものだが、ここ数年は開花時期も早まり、温暖化の影響を嫌でも感じざるを得ない。それにしても桜は人を優しい幸せな気分にさせてくれる。京都疏水の枝垂れ桜、秋田角館の桜並木、青森弘前城のソメイヨシノ桜、長野高遠の山桜、他日本では本当に素晴らしい桜を各地で目にすることが出来る。来年こそは心置きなくお花見ができることを願いながら、各地の桜だよりを愉しみにするか。

                                                                                                               2021,4,4

探求型学習

 2022年度の高校教科書の内容に、自ら課題を見つけて解決策を探る「探求型学習」が多く盛り込まれたと日経新聞に載っている。今まで言われてきた知識を教え込むだけの一方通行型の教育から脱却できるか、大きな教育の転換期になるかも知れない。「歴史総合」の科目では、もし自分が1930年代に生きていたドイツ人だったとしたら、ナチスを支持したかどうかを考えさせる教科書もあるとのことだ。キーボード入力をしながら私自身が考えさせられている。様々な分野に関心をもちながら深く掘り下げて考える習慣を身につけることは生涯に亘って自分を高める要素でもある。ネットで情報がすぐに手に入る時代において、自己と向き合って考える「探求型学習」は全世代において必要であろう。                    

                                                                                                               2021,4,3

人vs新型コロナウイルス

 新型コロナの感染拡大が勢いを増してきた。しかも今までとは異なる変異型ウイルスの占める割合が高くなっている。ウイルスも生存し続けるためには必死ということか。ワクチン接種も思うように進んでいないようで、新型コロナウイルス感染拡大2年目となって国民の“コロナ慣れ”も囁か始めている。今一度ここは初心に立ち返って感染防止を徹底させようではないか!コロナを抑え込むか、コロナに抑え込まれるか?悠長なことは言ってられないのが現実である。                     

                                                                                                               2021,4,2

家庭教育の立て直し

  「子供の咬み合わせが気になるので診察をお願いしたい」ということであったので、当然親御さんもご一緒かと思いきや、なんと祖母の方が付き添いでお越しになられた。親御さんに急用が出来たのかも知れないのでそれほど気にしないでお子様の診察を行い、状況説明を祖母にさせて頂いた。そこまでは何ら問題はなかったのだが‥‥、待合室に戻った途端に小2になる女の子が祖母に対してまるで召使に使うような言葉を使い始めたのだ。それも命令口調で。とんでもないことである。とは言っても他人様のことですから、いちいち私が関わる必要はないのだが、後日母親がお越しになられた時には余計なお世話かも知れないが、有りの儘をお伝えさせて頂いた。塾通いも結構だが、家庭教育の立て直しが今の日本では急務であると感じた時間である。

                                             2021,4,1

新聞の良さ

  私が学生の頃は、通勤電車内におけるサラリーマンの新聞購読率は高かった。器用に新聞を折り畳んで、それこそ一種の神業?と思えるぐらい綺麗に折り目を合わせて読まれている紳士がいたものだ。今ではスマホで電子新聞を読んでいるのか分からないが、新聞紙そのものを見る機会も減り、ホームの売店でも新聞の販売在庫は少ない。ちょっとしたニュースであればネットで知り得ることは可能だが、新聞の良さは何かといえば、読むことで政治や経済、科学や地域のことを含めたいろいろ世界の動きが分かることだろう。今日で弥生も終わり明日からは卯月。活字離れが社会現象化している中で、是非とも新年度からは新聞を読み続ける習慣を復活させて頂きたい。

                                             2021,3,31

官僚の不祥事

  自由が丘の桜並木も満開となり、ベンチに座って控えめにお花見をされている方も見受けられる。全国各地の桜の名所においても密を避けるような対策がとられており、新型コロナ感染防止を考慮した行動が優先されている。にも拘らず、第4波と疑わざるを得ない感染者の増加が全国的に拡大し始めている。そのおりもおり、厚生労働省の職員23人が深夜まで送別会をしていたことが明らかになった。感染防止の陣頭指揮を執るべき本丸がこれでは開いた口が塞がらない。昨今の官僚や政治家の不祥事には事欠かない。以前は国会議員や官僚というのは、その人の身分が尊いのではなく、その人がその才能や人間性でその役割を務め、国民のために尊い国の法律を扱っているからこそ敬意が払われていた。今の役人を見ている限りでは、なりたくない職業の上位にランクされても仕方がない。福沢諭吉が説いている、「個人が尊いのではなく、国の法律が尊いのである」。官僚たちよ、君たちは人として何を学んできたのか。塾では教えてくれませんでしたか!

                                             2021,3,30

ミャンマーを救え!

  ミャンマー国軍の市民への弾圧がエスカレートしている。報道によればスナイパーが同胞に向けて狙いを定め殺害しているとのことだ。ニュース映像でも常軌を逸した兵士たちの振る舞いを目にすることが出来る。一連の行為は治安維持ではなく虐殺ではないか。日本政府はどうした、何をしているのだ。ミャンマー国民は助けを求めている。大国の顔を伺っている場合ではない。国連も常任理事国の拒否権が存在するかぎり全くの無能機関であり、70年前の戦勝国の決め事は未来永劫変わることはないのか。戦争を知る世代は少ない。その悲惨さを誰もが実感できなくなったころに再び戦禍を被ることになりはしないか。ミャンマー国内の問題は国内だけの問題では済まされない。我が事として関心を寄せてほしい。

                                             2021,3,29

徳を育む

  先日53歳の若さで亡くなった古賀稔彦さんは目配り、気配りの達人だったと新聞各社のコラムなどで紹介されている。その記事の一つでは、後輩には「人の心を理解しなければ真の勝負師にはなれない」と説いたと書かれている。何も武道だけではない。どのような環境、立場であっても相手のことを想い、相手の立場に立って行動がとれるようになることが人として基本であろう。困った時に助け合うのはお互い様ですから・・・、教えられなくても我々日本人のDNAには組み込まれているはずだ。昨今は自分のことしか考えられない、言わば自己中心的な輩が多くなっていると感じているのは私だけではあるまい。徳を積む必要性を意識しなければ、益々由々しき社会になっていくのは時間の問題である。

                                             2021,3,28

子供の歯列矯正治療

  「子供の(7歳)咬み合わせが悪いので矯正治療をお願いしたい」と相談を受けた。この親御さん自身子供の時から歯並びが悪く、中学生の時に歯を抜いて矯正治療をされた経験があり、我が子には同じ経験をさせたくないとの思いだ。先ずはなぜ歯並びや咬み合わせが悪くなるのか?を理解して頂く必要がある。簡単に言えば“不正咬合の原因は口呼吸と異常嚥下”であるということだ。ということは、仮にワイヤー矯正に直ぐ取り掛かかり、歯並びが改善されてワイヤー矯正治療が終わったとしても、口呼吸や異常嚥下の習癖が改善されていなければ、歯並びは後戻りすると考えるのが自然であり、実際に後戻りのケースを目にする機会は少なくない。子供の矯正治療の目的は“歯を綺麗に並べる”ことではなく、“子供達の顎顔面の発育に対する悪い影響を取り除き、より良い筋機能を獲得した結果として好ましい顎顔面の成長を達成する”ことであり、そのことが口腔や口腔周囲筋だけでなく、顎関節、姿勢、免疫力など、全身的に健康な状態へと導くことになる。


                                             2021,3,27

Always do what you are afraid to do!

  “Always do what you are afraid to do”「最も困難な道に挑戦せよ」とは神奈川県のある県立高校の合言葉だ。大人になり、社会人として世の中を生きてくると、振り返ると中高生の頃の生活習慣、物の考え方の習慣が大人の自分の基礎を作り上げたことに気が付くことがある。勿論その後の社会経験の中で人間の幹は太くなっていくのだが、経験も自信もない頃はついつい安易な方向に流されていきがちだ。それが若さかも知れないが、若い人には内面の弱さを進んで困難な道を選んで挑戦することで克服して欲しい。何事も我武者羅に取り組むことで見えないものが見えてくる。そんな経験が次のステージへと自分を引き上げてくれる。何事も挑戦だ!


                                             2021,3,26

平成の三四郎

  平成の三四郎が逝った。あまりに突然すぎる。日本人男児としてあの相手を鮮やかに投げ飛ばす背負い投げに憧れた人も少なくないのではないか。柔道着を身につけたことのない当方には武道の神髄まで分かったことは言えないが、“礼に始まり礼に終わる”を日常生活の行動規範として生きてこられたような柔道家ではないか。今の時代にもっと多くの子供や大人の指導にあたって欲しい人がなぜこんなにも早く逝ってしまうのか、残念という思いしかない。数年前にはラグビーの平尾誠二さん、やはり柔道の斎藤仁さんも若くして病に倒れた。人にどう見られたいかという生き方ではなく、自分はどうありたいかが大切であるように、たとえ短い人生であってもどう生きたかが人には大事なのかもしれない。古賀、君には日の丸が似合った。忘れないぞ!


                                             2021,3,25

オンライン旅行

  オンラインによる情報交換が盛んになる中、「オンライン飲み会」だけではなく「オンライン旅行」なるものが盛況らしい。Go to Travelが中止になって以来、都道府県を越境する移動は悪いことのように言われがちだが、Google mapなどでは越境どころか世界各国までワンクリックで到達できてしまう。物珍しさで初めはちょっとした旅気分を味わえるのかもしれないが、現実の旅とは違い街角のカフェから香る匂いなど五感で感じるものはない。旅に求めるものは非日常であり、日常生活でささくれ立った心を癒し、心に新しい何かを吹き込んでくれる、それが旅の魅力である。コロナが終息した際にパスポートをもって出掛けられることを願いながら、週末には世界の観光地でも覗いてみるか。


                                             2021,3,24

論理も大事だが‥‥

  新型コロナウイルス感染拡大の影響で会場を使ってのセミナーはこの一年はなくなり、多くはオンラインによるセミナー開催に切り替わった。現地まで出向く必要はなく楽でもあり、画面との睨めっこは多少目が疲れるが、予想に反して私の中では満更でもない。ただそれはセミナー内容によるのであって、会場を使った以前のセミナーにおいても講師によっては何を強調したいのかよく分からない眠くなるようなものも存在した。セミナーであるから内容の充実度はもちろん重要であるが、理路整然と述べれば受講側に伝わるかと言えばそうではない。演者の話し方、アクション、声の抑揚など人を惹きつけるものが必要である。一言で言えば“熱い情熱、パッション!”だ。コロナ禍において、リーダーたちの発信力が問われている気がする。皆さん言っていることは間違っていないが心に響かない。原稿を棒読みするのであればAIでもよかろう。人間は論理では動かない、感情で動くことを知って欲しい。


                                             2021,3,23

人としての根幹

  「割が合わないから辞めました」とは以前通院していた20代前半の女性の言葉。美容師の資格を取り、最初に勤めたところで仕事を覚えることが先ずは何よりも優先されるべきであり、規定の給与を頂きながら仕事をさせて頂けるだけでも感謝すべきではないのか。割が合わないのは経営者側の言い分だろう。世の中このような言ってみれば自己中的な人間が多くなってきていないか?何も進んで苦労しろというのではない。しかし、自分の極めたいものがあるのであれば、それに向かって努力することは必要であり、それは苦労でも何でもないはずだ。朝が早いから嫌だとか、夜が遅いから嫌だとか、そういう人たちが多くなった。こういうのは仕事以前の問題であり、人としての根幹が出来ていないとしか思えない。日頃からの考え方の習慣が日々の行動を決定するのは間違いない。

                                             2021,3,22

巣ごもり需要で‥‥?

  我が家では昨秋からカニンヘン・ダックスフンドを飼っているが、子供達の世話好きは予想外だったが実に愛らしい。ご縁があって八戸のブリーダーまで足を運んだが、ペットショップで購入するのとは違い育ての親が分かるので何かと安心であり、犬の両親にも会えたので思い入れもペットショップで購入するのとは違う。ただそのペットショップの最近のショーウインドーの値札が示す値段が高騰していて驚きだ。ニュースでも取り上げられていて、巣ごもり需要で取引価格が高騰しているとのこと。巣ごもり需要で‥‥何か引っかかりませんか?まだ暫くはコロナ禍の終息は望めないだろうが、終息後もペットの世話をきちんとするのか?飼い主の勝手な都合で飼育を放棄することになったらペットは‥心を癒し、情操教育にも一役買うペットではあるが、ペットは飼い主を選べない。ペットであっても相手の身になって考えることは教える以前のことである。


                                             2021,3,21

バカ、アホ、たわけ?

  結婚当初、妻から「バカバカって言わないでよ!」って本気で怒られた記憶がある。馬鹿だと本気で思っているわけではなく、ちょっとした掛け合いで言っているだけだったが、当の本人にしてみたら“馬鹿!”という響きが本当に腹が立つ響きだったそうだ。なぜなら彼女は京都出身であり、いわば関西文化圏育ちなので、関東育ちの私とは言葉の持つ意味合いが違ったのだ。皆さんはふざけたりしたときには「バカ」「アホ」のどちらを使いますか。それともそんな品のない言葉を口にすることはないか。ちなみに静岡出身の患者さんはアホよりバカのほうかな?と仰っていましたが、名古屋出身の知人はバカ、アホそして“たわけ”ってつかいませんか?と逆に質問を受けた。私自身「たわけ」は使わないが、もし自分に向かって使われたら、聞きなれないせいか良い気分はしない。言葉、方言は使い方によっては相手との関係が微妙になるかも知れないので要注意ですかね!


                                             2021,3,20

恩送り

  よく“恩返し”と耳にしますが、“恩送り”という言葉を先日知りました。相手に恩返しをするということは、それでおあいこになってしまい、お互いの関係が終わってしまうということにもなる。だから恩は返さずに他に送るほうが良いということ。その恩を受けた人がまた同じように他に恩を送ることで、恩が世の中をぐるぐる廻って永遠になくならない。世の中が良い方向に向かう、そんな明るい気持ちにさせてくれる考え方ですね。家庭の団欒の時にこんな会話を是非お子様方にしてあげて欲しいです。そんな心を育んだ子供達が大人になった時には、今のようなぎすぎすした住みにくい日本ではなくなり、物質的な豊かさではなく文化的な豊かさをもった国として世界をリードする国になっているのではないでしょうか。


                                             2021,3,19

卒業生

  教育現場では卒業式も終わり、新たな旅立ちを控えて喜びと悲しみが交錯する時期である。“雪深く道見えず、今暫し待たれし”とは、私が18の春に受験した国立大学からの電報である。何度も短い文面を読み返したものだ。記憶するつもりはなかったが、長い年月を経ても脳裏に焼き付いている。それから大学入学までは親に迷惑を掛けた。人生は目標を成し遂げるための登山だと例えるなら、卒業は新たな舞台への登り口であり最初の上り坂だろう。頂上に辿り着くのはずっと先のこと。もしかしたら“まさか”という険しい坂に迷い込むこともあるかも知れない。心配するな。富士山頂へのルートは一つだけではない。回り道して別のルートに変えても構わない。大事なのは頂上を目指す思いを忘れないことだ。


                                             2021,3,18

変異型コロナウイルス

 東京都では新型コロナウィルス新規感染者の下げ止まりから微増に転じているが、21日に緊急事態宣言を解除するのか気掛かりだ。もしも解除すれば感染者は増加するに違いない。コロナ禍の閉塞感が続く状況を何とか打破したいものだが、仮に解除に至っても心底安心できる状況ではなく、今まで以上の感染対策を講じて過ごすことには変わりない。気になるのは変異型ウイルス。WHOはブラジル型は感染力が高く、ワクチン効果を弱める恐れがあると警戒を発している。“コロナ慣れ”という言葉が聞かれるようになってきたが、命に係わる感染症であることを今一度肝に銘じるべきである。“自分は大丈夫!”なんて根拠のない過信はもってのほかであり、一日も早い新型コロナウィルス感染の終息を願うばかりである。


                                             2021,3,17

10割よりも3割プレーヤーで

 当てずっぽうに事を進めるのとは違い、綿密に計画を練った上で新たな一歩を踏み出すことは、例え望むべき結果が得られなかったとしても評価すべきことであろう。53歳の若さで亡くなった天才ラガーマン平尾誠二が残した名言で「成功の確率が高いタックルを3回試みて3回成功させる10割プレーヤーよりも、同じ3回の成功でも、7回の失敗にもめげず10回挑む3割プレーヤーであれ!」とある。成果主義を求められる今の世の中において、行動に移す前に頭で考えて結論を出してしまって果敢にチャレンジすることを忘れてしまっている傾向に社会はありはしないか。独創性豊かな起業家が日本では育ちにくいと言われるが、日本人の勤勉さ、他人を思いやる精神をもって何事にも取り組めば、不可能と思われるようなことでも実現できる力を我々日本人持っている。多少の失敗には寛容さをもって見守ればいいのであり、果敢な挑戦ができるような土壌があれば、もっと活力のある社会になる。子供の教育においても塾通いが良くないとは言わないが、親主導の学習塾ではマニュアル型の10割プレーヤーしか育たないような気がする。“Boys,be ambitious!(少年よ大志を抱け!”

                                             2021,3,16

口呼吸の改善を!

 皆さんは正しい呼吸の仕方を誰かに教わりましたか?教わらなくても呼吸はしているので意識したことは先ずないと思います。当医院にお越しになるお子様の多くは口呼吸であり、酷い場合には肩で呼吸をしていることもある。幼少のころから目にしていることであれば親御さんも特別異常なことだとは気が付かないことが多く、正しい呼吸の仕方と何が違うかを指摘すると初めて異常に気付くケースが多い。正しい呼吸は当然であるが鼻呼吸であり、その際口唇は閉じ、舌は口蓋に貼り付いているものである。口呼吸の場合は唾を飲み込む(嚥下)際に表情筋なども使って飲み込む異常嚥下状態となり、一日中それが繰り返されれば筋肉の異常な動きによって顎骨の成長は正しい方向に向かわず、顎が小さくなるから歯が顎に入りきらず歯並びが悪くなる。従って不正咬合の原因は口呼吸に起因することが多く、幼児の場合には口腔周囲筋の習癖を取り除くことが何よりも優先されるべきである。大人の場合には顎骨の成長は終わっているのでワイヤーによって歯列の形態を改善し、トレーニングによって筋肉の習癖を取り除く必要がある。さもなければワイヤー除去後に後戻りが生じると考えるのは極めて自然なことである。

                                             2021,3,15

人生噺

 「先生はどうして歯医者さんになられたのですか?お父様が歯科医?お医者様なのでしょうか?」と聞かれたことは過去に何度かある。私の答えは決まっている。「正直なところ歯医者になるつもりは全くなかったですよ。でも今の仕事は天職だと思っています。仕事というのは好きな仕事に就くのか、就いた仕事を好きになるのか、この二つに一つでしょ!」。最近は心底そのように思う。たとえ優秀ではなくても、一つのことに真摯に向き合っていると見えないものが見えてくるというのか、スポーツでいうとゾーンに入る瞬間に似たような感覚を得ることがある。人生は計算するものではないし、計算通りにはいかない。1+1=2のような人生では面白くない。脇道に逸れたとしても、長い人生ではそれが成長への道標となることもある。来院される患者さんとの会話からその方の人生の一端が見えてくる瞬間は私にとっては学びの時間である。話題が盛り上がって治療時間が足りない・・・、長いお付き合いの中ではそれもまた良し!当医院にはそんな患者さんがなぜか多い。

                                             2021,3,14

子供の健康な身体

 春の嵐には参ってしまうが、乾燥していた冬が終わって少し空気を重たく感じる春の訪れを知らせる使者でもある。ランニングコースの草木も早春の準備を始め、何か生命の勢いを肌で感じる季節でもある。花粉さえなければ‥‥。当方も数年前からスギ花粉に悩まされているが、程度は酷くないので日常生活には支障ない。今年は職場の空気換気を優先させなければならず、窓を開閉した状態での診療が余儀なくされるが、花粉さへ入ってこなければこの時期は院内も天然空気清浄機が働いて快適である。2年前から咬み合わせのトレーニングを始めた子供達がそろそろ治療の卒業の時期を迎えている。年中鼻づまりのあったお子様がいつの間にか鼻が通るようになり正しい鼻呼吸ができるようになった子もいれば、日々のトレーニングをうまく継続できずに何となく2年間が過ぎてしまった子は治療の効果も乏しい結果で終わりそうだ。春の卒業シーズンは毎年やって来るが、決して同じ春ではない。子供の成長は日々早い。体調、体幹の不調不具合を身体の成長が芽吹く前に整えることで、健康な大人の身体へ導くことは間違いない。

                                             2021,3,13

国会議員の資質

 参院予算委員会において東北新社関連の問題を相変わらず議論しているが、本来の予算委員会の在り方とは違うのではないでしょうか?おそらく野党側は東北新社の社長の参考人招致をしなければ気が済まないでしょうし、質問に立つ議員の顔はまるで粗探しを得意げにしているかのようにも見えてきた。勿論衛星放送事業者としての申請問題があれば許されることではないが、その問題をどこまでも国会議員が追求すべき問題なのでしょうか?疑義が生じたのであれば、しかるべき機関が調査をすべき問題であり、国会議員はあくまで国を守るべき議論をすべきである。そのようなくだらない話に時間を割いている間にも某国はワクチン外交を展開し、世界をまるで植民地化するような動きである。ミャンマーにおいてもその影響力は及んでおり、地政学的な優位からミャンマー軍部とのパイプを太く構築している。このような問題に対して野党のお歴々はどのような対応策をお考えなのだろうか?批判しているだけなら私にでもできる。国を背負って国を守るという姿勢を少しは見てみたいものだ。

                                             2021,3,12

3・11

 午後の診療の準備に取り掛かっていると、聞いたことのない地鳴りがした途端に診療室全体が激しく揺れた。“建物が崩れる!”と直感的に身体が構えた。立っていられないとはこういう揺れのことか。ラジオのボリュウームを挙げるとアナウンサーの声が緊急事態を連呼している。沿岸部では10メートルを超える津波が‥‥できる限り高台に避難を!揺れは一向に収まらず、午後の診療は様子を見ながら始めたものの診療台も揺れている有様では危険で治療どころではない。全ての予約をキャンセルし、スタッフ共々早々に帰宅を考えたが時すでに遅し。全ての交通機関は止まっている。ネットで中継される東北地方沿岸部は、目を疑うような映像が流されている。誰もがまさかここまでの被害になるとは思っていない、そんな現実とは受け入れがたいことが10年前に発生した。地震列島に住む日本人にとっては宿命なのかもしれないが、どんな備えをしても自然には抗えないということか。教訓とするにはあまりにも被害が甚大すぎる。我々一人ひとりは何を感じ、この10年を過ごしてきたのだろうか。今は黙とうすると同時に生かされていることに感謝し、日々精一杯生きていくことが亡くなられた方々への供養となると信じたい。


                                             2021,3,11

経営者の信念!

 多くの事業経営者にとってこのコロナ禍は、危機管理の面においても想定外の出来事であり、事業規模を縮小するなりありとあらゆる方策をとって対処していることだろう。なかにはいつまで持ち堪えられるのか、いい加減限界にきているという経営者もいるに違いない。私が医院を立ち上げた時には今も一流の成長企業である経営者が、起業して成長、発展、衰退は30年周期でやって来ると言っていたことを思い出す。要は事業が発展し経営が軌道に乗ってから、更なる成長を続けるには小さな成功体験に浸っているようでは駄目だという戒めの言葉として受け止めた。大きな困難は必ずやってくるわけで、コロナ禍だけではない。またこれとは別に小さな困難は毎日のようにやって来る。その時にできない理由を見付けてその状況から逃げ出すのか、糸口を見つけて困難にぶつかっていくのか。背中を押してくれるのは、事業に対する思いが信念になっているかどうかではないか。日本には学ぶべき立派な経営者が多いことが幸いだ。


                                             2021,3,10

国益を損なう国会議員

 国会議員の職責は何か?相変わらずつまらん問題を野党の国会対策委員長は与党に質問をしている。つまらんという表現を野党の方々が耳にすると目くじらを立てそうだが、国会議員というのは国を守る“国防”という意識が常にあるべきではないのか?森友問題、桜の会などを調査、追及するのであればそれは別機関のすべきことであり、昨今の野党議員の姿勢はメディアを意識し過ぎたパフォーマンスに徹していて、印象操作によって世論を動かそうとしているようにも見える。なぜなら昨今の民意は論理より感情で動くからだ。今月末は小中高の年間の成績表が渡される時期である。同じように国会議員一人ひとりの成績表を付けてみてはどうか。国益に沿うような政策提言をどれだけ行っているのだろうか?有事に備えて法整備を主導しようとの政治の意思がみられない。そもそも政治家がリーダーシップを執る「政治主導」ではなかったのか。リスクを恐れて既存の枠、前例の枠内でしか動けないのであれば、国は前に進まない。仮定の質問には答えられないなどと言うのではなく、想定外への対処に率先して身を投じなければならないのは誰なのか、今の与野党議員たちには国を背負う危機感が伝わってこない。国が侵略されたら証人喚問もできませんよ。

                                             2021,3,9

詭弁のプロ集団?

 コミュニケーションが上手く取れない患者さんの治療はすべきではないし、そのような患者さんは実際のところ次回以降お越しにならなくなる。お互い相性が合わないということもあるのだろう。また治療を要する場合には複数回の予約が必要になるので尚更である。逆に話の弾む方であると話題が尽きず、治療時間が短くなるもしくは無くなってしまうことすらあるぐらいである。歯科医師と患者ではあるが同じ人間であり、コミュニケーションが深まると親しみも湧き、情も入るというものだろう。しかし、いくら親しくなったからと言って自分の立場を忘れて多額の接待を受けるようでは国家公務員としては務まらないのではないか。いつまで経っても同じことが繰り返されている。「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」。詭弁が得意なのは、さすが第一種国家公務員試験をパスするような優秀なお歴々がなせる業か!

                                             2021,3,8

デジタル・デトックス

 以前スマホの利用と学力低下の恐ろしい関係について、東北大学の川島隆太先生が述べられていたことをこちらのブログでも挙げさせていただきましたが、スマホ脳の著者であるスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン医師もスマホと精神状態の関係について述べられている。フェイスブック、インスタグラムなどを1日最大30分、1サービスにつき10分までの使用制限を3週間続けたグループとそうでないグループに分けた調査では、調査開始時にうつ状態にあった人たちは、以前ほどの気分の落ち込みや孤独を感じなくなっていたとのこと。つまり、SNSがうつを引き起こしている可能性を示したわけである。悪影響を受けないようにするためには時間をどのくらい制限すればいいのかは正確には分かっていないが、脳に影響を及ぼしていることを知るには十分な研究結果ではないだろうか。それでも朝起きてすぐにスマホを手に取りますか?

                                             2021,3,7

生きていく上での基本とは

 易しいことが出来ないと難しいことが出来ない。言われれば当たり前のことだが、以前プロ野球巨人軍の監督を務められた川上哲治さんがある記者の質問に対して「野球で最も大事なことと言えば、捕る、投げる、打つの3つだ」と答え、更に「巨人軍に入団してくる選手でも、この三拍子が揃っている選手は珍しく、一つはちゃんとしていないものがあるものだ」と語っていたそうだ。従って二軍で基礎、基本をみっちりと教え込み、技術を習得させることを徹底していたそうだ。この考え方は何も野球に限ったことではなかろう。職業は何であれ、仕事の基本を身につけなければいつまでたっても成長は望めない。学生の勉強においても基本が出来なければ応用問題など解けるわけもなく、全ては基本の徹底が大事だということになる。基本の徹底とは‥‥。生きていく上での基本は何かと問われれば先ずは他人に迷惑を掛けないことである。そのことが分かっていない老若男女が多過ぎはしませんかね?他人の自己中には気が付いてもいざ自分のこととなった時には意外と気が付いていないもの?就寝前には一日を振り返り、明日への準備に充てましょう。

                                             2021,3,6

理想的な医療体制とは

 首都圏に発令中の緊急事態宣言の再延長が決まった。感染者数の減少数が横ばい状態であることから想定された結果と受けとめた方も多いのではないか。医療の逼迫という言葉を多く耳にするが、病院で働く医療関係者には申し訳ないが人口当たりの病床数は欧米よりも上回るにもかかわらず、なぜ欧米よりも少ない感染者数で逼迫状態になってしまうのか。世界に誇れる国民皆保険制度ではあるが、時代に即した抜本的な改革をする時期に来ていることを示しているように思えてならない。保険点数の配分、部分的な混合診療の解禁、医師や看護師の過重労働の軽減などは以前からの課題である。現状の日本の医療は医師を含めた医療従事者の“医療への義務感”で成り立っていると言っても過言ではあるまい。高水準の医療提供をできるような体制を、党派を超えて国会議員は早急に議論をして頂きたい。


                                             2021,3,5

小さな歪みが‥‥

 診療室に入室してきた4年生の男の子に「こんにちは!」と声をかけると、この子はいつも「あ~ん!」と返事をしてくる。また質問をしてもなぜか「はい!」とは返ってこない。咬み合わせのトレーニング治療で毎月お越しになるのだが、正しい横隔膜を使った呼吸が出来ていない?出来ないために「はい!」と力強い言葉を発することが出来ないことが判明した。正しい呼吸が出来なければ、正しい舌の使い方は出来ず、普段から舌のポジショニングも間違ったままである。床にマットを敷き、その上に寝転んでお腹を膨らます感覚を先ずは掴んでもらうことがこの子には必要であり、身体で“感じる”ことが何よりも優先される。咬み合わせの治療だからといって口腔内だけのアプローチで終わってしまったら、“木を見て森を見ず”になってしまわないか?初めから大きく歪むなんてことはありえない。小さな偏位、習癖、歪みなど、そのまま放置すれば傷口は大きくなるばかりである。注意深く子供達を観察する目を歯科医師は求められている。

                                             2021,3,4

躾けと親の非常識

 子供の教育に「費用対効果」という言葉で私立高校の先生を悩ませる親がいるようだ。父親は企業に勤める肩書のある方らしいが、とにかく子供の成績が上がらないのは学校側の問題ではないか?〇〇大学等に入らなければ意味がないと平気で面と向かって言ってくると、通院中の先生が嘆いていた。常識も良識もない親を相手にするわけだから、常識や良識のある先生であれば眠れない日があることだろう。そんな先生に言わせて頂いた。「先生や学校の問題ではないです。家庭教育の問題、躾が出来ていないことが根本的な問題であり、親の問題ですよ!昔は特性を高める教育が藩校で行われていましたよね。しかし藩校で学ぶには、それに相応しいレベルの人間性と能力が必要だったわけですよ。先ず第一に家庭教育でがあり、その次に集団教育があり、そこで徳性と極めて基本的な技能を身につけたうえで、ようやく藩校に入れたわけですから。」厳しい躾けが幼少の頃に行われていない結果が今の世の中に現象として表出しているのは、誰もが認めることではないでしょうか。

                                        2021,3,3

マスクの正しい使い方

 出勤する際にマスクの装着を忘れていることに途中で気付いた、なんてことはありませんか?今朝は駅の改札口の手前で気付き、鞄の中に入れてある予備マスクを付けて事なきを得ました。通勤でマスク装着を始めて早一年が過ぎますが、昨年の今頃は医療用マスクにも事を欠き、高額なマスクの購入を検討せざるを得ない状況だったことを思い出します。そのマスクも今は巷にファッション性のあるマスクも出回るようになり、マスクを付けていない人が不自然に見えるぐらいの感覚になっていますね。ところでマスクを正しく装着できていますか?世間では二重マスクをされている方もお見受けしますが、模擬実験によると、不織布マスクの金具を折り曲げて鼻の形状に沿って装着した場合、飛沫を81%防ぎ、折り曲げずに装着した場合には69%を防ぐとの結果が出ています。従って、不織布マスクの顔との間にある隙間をできるだけなくすように装着すれば、二重マスクをしなくても十分な効果が得られるということです。表裏も含めて正しいマスクの装着をしましょう!

                                        2021,3,2

進化論

 今日から弥生。カレンダーをめくると「常に未来を視野に入れた行動を」との教訓がある。この一年、新型コロナウイルス感染拡大によって社会は右往左往させられ、未だトンネルの出口は見えてこない。危機に際して柔軟かつスピーディーに変化する種こそ生き延びるというのは、ダーウィンの進化論を引用するまでもなく真実だ。飲食店でうまくテイクアウトに対応したところは売り上げが以前とそれほど変わらなかったところもあり、企業や学校においても早くからリモートの準備をしていたところはそれなりに柔軟に対応ができたと聞く。出来ないことをいつまでも嘆いていても前進はしない。どのような組織であっても変化を促す強いリーダーシップをトップが指揮し、そのリーダーを信頼するスタッフがいる組織は揺るぎない。コロナ禍においても業績を伸ばす企業、組織があるのはそういうことだろう。しかし、ちょっと気になるのはコロナウイルスの変異種だ。我々人間以上に危機に際して柔軟かつスピーディーに変化しているとしたら・・

                                        2021,3,1

スマホ脳

 以前ブログの中で、素読と脳のメカニズムについて東北大学の川島隆太先生と明治大学の齋藤孝先生が対談した内容について簡単に記載させて頂きましたが、スマホと脳について研究しているスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンはご自身の本の中で「人間の脳は狩猟採集時代から変わらず、デジタル社会に適応できていない」と述べている。そして脳はもともと新しい知識や情報を要求するメカニズムが存在するとのことだ。新しい知識‥‥だから皆さんはスマホを常に身の回り近くに置き、新しい情報を収集しようとしてスマホが気になるのですか?スマホから距離を置き、着信音などで集中力が削がれない環境を作てみてはどうでしょうか?

                                        2021,2,28

成長を待つ

 コロナ禍において、企業経営のみならず全ての経営者は何らかの形で苦境に立たされている。しかし日本ではコロナ以前から80年代のバブル以降、企業経営は勢いがなくなり、他国からの企業買収の標的とさえなっている。いち歯医者が考えるようなことではないかも知れないが、企業の目的は何かと聞かれたら、多くの方は「利益を上げること」と答えるだろう。しかし、そこがそもそもの間違いなのではないか。経営の神様と言われた松下幸之助さんは「産業を通じた社会への貢献」を、京セラの稲盛和夫さんは「全従業員の物心両面の幸福を追求すること」といった、利益よりもより大きな社会的使命、人間的使命を経営理念としている。瀬島龍三さんも、「君の契約したプロジェクトがわが社の利益になったとしても、国の利益にならないのであれば契約するものではない。」と社員に語っている。学ぶべきはこのような考え方であり、利益の追求を前面に出すと、間違いなく目先の利益に汲々とし、社員の働き甲斐、意欲は低下することが予想される。要は長期的な視点で物事を捉えることが出来なくなり、短期的な結果を求めるあまり、時間をかけて人を育てることが出来なくなり、結果的に企業の体力が弱体化するという悪循環から抜け出せなくなった。それは企業だけではなく、政治も教育もしかりである。今世の中に必要な概念は“成長を待つ”ということではないか。

                                        2021,2,27

親としての自覚

 「こんにちは!」と声掛けをしても子供は「‥‥‥」全く返事をしない。先日も来院された親子について感想を述べたが、挨拶もできない子が塾に行って何を学んでいるのか?と親に尋ねてみたいものだ。私もまだ子育ての最中なので分かったようなことは言えないことは重々承知の上だが、あまりにも躾が出来ていない子供達が多いように思われる。“人の善悪や、誠実か不誠実かということは、生まれつきによるものではない。ひとえに父兄の教訓・育て方によるものだ”とは林子平の語ったことだったか?返事が出来ないのは子供の咎ではない。むしろ親自身が道徳を学ぶ術を知らず、放任主義と言って子供を野放しのように育てた結果ではないか。子育ては、親としての未熟さの発見と人としての道を学ぶ良い機会を与えられている。

                                        2021,2,26

真摯な態度

 開業して18年が経過するが、日本製の診療機器の寿命の長さには驚かされる。勿論日頃の手入れ、メンテナンスの成果もあるだろうが、とにかく故障もなく、消耗品のパーツの交換などで未だに全く問題はない。しかし形あるものは固定資産としての価値は年が経てば下がり、中古品としての価値は全くないのかも知れない。私の場合はどうか。同じ18年でも、真摯に誠意をもって仕事に取り組んできたのであれば、臨床経験値、知的資産は上がっていると信じたい。歯科治療はケースによっては複数回の通院回数を要することが多い。患者さんとの出会いは一期一会である。見方を変えれば毎回我々医療従事者が患者さんから評価を受けていることになる。私の歯の削り方が上手い?なんてことは患者さんは分からない。素人評価としては「あの先生は治療が上手そうだ」ぐらいでしかないはずだ。ではどこで我々は評価され、認められるのか。それは普段からの生活態度であり、自分自身がきちんとした身だしなみ、言葉遣い、態度をとることのできる人間でいることに尽きると考えます。日頃からの人間力アップは特別なことをする必要はない。自分の人生と真摯に向き合うことでしかない。

                                        2021,2,25

親の問題が‥‥

 子供の咬み合せが気になるということで来院された親子ですが、待合室で待っている間子供は音を出した状態でゲームに夢中になる一方で、母親は携帯電話で話をしているという、私から見れば常識も良識もないどうしようもない親子に映ってしまった。患者さんとはいえ正直なところ気が滅入る。診察は通常通り済ませ説明に入るのだが、私からの状況説明を行っているにもかかわらず子供は再びゲームを取り出しスイッチオン。呆れたことに母親が注意することもなく、耳障りなゲーム音を聞きながら説明を続けはしたが、次回以降の来院はお断りせざるを得ない。なぜなら他の患者様の迷惑になるだけではなく、親子で治療に取り組む姿勢が伝わってこないからだ。何のために来たのか?子供に罪はない。親自身が良識のある考え、行動をとらなければ、その子はどうなるのか?推して知るべしではないか。

                                        2021,2,24

外食の愉しみ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、客席のないレストランが増えてきているとメディアが伝えている。つまり宅配に特化したデリバリーサービスの飲食店形態である。それも比較的有名と言われているシェフが作る高級デリバリーの需要があるとのこと。作る側も「これだけの値段でこの程度の料理か‥‥とは思われたくないので、調理そのものは以前と何ら変わりません。」とのことだ。SNS時代だからこそなせる業であろう。ポストコロナでもこのようなゴーストキッチンは需要が高まるのだろうか。外食の楽しみは、美味しい料理を家族や気の合う仲間と雰囲気も愉しみながら食べ、非日常を味わうことにある。コロナの早期の収束を願いつつ、デリバリーでも素敵なお店でも美味しい料理を食せることを望むのは欲張りだろうか。

                                        2021,2,23

温故知新

 「温故知新」‥‥古の教えを学び、そこから新しい知識や考え方を知る。今更であるが、自分にとっての温故知新の書物は何かあるかと問われたら、先ず真っ先に挙げるのは何か?何度も繰り返し読んでいる本が数冊あるが、あえて言えばそれらの本がそうなのかも知れない。専門書を読むのとは違い良書、名作などを年齢を重ねてから熟読すると、若い時とは違うところに共感したりしていることに気付くことがある。人間が自分自身を知るのは何か優れたものに出合った時だといわれるが、名著はまさにそういう役割を果たしてくれる。時代を超えて、人の心に響く名著、名作をもっと知りたい衝動に駆られる時が最近は多くなったような気がする。なぜだろうか?

                                        2021,2,22

花粉症

 今日は“三寒四温”とはこのことか、と思わされるような春らしい陽気である。気温上昇とともに注意すべきがスギ花粉の飛散によるくしゃみであり、今年は新型コロナウイルス感染症の煽りもあってマスク装着とはいえ人込みでは気が引ける。緊急事態宣言が功を奏したのか、新規感染者数は減少傾向にはあるが、ここ数日はその数も鈍化傾向とのことだ。戦う相手が目に見えないウィルスではあるが、何かに寄生しなければ生きていけないのがウィルスである。人との接触が無くなれば感染は理論上無くなる。不運にも新型コロナウイルスに感染された方々には早期に回復されることを切に願うが、程度の比較対象ではないかも知れないが毎年の花粉アレルギーに悩まされる方々もこの時期は本当に辛そうである。世に免疫療法が存在するように、花粉が身体に近づかない妙法は作り出せないものか。ドラえもんに相談してみるか!


                                        2021,2,21

国民性の違い?

 状況を大きく変える人や出来事のことを「ゲームチェンジャー」と表現するようだが、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種も同じで、出来る限り多くの人が接種することで感染拡大終息への足掛かりになる。頭では理解できるのだが、他のワクチンとは異なり治験に要した時間が短いがために、ワクチンの有効性と安全性に不安を覚える国民が多いようである。このような場合、国民性の違いも関係しているのだろうか。沈没船のジョーク話をご存じだろうか。豪華客船が沈没しかかっているときに、脱出ボートの数が足りなく、船長が乗客を海に飛び込ませようとする話である。アメリカ人に対しては「ここで飛び込めばヒーローになりますよ」、イタリア人に対して「海で美女が泳いでいますよ」、ドイツ人に対しては「海に飛び込む規則になっています」。では日本人には何と言うか?「皆さん飛び込んでいますよ!」。ワクチン接種も「諸外国では接種し始めましたよ」ということになるのか‥‥。


                                         2021,2,20

修養とは縁遠い

 「記憶にございません。」の答弁を繰り返したことで、当時子供であった私でさえ参考人招致された小佐野賢治さんのことは覚えている。最近も似たような答弁をする政治家、官僚が後を絶たない。まるでマニュアルでもあるかのようだ。しかし録音という証拠を出されては流石に弁解もできないようで、一転して指摘された点を認めて更迭という形で追及の場から姿を消してしまう。これでは国民からの厳しい目は避けられないだろう。しかしちょっと待って欲しい。何で録音されていたの?していたの?しかもいつもの例の出版社ではないか。シナリオでもあるわけではなかろうが、世間では“嵌められた?”的な声も聞こえている。少なくとも患者さんとの会話では、「もっと高尚な話題で盛り上がって欲しいわよね。」となるのだが、修養がないとこういう人間になると国民に知らしめてくれているようだ。


                                         2021,2,19

危機感のないお歴々

 春江一也さんのプラハの春については以前もブログに挙げたが、久しぶりに本棚から取り出して上下巻を熟読した。著者がプラハの春を体験しているだけに、読み進めていくと自分が1968年にタイムスリップして、あのバーツラフ通りにワルシャワ条約軍が侵攻してきたところを通りに面するホテルの窓から眺めているような心境になる。実際に私もプラハには2回行っているが、ホテルの外壁には当時の銃痕もそのままになっていた。今は観光地として特に4月から5月にかけての新緑の時期は美しい街並みでもあり音楽祭なども行われるが、時代に翻弄された歴史を振り返ると複雑な気持ちになる。「静かな美しいプラハの市街は、一夜にして硝煙と戦車の走る轟音と学生のシュプレヒコールに包まれていた。‥‥変わらないのは、ブルダバの静かな流れのみである」と時の外交官は東京に報告をしている。我々も歴史から学ぶべき時が来ているのではないか。尖閣諸島周辺海域に他国の海上警備艇が我が物顔で領海侵入を繰り返し、竹島においては隣国に実効支配され続け、北方領土問題に関してはロシアの憲法に反することは一切行わないとして事実上の領土割譲、返還は遠のいた。にも拘らず、危機感の全くない国会議員の先生と呼ばれるお歴々はつまらん議論に終始し、とても国政を預かる立場には相応しくない。朝起きてみたら北から南から我が国が侵攻されている、なんてことはありえない話なのだろうか。忖度話の追及は、他でやったらどうなのか。


                                         2021,2,18

人生教育

 人生には不変の原理があるとどなたかが述べていた。人生は投じたものしか返ってこない、ということである。人生に何を投じたか。その質と量が人生を決定する。実に含蓄のある言葉であるが、若い時分に耳に入れても心には響かなかったかもしれない。同じ話を聞いても、聞き手の経験値、人生観によってキャッチするものは人によって千差万別ということか。完璧な人間などいないであろう。自らが自らを高める意識を持ち続けることが、生涯を通じての教育になる。小生はまだまだ未熟である


                                         2021,2,17

ワクチン接種

 新型コロナウイルスワクチン接種に係る医療従事者向けの登録のお知らせが届いた。遂に始まるのか、やっと接種ができるのか。大きな転換点にあるのは間違いない。先ずは明日17日から医師、看護師の先行接種が始まるが、例年のインフルエンザワクチンとは異なり、有効性や安全性における長期データがないだけに不安な要素を残しているが、幸いにしてアメリカではワクチン接種が始まって以降の新規感染者数は大幅に減っているとのことだ。戦後間もない頃の米の配給のような全国民向けの事業となるだけに、滞りなく早く行き渡ることを祈るばかりだ。


                                         2021,2,16

口腔機能の改善

 来院された8歳の親御さんは「この子の咬み合せが気になる。いつも口が開いているのですが‥‥」という主訴である。「〇〇ちゃん、口に唾を溜めて飲んでください!」。ゴックンと飲みはするものの、頬筋には力が入り、顎も下に大きく引かないと飲み込めない、まさに異常嚥下である。骨の成長方向は筋肉が支配するのであって、顎骨が正常に発育しなければ当然であるが顎骨上に歯は並ばず、叢生状態になる。口唇も開いており、上唇は口呼吸の特徴である富士山型をしている。いつから口呼吸なのか?赤ちゃんがお母さんの乳首を吸い始めた時から口蓋骨の正常な発育が始まる。成長過程のどこかのステージにて成長プログラムに狂いが生じたのかもしれない。間違った機能を早く改善しなければ、体幹の歪みへと繋がっていく。すでにある問題を症状のあるなしで判断すべきではない。


                                         2021,2,15

激しい揺れ

 地震だ!木造家屋がゆっさゆっさと大きく激しく揺れ始めた。これ以上大きな揺れが来たら家が傾くのか?夜中の大きな揺れに10年前の大津波、そして原発事故の記憶が胸を波立たせた。10年経過してもあの大震災の余震だという。復興もまだ道半ば。これでもかというくらい東北の人々は打ちのめされそうになる。ニュース解説でよく目にする太平洋プレートが沈み込む云々は何となくは理解できるが、だからと言って防ぎようがない。「震災は忘れたころにやってくる」。決して忘れたわけではないが、出来る限りの備えは改めてしておくべきと再認識させられた。口で言うのは簡単だが、負けないで行くしかない。


                                         2021,2,14

デジタル化と脳への影響

 世界的な雑誌の編集長が来院され、コロナ禍において仕事はどうなっているのか尋ねてみると、欧米、アジアそして日本の時差を考慮してオンラインで情報のやり取り、会議をされているとのこと。オンラインでは仕事ができないわけではないが、微妙なニュアンスが伝わらなかったり画面での表情しか分からないので、相手が何を考えているかを推し量ることが今までのようには出来ないと仰っていた。人間は五感を働かせないと何かしらストレスを抱えるのでしょう。デジタル化によって便利な世の中になったことは疑う余地がない。世界最高レベルの脳科学者たちが集まる学会では、“双極性障害”という単語が飛び交っていたそうだ。どういうことか?この10年の人類の行動変容、つまりコミュニケーションや互いを比べ合う手段が変わったのはあまりに大きな変化で、想像以上に深刻な影響をもたらすかもしれないということで、心の不調を訴えて心療内科を受診する人がここ10年、特に若い人の間で著しく増加しているとのことだ。以前、東北大学の川島隆太先生が明治大学の齋藤隆先生との対談の中で、「スマホを手にしていると勉強したり本を読んだりする時間が中断される。従って、精神的に深く潜っていくという作業が出来ずに、浅瀬でずっと生きている魚のような感覚の人が増えている」と語っていたのを思い出す。すぐにキレル人が世に増えてきたことも無関係ではなかろう。スポーツではメンタルの強化が重要視されているが、何も特別なことをする必要はない。我々はこれまで人類が体験したことのない種類のストレスに知らずしらずに支配されようとしている。心当たりのある方は、日々深く考える時間を数分間でも取ってみることから始めてみませんか?


                                         2021,2,13

花粉症の時期

 スギ花粉の飛散が始まり花粉症の時期がやってきた。既に兆候を感じて歯の治療予約の変更を願い出る患者さんもいる。コロナ禍でもあり新型コロナに感染していた場合、くしゃみなどでウイルスが拡散する恐れもある。抗アレルギー薬を服用しても、くしゃみをしてしまう場面もあろう。電車内でマスクを装着しているにも拘わらず大きなくしゃみで視線を感じたことのある方もいるのではないか。当たり前のことだが、そうした人をあしざまに忌避したり避難したりすることは控えたい。人間社会はお互い様である。困った人がいたら周りの人が手を差し伸べることが出来るようになる、それが一番の社会福祉政策である。

                                         2021,2,12

人生の目標とは‥‥

 「君の契約が当社にとって大きな利益を上げることになっても、国のためにならないのであれば契約を結んではならない」。故瀬島龍三氏が部下に語った言葉だ。常に国のこと、天下国家をいかに良くしていくか、ということが念頭にある人物は幾つになっても志が崇高である。リンカーンの言葉にも“Where there is a will,there is a way.”とある。人たるものチコちゃんが言うように、ボケっとしていてはいけない。どの様な道を歩もうが、社会貢献するという大きな志を抱き続けることが軸を太くしていく要諦であろう。受験シーズン真っ只中であるが、人生の目標を見失ってはいけない。志望校に合格することは目標ではなく手段である。吉報を待とうではないか!

                                         2021,2,11

修養

 スマホ歩きは駄目だと言っているにも拘らず、皆さんの周りにも場所を問わず平気でスマホ歩きをしている人が増えていませんか?それから歩道の中央で立ち止まって文字を打ち込んでいる人など、全くもって迷惑千万。自己中な人は、自己中心的な自分のことは分からないですよね。日頃から目配り、気配り、心配りの出来る人であればこのような恥ずかしい行動には繋がらないのでしょうが、最近は“恥ずかしい”という言葉の意味すら気にしない輩が増えてきているように思えてならない。幼少の頃からの家庭教育、躾の問題が根本にはあるのでしょうね。こんなことを言ったら相手の人はどう思うのか、世間の人はどう思うのか。子供たちが憧れるようなお手本となって頂きたい方からの失言が世間を騒がしている。世代を問わず、修養という言葉を頭に叩き込んで頂きたい。

                                         2021,2,10

国会議員の資質

 日本の財政の借金は1,200兆円。来年度の一般会計歳出は106兆円超と過去最大。日々の生活の遣り繰りで忙しい人にとっては額の規模が大きすぎてピンとこないのが正直なところではないか。コロナ禍の社会情勢も先行きが読めない中で、国家の在り方もそうだが国民一人ひとりの生活様式も考えさせられる時代になってきた。21年度の国の税収は当初予定よりも低く57兆円、その他の収入も含めても63兆円の見通しである。63-106=-63であれば小学生でも分かる計算だ。国会議員の皆さんは与党も野党も真剣に国の未来像を考えて頂きたい。先進国ドイツは返済計画通りに借金を返したわけですから、日本にできないその原因はどこにあるのか?もしかしたら議員さん一人ひとりの資質の問題だったりしませんよね?その議員を選ぶ我々は、前回選んだ議員が任期の間に残した実績をしっかりと評価しなければならない。政治をもっと身近なものにするのは難しいことではない。

                                         2021,2,9

基本を守ることの重要性

 子供のテニススクールを見学してきたのだが、“見学禁止”の表示が張られているではないか。新型コロナウィルス感染拡大防止のためか?どこもかしこも“感染拡大にご協力ください”である。2~3年もすればソーシャルディスタンス(私的にはフィジカルディスタンスではないかと思うのだが)が当たり前となり、今のような表示や呼びかけもなくなるのだろうか。手洗い、手指の消毒は今や日常生活の基本であり、常識となりつつある。テニスにおいても基本が出来ていなければ、その先の上達はないと痛感させられた。親バカを差し引いてもバックハンドの使い方は上手いと素人目には見えていたのだが、打球の軌道が安定していない原因が分からないままできた。コーチが愚息のプレーを止めて「グリップを見せてごらん?‥‥」。私はテニスの経験がないから細かなことは分からないが、野球もゴルフもグリップの握りが間違っていれば良い打球は望めないのと同じで、握りが違えばフェースが正しくはヒットしないはずである。基本中の基本が出来ていない状態で今まで何年経過したのか?過ぎたことは仕方がない。日常生活、普段の勉強も含めて基本を大事にすることの重要性を子供が認識できれば、ここまでの数年は決して無駄ではない。


                                        2021,2,8

歴史から学ぶとは

 歴史から何を学ぶか。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が年をまたいで最終回が放映された。小生は渡辺謙さん演じる「独眼竜政宗」を子供の頃に夢中になって観たことがきっかけで日本史に興味をもつようになり、歴史小説を読むようになった経緯がある。今回の大河ドラマは一度も観てはいないのだが、最終回のクライマックスは見ごたえがあったようだとネットにはコメントが寄せられている。歴史の真相は定かではない部分があるとしても、一般的には怪物になってしまった信長を誰も止めることが出来なかったことが原因で、明智光秀が手を下したということである。トップの人間に物申すことが出来る環境が存在し、トップも意見を聞く耳をもたなければ、いつの時代も国を治めることができない証ではないか。優れたリーダーには必ず名脇役の参謀がいるものである。梵天丸には景綱や成実がいたように。さて菅さんの参謀役なる方は何処に?


                                        2021,2,7

今が行動に移す時

 ワクチン接種が日本でも始まると言われているが、なぜ外国製なのか。国産のワクチンは何故できないのか不思議であったが、1970年代はワクチン開発において我が国は世界をリードしていたというではないか。その後ワクチンによる副作用が問題になり国が承認に及び腰になったことと、製薬会社も目先の利益が優先されて、将来的にどうなるか分からないものに対する研究開発には投資しなくなったという背景があるらしい。目先の利益‥‥、何も製薬会社に限ったことではなかろう。教育、政治、どの分野においても長期的な視野に立った“育てる”という観点が失われていないか。コロナ禍において日本の制度、産業、教育など様々な問題点が浮き彫りになってきた。マイナスをプラスに転じる好機にするしかない。人生にも仕事にも締め切りがある。今すぐ取り掛からないでいつするのだ。“今でしょ!”


                                        2021,2,6

習癖の改善と治癒力

 先月16歳の女子高校生が咬み合わせが気になるという主訴で来院された。本人は下顎が出ているのが出ているのが気になり、母親もこのまま下顎がもっと前に出てきてしまうのではないかと心配とのこと。問診時の話し方、表情、そして頬の大きさなどからこの方の問題点は下顎ではなく、上顎の劣勢長であることが予想された。「鼻は詰まりませんか?」と尋ねると、「子供の頃から年中詰まっています。耳鼻科にも通っていましたが良くはならないのでそのうちに行かなくなりました。」という。診療台で口腔内、口の開閉状態を診査したうえで改めて所見を伝えたのだが、今まで聞いたことがないというような驚いた表情を二人ともされていた。半信半疑?とでもいうのか。顔面骨格を司るのは筋肉の働きである旨を説明させて頂き、開口時の顎の偏位を改善させるために先ずは舌、表情筋、呼吸のトレーニングを2週間継続するように伝え、本日お越し頂いた。初診時同様に開口してもらうと真っすぐに開口できているだけではなく、瞼の開き、口角の上がり具合が別人のように改善されている。ある装置(着脱式)を装着して頂いたこともあり、咬み合わせの改善傾向も認められた。身体の成長曲線では女子の16歳は骨格的な成長はほぼ終盤に差し掛かっているが、筋肉の習癖を取り除き、正しい動きをすることで身体の治癒力が本来の成長方向に誘導しているのは間違いない。本人の改善意識が高く、しっかりと課題を継続できる人であれば、自ずと結果がついてくる良い例である。時期をみてHPにアップさせて頂くことにする。

                                        2021,2,5

コミュニケーション能力

 我が家では昨年秋にカニンヘン・ダックスフンドが家族に加わり、特に朝晩はそのパピーが中心で動いている。というのは、子供達の“おはよう!”の挨拶は親より先にパピーにされているからだ。犬を飼ったことがある方にはよくお分かりだと思うが、あの上目遣いは何とも可愛らしい。話は出来なくても、「君の思っていることは分かっているよ!」とは飼い主の勝手か?「言葉がなくてもペットとは通じ合えますが、言葉が加わることで豊かなコミュニケーションができます」とは歌人の俵万智さんの言葉。最近はその言葉の足りない電話やメールのやりとりで意味不明の問い合わせが増えてきている。俵さんは小学生向けにメッセージを書いている。「本を読む時間をつくってください。豊かな言葉、言葉の力は一生の財産にもなります。本を読むことで、外国にも昔にも行けて、いろいろな人にも出会えます」。単に活字が読めないだけではなく、読解力の無さがコミュニケーション力の低下をまねいているように思えてならない。

                                        2021,2,4

自己犠牲

 友人を見舞うために都内の病院を訪れたが、訪問者の入口と出口は完全に一方通行になっており、入り口では職員と守衛も見守る中、手指の消毒から検温まで徹底していた。昨年病棟を新しくしたこともあり病室の管理も最先端のシステムが導入されているようで、ひと昔前の古臭い雰囲気もなく、看護師はじめ医療スタッフも忙しい中でも笑顔を絶やさず患者応対をされていた。働く身になって考えてみたら、設備が整い最新の機器が導入されていることは必要なことかもしれないが、必要十分条件ではない。ハード面がどれだけ充実していてもそれを使いこなすのは人であり、患者に安心と癒しを提供できるのは心ある医療従事者である。北の大地のある病院の人事問題が報道されていたが、病院で働く以上は患者が第一に優先されるべきである。自己犠牲を払いながら働く病院関係者には頭の下がる思いである。コロナの終息を願うばかりである。

                                        2021,2,3

クーデター

 学生時代にミャンマーのパガン遺跡を訪れたことがある。首都ヤンゴン(当時)から車でインレー湖などに立ち寄り、舗装もされていない畦道を車で長時間移動してやっとの思いで到着した。夏の暑い、灼熱の太陽が燦燦と照り付ける、忘れもしないバックパッカーの旅だ。旅先で出会う人は地元の人は日本人に対して好意的であり、田舎では言葉は通じなくてもジェスチャーで何とかなったものだ。そのミャンマーで再び国軍によるクーデターが起きた。多くの尊い犠牲と引き換えにした民主化はいとも簡単に覆された。国際社会はなぜすぐに動かないのか?日本政府の反応もどこか他人事だ。思い起こせばパガン遺跡からヤンゴンへ戻る飛行機に搭乗する際に、チケットを持ったイタリア人のテレビ局スタッフが両手を挙げて激怒していた。多くの軍人が我が物顔で小さな旅客機に乗り込んだために、定員オーバーで搭乗できなくなったのだ。30年程前の道理が通らない国が、相変わらず存在しているとはにわかに信じ難い。当時はヤンゴンの国際空港の入国審査でボールペンを1ダース渡したら、passportもチェックすることなく入国できたのは嘘のような本当の話である。善良なミャンマーの人々が不憫である。

                                        2021,2,2

生活習慣病とコロナ

 新型コロナの感染者数が少しではあるが減少傾向にある。人との接触をなくせばウィルスがうつることがないわけだから、飲食店の時短営業の効果が出てきたのだろう。一方で福祉施設における感染、クラスターが増加傾向との報道もある。介護施設などでは身体の不自由な方を抱えたり、付き添いでの介護となれば人との接触は避けられまい。身近でコロナに感染した人にはまだお目にかかっていないが、心配なのは感染したとしても症状によっては自宅療養を余儀なくされてしまうことだ。このウイルスの特徴はインフルエンザのように咽頭粘膜で感染するだけでなく、感染したウイルスが身体のどこの臓器に悪さをするか予想できないことだ。基礎疾患のあるかたは重症化することが分かっている。長年の生活習慣は中高年に至って、健康度に大きな差をもたらす。コロナ禍におけるコロナ太りもさることながら、日頃の食生活習慣を今一度見直す必要がある人もいるのではないか。先ずは腹八分目から。

                                        2021,2,1

フィロソフィー

 北大では7年前から新渡戸カレッジという新渡戸稲造先生の精神に学びつつ、グローバル社会で活躍できる学生を育てる特別教育プログラムがあるとのこと。専門の授業とは別に志望する学生に対してリーダーシップ論や人としての生き方を学んでもらうことが目的であるという。時代の要請なのだろうか。発信力のない指導者はいつの時代も支持を得られないが、発信力以前にその方の信念、人生哲学なるものがなければ、外面ばかりよくても時間とともにメッキが剥がれてくる。「人間はいかに生きるべきか」という話も新渡戸カレッジでは行われているそうだ。10年後、20年後の日本を背負って立つ若者たちには、目先の結果に捉われない長期的な視野で社会貢献できる考え方を身につけて頂きたい。

                                        2021,1,31

治療の不確実性

 本日の初診患者さんも他院で抜歯を勧められ、その後インプラントを埋入するか義歯を装着するしかないと言われてセカンドオピニオンを求めて来院された。患者さんの思いは十分に伝わってくる。歯を磨いていたのに何でむし歯になるのですか?定期的に歯科医院に掛かっていたのに何でここまで悪くなるまで分からなかったのでしょうか?何のための定期的なメンテナンスだったのか‥‥、良い先生だったのに‥‥。こちらのブログでも以前載せさせて頂いたが、歯科医師として来院された患者さんに『現状を把握してもらう』『むし歯、歯周病など他も含めて疾患をどのようにとらえるか』というプレゼンがしっかりと出来なければ信頼を得ることは出来ない。むし歯の治療をすることで歯が良くなることはないという事実を伝えているのか?簡単に言えば、むし歯を放置するより適切な処置を施した方が歯の延命に繋がるのであれば処置を検討するというステップに移るのであり、むし歯=すぐに治療、ではない。さらに根管治療においては治療結果の不確実さも患者不信を招く要因になっている。私が長年臨床に携わって思うことは、患者さんも歯科医師と同じように根管治療の本質、症例の特徴を理解できるような時間を歯科医院側が用意する必要がある。片手間にチェアサイドで説明して伝わるような内容ではない。患者さんが疾患の特徴を理解し、自分の現状を把握できれば、患者さんご自身で歯の保存の可否、難易度について判断できるようになっていることが多い。最善の治療を行っても、“いつまでもちますか?”の質問への答えは出来ない。但し、当医院では、歯を残すことには全力を尽くします。

                                        2021,1,30

教養とは

 「すぐに役立つことは、世の中に出て、すぐに役立たなくなる。すぐには役立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。」これは慶應義塾大学の塾長だった小泉信三さんの言葉なのでご存知の方もおられよう。ある程度齢を重ねた方はこの言葉を実感できるのではないか。物事順調に運んでいる時には意識することはないことかもしれないが、逆境に立った時に自分を支える基盤になるものが教養であろう。人間とは考える生き物である。海の浅瀬を泳ぐだけではなく、時には深く潜って精神集中する時間も必要だ。スマホから離れて、日頃から自分の頭で物事を深く考えることが出来るような習慣を、これから国造りを担う若い人達には身につけて頂きたい。

                                        2021,1,29

歯を残す治療が優先されるべきで‥‥

 アメリカにおける歯科治療は高額になることは世間的にも認知されているようだが、歯を残すことよりもインプラントにする方が良いと考える教育者が多くなってきているので、歯を残せる技術を学生が学ぶ機会が少なくなってきているという由々しきことを歯科の月刊誌で目にした。背景にあるのはあちらの国では勤務先が提供する保険や民間保険に加入するものの、保険の限度額を超えた部分は自己負担になるため、治療した歯が悪くなり再治療が必要になるたびに高額費用が掛かるのであれば、早い時期にインプラントにした方がよいと考える傾向が強いとのことだ。決して全ての歯科医が同様の考えを共有しているとは思わないが、アメリカ医学、歯学を取り入れてきた日本において、何の疑問も抱かずにインプラントありきの診療が行われていないか、歯科医師としての姿勢が問われている。尚、誤解があるといけないので付け加えると、インプラント治療を否定しているのではないが、それ以前に行うべきことがあるのではないか?その部分が希薄になっているとしたら危険であるということである。


                                        2021,1,28

ワクチン接種

 初診でお越しになられた方に「歯科治療を行うことで悪化の一途をたどる状況を改善はできるかも知れないが元の健康な状態に戻るわけではない」と必ずお伝えをする。なぜならそれが真実であるから。削った組織は戻って来ない。どんな医療行為であっても“ゼロリスクはない”ということだ。新型コロナ感染症のワクチンが国によっては接種が始まっている。イスラエルにおいては2回目の接種後の陽性率が0,01%(18万6000人中20人)と速報値が公表された。安全性や副反応に過剰なまでに慎重なのも問題なのかも知れないが、日本では新型コロナワクチンを「受けたくない」とする答えが結構多い。新型コロナ感染症にかかって死亡するリスクとワクチン接種によるアレルギー反応による死亡率は比較にならないかもしれないが、長期的なデータがない中でインフルエンザワクチンを接種するような感覚にはなかなかなれないのが正直なところである。

                                        2021,1,27

世界のSony!

 CMで猿が耳にヘッドホンを掛けてウォークマンを聞いていた頃は“世界のSony”と言われていたが、数年前までは米アップルなどに市場を奪われ低迷していた。しかしここにきてSonyに復活の兆しが‥‥。「技術者が物に触らないで、デスクの上で商売をしているなんてのは、技術者としての人生の楽しみが分かっていない。」とは井深大さんの言葉だ。日本企業の世界市場への復活は誇らしい。グループ内の異なる分野における培ってきた技術が新たなコンセプトを作りだし、良い化学反応が生まれ続けているようだ。自社で持つ技術はなるべく連携させ、不足するものは外部に委ねる。以前のような開発から生産、販売まで手がける手法にこだわらないところなどは、異業種でも参考になる。

                                        2021,1,26

ウイルス感染予防と正しい歯磨き

 口腔内には700~800種類の様々な細菌が存在し、多くの細菌は唾液や歯肉溝滲出液に含まれるタンパク質を栄養源にしている。細菌の産生する酵素が咽頭をはじめとする上気道粘膜を保護しているタンパク質を露出させることが分かっており、インフルエンザウイルスはその露出した箇所から細胞内に侵入する。普段から正しい歯磨きの仕方を習得できている方はプラーク(歯垢)の付着は少ないもしくは無いに等しい状態をキープできていれば、ウイルス感染のリスクを下げることになる。新型コロナウイルスに感染し、重篤な肺炎を引き起こし亡くなられた芸能人は記憶に新しい。ウィルス感染した臓器では、感染細胞を死滅させてウィルス増殖を抑えようと免疫細胞がさまざまなサイトカインを大量に放出するサイトカインストームが起き、その際健康な組織細胞まで攻撃されてしまうので多臓器不全になってしまう。無症状でも新型コロナウイルス陽性になってしまった方の口腔内の状態はどうだったのだろうか?ウィルスが変異しながら生き延びようと、こちら側の免疫力を低下させないことが、ウイルスに好き勝手をさせないことになる。日頃から正しい歯磨きを心掛けてください。但し、磨いているのと磨けているのは大きな違いであることを忘れずに!

                                        2021,1,25

子供たちが憧れるようなリーダー

 ”But while I may be the first woman in this office,I will not be the last,because every little girl watching tonight sees that this is a country of possibilities.”

カマラ・ハリス米国副大統領の演説である。我が国の国会議員が国民受けするような言葉を使って国会で質問したり、キャッチフレーズを述べたりするのとはわけが違い言葉の重みがある。ジョー・バイデン大統領を紹介する彼女の演説はさらに続く。

“私たちは、私たちの最良の部分を象徴する大統領を選びました。世界が尊敬し、私たちの子供たちが憧れるようなリーダーです。我が国の軍隊に敬意を払い、国の安全を守る最高司令官です。そしてすべてのアメリカ人のための大統領です”

子供たちが憧れるようなリーダー‥‥。あえて名前は出しませんが、日本の国会議員にもどん底から這い上がってきて、人一倍国民のために働いている先生もいます。一方で法務大臣経験者でありながら司法の手に掛かっている情けない政治屋もいる。ジョン・F・ケネディ元大統領が尊敬していたという上杉鷹山のことを今一度思い出してみてはどうだろうか。



                                        2021,1,24

様々なマスク

 仕事がら以前から一日の大半をマスク装着して過ごしている私にとっては、このコロナ禍においても不織布マスクは苦にならないが、来院される方の中には肌荒れを起こしたり耳が痛くなったりする悩みを抱えている人もいるようだ。勿論感染はしたくないのでそれでもマスクは装着しているとのことだが、摩擦による色素沈着も起きるとかで皮膚科に相談に行かれる方もいる。マスクも最近は市場に様々なものが流通しているが、個人的にはノーズワイヤーにはアルミが使われて不織布の厚みもあるものが密着して安心感はある。診療においてはLevel3マスクを使用しているが、最近は購入ができない状態が続いており、海外生産の物も含めて品選びには慎重を期したい。

                                        2021,1,23

英断

 化石エネルギーへの依存が相変わらず高い我が国への外国からの風当たりは強い。この国は決断も実行に移すことにも本当に時間の掛かる旧態依然の組織体質が津々浦々まで染みわたっている。「出る杭は打たれる」的なものが日本人にある資質なのだろうか?住友商事は石油資源の開発を新たに手掛けない方針を固めたとのこと。商社といえば石油などの資源事業への依存度が高いはずだ。これこそ会社の命運をかけたトップの英断であろう。今後は洋上風力発電など再生可能エネルギーを拡大し、環境規制強化で需要増が見込まれる電気自動車用の蓄電池資源に事業を集中させるとのこと。企業が目指すべきものは自社の利益が一番ではなく、世の中に貢献することが使命であると認識しているからできることであろう。

                                        2021,1,22

トップ次第

 民主国家のお手本として復活はあるのか?アメリカのバイデン新政権が発足した。分断と対立を煽る先導役の大統領から融和を掲げる民主的な大統領のようにみえるが、節度あるそして良識のある指導者としての立ち居振る舞いを先ずは期待したい。地球温暖化削減に向けて早速パリ協定への復帰を表明している。アメリカだけではなく全世界で環境問題、温暖化対策を急がなければ我々人類が生き延びていくことが難しくなる問題である。国を構成しているのは一人ひとりの国民であるが、強いリーダーシップを執れる人がいなければまとまらない。国においても地域社会、会社組織、学校組織などにおいても同様である。良識、見識、そして胆識のあるトップが今の時代は特に求められている。

                                        2021,1,21

コミュニケーション能力

 少し前のことになるが、初診希望の患者さんから問い合わせを頂いたのだが、生憎すぐには診察をお受けできない旨を伝えると、「明日時間があるので診て頂きたい」と重ねて言われた。‥‥?日本語が通じていないのか?明日は休診日であること、半年以上お待ちいただく旨を改めて伝えると今度は「どうして?」と強い口調で言ってきた。お会いしたこともない人に、しかも電話で「どうして??」。当医院はメールでの問い合わせは受け付けていないにも拘わらず、「歯が痛いです。いつ診てもらえる」という文言で問い合わせも以前あった。何がおかしいのか?物事を読み取り理解する能力がないと言っているようなものだ。人間社会で生きていけるのだろうか?ブログに載せるようなことではないが、世間ではこのような場面が多くあるように思えてならない。ネット社会の弊害とは関係ないのか個人的には気になるところだ。

                                        2021,1,20

コーヒーの幸せな時間を‥

 今週は予報でも寒さが厳しいとのことだが、今朝も真冬の寒さである。早朝の起掛けのランニングは抹消血管への酸素供給が良くなく心臓への負担が掛かるので無理はしないほうが良いそうだ。以前は真冬でも日が昇る前からジョギングをしていたが、最近は温かいコーヒーをゆっくりと淹れる時間が寝起きにはちょうどよいと感じるようになってきた。このコロナ禍において、ごく普通の今までの生活を送ることができる人は幸せな種族であるが、一寸先は闇である。再度の緊急事態宣言で、外出自粛や飲食店の時短営業に逆戻り。出口の見えない政府のコロナ対策を批判したくはなるが、誰もがもがいているのである。陽の昇らない朝はない。感染者数は高止まりだが、今週末からは減少に転じる予測である。コーヒーを片手にマスクを外して語り合えるような日が一日でも早く来るように、一人ひとりの一層の注意喚起を期待したい。

                                        2021,1,19

熱意と心情

 中曽根康弘元総理と言えば「不沈空母、政界の風見鶏」、小泉純一郎元総理と言えば「郵政民営化」などインパクトのある政治家は善し悪しはあるかも知れないが国民を引き付けたものだ。リーダーというのは大胆な決断・行動の裏には繊細さを持ち合わせているものであり、それは決して表には出さない。適材適所とはよく言ったもので、トップになるべき人は誰が見てもそれなりの器であるべきであろう。同様にナンバーツーが適任という方も存在し、トップを補佐する重要な役目でもある。政治家の評価は後世に任せるとしても、トップの語る言葉に熱意や心情が乗ってこなければ人々の胸には響きはしない。内に秘めているものは決して分からないが、読むだけの施政方針演説であれば私でもできると思った御仁は少なくなかったのでは。

                                        2021,1,18

防災意識

 阪神淡路大震災から26年。早朝のニュース番組はどこも速報で阪神高速道路やビル、駅、そして家屋など倒壊しているあらゆるものを映し出し信じられない光景だった。本日の北國新聞のコラムには、「四半世紀を過ぎて街は復興した。震災直後に生まれた子供達も20代半ばである。終戦から戦後の復興期に例えれば今年は『昭和46年』に相当する。」とある。昭和40年代生まれの私にとっては、終戦は私が生まれるそれぐらい前でしかなかったのか、と思わされた。史実を教科書などを通して知ることと、体験を通じて記憶される史実とは、当然ではあるかも知れないが中身の濃さが全く違う。日本列島はその後も容赦なく揺れ続けている。“天災は忘れた頃にやって来る”。地震だけでなく台風、洪水、雷などの自然現象に備えるのは容易なことではないが、日頃の防災意識レベルを高く維持する必要がある。

                                        2021,1,17

頑張れ受験生!

 今日はこの話題に触れないわけにはいかない。私が受験したころは大学入試センター試験と称されていたが、今年からは大学入学共通テストと呼び名が変わる。自慢ではないが私は複数回この試験を受けた経緯がある。結果ばかりに気を取られてしまうと目の前の課題に集中できなくなるなど苦い経験をしたことはその後の人生に役に立ったと言えなくはないが、出来ることなら遠回りすることのない道を歩むことに越したことはない。しかし今年の受験生は気の毒である。英語の民間試験導入の有無に左右され、記述式の問題をどうするかなどの議論も起き、さらには新型コロナウイルス感染拡大の真っ只中での受験本番である。受験前から不可抗力のような試練に立たされている。愚痴を言ってもしょうがない、人生は自己との闘いだ。今ある環境に感謝し、志ある道を歩んで頂きたい。吉報を待つ!


                                        2021,1,16

ワクチンと安全性

 東京オリンピックは開催されるのか?国民の多くは今はそれどころではないという思いではないか。五輪に向けて全集中で競技の練習に励んできている選手には申し訳ないが、コロナの変異種も確認されている状況下では悲観的にならざるを得ない。患者さんとの会話においても「オリンピックはね~?」、「盛り上がる気配はないですよね~!」といった具合だ。「人類がコロナに打ち勝った証」としての開催に意欲を見せている総理の言葉も虚しさを禁じ得ない。数カ国でワクチンの接種が始まっているが、気になるのは安全性だろう。接種後のアレルギー反応、接種との関係性は不明だが死亡例も報告されている。“急いては事を仕損じる”なんてことにはならないのか。イタリアで新型コロナウイルス感染者の8割近くの重症化を抑えているという大村先生が開発したイベルメクチンが表立って報道されないのはなぜなのか?正しい情報を待ちたい。


                                        2021,1,15

信じる力

 ウィルス感染を抑えるためには、その発生源を突き止めることが最優先されるべきであることに反論はあるまい。感染症の歴史を遡ればペスト撲滅に至ってもしかりだ。とんでもないことが起きている。世界保健機関(WHO)の調査団が新型コロナウイルス感染拡大の発生源と言われている武漢に入れないでいる。理由は分からんが中国当局が拒んでいる。隠し事がなければ全てをオープンにしたらどうかと思うのが庶民感覚。地球生命体と捉えれば国境などは人が線引きしたものでしかなく、陸、空、海で全ての国が繋がっている。地球温暖化、核の問題、食料問題などすべてはあらゆる国が共存共栄するために解決させなければならない事案だ。今のままでは国ではなく地球が滅びるのをカウントダウンしている状況だ。難しいことではない、お互いを信じようではないか!


                                        2021,1,14

高校生とスマホ

 来院中の高校生の表情がいつもと違い、何かに悩んでいる様子が窺えた。10代後半とは悩み深いお年頃か?子供から大人への階段を登る途中には初めて遭遇する出来事も日々あるものだ。“どうした、何だか元気ないじゃないか?”と声を掛けると“エッ、あっそうですね~”と気のない返事。勉強は嫌いではないが成績が伸びないのでどうしてかと壁にぶつかっているとのこと。“スマホを机に置きながら勉強していないか?”と聞けば、“LINEが来るのでスマホは手放せない”のでと言う。これでは勉強に集中できませんよね。世の中便利な社会にはなってきているが、24時間のなかで自分と向き合う自分だけの時間をどれだけの人が取っているのだろうか。他人の目を気にするあまり、自分を見失ってしまうことに気が付いていない大人も子供も多くなってきてはいないか?じっくりと腰を据えて物事を考える時間がなければ、気付くべき大切なものが見えてこない。一日ネットから離れると、いつもと違う心持の自分に気付くかもしれない。


                                        2021,1,13

オンラインの副産物

 緊急事態宣言が発出されたことで学校の対面授業が再びオンライン授業になるのではないかと危惧していたが、生徒の中にはオンライン授業のほうが積極的に発言するようになったと来院された小学校の先生からお話があった。どういうことか?私などは授業というのは対面式が当たり前だと考えるひと昔前の人間だが、オンライン形式の場合は周りに生徒がいないことで先生とマンツーマン形式に近いので、同級生の目を気にしないで発言が出来ているのかもしれないとのこと。子供によっては何かを切っ掛けにして勉強に取り組む姿勢が良くなったり、気持ちが積極的になったりするかもしれない。コロナ禍における苦肉の策で講じるようになったオンライン授業だが、思いがけない良い副産物でもある。


                                        2021,1,12

再挑戦

 NHKBSテレビで放映される「駅ピアノ」や「空港ピアノ」をご存じだろうか?旅行者や家族、元ジャズバンドを組んでいたという人など行き交う人が足を止めて好きな曲や想い出の曲を弾くのを固定カメラで撮影した番組だ。私が見た限りでは欧米の駅、空港が舞台だが、先日地元横浜のみなとみらい線の駅にもグランドピアノが設置されていた。番組を目にする度に、あんなふうに弾けたらたのしいだろうなと思う。小生も子供の頃はピアノを弾くのが好きで結構難しい楽譜に挑戦していたが、今ではその楽譜があっても指が動かない。所用を済ませて駅に戻るとピアノの音色が聞こえてきた。あんなふうに弾けるように楽譜を購入するところから始めてみるか?



                                        2021,1,11

情けない日本人

 朝から厳しい寒さである。日本海側の降雪量は記録的であり、北陸道、国道において車の立ち往生が発生し、今だ解消されていないという心配なニュースも流れている。特に高速道路では物資の輸送途中であろうと思われる大型トラックが何台も雪に閉じこめられている。仕事の使命感がそうさせているのかもしれないが、救助が来るまで何とか頑張って頂きたいと願う。一方で、どちらかのスキー場からの帰り客約500人が立ち往生との報道もあった。緊急事態宣言、人との接触を避けるようにこの3連休は出来るだけステイホームをとの政府、首長の呼びかけがあったにもかかわらずこのありさまだ。この自分勝手な人たちを救助するために向かう救助隊の方々のことを思うと、やりきれない気持ちである。各地の行楽地ではそれなりの人出があるようだ。大丈夫なのか日本?どこまで他人事でいるのか?戦後の教育の在り方が今を映し出しているように思えてならない。


                                        2021,1,10

常識・良識・胆識

 「ロンドンは制御不能状態にある。一日の救急車の出動要請は9000件を超えた!」目を疑う記事だ。遂にこの日が来たか。目に見えない敵だけに、不安と恐怖が付きまとう。一方、民主主義大国における連邦議会議事堂の乱入占拠。しかもそれを煽ったと疑われている現職の大統領。あきれるばかりだ。報道を見る限りでは、常識、良識を失うと人はここまで愚かな行動をとってしまうのかと、ウィルス同様に不安と恐怖でもある。そんな国に自国の防衛をお願いせざるを得ない我が国の在り方はこのままでいいのだろうか?不安定な国際情勢が続くなかで発生した人のあらゆる営みを飲み込むコロナ禍は、世界の行方をさらに不透明にしている。国、社会を構成しているには国民一人ひとりである。決め事や法律があったところで抜け道は必ずある。そんなものに左右されるのではなく良識、見識、胆識をもった行動を執る切っ掛けにしようではありませんか!


                                        2021,1,9

未踏峰

 腕や首の痺れの原因がまさか歯並びや咬み合わせにあるとは多くの方は思わないだろう。もちろん、全ての原因がそこにあると言っているのではない。そのような身体の不調を訴えて当医院にお越しになられる方がここ数年増えてきた感がある。来院された主訴が口腔内の問題であっても、治療を進めていく中で患者さんからの“ここ数年、肩が凝るのですが咬み合わせともしかしたら関係などありますか?整体治療院に行くと楽にはなるのですが、2~3日すると元の状態になってしまうので‥‥”という会話から私のプレゼンが始まるケースも多くなった。以前もブログに記載したが、人の身体は一続きである。歯科は歯だけ診ていれば良いという狭い視野で患者さんと接していると、“木を見て森を見ず”の典型例になろう。子供から大人、高齢者の方まで診させて頂いていることで、他人ではあるけれども目の前の咬み合わせの良くない子供を放置していたら50年後にはこの子はあの方のような咬み合わせ、そして体幹の歪みから多くの不定愁訴を抱える大人になる可能性が高いだろうな‥?という関連性を強く感じさせられるようになってきた。またその逆もありである。

2018年3月21日朝日新聞朝刊『折々の言葉』に「自分を疑う」という見出しで次のようなことが掲載されていた。

“放っておけば人はすぐに「自分の思想の限られたレパートリーの中」に安住してしまう。自分を超えるもの、自分の外にあるものへの感覚をなくしてしまう。それを鈍らせないためには、絶えず「自分を疑う」ことが必要だ”

歯科医療においてはまだまだ未踏の領域があり、今まで以上の研鑽が求められる思いだ。

                                        2021,1,8

あの言葉を‥‥

 緊急事態宣言が発出された。遅きに失した、なぜ1都3県だけなの、など様々な意見はあるかも知れないが、先ずは皆さん、ケネディ元大統領の言葉を思い出しませんか。“があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたがのために何を成すことができるのかを問うて欲しい。”。自助、公助、自制など言葉を並べることはいくらでもできる。今求められているのは一人ひとりの速やかな行動である。世界に示しましょう、日本人の底力を!

                                        2021,1,7

人類の存亡

 全世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない。ヨーロッパでは医療崩壊を防ぎ比較的コロナの封じ込めに成果を上げていたドイツでさえ一日で約1000人の死亡者数との報道である。年末のメルケル首相の心に響く国民への訴え、願いを嘲笑うかのようにコロナウィルスは好き勝手に暴れまわっている。イギリスに続き都市封鎖に踏み切る決断を迫られた。最悪の事態を前提に対策をとってきた台湾、ニュージーランドそしてベトナムでは今現在もコロナ封じに成功している。我が国はどうか?遅きに失した感があるが、まだ残された手段はある。実行産生指数を0,72まで下げることが出来れば3月下旬にはほぼコロナを抑え込めるとの試算も出ているようだ。今我々は正に戦場の最前線で見えない敵と戦っているのであり、絶対に負けるわけにはいかない。間違っても白旗を挙げてはいけない。人類の存亡がかかっているとは言い過ぎか?

                                        2021,1,6

自分事として‥

 一段と寒さが厳しくなってきた。朝6時前の早朝ランニングは久しぶりで、近くの公園の池は薄らと氷が張り、子供の頃はその氷面に小石を投げて石が跳ねるのを楽しんだことが懐かしい。ここ数年は冬でも池が凍ることはなかったことを思えば今年は例年よりも厳しい冷え込みなのかもしれない。日本海側の昔は豪雪地域と呼ばれたところでも、年末からの積雪量は記録的だ。今週末にかけて更なる寒波の襲来が予想されている。日本列島が新型コロナ感染症で疲弊しているところでの寒波は、身も心も縮みこむ。一人ひとりが自分事として行動をとって頂きたいという言葉を全国民で真摯に受け止めることが今の日本を救う最終手段かも知れない。しっかりと感染を抑え込み、春には満開の桜を心にも咲かせよう。

                                        2021,1,5

絆の強さを!

 遂に1都3県に緊急事態宣言発出の検討に入ったとのニュースが流れた。遅すぎるとの声もあるが、誰がどのような対策を講じたとしても未知のウィルスに対する万人を満足させる策はないのが現実である。今年は丑年。干支にちなんだ記事を目にする機会が多い時期だが、どちらかの新聞紙面では“牛歩でも少しずつ前へ進むしかない。やがて、牛が草をはむがごとき平穏な日々を取り戻すまで”とあった。数日前にもブログに載せたが、誰が悪いわけでもない。普段通りの生活を取り戻すためには、国民一人ひとりの地道な努力で感染者を減らしていく以外方法はない。マスクの装着、手指の消毒などは1年前では疎らだったが、危機感とともに意識が変われば世の中を変えることができることを我々は証明している。自分一人ぐらいは‥‥というちょっとした気の緩みは今は許されない。国民が一丸となってこの局面を克服しましょう!見せましょう、日本人の絆の強さを!

                                        2021,1,4

健康に感謝

 朝から雲一つない最高の天気だ。箱根駅伝の選手ほどの走りはできないが、マイペースで10キロほど横浜みなとみらい地区まで爽快に走り抜けた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大によって各地でマラソン大会が中止に追い込まれ、目標を失ったランナーもいたに違いない。もっぱらランニングに励む私の目的は健康維持のためであり、サブスリーではないが、京大の山中教授の走り続ける体力にはいつも感嘆させられる。教授の走り続ける目的は健康のほかに閃きを求めてなどもあるのだろうか?こんな私でさえ、ランニング中の信号待ちなどで日頃の疑問が解けることがある。昨年は身体の筋を痛めたこともあり走行距離がめっきり減ったが、今年は三が日とも好調な走りが出来ている。健全な精神は健康な身体に宿るとはよく言ったものだ。今年一年を自分に期待させる三が日を無事に過ごせたことに感謝しよう!



                                        2021,1,3

修養

 「年輪を刻むように年齢を重ねる人が減った」とは小林秀雄さんの言葉。「あの人がいる。それだけで人が自ずと寄り、ことが収束される。以前はそういう人が必ずいたものだ。」とはある財界人の言。新年から愚痴はこぼすものではないが、骨のある政治家は何処にいるのだろうか?とくに国会議員の皆さん、与野党の御歴々。清水の次郎長は「私のために死ぬ子分など一人もおりませんが、子分のためなら私は死ねます」と言ったそうではありませんか。国民の命のために、本気で議員資格の重みを分かっている先生方は挙手を願います!と問いかけたい。弁が立つことも政治家には必要な資質の一つかもしれないが、優先順位では一番ではない。少しばかり知名度があるからと言って議員に立候補する人や、そういう方々を推薦する政治家、政党の在り方も国民は日頃から吟味すべきであろう。人間的にどっしりと落ち着いているかどうか、修養を重んじているかどうかなどを見極めるためには、こちら側も日頃から“年輪を刻むような日々を過ごす”ことが求められる。



                                        2021,1,2

学ぶべき渋沢栄一の生き方

 コロナ対応に追われている病院関係者には新年を祝うどころではない過酷な日々が続いていることに、改めて感謝申し上げたい。その一方で、人込みは出来るだけ避けるようにとの呼びかけにも拘わらず、初日の出を見に行く輩がいることには憤り感じる。自分だけは感染しない、大丈夫だとどこかで高を括っているのか。市中感染が広がり、保健所の対応も限界にきており感染経路がもはや追えなくなっているという。自分勝手、我が儘、自己中という表現が当てはまるのか?なぜこのような国民が多くなったのか。家庭教育の問題、親の躾が出来ていないことに根源はあると考えるのは私だけか?今年のNHK大河ドラマは「日本資本主義の父」と言われた渋沢栄一である。“皆が幸せと感じる世の中を創る”という思いで会社を作ったり、教育や福祉事業を応援したりしたその背景には、利益だけでなく道徳を大事にする部分や、相手の身分よりも人間性を見る目など、その姿勢は大人も子供も人として学ぶべき手本である。年始めに書店に出向いて、もしくはネットで渋沢栄一に関する一冊を購入してみては如何か?


                                        2021,1,1

心の平穏

 とんでもない大晦日だ。都内の感染者数が1000人を超え、一気に1300人との報道である。今年初めに横浜に停泊中の客船が大変なことになっていると世間話をする程度で、どこか他人事のように構えていたが、目に見えない敵は直ぐ近くまで忍び寄ってきている。何処で、誰が感染しても不思議ではない状況だ。混雑を避けようと早めの買い出しに出掛けたが、食品売り場ではすでに入場制限が始まっている異様な光景を目にした。このまま感染が抑えられなければ、医療機関のみならず社会全体がパニックに陥る可能性すら出てきた。ウィルスは身体だけではなく人心まで蝕み始めている。未知のウィルスに対して確実なEvidence(科学的根拠)を求めることは無理な話だ。誰が悪いわけでもなく、明日は我が身である。新型コロナによって人間関係まで壊されることがないよう、心の平穏を願うばかりである。


                                        2020,12,31

緊急事態

 例年、年越しをしている新潟県六日町の常宿は今年も満室のようだ。コロナ禍でもあり今回は予約を見送ったが、クラスターなどが発生しないことを祈りたい。不要不急の外出は控えるべきだが、宿泊客のそれぞれの考えもあることだろう。2週間続けて感染者数が増加している。東京都知事の緊急記者会見も行われ、医療提供体制の限界がもうそこまで来ているとのこと。まさに経験したことがないような緊急事態が起きており、状況はさらに深刻度を増してきている。もう待ったなしだ。この年末年始は命を守るために人との接触は避け、家にいよう。


                                        2020,12,30

無能な指導者

 私が中学時代、カンボジア難民問題が紙面に載ることがあり、学校側に募金を呼び掛けたことがある。約40年前のことだが、今は世界中で難民が増加している。国連の報告書では戦争、自然災害などにより、世界で飢えに苦しむ人の数は約6億9000万人の上るとのこと。理由はどうあれ40年間世界の指導者は何を導いてきたのか?世界が2030年までに達成を目指す持続可能な開発目標「SDGs」の一つが「飢餓ゼロ」だ。計画するだけなら誰でもできる。自国のことを優先したいなら、先ずは自国の存在する地球を守らなければ自分たちは生き残れないことに、いい加減本気になったらどうかと思う。口先だけの人間はもういらない。そう言えば、地球温暖化ガス25%削減を世界に約束したあの宇宙人元総理は今頃何をしているのだろうか?まだ「友愛」などと寝ぼけたことを言っておられるのだろうか?選んではいけない典型的な指導者である。


                                         2020,12,29

ほっこりマスク

 先日のブログで、使用するマスクは出来れば不織布が良いと載せたが、旭川市のある工場では、地元「旭山動物園」にいる全ての動物の口をデザインした布マスクを作製している。狙いは“見た人の心を慰めよう!”ということらしい。写真で診ると、デザインも上手く“ほっこり”する。アイデアの目の付け所が良いと思う。寒さも一段と厳しくなってきた。飛沫量のシャットアウトは望むべきところだが、遊び心をもつ気持ちの余裕も欲しいところだ。いっその事どこかのメーカーで、デザインと機能を強化した不織布マスクを開発してみてはどうか。


                                         2020,12,28

106兆円超

 先日、政府の来年度予算案が決まりましたが、一般会計歳出は106兆円超と過去最大である。今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴う支援金などもあり、借金の総額は膨らむ一方である。庶民からは天文学的な数字であるため実感が湧かないが、このままでは借金の返済は結果的には次世代への付けとなってしまう。新型コロナによって財政が苦しいのは日本だけではないが、借金をするのであれば返済計画をしっかりと国民に提示することが国会議員の先生方の責務ではないか。難しい話ではない。一般人が金融機関から借入する場合には返済計画書を作成するのと同じである。国権の最高機関である国会において、国が倒産することがないよう年明けには予算案についての議論をしっかりとして頂きたい。



                                         2020,12,27

国境を越えた協力

 昨年の暮れに新型の肺炎が中国の武漢で発生してから約一年が経つ。まさか一年で世界中がこのような状況になるとは多くの人々は予想もしていなかったであろう。ウィルスがいとも簡単に国境を越えてしまう現実を見れば、それだけ世界中の人が行き来をしているということでもある。感染症もグローバル化ということだ。同じ地球上に住んでいるのだから、どこの国とも共存共栄の関係が築かれなければならないにも拘らず、世界の大国は自国ファーストを優先している。機密情報を盗むのではなく、真の情報を共有し、世界が協力できるような2021年にできないものか!

                                         2020,12,26

バージョンアップ

 今年一年も残り僅か。コロナ禍にも拘らず、当医院にお越しになられた方は非常にい多かった。緊急事態宣言が発出された頃は一時的に新規患者様の足も遠のいたが、当院の定期メンテナンス患者様は通常通りほぼ来院された。平成15年6月に開業以来、医院のミッションである“価値あるものを患者様に提供する”は不変であり、院内設備は新しい機器への買い替えこそあったが,マイクロスコープを用いた診療内容も不変である。このソフト、ハード両面を愚直に信念をもって継続してきたことが、もしかしたら当医院を評価して頂けたのではないか。18年間、幼児から成人、そして後期高齢者まで幅広く診療させて頂くと、見えなかったものが診えてきた部分がある。今年はそれを実感、確信した年でもあった。勿論私一人では叶えられなかったことではあるが、考えを同じくする良きスタッフと共に、来年以降さらに医院のバージョンアップを図る所存だ。皆様の健康の一助になることを信じて!

                                         2020,12,25

様々なマスク

 街中ではデザインや生地も様々なマスクが使われている。お洒落に装着されている方もいれば、医療現場で二重に重ねて使用している姿をニュースで確認することもある。飛沫量を抑制する効果は素材で異なることを皆さんはご存知でしょうか?不織布マスクであれば吐く飛沫量の8割を抑制できるものが、ウレタンマスクでは5割、マウスシールドに至っては1割しか抑制できないそうだ。吸う飛沫量では不織布マスクは1/3抑制できるが、ウレタンでは2/3、マウスシールドでは効果なしとの評価である。当医院でもマスクはそれなりのものを購入しているが、Level3のものは随分と前から手に入れることは出来ていない。在庫があるとは言っても数には限りがあるというものだ。1年前、まさかマスク購入でネット探しをすることになるとは露にも思わなかった。

                                         2020,12,24

無宗教

 「日本人は無宗教であることが宗教である」と語っていた学者が以前いたのを記憶している。私自身、祖母が亡くなった時にお世話になった坊さんは浄土真宗であり、私が結婚式を挙げた際には教会形式だったことを思えば、自慢することではないが私こそ無宗教信者である。毎年この時期になると町並みからテレビCMまでクリスマス色に染まるのだが、どうも違和感があってしょうがない。完全に商業ベースで人が動されているとしか思えないのである。「そんな堅苦しいこと言わなくたっていいじゃん!」と言われそうだが、そんなものなのか?信仰する宗教がなくても、何のために生きているのかを常に問いながら毎日を過ごすことが必要だろう。


                                         2020,12,23

心の密

 今年は新型コロナウイルス感染拡大によって世の中の行動様式が変わってしまった。対面の機会があるところではアクリル板やビニールシートが必ずあるが、対面接触を避けられない病院や学校関係では対応にも限界がある。大学においてはリモート授業で友達もできないという異常な状態。社会人のリモートワークによってほとんど家から出なくなったという方も多い。学生に限らず人はどこかで人との関わりを求めている。仕事を進める上でのディスカッションはリモートでも可能かもしれないが、子供たちが仲間と一つのことを成し遂げる達成感などは心の成長にも繋がる。これ以上人との関わりが薄くならないよう、心だけは密であってほしい。


                                         2020,12,22

年賀状

 今年も残りわずか。忙しい年の瀬に年賀状を書くのがついつい後回しになってしまうのが毎年恒例になっている。来年は丑年。年賀状の図案をどうするか?子供の頃は手書きで絵も描いていたが、今はパソコンでデザインを凝らしたものが多く見られる。年々年賀状の発行枚数が減っていると報道されるが、相手の顔を思い浮かべながら気持ちを込めてペンを執りたい。

                                         2020,12,21

緊急事態

 新型コロナウィルス感染拡大が収まらないどころか感染者数が増加している。遂に一日約3,200に達した。そんな中イギリスでは、新型コロナウィルスの変異種がさらに猛威を振るい始めている。誰もが予想していたことが想定よりも早く起きたに過ぎない。小松左京の「復活の日」はフィクションであって欲しいが現実味を帯びてきたのか?手指消毒剤でもあるアルコールにもしも新型コロナウィルスに耐性ができたらどうなるのか。目に言えない敵は身の回りに潜んでいる。コロナ慣れ等とは言っていられない緊急事態である。Go Toだけではなく、外国からの渡航者もシャットアウトすべきではないか。菅さん、迷うことなくリーダーシップを執ってくれ!



                                         2020,12,20

小さな機器

 今の時代、手元に収まる小さな機器は一瞬で膨大な情報を得ることができる。私が中高生の頃、国語辞典、漢和辞典、英和辞典などにお世話になったが、正直なところ面倒であった記憶がある。当時使っていた英和辞典を手に取ってみたが、赤ペンのアンダーラインが沢山ひかれていた。それなりに勉強をしていたのか、いやいやもっと勉強すべきだったのかは置いといて、使い方次第でスマホや電子辞書の類は効率的である。デメリットは‥‥。世の中の人々の傾向として、物事を深く掘り下げて考える習慣が無くなってきているように思えるのは私だけか?デジタル、ITは決して良いことだけではないと思うのだが‥‥。



                                         2020,12,19

組織の強化

 理想的な組織とは、指示された通りに動くだけでなく、各々がそれぞれの状況に応じて何をすればよいのかを考えだすチームである。そのために必要なのはルールではなく、人間力であり、一人ひとりの培ってきた経験であり、良識であろう。決め事の多い職場は窮屈であり、独創性も育ちにくい。ラグビーで活躍された故平尾誠二さんが以前、「公私混同は大いにしなさい」と言っていたそうだ。これは、一般的な公私混同ではなく、公のことを自分のことのように真剣に考えるという意味だ。個人がチームのことを自分のことのように考えなければ、チームは良くならない。国や社会、会社を構成しているのは国民一人ひとりである。利他のために自分は何ができるかを常に真剣に考えることが肝要であろう。


                                         2020,12,18

治療と正しい理解

 むし歯でなくても歯が痛くなる?知覚過敏?歯ぎしり?ご自身の口腔内の状態、特徴をしっかりと把握することで、これから生じるかもしれない問題を予測し、そのために定期的に写真を含めた記録を撮り続けることで、自分に合った行動を執ることができる。15年以上写真で経過を追いかけてみると、歯の生理的な擦り減り、金属の浮き上がり、歯肉退縮など様々な変化を患者さんと観察,共有できる。う蝕(むし歯)を認めたところで進行性のう蝕でなければ直ぐに削る必要はなく、写真やレントゲンで状態変化を丁寧に経過観察することが、歯の予後を良くする一番の選択肢であると確信する。デジタル化の恩恵によって患者さんの現状を直ぐに見せることが可能だ。しかし患者さんは素人であるので、たとえ画像を見せても詳しい丁寧な説明がなければ理解するところまでは到達しない。自分の身体のことだ。歯医者任せはやめて、納得するまで先生に質問しましょう!



                                         2020,12,17

正しい呼吸

 「正しい呼吸の仕方をご存知ですか?」と初診患者さんに尋ねると、誰一人として「知りません。呼吸ですか?」と聞き返される。我々生まれて此の方呼吸法について教わっていないのである。それは教わらなくとも呼吸をしてるからなのかも知れない。しかし、当医院にお越しになられる方だけを見ていても、明らかに正しい呼吸が出来ずに姿勢を崩している方が多い。今年亡くなられた外山滋比古先生の言葉をお借りすると、“声の出し方を知らずに一生を過ごす人がほとんどである。喋るのが商売の学校の教師も、コトバは勉強していても、話し方はご存じない。”といったところか。顎顔面骨格の正しい成長発育のためには、舌を含めた口腔周囲筋の正しい使い方が必要であり、それには正しい鼻呼吸をすることが第一に優先される。幼少期、小児期の正しい機能獲得が生涯を通じての健康体になると確信している。



                                         2020,12,16

荒れた庭

 自宅から通勤に使う最寄り駅までの途中に、庭の手入れがされていない家がある。甲子園に出場したあるチームの主将が「部屋の乱れは心の乱れ」と監督に指導されたと語っていた。庭を手入れできない何か理由があるのかもしれないが、あまりにも荒れ果てた姿は一種悲しい思いだ。コロナ禍であり、予期せぬことが起きているのかもしれない。人の心は時に弱くもなるのかも知れない。しかし、心の花を咲かせるような環境を作らなければ、心が雑草に支配されてしまう。二宮尊徳の言葉を思い出そう。“あらゆる荒廃は人間の心の荒蕪から始まる”と。そこのご家庭に何もないことを祈りながら、毎朝庭を気にしながら通勤することになる。



                                         2020,12,15

咬み合わせと不定愁訴

 歯科医師の仕事は歯を削ることではなく、そのような環境にならないように皆様を啓蒙することである。究極的には世の中から歯科医師が存在しなくても困らない社会なのかもしれないが、それは歯を削るという極めて狭いところにフォーカスを当てた場合のことであり、歯科医の世の中で果たすべき役割は無限にあると確信している。以前のブログにも載せたことではあるが、“医科“と“歯科“と科は区切っているが、人の身体は一続きであり、区別できるものではない。咬み合わせと体幹の関係については世間的にはまだ広く知られていない分野であり、不定愁訴を抱えた患者さんたちの希望の光になるのではないかと期待している。現に先日も、原因不明の頭痛と言われていた方も口腔周囲筋のトレーニングを半年ぐらい継続したことで、頭痛が消失している。他の疾患が原因でなければ、不定愁訴の原因の一つを咬み合せと考えてみる選択肢が広がって欲しい。



                                         2020,12,14

アイデア

 夕方に近くの公園まで子供とのキャッチボールに出掛けると、公園の隅に石焼き芋を売っている軽自動車が止まっていた。“いーしやーきいも、やきたて!オイシイヨ!“久しぶりにお目にかかったあの車!皆さんも一度は目にしたことがあるでしょう。甘ーいあの匂いに誘われて、お腹が空いているとコインを渡して食べたくなる。しかし、今はワンコインでは買えないらしい。正直なところ値段を見て“高い!“。商売も大変だ!このコロナ禍の影響もあるのか、私と子供が公園にいる間は一つも売れていなかった。サツマイモと言っても今は種類も豊富だ。素人ながら思うのは、紅あずま以外のサツマイモでは美味しい焼きいもはできないのでしょうか?焼きいも🍠一つ売るにしても、余計なお世話かも知れないがアイデアは必要な気がする。



                                         2020,12,13

気忙しい師走のはずが・・・

 暦を見て何かと気忙しくなる師走。当医院の診療室はいつもと変わらないが、例年との違いはやはり新型コロナの話題が多いことか。昨日は何人の感染者が出た、病院関係者の方々の苦労を思うと‥‥、なんでいまGo to トラベル?のような会話が毎日のように繰り返される。師走も今日で2週間が過ぎるが、感染症のことが常に頭の隅にあるせいか年の瀬の雰囲気は街中にもあまり感じられない。政府もそうだが、全ての企業、医療関係、教育現場などありとあらゆるところが機能不全に陥る手前にある。身近で新型コロナの感染者が出ていないので実感としては湧かないのだが、間違いなくいつ感染しても不思議ではない状況にはなっている。月日が経つのはあっという間だが、この先何年も同じような状況が続かないことを、少し気は早いが新年の願いごとにしたい。



                                         2020,12,12

日本語の素晴らしさ

 「日本語を学ぶと性格が穏やかになる」「人との接し方が柔らかくなる」と言われていると、言語学者の金谷武洋さんが述べている。モントリオール大学で25年間仕事をされ、その間日本に多くの学生を日本への留学導いてきた中で、帰国した彼らの変化に驚かされたという。金谷先生によると、日本に留学した学生たちが口を揃えるのが、日本人の共感力の高さだという。ホームステイ先のお母さんが「そう、困ったわね」と、同じ目線で相談に乗ってくれて感動したと多くの学生が語ったそうだ。我々日本人にとっては特別意識することなく行っている行動が、まさに世界に誇るべき素晴らしい特質であると金谷先生は言う。同じ目線で・・・。その日本人が共感し合えなくなってきている場面が世間では多くなってきてはいませんでしょうか?その根本的な問題は幼少期の教育、母語をどのように覚えてきたか。言語学者のなかでも「子供の時に覚えた言葉で世界の見方が決まる」と明記されている方もいます。家庭教育の在り方を、全世代で真剣に考える時が来ているのではないでしょうか!



                                         2020,12,11

情緒

 “もののあわれ”、“わびさび”などは日本人にしかないような美的感受性ではなかろうか?今時分になれば街路樹の紅葉の美しさに見とれ、春になれば萌ゆる草木に息吹を感じる。子供のころからそのような環境に置かれると、それが当たり前となるものだ。昨今の子供たちは情緒豊かに育っているのだろうか?外で遊ぶ環境もなければ塾通いで遊ぶ時間もない様子。小学校に至っては諸外国を見習ってか英語学習やプログラミングを学ばせ始めている。それらを取り入れることに問題があるとは勿論思わないが、情緒教育の基本は家庭であり、日本語に込められた情緒は幼少の頃から“名著を読む”ことで育まれることに違いはないと私は思う。朝起きたらスマホ、電車でスマホ、休憩時間にスマホ、手が空いたらスマホ、歩行中もスマホ。せめて就寝前ぐらいは一日を振り返えり、自分を掘り下げて見つめ直す時間を取りたいものだ。


                                         2020,12,10

温暖化の影響

 温暖化の影響が果樹園経営にも影響を及ぼしている。梅干しの南高梅といえば和歌山が産地であるが、数年前から長野県でも生産を試験的に始めている。サクランボといえば私の中では山形産と決めつけていたが、こちらも北海道での生産を始めているとのこと。どちらの生産農家も更なる温暖化の影響による生産量の減少を避けるために先手を打ってのこと。地球温暖化は一向に改善の兆しが見られない。お互いの利害関係云々などと言ってられない事態が起きているにもかかわらず、大国と呼ばれている国の指導者は自国ファーストから抜け出せない者ばかりではないか。もう政治家に何かを変えてもらおうなどとは思わないほうがいい。一人ひとりの意識が正しい方向に向かえば社会も住みやすくなり、良識のある人が増えれば良識のある政治家が選出され、国が、そして世界各国が協調しあえる同盟国になると信じたい。

                                         2020,12,9

お褒めの言葉

 現在通院中の方から、“先生の麻酔は痛くないですね!”と言われると正直“ホッ!”とする。誰しも分かってはいても痛いのは嫌なものだ。以前に比べると麻酔針も細くもなっており、それだけでも刺入点の痛みは軽減されているのだが、けっしてゼロではない。歯科医にとって麻酔を使わない日はないと言っても過言ではない。今更ではあるが、麻酔について再度勉強し直してみたのだが、「なるほど、そうだったのか!」という発見があり、それをここ数日診療に取り入れている。一度確立された治療法は問題がなければなかなか変えにくいものだが、常にそれでいいのだろうか?もっと良いアプローチの仕方が存在するのではないか?といった探求心は欠いてはならない。歯科医師も決して全てに完璧な人間ではないが完璧に近づきたいものだ。

                                        2020,12,8

はやぶさ2帰還

「はやぶさ2」がほぼ原形を留めた状態で地球に戻ってきた。大気圏に秒速12キロで突入するとのこと。当たり前のことだが“いち!”と言ったと思ったら12キロ先まで進んでいる速さとはどんな速さだ?想像もつかない。円形のカプセルがそれこそ想像もできない高温に曝されても溶けたりすることもなく地上に無事に帰還するのだから、そのようなカプセルを造る人間も凄いが、それを操作する技術者たちの研究と創造力は人間の無限の可能性を示してくれている。この約一年間、新型コロナウィルス感染症に世界は振り回され続けているが、年の瀬に久々の明るいニュースだ。


                                       2020,12,7

お人柄

 小泉純一郎元総理の魅力は人を惹きつける発言力と自分の言葉で語りかえるパフォーマンスだったかもしれない。政策の良し悪しはともかくとして、国民にインパクト、政治に関心を持たせることにおいては及第点を与えられる業績をのこした。歯科のセミナーに参加すると、やはりプレゼンの上手い演者は語りがうまい。何がどう上手いのか?聴講するもの一人ひとりに語りかえるようなスタイルだ。実直なお人柄かも知れないが、菅総理の原稿読みには人間味の温かさが伝わってこない。立場上、ご自身の発言には気を付けておられるのだろうが、もう少しお人柄が伝わるような記者会見をされたらどうかと思う。私の中では東北秋田県出身の方で印象の悪い方は、まんずまんずいませんよ。

                                                         2020,12,5

         

視点を変える立体交差

 都内はじめ関東近辺を運転していると、10年、20年前に比べると渋滞が随分と減ったと感じる。道路の拡幅や新しい道路が出来たことによる交通集中が緩和されたことによるものではあろう。先日も幹線道路を走行していたら混雑の原因になっていた交差点がいつの間にか立体交差に替わっていて、流れがスムーズになっていた。この立体交差を始めて考案したのは誰なのか?きわめて画期的な発案だと思うのは私だけか?仕事や日常生活において考えが煮詰まったりすると息抜きをしたくなるものだが、視点を変えて考えると解を見いだせることがあるという点においては立体交差と同じだ。円錐も上から覗けば円に見え、横から見れば三角形となる。凝り固まった頭を柔軟にしていつまでも若い脳を維持しましょう!

                                                         2020,12,4

         

国の衰退

 日本の国際競争力が低下しているという結果が各方面で言われている。ノーベル賞は過去の実績が評価されたのものであり、今後も同じような研究者が出てくるような土壌は今の日本にはないと言われている。優秀な研究者や技術者は、あえて言えば敵国に働く場を求めていく有様だ。国力衰退という危機に直面しているにも拘わらず、国会では相変わらずつまらない議論に終始している。普段我々は社会や国という存在をどのくらい意識して生活をしているだろうか。政治家が何かしてくれるのを待つのでは遅い。国を構成しているのは都道府県であり各自治体でもあるが、その最小単位は我々個々人である。一人ひとりが自主独立し、自助努力の精神を持たなければこの国が衰退するのは目に見えている。今の自分を深く掘り下げて見つめ直す機会をもちませんか!

                                                         2020,12,3

         

医学部の歯学科?

 患者さんから「先生、歯医者さんは医学部とは関係はないのですか?」と素朴な質問を受けた。医学部と関係ない?要は歯医者さんはなぜ医学部の出身ではないのかと聞きたかったようだ。歴史を遡って調べみないと分からないが、日本の歯科医療のモデルになっているアメリカにおいては医学部と歯学部に分かれている。実にタイムリーなことではあるが、今月の歯科の月刊誌に、作家の遠藤周作さんが以前「なぜ歯学だけ別扱いなの?」というタイトルで新聞のコラムにコメントを寄せていた記事が紹介されている。その中で“人体とはそんなに各パーツに国境があり、独立しているものだろうか?人体はアメリカ合衆国のようなもので、州があってもそれぞれの州はアメリカという国の一部でしかないと私は思う”と述べている。歯医者が歯しか見ていないようでは話にならない。なぜ歯並びが悪いのか?なぜ咬み合わせが悪くなるのか?顔面骨格から何が読み取れるか?口呼吸の人に共通している症状は?姿勢は?専門的な知識を生かすには多角的な視点を持つことが必要である。

                                                         2020,12,2

         

セルフケアを高める意識

 早いもので師走を迎えた。忙しくなると免疫力も下がり歯も痛くなるのか、当日診てほしいという問い合わせが偶然相次いだ。新規の患者さんは予約の関係もあり直ぐに承ることはできないのだが、普段から歯科医院での定期ケアを心掛けて頂きたい。口腔内に問題が生じてから歯科医院に駆け込むようでは生涯にわたって健康な状態は確保できないでしょう。例えばむし歯の治療を受ける際にいろいろと先生から説明を受けることは当然ですが、歯を守る、口腔内を健康な状態で維持する情報を求めていますか?これから生じるかもしれない問題を予測して、自分に合った行動を起こす。そのためには自分の現状をしっかりと把握することが必要であり、口腔内写真を撮り続ける意味がそこにあります。むし歯があっても直ぐに歯を削るのではなく、むし歯になるリスクが存在すればそれを取り除き、むし歯の程度によっては何年にも亘って経過観察を続けることが歯の予後を良くする最善策だと確信する。


                                                         2020,12,1

         

杉原千畝とある外務政務次官

 約6000人ものユダヤ人を救うためにビザを書き続けた杉原千畝さん。あの戦時中にも拘わらず、日本の外務省の意向に反して目の前の人々を救うために尽力した外交官は、戦後日本に帰国した際、国の方針に逆らって勝手な行動をしたとして外交官の職を解かれた。その後民間で働き86歳で人生を全うされたが、1991年当時の外務政務次官であったある国会議員がその話を知り、“なんでそのような人の名誉を外務省は回復してあげないのだ!”と立ち上がったことを皆さんはご存じだろうか。リトアニアからウラジオストック経由で日本に渡り、その後アメリカで生活をすることになるユダヤ人の人々にとって“SUGIHARA”は恩人である。その国会議員は今も現役であるが、その本人にも自分の意思に反して数年の政治空白があった。“人一倍汗をかき、手柄は人にあげよ!”がその方の政治理念だと知った。今の日本に必要な政治家はこのような軸を持った方ではなかろうか。安っぽい政治パフォーマンスを繰り返す与野党の議員さん達との器の違いがあり過ぎる。


                                                         2020,11,30

         

行き付けの店

 行き付けの中華料理の店が、入居しているビルの建て替えのため昨日閉店した。シェフは新型コロナの影響もあって移転開業する気力はないとのこと。どこの中華料理よりも美味しく、スタッフ共々よく通わせて頂いた。気心の知れた女将や厨房のシェフなどと会えなくなる、あの美味しい山椒の効いた四川麻婆豆腐がもう食べられないかと思うと残念でしかない。今の時代、通販であの腕前料理を世間に提供することも出来なくはないのかもしれないが、出来立ての料理とは似て非なるものでしかないか。さて明日からのスタッフとの息抜きの夕食をどこでするか、開拓することにしよう!


                                                         2020,11,29

         

リーダーシップとは

 以前から購読している月刊誌に数年前であるがリーダーシップの神髄というタイトルが書かれていたのを思い出した。「多くの集団からなる組織は、それがどのような組織であれ、そこにどういう人がいるかで決まる」。リーダーシップの在り方、その神髄が問われる所以である。国を治める政治家、役人、会社の社長、スポーツチームの監督、そして私のような小さな歯科医院の経営者であっても同じこと。目指すものを持たない組織に発展はあるまい。新型コロナウイルス感染拡大によって組織のトップの見識、先見性、マネジメント力がこれほど試されていることはない。人は追い詰められた時に、その人の本当の値打ちが分かるという。今こそ人間力が試されている。人生至る所に山河あり。

                                                         2020,11,28

         

不定愁訴の改善

 「数か月前から左足首、左股関節、そして2週間ぐらい前からは左肩から左腕まで筋肉が凝ってきて、最近は少し痺れるようなこともある」。これは新規の患者さんの主訴である。当医院は歯科医院であるので本来ならば整形外科を受診すべき主訴でもある。患者さん曰く、「何年も整形外科や鍼灸院などにも通ったが良くならない。本当に辛いんです」。40歳以降になると多く診られる不定愁訴の一つである。口腔内診査では明らかに咬み合わせのバランスが良くない状態であり、舌の傾きも顕著に現れている。口腔内写真を使って現症が出るまでの経緯を幼少期の頃を推測し遡って問題点を紐解いていくと、患者さんの納得いく説明ができる。治療の前に先ずは現状に至った原因を探ることが何よりも大切なことである。患者さんの表情が和らいだところで、口腔内に取り外しの簡単な装置を作製し、2,3日装着して過ごして頂くことにした。後日、経過を診るためにお越し頂くと診療室に入る前に「先生、腕の痺れが無くなった。姿勢が良くなった気がする。」とのこと。なぜ症状が無くなったのかを詳しく説明することにする。

                                                         2020,11,27

         

説明力

 説明することは難しいことではないが、相手の理解度に合わせて分かるような説明となると意外と難しい。研究者や専門家、医者のなかには、専門用語など難しい言葉でしか話せない人がいるが、これでは相手が患者さんであれば腑に落ちる説明にはならない。医療の現場では、医者の何気ない一言が患者さんの心を左右する。子供が相手でも分かるような説明を場合によっては練習することが、本質を理解することに役立つこともある。

                                                         2020,11,26

         

指導力

 国の新型コロナウイルス感染拡大防止対策への迷走ぶりが露わになってきている。過去最多という枕詞付きの危機が連日、報道される。感染症との闘いに負けるわけにはいかないと言いながら、指揮官がリーダーシップが取れていないのでは?と多くの国民は感じている。物騒な言い方かもしれないが、新型コロナウィルスとの戦争であるならば、指揮官が迷った時点で結果は見えている。確かに外野は責任がないから何とでも言える。菅総理が必死に指揮を執っているのは承知の上ではあるが、故田中角栄元総理、故中曽根康弘総理がご存命であったら、どのような指導力を発揮されるだろうか。菅さん、頑張ってくれ!

                                                         2020,11,25

         

洞察力

 月に一度の割合で下顎付近が痛くなり、その都度痛み止めを服用している。開業医ではどうにもならないとその方は思ったのか、都内の2つの歯科大学病院、更には総合病院にて診察も受けたそうだが痛みの原因は分からず、今日まで過ごしてきたとのこと。当医院にて通常の初診時における診査を行い、痛みの原因についてプレゼンをさせて頂いた。勿論、人の身体のことであり、痛みの原因を確定することなどできないかも知れないが、口腔内の治療履歴、現症、そして咬み合せとの関係を紐解いていくと、何も治療はしていないにも拘らず患者さんの表情は和らいでくる。なぜか?痛みの原因と思われる説明が、過去に受けた治療履歴、歯を失った経緯と照らし合わせた時に合点がいくからである。原因が分からないことほど不安になるものはない。診断に必要なのは最先端の医療機器もその一つではあるかも知れないが、先ずは観察力と洞察する“目”であろう。

                                                         2020,11,24

         

パスワード

 ネット社会ではログインパスワードを使う機会が頻繁にあるが、入力してみると間違っていたり、忘れたり、大文字と小文字を打ち間違えたりを繰り返すこともある。その度に指先が一旦止まるのであるが、再びキーボードを打ち直してEnter Keyを押して再びログインできなかった時には、物忘れが・・と心配することはないのだが、急ぎの時などはすこし自分に腹が立つことがある。セキュリティ上パスワードを全て同じにするわけもにもいかず、使う頻度が少ないものでは頭も指もフリーズしてしまうことがある。最近ではwi-fiのセキュリティ対策も考えなければならないようで、悪事を働く輩が世の中からDeleteされることを望みたい。

                                                         2020,11,22

         

感染症との戦い

 Go toの見直しを政府が検討したはじめた。誰が悪いわけでもないが、とにかく感染拡大を抑えなければ何もかもが先には進まないのが現実である。世の中全てにおいて原因があるから結果があり、結果があるということはその原因があるのである。しかし新型コロナウイルスに関しては発生源とされている武漢の研究所の調査が出来なかったことで、原因を究明することはほぼ無理な状況にある。原因が判明すればこそワクチン開発が出来るのであり、今は世界の研究者、製薬メーカーなどが英知を結集して人類を救うワクチンを開発している。なんとか年明け以降には有効なワクチンを接種できるような報道がされているが、世界では感染症は新型コロナウイルスだけではないことを忘れてはいけない。この瞬間にも地球上のどこかでは、次のパンデミックが人知れず潜んでいることだろう。歴史を遡れば人類は感染症との戦いが続いていることになる。コロナ疲れとは言っていられない!



                                                         2020,11,21

         

克己心

 電車内の座席に座っている3人の高校生が会話することもなくスマホに夢中になっている。後ろの窓ガラスに反射するので何となくゲームをしていることが分かるのだが、どうも違和感を感じてしまう。所詮他人のことだから関係ないし、放っておけばよいことかもしれないが、内心「10代の若者が時間を大事に過ごさなくて良いのか?」と注意したくなる。我々が10代の頃とは取り巻く環境も大きく異なるので比較はできないが、10代は特に学び鍛えることが本文だということをしっかりと大人が教えるべきではないか。自分の好きなことばかりに傾向していたいというのは、欲望に引きずられていることにほかならず、克己心が育たないことに繋がる。小さなことで自分に打ち克つことができないまま大人になると、社会に出てからどのような人間になるのかは、現代社会の問題を見つめると答えが出ているような気がする。


                                                         2020,11,20

         

必要とされているものとは‥

 レジ袋の有料化によってマイバックを持参している買い物客が多く見られる。コンビニでも“レジ袋はどうされますか?”“あっ、結構です!”という会話も日常になりつつある。やればできるものだと感心しつつも、袋に詰めるプラスティック容器の弁当が今度は気になるところだ。便利さと引き換えに何かを失っている現代社会とは言い過ぎか?今更ではあるが、それにしてもプラスティック製品のなんて多いことか!プラスティック製品をなくすことは現実的な話ではないが、日本の技術力をもって完全に無害化にすることはできないものだろうか。日本の国際競争力はあらゆる分野で低下している。世界シェアを競うのではなく、世の中に本当に必要とされているものを追い求めていこうではないか!


                                                         2020,11,19

         

ワクチン

 本日も新型コロナウイルス感染拡大がトップニュースである。ここ数日の感染者数の増加は速度を増している。週末には3連休も控えている。気を緩めず、基本的な感染対策を講じるしか我々にはできないが、それでも感染が拡がるのであればいったいどうすればよいのか?という話になるだろう。米国の製薬会社のワクチンが94%ぐらいの効果があり、年明けにも認可される見通しとのことだ。確か通常であればワクチン開発には3年前後の期間を要するとのことではなかったか?緊急事態であるので認可を急ぐということだろう。皆さんは今そのワクチンを接種できるとしたらどうされますか?小松左京さん原作、オリビア・ハッセーと草刈正雄が主演した映画“復活の日”が、まさか現実味を帯びてくる日が来るとは誰も思いもしなかったはずである。


                                                         2020,11,18

         

他に手立てがない‥‥

 スマホでネットを開くと連日の「過去最高の感染者数」の見出しが飛び込んでくる。時間の問題で全国の感染者数も1日2000人を超えてしまいそうな勢いだ。分科会の尾身会長の「このままいくと国民の努力だけではコントロールするのが難しく、さらに強い対応をしないといけない事態になる可能性がある」との発言は、もうそこまで危機が迫っているということだ。イギリスのジョンソン首相がロックダウンを指示した際に、「他に手立てがない」と嘆いたような状況だけにはさせたくない。3密を避けることは国民の高い意識で実行継続しなければならないが、今日の帰りに乗った電車の窓は手動で開閉できる窓であるにも拘らず、なぜか締め切った状態だった。周囲の人は空気の換気よりもスマホいじりに夢中で自分の世界へ。溜息をついてもしょうがない、気が付いた人が窓を開ければ良いだけのことか!外の空気は気持ちいい!


                                                         2020,11,17

         

ブレーキをかける勇気

 「Go to Travel!」「Go to Eat!」はこのまま継続して良いのでしょうか?旅行・飲食業界を助けるためにキャンペーンを始めるという発想は良いが、大変なのはどの業種も同じ。皆ギリギリのところで何とか仕事を持ち堪えているというのが大方ではないだろうか。そもそも新型コロナの感染拡大の終息の目途がついたら行うというものではなかったのか?いつの間にかハードルを下げて、キャンペーン実施ありきの動きになり、後に引けなくなった感があるのでは。こういう姿は昔の日本と何ら変わっていない。アメリカと戦争をすれば日本は負けると当時の軍直属の機関が結論付けていたにもかかわらず、一度走り出したら止められない空気に流されている。大事なのは何か、人命である。


                                                         2020,11,16

         

思いでのブックカバー

 書店で本を購入する際に、「カバーはどうされますか?」と聞かれると、私はいつもお願いすることにしている。通勤鞄の出し入れのなどで本に折れ目が付いたり汚れが付かないようにするためのものだが、書店によってはサービス向上の一環なのか色や柄を選ぶことができる。以前は親がそうであったように、頂き物を梱包していた包装紙を書籍カバーに使っていたこともあるが、書棚の奥から懐かしい包装紙カバーの本を取り出し洋菓子屋さんのものだったりすると、久しぶりにその店に行ってみたくなったりもする。宣伝、広告も兼ねての包装紙ではあるが、再利用まで見込んでデザインされていたとしたら、無駄に捨てることは出来なくなる。店主の思いは如何に。本を持って店を訪ねてみるか!


                                                         2020,11,15

         

未踏の領域

 本日も初診の問い合わせが相次いだが、生憎すぐには承ることができない。一人ひとりの患者さんとしっかりと向き合うことが医療の本質であれば、キャパ以上の受け入れは決してできない。お断りすることなく患者さんを受け入れ続けたらどうなるか?患者さんの増加に伴い反比例する形で一人当たりに割く診療時間は当然短くなり、患者さんとのコミュニケーションは双方において満足のいくものではなくなる。軸を曲げることは出来ない。先の予約を取って頂く患者さんの主訴の傾向として、咬み合わせが気になる、何度も同じ歯を治療するのは何故なのか知りたい、といった類が多い。人の健康を守る上で歯科が関わる領域は、分かっていることよりまだまだ不明なことが多い、未踏の領域があると常に意識しながら目の前の患者さん診ていると細かな発見がある。明治時代は平均寿命が50歳前後だったものが今では80歳以上である。30年も平均寿命が延びれば、身体にも想定外のことが起きても不思議ではない。その多くが咬み合わせと体幹の歪みから関係していたとしたら・・・、身体の歪みが慢性的に筋肉を緊張させ神経を圧迫すれば、その神経支配する器官組織は違和感や障害を伴うようになっても不思議ではない。

                                                         2020,11,14

         

元気出せ!

 情報過多の現代において人々は知らず知らずのうちにストレスを抱え、情報に振り回されるあまり一日を振り返る時間さえもないまま就寝し、翌朝起床と同時にネットから最新ニュースを得ている、という生活をされている方は多いのではないでしょうか?自分と向き合う時間はいつですか?仕事に追われる日々を過ごすことで、勿論成長している自分に気付くこともあるでしょう。しかしである。軸をもって生きているといなとでは、人生後半の過ごし方の充実度は雲泥の差が表れるのではないでしょうか?気付いた時にはもう遅い、なんてことはない。患者さんを前向きな姿勢にさせることも私の大事な仕事である。



                                                         2020,11,13

         

レジリエンス

 高校生時代、野球部の厳しい練習を終えグラウンドで横になって夜空を見上げていると、夜空に一筋の線が描かれていたのを記憶している。スペースシャトルだ。三度、野口聡一さんが宇宙へ旅立つ。同世代の活躍は非常に励みにもなり、夢を追い続ける少年のような軽快な語り口も魅力的だ。地球が青く、美しい星だということを知識としては知っていたけど、実際に見たら地球が「いきもの」であると痛感したという。いまその地球では新型コロナの感染拡大が止まない。コロナ以前の元の状態へ早期の回復を願ってか、今回の宇宙船は「レジリエンス」と名付けられた。年齢を重ねるなかでどのような新しい発見をするのか、全集中でミッションに取り組んで頂きたい。



                                                         2020,11,12

         

Floss or Die(フロス・オア・ダイ)

 本日付けの日経新聞夕刊に、歯周病でがんリスクがたかまるという記事が載っている。歯科医療従事者にとっては10数年前から「フロス・オア・ダイ」ということで、歯周病に関与する細菌が全身疾患を引き起こす一因となっていることは知られている。しかし、日本の一般の方への認知度は低いと言わざるを得ない。以前、米国俳優トムハンクスがインタビューのなかで、“生まれ変わったらもっと早く毎日フロスを使うだろう”と語っていたが、是非皆様にも「歯周病と全身疾患」と検索をして頂き、豆知識を取り入れて頂きたい。当医院における定期メンテナンスにお越しになられる患者様は年々増加しているが、普段のセルフケアを確立したうえで3~4ヵ月のメンテナンス時に細菌バイオフィルムを破壊するプロフェッショナルケアを継続することが、いつまでも歯及び歯周組織を健康に保つ秘訣であることは間違いない。

                                                         2020,11,11

         

往年のストッパー!

 久しぶりの外食を行き付けの寿司店にて知人2人と共にした。少人数しかカウンターに座れない店なので、絶対ではないがこのコロナ禍においては比較的安心して食することができると判断した店だ。客側としては幸いなことに他の客は暫くおらず、大将とも近況を語り合いながらゆっくりと時間を過ごさせて頂いた。この店は開業されてから3年は経つが、全く開業時と変わらないぐらい店内が綺麗、清潔である。職業上当然のことではあるかも知れないが、客側だけではなく店側の感染対策も徹底されている。酔いもいい感じになってきたころに、一組のお客様が来店された。どこかで見た顔である。もしかしたら・・・私が子供の頃、巨人軍で活躍されていた投手?遠慮なくお声がけをさせて頂いたがそうであった。「ここのお寿司屋さんは安心なんだよね!」と炎の左ストッパー。往年のスター選手は時が経ってもオーラがあるものだ。このコロナの火消しもお願いしたい!

                                                         2020,11,10

         

感染拡大・第3波?

 新型コロナウイルスの感染拡大が拡がってきた。ついに第3波か?換気が必要だと言われても、外気が冷たくなってくると、換気量も換気する時間も今までのようにはしにくい。世界の研究者が新型コロナウイルスのワクチン開発に力を注いでいるが、新型コロナウイルスの原因が掴めない現状では、当面はとにかく最低限の感染対策を我々が執るしか方法はなかろう。スペイン風邪、新型インフルエンザ、SARSなど過去にはいろいろな感染症が流行り、多くの死者も出ている。これから北半球では冬を控え、油断をすると想像もつかないほどの感染拡大、死者数になるかも知れない。そこまでしなくてもいいではなく、そこまでしなければ感染するという意識が求められている。

                                                         2020,11,9

         

修養とは

 吉田松陰の言葉に「徳を成し、材を達するには、師恩友益多きの居り」とある。自らの徳を大成させ、才能を上達させる上で、良き人と交わることがいかに大切かを説いている。自分はいかに世の中のことを知らないのか。何のために勉強をしているのかと誰もが一度は自問自答することでしょう。自分一人ではできることは高が知れている。安岡正憲先生曰く「良き人生を創造するには、良き師、良き友と交わり、良き書に学んで自分を修めること。そういう人生を歩むべく心がけてゆきたいものです」。人生は心がけと努力次第ということか。


                                                         2020,11,8

         

自分探しより・・・

 エネルギーの漲る若者はいるのだろうか?と思いたくなるぐらい通勤電車に乗り合わせていた子供達のあまりの覇気のなさ、さえない表情に、愕然とすることがある。日々の塾通いが大変なのか、部活動で身体が付かれているのか、口を開けて寝ている学生を見かける。周囲のことも気にせずスマホでゲームに夢中になっている学生もいるが、学生であれば他にすることがあるのではないか?と思ってしまうのは世代の違いだろうか。人間は問題意識がなければ向上できない動物のように私は思う。飽食の時代だから仕方がないと言ってしまえばそれまでかも知れないが、偉人伝の中には生き方のお手本になるものが多い。いい年をして“自分探しの旅に出る”などと言っている人を聞いたことがあるが、自分探しの前にお手本を探すことをしてみたらどうかと思ってしまう。読書習慣は一生続くものだ。



                                                         2020,11,7

         

変化の中で・・・

 咬み合わせが原因で歯の治療を繰り返し、治療の度に歯質が削られ歯が薄くなり、仕舞には神経までとって歯の痛みはなくなったものの咬み合わせは以前のまま変わらないので歯に掛かる不正な力は掛かり続け、数年後に歯根破折を起こし抜歯に至るということが、実に多く起きているのではないか?開業して18年、お陰様で多くの患者さんに私も育てられてきたが、同じ患者さんの記録を長期間取り続けてみて見えてくるものがある。Evidence(科学的根拠)は臨床に携わる者としては常に求め続け、診査診断に役立てるものではあるが、臨床ではEvidenceがない場面に遭遇することの方が実は多い。その一つが、10年、20年、30年後の身体の変化、生理的な変化を追いかける研究であろう。50代の患者さんですでに数本歯を失っていて不正咬合もあるケースでは、この方の10代前後の歯並び、咬み合わせを知りたいところである。一方で、10歳未満で顎も小さく歯の萌出スペースも十分ではないお子様がお越しになられた際には、この子の10年後、20年後、30年後の予想される状態をある程度の根拠をもって説明をさせて頂くことになるが、そこでお伝えしたいのは文献的な話も重要ではあるが、18年間経過を追い続けた生の患者さんの記録である。世の中に絶対ということはない。しかし、“点”ではなく“線”で診ていくことが診察だけではなく、長い人生を見据えても必要である。


                                                         2020,11,6

         

大国の凋落

 私が大学4年生の時、バックパックを背負ってヨーロッパ一人旅に出掛け、2ヶ月にわたって11ヵ国を巡ったことがある。その際モスクワでトランジット泊をしたのだが、当時アメリカと2大国として世界を牽引していた国とは思えないインフラ整備の遅れを目の当たりにした。社会主義国であることを差し引いてでもある。そして今のアメリカはどうか?物質的な繁栄に於いては世界をリードしているのかもしれないが、経済優先主義で国が成り立ってきている結果、人々の心は荒廃しきっているのではないか?報道される情報だけでは事の真意は分からないが、大統領選を通して選ばれるべき側も、選ぶ側も、良識も理性もない輩が多すぎるようだ。道徳と経済を両立させ、多くの民間企業の礎を築いた渋沢栄一翁であれば、今のアメリカをどのように解説するのか聞いてみたい。



                                                         2020,11,5

         

子供達の読書量

 朝読書を実施している学校では、生徒たちの成績が向上したと数年前の新聞に載っていたのを思い出した。記憶している範囲では、朝の読書を取り入れた後では遅刻する子供が減り、授業中の生徒たちの集中力が付き、生徒間や教師と生徒の会話も増えたとのこと。本を読む習慣のない子供には、読み始めに少し骨が折れるかもしれないが、入り込めば知らない世界が拡がり、夢中になること間違いない。自らの心を耕し、豊かさをもたらしてくれる読書に、この読書週間でどのくらいの子供たちが気付いただろうか。ある国の大統領選挙の報道を見ている限りでは、日本の今の子供達の読書量が、今後の日本の立ち位置を決めるといっても過言ではないと思わされる。


                                                         2020,11,4

         

世代に関係なく努力あるのみ

 朝は涼しいというよりは肌寒い季節となったが、早朝のランニングをするには丁度良い。世間のテレワーク仕事が多くなってから平日のランナーが増えたが、最近は同じ時間帯に見かけるいつものランナー達が減ってきたようだ。気候のせいか、走り始めた目的が達成されたことによるものなのか?これから冬場にかけての早朝ランニングは、目標がなければ妥協したくなるものだ。私が走り始めた最初の年は、ほぼ毎日朝5:30から走り続けたが、12月の朝はまだ暗く、早朝パトロールの警察官に職務質問を受けたこともあった。ヘアバンドにマスク、黒のランニングウエアを着ていれば、怪しく思われても可笑しくないか。内臓脂肪、BMI値、体重すべてにおいて理想値まで戻すことができたのも、若い頃の運動経験が活かされてのこと。毎朝寄る神社の境内には“絶対合格”、“志望校に受かりますように!”の絵札が目立ち始めてきた。一心不乱に目標に向かって努力する経験は、合否以上の価値がある。限界なんてないと信じて、どの世代も前進あるのみ!


                                                         2020,11,3

         

伝える難しさ

 臨床的にはレントゲン診査、視診においても歯を保存することができないと判断しても、患者さんの理解が得られなければ歯を抜くことはできない。極めて当たり前のことである。しかしである。実際の臨床の現場では、状況の説明は行うものの、患者さんの理解・納得までの時間をしっかりと待っているのだろうか?と思われるようなことを耳にすることがある。ドクターからすれば抜歯するしかないとしても、時間に追われているような診療であれば、乱暴な言い方ではあるが、患者さんの考える時間を与える余裕はないのではないか?患者さんの決断が付かなければ本人の納得がいくまで処置を先延ばしにすればよい。とにかく患者さんは歯に関しては素人であり、現状の把握には時間を要する。以前のブログにも書き記したかもしれないが、治療に入るまでは時間を掛けるべきであり、一人のドクターが1日に診察・治療できる人数は5~7人が限度ではなかろうか?


                                                         2020,11,2

         

子供達の読書習慣

 読書週間の今、良書を読まれている方はどのくらいおられるのだろうか?以前、全国大学生活協同組合連合会の調査において、一日の読書時間がゼロと答えた大学生が48%との報告がされていた。大学生がである。何のために大学に進学したのかと問いただしたくなる。「日本の成長基盤をなすものは、その高い学習意欲と読書週間である」と述べた外国の学者がいた。歴史を遡れば、先人の多様な生き方、事例を学んでいるかどうかが、危機を乗り越える上では差が出ることを示している。代表的日本人の一人、上杉鷹山がどうやって藩の財政を立て直したのかなどはそのいい例ではなかろうか?学びに遅いということはない。但し、10代までの学び、読書習慣が思索や精神修養を深める上で重要な役割を果たしていることは間違いない。まとまった時間が取れなくても毎日少しずつ親自身が読書を楽しむ姿を背中で示すことが、読書習慣のない子供達の読書への誘いの第一歩になると信じたい。


                                                         2020,11,1

         

不正咬合は不定愁訴の根本原因!

 神無月の最終日も、子供の姿勢が気になるという親子が来院された。何もこのような書き出しをする必要はないのだが、姿勢の悪さと咬み合わせが関係しているのではないかと考える親御さんが増えてきたということを伝えたいからに他ならない。お子様の診査をすると、正しい嚥下(唾の飲み込み)が出来ず、姿勢は反り腰、呼吸は肩で行う、そして顎に歯が並びきらない叢生状態、頬の張り出しも弱い、まさに顎顔面発育障害の典型例である。当然ではあるが、鼻も慢性的に詰まっている鼻炎状態とのこと。舌を含めた口腔周囲筋の筋肉パターンを正常にし、中顔面の骨格を本来の正しい成長発育できる状態に誘導することで、骨格が大きくなり、歯が顎に収まるようになる。小さな顎に大きな歯が入りきらないのではない。なぜ顎が大きくならないのか?成人において咬み合わせが良くない方も考え方は同じである。なぜ歯並び、咬み合わせが良くないのか?原因があるから結果があるのではないでしょうか?



                                                         2020,10,31

         

精神の拠り所

 コロナ禍の中、不幸なニュースを耳にすることが多くなった。先行きの見えない不安に駆られる、事業の継続が困難、資金繰りがどうにもならない、など理由は様々であろう。以前は10年先を予測して事業計画を立てるなどと言われたものだが、今は1年先すらどうなるか分からない時代になった。鋼のような強靭な精神力があったとしても、どうにもならないこともあろう。しかし今の日本人には、精神の拠り所が無くなってしまっていることが一番の問題ではなかろうか?挨拶をする、社会規範を守るなど人として極めて基本的なことが身に付いていない子供、社会人が多くみられるが、自分を律することのできない人間が多く多くなる原因の一つには、精神の拠り所となる良書を読まなくなっていることが背景にはあるような気がしてならない。多くの良書を読み、時代を超えた価値観に触れ、読書と実践を繰り返すことで、自分の中に自立自助の精神を形成していくことが、生きていく上では必要と考える。


                                                         2020,10,30

         

今こそ“自助論”を!

 読書週間ということで、イギリスの著述家サミュエル・スマイルズの『自助論』をお読みになられたことはありますでしょうか?“天は自ら助る者をく”という有名な言葉がありますが、菅総理は所信表明で「自助・共助・公助」を挙げています。コロナ禍における誰もが大変な状況にありますが、先ずは自助努力の自助が何よりも優先して意識されるべきことでしょう。この“自助論”が書かれた頃、日本では明治維新の頃になりますでしょうか。その頃に読んだ人たちの気持ちになって読んでみると、これから国づくりをしていくんだという気概のようなものも感じとれるのではないでしょうか。本と対話する感覚、良書と言われている本からは多くの学びがありますね。


                                                         2020,10,29

         

お薦めの本?

 今は、読書週間と秋の交通安全週間の真っただ中である。今年の標語は“ラストページまで駆け抜けて”。アクセルを踏み過ぎると場合によっては後悔することになるが、一冊を一気に読み終えた時の達成感は、自分を知らない世界へ誘ってくれる。最近も、気になる本を購入しては読むのであるが、最後まで読んでいない、まさに“積ん読”である。何でも“旬”がある。読みたいと思ったときに一気に読めないのであれば、本を買うのは控えるべきか?本屋の“この秋お薦めの一冊!”とか、ネットで購入したサイトから送られてくる“あなたへお薦めの本”なる誘いにいつもグラッとする今日この頃である。



                                                         2020,10,28

         

水の惑星

 JAXAが13年ぶりに日本人宇宙飛行士を募るという。地球を宇宙から眺めてみたいと最初に思ったのは、私が中学生の時にスペースシャトルが無事大気圏から戻ってくる様子を生中継していた時だ。地球を外から見れる。これは夢ではない!シャトルから降りてくる飛行士をテレビ越しにカメラで写真に収めたりした少年だった。その後、毛利衛さんがNHKのハイビジョンカメラを搭載したスペースシャトルに搭乗し、水の惑星を綺麗な映像で届けてくれたあの時も興奮したものだ。今でも思いは変わらない。まるで永遠の恋人に逢うかのように!



                                                         2020,10,27

         

コンフォートゾーンを抜け出せ!

 プロ野球の新人ドラフト会議が行われ、相思相愛で当たりくじを引いた球団もあれば何年も続けて外れている球団もあったようだ。毎年新人が入団するということは、去る選手もいるわけで、こちらは殆どニュースにはならない。有望選手が必ずしも数年後に球団を代表するような選手になるとは限らず、二軍暮らしで引退するケースは多いと聞く。以前ヤクルトで活躍した宮本慎也選手が自著のなかで、二軍暮らしが長い選手と話をしていたときに、「戦力外を免れることができても“来年こそ頑張ろう”と本気で前を向ける選手は少ない。ほとんどの選手は“助かった。あと1年やれる”と胸をなで下ろすだけだった」と述べていた。何も野球選手に限った話ではない。自分の仕事、勉強を極めようすれば、早くコンフォートゾーンを抜け出し、実現したい自分の姿に向けて、必死になる必要があろう。時間は無限ではない。



                                                         2020,10,26

         

人の付き合い方

 昭和の時代は“向こう三軒両隣”という言葉があるぐらい、ご近所さんともそれなりのお付き合いがあったものだ。宅配便なども留守にしていれば隣家の人に預かって頂くことが当たり前でもあった。いつ頃からだろうか。人との付き合い方が淡泊に感じられるようになってきたのは。衣食住に加えて、医療、交通、情報網なども昭和の頃とは比較にならないほどの世界になっているにも拘らず、人間臭い付き合いが失われてきてはいないか。インターネット、スマホ、IT、そしてマスク社会。人が人としての感性を失ってしまう日が来てしまうのではないか?当医院で診療を受けられる方々との会話はなぜかいつも盛り上がる。人はZoomやオンラインなどではなく、本当はFace to Faceの密な関係を欲しているのであろう。

                                                                 2020,10,25

         

求められる正しい口腔機能の獲得(2)

 以前民放のニュース番組で、病名の付けられない疾患が約15,000種類はあると報道されていた。私自身、整形外科を受診した際に、同じように担当医が病名を“症状に合うものがないので‥‥ということにしておきますね。”と言われた経験がある。それはそうだろう。似たような症状であっても、一人として全く同じ病態なんてことはありえないわけであり、似たようなカテゴリーに含まれれば診断名を付ける、もしくは“‥‥の疑い”ということになろう。怪我が治っても、あるいは怪我がなくても痛みが続く慢性疼痛に悩まされる人が全国で約2,300万人と推計されると21日の日経新聞に掲載されていた。多くの慢性疼痛は治療に終わりが見えず、不安が高まると痛みに敏感になる。動くのを躊躇って身体が固くなり、更に活動が減るなど、悪循環に陥りやすいそうだ。現在いくつかの病院、医療機関では、慢性疼痛の運動療法や認知行動療法を実施しているとのこと。詳しくは新聞をお読みいただきたいが、先日のブログにも記載しましたが、これらの原因不明の痛みの根本原因が、幼少期からの口呼吸や異常嚥下に始まる舌を含めた口腔周囲筋の間違った発育による体幹のねじれにあるとすれば、歯科医は子供達の体幹まで注意深く診査する必要がある。当医院にお越しになられるお子様において、むし歯が主訴の方はほとんどいない。



                                                                 2020,10,24

         

求められる正しい口腔機能の獲得(1)

 正しい呼吸の仕方は?正しい嚥下の仕方は?これらも含めて正しい口腔機能を獲得できている人は全人口の何パーセントいるのだろうか?歯科の対象となる疾病は、う蝕(むし歯)、歯周病、不正咬合etcであるが、舌を含めた口腔周囲筋機能の異常を見過ごしているがために、その結果成人になってから、いや子供においても体幹の歪み、歪みから来る神経圧迫による腕や足腰の痺れ、慢性の凝り、痛みなどで悩まされている方が多いのではないか?原因が分からない病名を不定愁訴と言っているが、実は原因が幼少期の口腔機能の異常だとしたら、それは成人になってからでは原因を突き止めることは出来ないであろう。本日も9歳の男の子が、姿勢が悪いとの主訴でお越しになられた。問診時の顔つきで口腔内の歯列、咬み合わせの状態が想像できてしまう。なぜなら頬の部分、いわゆる中顔面の発達が抑制されているからである。診察において唾液を飲み込んでもらうと、正しい嚥下が出来ていない。不自然な下唇の巻き込みがある。食事の時にはクチャクチャ音がするのではないか?と親御さんに尋ねると、“いつもです!”と驚いた様子。何も驚くことではなく、正しく口腔機能が働いていないからであり、2年間かけて毎日トレーニングを積めさえすれば、呼吸も嚥下も姿勢も良くなり、当然だが体幹も良くなり、立派な大人になるであろう。



                                                                 2020,10,23

         

察する心

 リッツ・カールトンには「お客様のニーズを先読みし、応える」「お客様の問題を自分のものとして受け止め、解決する」などのサービス理念を書いた「ゴールド・スタンダード」がある。サービス業、接客業のお手本とされているが、この一流ホテルのサービス理念や哲学を学ぶユニークな授業を大阪のある小学校で行われている。すると、子供達の心や行動に小さな変化が起きてきたとのこと。相手の気持ちを考えて行動できるようになり、家でも洗い物などを率先して手伝うなどの行動変化がみられたそうだ。相手を思いやる気持ち、察するというのは人間社会で生きていく上では欠かせない要素であり、昨今は特に求められているのではないでしょうか?チームワーク、昨年の今頃聞かれた“One team!”などは、それらの結晶であり、おもてなしの国、日本ならではの美しさを感じる。



                                                                 2020,10,22

         

備えあれば憂いなし

 ニトリルグローブの価格が高騰している。普段はラテックスグローブを惜しみなく使っているのだが、私が使用するサイズの欠品が続き、ニトリルグローブを代用しなければならなくなりそうな状況になっている。当面はストックがあるものの、まさか仕事の必需品であるグローブの購入に不安を覚える日がくるとは想定していなかった。マスクは市場に溢れ出しているが、質の良い医療用のマスクはグローブ同様に購入が難しく、値も張る。消毒用アルコールも然り。これからの季節、インフルエンザも流行り始めるので、事前の備えは十分にしておく必要があろう。但し、購入したくても対象物がなければどうすればよいのか?尚、当医院の備えは万全であるのでご安心あれ!




                                                                 2020,10,21

         

平常心

 平常心を保つ秘訣はなにか?と言われたら皆さんはどのようにお答えになりますか?普段意識しているわけではないが、心が穏やかでないと勉強も仕事も捗らないことは経験上分かっている。重要な決断や判断を下す時などは特に心のバランスが必要だろう。渋沢栄一によれば、自然発生的な逆境はその人にとって試金石になるのであって、「どんなに心を苛立たせても、これは天命なのだからどうしようもない」とあきらめることで平常心を保てるとのこと。人為的な逆境に陥った場合には、多くの場合、自分が引き起こしたことだから、とにかく自分を省みて、悪い点を改める以外に手はないと述べている。どちらにしても、平常心を保つ秘訣は最終的には修身、身を修めるということに尽きるのではないか。


                                                                 2020,10,20

         

原因があるから結果がある

 むし歯でなくても歯が痛くなる?本日お越しになられた患者さんは咬み合せが良くなく、今までに治療をした歯も非常に多い。なぜそこまで歯の治療を繰り返していたのか?それも同じ歯を何度も治療を繰り返してきた上で、箇所によっては抜歯に至っている。歯が悪くなる根本原因が改善されていないからいつまでたっても歯が悪くなる流れを止めることができない。今回もその延長上で歯が痛くなってきている。患者さんには画像を使って状況を伝え、私の臨床経験から得られた資料とスライドを使って説明をさせて頂いた。患者さんの今までの治療履歴と私の診断ストーリーが一致すれば、当医院での根本治療を検討することになるであろう。歯を治療することで良くなることはない。すべての治療は歯の機能を延命をするための処置である。幸いにして一生処置歯が問題なく経過をたどれば喜ばしいが、人工物である以上はそれを望まれては困る。予後に想定される状況まで理解されたうえで治療は受けて頂きたい。



                                                                 2020,10,19

         

マニュアル化

 当医院では歯科衛生士を募集していますが、先日お問い合わせを頂いた歯科衛生士の方から「働かせて頂くうえでマニュアルはあるのでしょうか?」と尋ねられた。マニュアル?マニュアルがなければ行動できないのか!と心の中で叫んでしまったが、自分で考えて、先を見通して仕事をするということができないのかと考えさせられてしまう。一般社会の傾向なのでしょうか?臨機応変に動く、融通を利かすなどというのはあらゆる場面で遭遇するわけであり、マニュアルにはないでしょう。育った環境と言ってしまえばそれまでだが、想像力を働かし、周りの人達とのコミュニケーションを密にして、信頼されながら仕事をしていくことが大切なのではないでしょうか!

                                                                 2020,10,18

         

子供の筋機能トレーニング

 小さなお子様のいる親御様からの問い合わせが多くなっている。主訴は「子供の咬み合わせがきになる」「口が開いている」などである。直ぐに診察できない状況で申し訳ないのだが、当医院を受診されるお子様のこのような主訴が非常に多い。お子様に共通していることは、口呼吸であり、口唇を閉じる力が弱いということ。さらには正しい唾の飲み込みが出来ていない、つまり正しい嚥下が出来ないという機能の問題を抱えているということである。歯列矯正治療が実践された100年以上前から不正咬合の筋機能的な原因は理解されていました。考えるべきアプローチの仕方は“機能”を始めに、“歯”は最後にです。“上顎の拡大は歯ではなく舌のために”一旦上顎が十分に拡大されれば、舌を訓練することで上顎アーチをサポートでき、中顔面の骨格が本来の成長方向に発育します。子供の歯列、咬み合わせを改善するには正しい筋機能のトレーニングです。当医院では、子供達の成長、発達を改善するための習癖の改善を子供自身に自覚させ良い結果を得るための実践的な方法を指導しています。


                                                                 2020,10,17

         

“玉、磨かざれば器を成さず。人、学ばざれば道を知らず。”

 ほば毎月、職場近くの美容院にて髪をカットして頂いているので今月も予約を入れたところ、店のオーナーであるご主人様が事故で骨折をしたため1ヶ月は仕事に戻れないと説明を受けた。詳しい事故の状況は伺っていないが、1ヶ月とは結構なケガであることは間違いない。当方は生まれてこのかた骨折を経験したことがないので、骨折された方の痛みの度合いを想像できないのだが、美容師さんにとって利き腕の骨折だとしたら‥‥。行き付けの美容院があると毎回細かいオーダーを出す必要もなく、非常に楽であると同時に安心感、安定感がある。歯科治療も同様のことが言えて、1,2回の通院で完了する方は稀である。複数回顔を合わせるということは、当医院側に安心感がなければ皆様は足を運んでくれまい。臨床技術、診断力の向上は当たり前のことであるが、人としての磨きを忘れてはいけない。

“玉、磨かざれば器を成さず。人、学ばざれば道を知らず。”


                                                                 2020,10,16

         

緊張感ある感染対策を!

 東京都の新たな新型コロナウィルス感染者数が2日続けて200人台を記録した。一時は二桁台まで減少していただけに、ちょっと気がかりである。ヨーロッパでは第3波の様相を呈しており、アメリカでは大統領が感染する事態になり、世界的な流行が収まる気配はない。感染対策を疎かにするのは論外だが、どれだけ対策をしても起こりうるウィルスの脅威を改めて実感する。朝晩は少し冷え込みもあるので寒暖差でのど、鼻なども何かしら症状も出やすい時期でもあり、今まで以上に体調管理には十分に注意が必要だ。誰も油断はしていないと願いたいが、怖いのは“慣れ”であり、緊張感のある自己管理、日々の生活を心掛けたい。


                                                                 2020,10,15

         

根を養う

 世間には本当に悪事を働く輩がいるもので、日々のニュースでも報道されている。日本の警察の犯人検挙率は以前は世界でもトップだったことを記憶しているが、今はどうなのだろうか?大事なのは検挙率ではなく、なぜ悪事を働く連中が増えているのかということであり、社会が荒廃する根源を正す必要があろう。最近ではコロナ対策の持続化給付金の不正受給が相次いでいるとの報道が目に付く。犯罪グループの中には学生もいて、友人、知人から誘われ不正申請を行い給付金を頂く手口だ。犯罪になると分かっていたのかどうかも含めて、人としての躾け、教育が出来ていないとこうなるという典型的な例ではないでしょうか?不平不満を述べる前に、子供から大人まで、一人ひとりが人としての根を養う意識が求められている。


                                                                 2020,10,14

         

差別

 人種差別だけではない差別が日本にも存在していることが、先の見えない感染症の蔓延によって浮き彫りになってきている。当医院にお越しになられている患者さんとの会話からも、「本当ですか?」と聞き返してしまうような話があった。実家が地方にあるので年末には帰省しようかどうか親と電話で話していたところ、「東京から帰省すると、近隣の人たちが好ましく思わないので、今はまだ帰ってこないほうがいい。実際にコロナに感染していないにも拘らず、東京から息子が帰省してから住みにくくなり転居してしまった家庭があった」とのこと。同様の話は他の患者さんからも聞く。新型コロナウイルスには誰も感染はしたくない。しかし十分に注意したところで感染が起きてしまう可能性はあるのであり、ましてや感染もしていない人を忌み嫌うような言動、行動をとることは、その人の心根が表面化されたに過ぎない。人は自分一人では生きていけないのであり、同じ土地に住まわせていただいていることを心に留め、感謝をもって日々過ごしていくべきであろう。


                                                                 2020,10,13

         

日々の積み重ね

 所用で八戸まで車で出掛けることになり、1泊2日の小旅行をしてきた。久しぶりの青森遠征となったが、いつ行っても東京からは遠い。私が子供頃は東北自動車道も盛岡までしか開通しておらず、その先は国道を通って両親の故郷である秋田・鹿角八幡平まで行ったものだ。今は常磐道の先、三陸沖に沿って高速道路が延伸され、青森、秋田に行く方にとっては選択肢が増え、旅行及び帰省の楽しみが増えたようなものか。浪江、大熊などのインター出口表示とともに高速道路脇にはリアルタイムで計測された放射線量が映し出されている。決して原発事故は過去のものではないと再認識させられる。東日本大震災、台風災害、新型コロナウイルス感染拡大など我々が生きていく環境は厳しさを増してきている。「人は限られた時間しか生きることはできない。限られた命の中で残せるものと言ったら、お金や名声ではなく、日々の積み重ね、生きてきた歴史だと思います。」とはエベレスト女性初頭頂者、田部井淳子さんの言葉だ。素晴らしい!


                                                                 2020,10,12

         

神頼み

 今日は“体育の日”と思った方は昭和生まれか?以前は昭和39年に開催された東京オリンピックを記念して祝日にした日が10月10日である。本来であれば2回目の東京オリンピックが開催され、今頃日本の活躍ぶりに酔いしれていたころか。昨年の今頃は“ One Team!”で日本国中が一つになっていた。来年の今頃はいったいどんな状況を迎えているのだろうか。先のことは誰もわからないし何もわからない。予期せぬことが起こるものだと、新型コロナに教わった。もう十分だ。少しは計画通りに物事を運ばせてくれよと神頼み。


                                                                 2020,10,10

         

名店

 行き付けの中華料理屋が築60年のビル建て替えに伴う退去を要請され、来月一杯で店を閉じることになった。本場の山椒を使った四川麻婆豆腐は絶品であり、美味しいと言われる他の中華料理店の味とは一線を越える。借金をしてまで移転開業する気力はないらしく、惜しい限りである。企業秘密とは知りながらレシピを知りたいものだ。世間には広くは知れ渡っていなくてもこのような名店なるお店が存在し、FBに隠れ家的なお店が紹介されるとスタッフを連れて行きたくなるものだが、美味しい料理には終わりがない。「Go To 」があってもなくても、気の合う仲間、家族と安心して食べに行けるようになることを願うばかりだ。


                                                                 2020,10,9

         

筋肉パターン

 20代後半のお嬢様と、50代後半のお父様が日を前後してお越しになられた。うーん、やっぱりそうか。口腔内写真を比較してみると、お二人とも下の前歯の叢生(歯の重なり)具合が同じなのである。歯並び、咬み合せは遺伝ではなく、筋肉パターンが遺伝するのであって、よくよくお二人を観察してみると、口唇の巻き込み方などは似ている。お父様は長年の肩凝りに悩まされているとのことで、咬み合わせと頸椎との関係を説明させて頂いたが、大分納得されていた様子だ。歯科においては歯を削る、抜歯する、欠損したところを義歯やブリッジで補綴するなどの治療が今まで多く行われてきたが、それは形態の修復を行っているに過ぎない。形態が崩れる原因は機能にあるのであれば、年齢に関係なく機能改善を図ることが優先されるべきである。但し、どこまでの治療を患者さんが望むかは、現状の説明とそこまでに至った原因を説明させて頂いたうえで本人が決めることであり、決して医療者側が決めることではない。治療に入るまでどんなに時間を掛けてもかけ過ぎることはない。



                                                                 2020,10,8

         

自然の恵みと感性

 早朝のランニングには少し肌寒く感じられるようになったが、自宅近くの神社周辺を走っていると、そこはかとなく緩やかに香り始めたキンモクセイが季節の変化に気付かせてくれる。車で通り過ぎるだけでは気付かないちょっとした自然を身近に感じる瞬間である。コロナ禍において地方に移住する人たちが増えているとのこと。コンクリートに囲まれた都会よりも自然豊かな四季を感じるところに行くのだろうか?以前学校の先生が、「雪が解けたらどうなりますか?」という質問を子供たちにしたら、ある生徒が「川の水が増えます!」と答えたところ、立ってなさいと言われたという新聞の記事が載っていたことを記憶している。先生としては水になるという答えを望んでいたらしいが、皆さんはこのやり取りをどう思われますでしょうか?感性豊かに育っているのは先生?生徒?のどちらなのか。都会でも四季を感じないことはないのだが、自然の恵みを身近に感じながら育つ環境は、有形無形に必要なことだろう!



                                                                 2020,10,7

         

小さな幸せ気分

 自宅近くの交差点で右折信号待ちで待機していると、対向車が途切れることなく走ってくるといつまでも曲がることができないので渋滞を引き起こすことがある。ところが今日は違った。対向車線の渋滞が始まりそうだったこともあり、右折ウィンカーを点滅させると対向車が軽くパッシングをして下さり先に行くように譲ってくれた。ハンドルを切りながら軽く会釈と左手でサインを送りいつもと同じ道を走行すると、何となく心地よいドライバーになっていた。その先の横断歩道待ちの人がいたので当たり前ではあるが停車して今度は先を譲る。ちょっとした幸せな気分。人の幸せなんてものは何か遠くにあるものを掴むのではなく、このようなちょっとした良いことの集まりが幸せを形成していくのだろう。どんな時でも心に余裕を持たなければ目の前の幸せを逃してしまう。こんな時だからこそ、一呼吸おいて前に進んで行こうよ!



                                                                 2020,10,6

         

自分勝手

 自分勝手な行動をとっていることに本人は当然気づくことはない。気付くような人であれば、自分勝手な行動はとるまい。人が難しいのは感情があるから?理屈があるから?相手の表情が見えなければ尚更である。“人間は考える葦である”、自然界ではか弱い生き物であるが、思考のできる偉大な生き物である。自分のことが分かっているようで分かっていないこともある。上手くいかないのは周りに原因があるからではない。常に謙虚に自分を見つめながら進むことが必要であろう。なぜなら人生は進歩か退歩しかないから。臨床において難しいのは治療ではなく人間であると思う今日この頃である。



                                                                 2020,10,5

         

向こう三軒両隣

朝の5:30に“ピンポーン”とチャイムが鳴った。“誰?”と思いながらインターホンに出ると“〇〇です。とても大きな虹が出来てますよ!”とのこと。余程知らせたいぐらい立派な虹だったのだろう。勿論当方が早朝出勤することをご存じなので知らせてくれたのであるが、それぐらいの近所付き合いの出来る家庭は私が子供の頃に較べるとすごく減ったのではないか。田舎の親戚から沢山リンゴが届けばお裾分けをしたり、旅行に出かけている間の宅配物を判を押して預かって頂いたりした記憶がある。人との信頼関係は理屈ではない、人間性である。“向こう三軒両隣”なんて言葉はもう死語なのか?個人情報保護なる文言を昨今はよく目にするが、常識良識があれば決めごとなど必要ない。人間性の欠如、人間力の低下に反比例して社会の決めごとが増えていく。“俺ら、そんな村嫌だ~、”なんて歌がありましたよね!

                                                                 2020,10,4

         

子供の成長と正しい呼吸

 当医院に来院されるお子様の主訴で多いのは“むし歯”ではなく“姿勢が悪い”“口呼吸をしている”“落ち着きがない”などである。また、むし歯の治療が必要でお越しになられたお子様であっても、親御さんの話では“姿勢が悪い”“普段から口が開いている”などの相談を受けることが少なくない。数日前にお越しになられた小学生も、とにかく診療台そしてカウンセリングルームにおいても姿勢が悪く、じっとしていることがなかった。本人と親御さんを前にして「〇〇くん、姿勢が悪いね?」と注意すると、親御さんからは「先生、この子はいつも姿勢が悪いんです。〇〇!姿勢を良くしなさい!」と叱りつける有様だ。姿勢が悪いのは、姿勢を悪くしないと辛いから自然と身体がそうなるのであって、叱ったところで治るものではない。当医院のお子様を診ている限りにおいては、ほぼ皆さん口呼吸であり横隔膜を使った正しい鼻呼吸が出来ていない。となれば背筋にも力が入らなくなり猫背になるのは自然なことである。振り返ってみれば、生まれてこのかた正しい呼吸を教わる機会は誰にもなかったのではないか。世の中の疾患の原因の始まりは呼吸にある?




                                                                 2020,10,3

         

不易流行

 「先生、走っていますか?」と全国の主なマラソン大会に参加されていた患者さんに挨拶代わりに聞かれた。新型コロナウイルの感染拡大によって各地のマラソン大会が中止になっているが、私などはマラソン大会参加のために走っているのではないので普段通りである。お酒を飲んだ翌日は二日酔いにならずとも身体は何となくだるい。そんな時こそ普段より距離を走ると、心も身体も爽快になる。ランニング途中すれ違うランナーのウェアーも最近は機能性もデザインも良いものが多い。コロナ太り解消のためか、以前よりランナーが多いのは気のせいではないだろう。自宅周辺をランニングする機会が多いのであるが、何年も走っているとコースにも飽きがくる。最近はスマホを使って参加するオンライン大会なるものがあるそうだ。アプリを使って地図上に自分が走ったコースで絵を描いたりして楽しむランナーもいるとか。マンネリ化は全てにおいて生産性が劣る原因になる。「不易流行」、不易は変わらないこと、流行とは変わること。新しい味わいを求め、取り入れていく流行性こそが、不易の本質であり、芭蕉の境地か。




                                                                 2020,10,2

         

歯医者難民

 “歯医者難民なんです!”とは本日お越しになられた新規患者さんの言葉だ。子供の頃から歯医者通いを続けており、一向に口の中が良くならない。歯を磨いているのに歯医者には“磨けていないね~?”と言われ、毎回歯を削られてきたそうだ。今からでも遅くない。先ずは現状をしっかりと把握して頂くことが治療よりも大事なことであり、歯科医院の役割はそこにあると伝える。歯医者の究極の目標は世の中から歯科医師をなくすことであり、そんな状況を作り出すことが出来たら万人に感謝されることだろう。実際にはむし歯だけでなく、歯が破折したり、咬み合わせや歯並びを改善させたりと、歯医者がすべき仕事は永遠に失われることはないと思うが、口腔は全身への入り口であり、全身疾患とのかかわりが非常に高い領域であることを考えると、歯科の果たすべき役割は今まで以上に残されており、更なる歯科医師の研鑽が求められている。歯医者難民などという言葉は聞きたくない。




                                                                 2020,10,1

         

愚直に

 朝晩は少し肌寒い季節になり、夕方の診療においてもいつの間にか外は暗くなり、空の主役が太陽から月に代わってきたと実感する秋である。今年も残り約3ヶ月となり、新型コロナウイルス感染拡大に翻弄され続けている人間社会であるが、ひと頃に較べると冷静さを取り戻しつつあるように思える。例年に比べるとインフルエンザへの罹患率は1/1000との報道があった。定期メインテナンスでお越しになられている小児科医が仰っていたが、「マスクの装着と手洗いの徹底によって患者さんが激減しました。医院の経営が心配です。」とのこと。世の中から感染症のリスクが減ることは喜ばしいことであるが、まさかそのことによって医院経営に影響が出るとは想定外?のことだったか。ある病院においては看護師の大量離職が問題になり、私立の医学部では年間の授業料が200万値上げされるとのこと。社会の閉塞感を破るにはwithコロナではなく、各々が使命感をもって仕事、学業に取り組むことであろう。直ぐに結果はにはでない。愚直にできることを継続することしか道はあるまい。




                                                                 2020,9,30

         

パラダイムシフト

 公的書類の作成には印鑑の押印箇所がなんと多いことか、改めて思い知った。提出期限が迫る中で印鑑登録書を取りに役所に出掛け、それも個人と法人とそれぞれ異なる役所に出向かなければならない煩わしさ。今まではそうするしかない、そういうものだと思いこみ、時間が掛かってもお上の言う通りに動いてきた。時代は変わりつつある。無駄を省く、手続きの簡略化。大いに賛成である。特に押印が必要となると、場合によっては複数用意し、長期にわたり保管しなければならない。引っ越しの際の手続きの多さにも、経験された方にはお分かりだろう。世の中には悪事を働く輩もいる。手続きの簡略化に伴い、不正の増加も懸念される。罪の程度に拘わらず、道義に反した行いには罰則を適応すべきであり、そのような輩が生まれないような土壌づくりを30年ぐらいの長期展望をもって教育から行う時期に来ている。世界に国造りの見本を示そうではないか!



                                                                 2020,9,28

         

無能な世界の指導者たち

 昨年から今年にかけてオーストラリアで約半年間森林火災が続き、多くの野生動物の命が失われた。背中の毛が焦げたコアラの映像が今も鮮明に残っている。その後も世界各地で森林火災が発生し、米国西部では記録的規模に、ブラジルでは熱帯雨林やパンタナール湿原が今も延焼中とニュースでも報道されている。シベリアの湿原では謎のクレーターが現れ、地下のメタンガスが発生しているとのこと。クジラが数百頭規模で浅瀬に打ち上げられた、数百頭の像が謎の大量死などの報道もある。50年前を遡ってみよう。このような現象は存在したのだろうか?原因は地球温暖化と言ってしまえばそれまでだが、その根源は地球を壊し続けている人間であることは明白な事実であり、それを否定するような政治家いるのであれば、先ずは地球温暖化を食い止めるために即刻辞職、退陣して頂きたい。世界の指導者の皆さん、自分が指導者にふさわしいかどうか、自問自答して頂きたい。



                                                                 2020,9,26

         

秋山真之

 「当医院の予約は電話でのみ受け付けており、メールでの対応は承っておりません」とトップページに載せているのだが、メールでの予約の問い合わせが後を絶たない。極めて小規模な歯科医院でもあり、多数の問い合わせに直ぐには対応こともあるが、直接声を聴いて話をしなければ伝わってこないものがあると考えるからだ。それにしても、メールでの問い合わせの内容文言があまりに酷い。質問なのか、予約を取りたいのか、意味不明の日本語を見る度に、ごく一部の人かもしれないが、日本語力の低下を憂いてしまう。これでは“1日自分の仕事、勉強を怠れば、1日国家の進歩が遅れる”と謳った秋山真之に申し訳ない。今の日本人に足りないのは、全てにおいて緊張感ではあるまいか。



                                                                 2020,9,25

         

肥満と新型コロナ

 ノースカロライナ大学などの研究チームが発表した論文では、肥満傾向にある人は新型コロナウイルスに感染しやすいとのことだ。40万人の患者を調べた結果、肥満でない人に比べて感染するリスクは1.46倍、重症化リスクは1,74倍と高い。肥満は新型コロナウイルスへの感染だけではなく、他の疾患、疾病へのリスクも高くなることから、日頃からの食生活習慣の改善や適度な運動、特に有酸素運動などは積極的に行う必要があろう。コロナ自粛で大人も子供も運動不足傾向にあり、当医院に来院される患者さんの中には?キロも太ったと自己申告されるかたもいらっしゃる。私は早朝のランニングを欠かさず行ってきたが、股関節や足首周りなどの炎症からここ最近は月間のランニング総距離が減っている。年齢に合わせた体力づくりを維持し、将来的には70歳でもボストンマラソン完走を達成できるように準備しておきたい。


                                                                 2020,9,24

         

連休でも感染者数は減った?

 秋の4連休が終わった。幸いにして都の感染者数は減少しているが、休日は検査数が少ないのか?このまま感染者数を低く抑え込むことが継続できれば、経済活動も活気付くというものだろう。新聞でも報道されていたが、一般の方に比べて医療や介護に携わる方の中には、新型コロナウイルス感染拡大阻止という観点から帰省を躊躇った方が多かったようだ。当方もその一人であり、院内スタッフにおいても同様だ。“故郷は遠きにありて思ふもの”とは大袈裟かもしれないが、いつになったら皆が安心して帰省できるのか?マスクの着用、ありとあらゆるところで手指の消毒、手洗いを励行していれば、感染リスクは少ない。気を緩めることなく、最大の注意を払いながら日常を取り戻そう!


                                                                 2020,9,23

         

不愉快な報道

 どうでもいい話題ですが、水泳の日本代表選手が浮気?不倫?とネットで報じられている。国民はそんなことに関心はあるのでしょうか?その現場を捉えようとする輩をパパラッチと称するのでしょうか、そんなことを生業としていることに誇りはあるのかと聞いてみたい。イギリスのダイアナ妃が亡くなられた時は、そのニュース速報に言葉を失ったが、自動車事故の原因が執拗なパパラッチからの追跡を逃れるためにスピードを出したことが原因と報じられたことを記憶されている方も少なくないと思う。なんとも嫌な世の中ではないか。勿論人の道、道徳に反するような行為、行動が褒められるわけではないが、所詮人様のことであり、自分自身が人として恥ずかしくない生き方を顧みることが優先されるべきであろう。最近の報道の在り方には疑問を抱くことが多いと感じるのは私だけか?


                                                                 2020,9,22

         

全ては基本に忠実であれ

 私は幼少の頃から野球を地元の少年野球チームに入って行ってきた。土曜日の午後、日曜日は半日グラウンドで練習を行い、練習の最後のメニューはベースランニングを行うことがルーティンとなっていた。走るのが好きではなかった自分にとってはとにかくベースランニングは嫌であり、しかも疲れた身体でなんで最後に行うのかと、子供ながらに監督のことが嫌になるぐらいだった。しかし走ることは足腰を鍛える基本でもあり、基本を徹底的に教え込む監督の教えは当時はともかく今の私には感謝しかない。キャッチボールにおいても相手の胸に続けて10球投げるまで必ず行い、バント練習においても決まった数を決めるまではバッターボックスから出ることは許されなかった。とにかく“基本に忠実であれ”という教えだ。大人になってからはどうか。日常生活を通して“自分で自分をしつける”という意識があるのは、当時の監督のお陰かも知れない。勿論両親に躾けられたことは言うまでもない。日々をいかに過ごすか?どんな意識で何に配慮し、如何に行うか?それは人生の基本であり根本である。




                                                                 2020,9,21

         

イベントの入場制限緩和

 本日の横浜スタジアムの横浜ー巨人戦では多くの観客がスタンドを埋めていて、発表によれば約13,000が両チームの応援に駆け付けたとのこと。各種イベントの入場制限緩和が4連休とも重なり、行楽地においても観光客が増加し、北海道への航空券は全て完売とニュースでも報道されている。賑わうのは喜ばしいが、やはり新型コロナウイルス感染拡大の不安が付きまとう。当方も年末年始以来、実家には顔を出せていない。高齢の親がいればそうでなくとも体調が気がかりではあるが、万が一自分から感染でもさせたらと思うとまだ出向くわけにはいかない。スマホの画面を通して表情を知ることは出来るが、なんとも切ないものだ。暫くは終息はしないまでも、日々の感染者数は何とか抑え込みたい。第三波に備えて万全の備えを、そして感染予防への更なる意識の向上を図りましょう!



                                                                 2020,9,20

         

体幹の重要性

 体幹トレーニングの甲斐もあり、長年の身体の部分的な凝りも徐々に取れてきたようだ、と少し調子に乗ってリハビリを張り切っていたところ、あばら付近を痛めた。深呼吸をすると筋肉なのか筋膜なのかわからないが痛む。年齢を重ねると、身体のバランスを正常に保つことは容易ではないと実感する。患者様の中には慢性的な肩凝りや片頭痛を抱えている方もお越しになる。「20代の頃から整体治療院に掛かっているが、2,3日するとまた元の状態に戻ってしまう。」という方が本日来院された。当医院は歯科医院であるので口腔内診査は勿論行うのであるが、全身の中の口腔という視点で診察をしなければ、その方の全体像は見えてこない。肩が痛くて雨戸の開閉を出来なかった方が、それを主訴で歯科医院を受診されることは20,30年前では考えられなかった。幼少の頃はちょっとした気にも留めないような姿勢の悪さ、間違った咀嚼の習癖、唇が開いている口呼吸などは、成長発達の早い時点で改善できなければ、当然体幹の歪みに繋がり、身体のフレキシブルさがなくなってくる40代以降に症状を訴えるケースが少なくない。働き盛りにおける体調不良は精神にも影響を及ぼす。見た目の咬み合わせではなく、機能的な咬み合わせの構築が人によっては必要になろう。先ずは自分の状態を知ることが一丁目一番地である。




                                                                 2020,9,19

         

目先に捉われず長い目で見る

 「国民や社会から見て価値を創造する規制改革をやらないといけない」とは河野太郎行革担当大臣の弁。“価値を創造する”という表現を使ったところを評価をしたいが、民間企業においては常に追い求めている理念ではないだろうか。そうでなければ成長・発展は望むべくもなく、目先の利益を求めるようであれば自然に淘汰されるだろうし、現に淘汰されている。仮に政府が多くの規制改革を行ったとしても、その結果が評価されるまでには時間も必要だ。国民が1年や2年で目に見える結果を望むのであれば、それは愚の骨頂であろう。物事には“待つ”ということも同時に必要だ。国が国民に何をしてくれるのかを待つのではなく、国民一人ひとりが国のために国民のために何ができるのかを自分と向き合って考えてみる必要があろう。


                                                                 2020,9,18

         

フラッグストップ

 手を振って電車を停車させるフラッグストップ。日本では考えられない光景がアラスカでは今でも行われている。ツンドラ地帯を通りながらゆっくりとレールを走り、自宅近くに電車が通りかかったら手を大きく振る。気付いた運転手が汽笛を鳴らして合図を送る。ひと昔前の西部劇で見られるようなシーンだ。街中を歩けばコンビニエンスストアを目にする光景が当たり前になった世の中とは隔世の感とでも言うのか。いつの時代においても進化、変革は必要ではあるが、変えてはならない大事なものが人にはある。経済が豊かになっても人々の心が満たされていない今の時代、物質的な満足よりも文化を育てる、感性を働かせる環境が求められてはいないだろうか?


                                                                 2020,9,17

         

日本人の危機管理能力

 新型コロナウイルス感染拡大は終息することなく世界各国で感染者が増え続けている。特にインド、ブラジルでは一日で10万人前後というから制御不能状態と言えよう。日本では一日の感染者数は500人前後に抑えられているという表現が正しいかどうかは別として、自主的な国民のマスク着用や手洗いの徹底がこうした数字になっていることは間違いない。多くの国民は、欧米諸国のような強制的なロックダウンなど行わなくても、日本人が歴史の中で育み、磨いてきた倫理観や道徳、規律を守ろうとする国民性が他国との違いと感じているはずだ。しかし今後は感染の第三波の発生に備え、今までに得た経験値をさらに生かす必要がある。新政権が発足し、スピード感のある行革をすると早速河野大臣は記者会見で述べていたが、いまは国家危機対応が求められている。どこかの国のような町中に監視カメラが設置され、監視社会でないと国の統制が取れないようでは困る。日本人一人ひとりの危機管理能力も試されている。


                                                                 2020,9,16

         

コミュニケーションとデジタル化

 マスク姿にスマホ操作。人間社会はこれからどうなっていくのか?携帯、スマホをはじめとする通信機器は本来コミュニケーションを円滑にするためのものであるが、それらに夢中になるあまり周囲への関心は薄くなり、時には犯罪に利用されたりと、便利さと引き換えに人間社会を蝕む機器になってはいないか?以前のブログに載せたが、人間の心は決してデジタル化にはならない。もし心がデジタルになるのであれば、感性もない、感情もないロボットと何ら変わらない存在にしかならないだろう。社会のデジタル化は必要なことではあるが、人間のコミュニケーションを通信機器に取り替えるべきだという考えは、マルクス・ガブリエルさんが語るように人類にとって悲惨なことになるのではないか。




                                                                 2020,9,15

         

道徳教育

 介護事業サービス会社の社長から、プラスチックグローブのストックが無くなり購入したいのだが、今まで1箱200円だった価格が1,000円になってしまい、どこかで安く購入できないかと相談を受けた。マスクが品薄のときも転売価格が跳ね上がり、世間では困っている人が溢れているのになんてさもしい行為なんだと、日本人として恥ずかしく思ったものだが、そんな人間を作り出している家庭及び学校の道徳教育の在り方を真剣に国民は考えるべきではないか?有史以来、日本人の優れた特性は世界が真似をすることが出来ない“徳”をもった人種だったのではないか?一朝一夕ではどうこうなるものではない。何れは今の子供たちが国を背負う時がやってくる。その時に、日々の生活の中の決断すべき拠り所となるのは“徳”でなければならない。昨年のラグビーワールドカップにおいて世界から称賛されたのは選手だけではなく我々日本人の振る舞いであり、おもてなしの心だった。菅新総理には目先の経済政策だけではなく、中長期にわたる教育改革の骨子をまとめて頂きたい。




                                                                 2020,9,14

         

空港ピアノ

 BS放送の番組“空港ピアノ”をご存知でしょうか?世界各国にある空港のロビーやショップ近くに置いてあるグランドピアノを旅行客や空港で働く関係者が徐にピアノを弾き始めるの様子を固定カメラで撮影している番組です。若い頃はロックバンドの演奏をされていた61歳の男性がショパンの曲を弾いたり、姉妹で旅行にきて帰国便を待っている間に思い出の曲を弾いてみたりと、ちょっとしたエピソードを語って立ち去る実にシンプルな番組だが、見ているこちら側もその場に居るような気にさせてくれる魅力がある。私も子供の頃はピアノを弾いていたのだが、結局あまり好きではなかったのか途中で習うことを辞めてしまった。今では楽譜すらまともに読めない有様だが、子供たちが使っているピアノを先日こっそりと弾いてみたところ、何となく指は鍵盤をそれらしく叩くことが出来た。今は海外旅行もできない情勢だが、次にどこかの国へ行く機会があった時には空港ピアノを弾けるように、今から数十年ぶりに練習をリスタートしようかと真剣に考えている。



                                                                 2020,9,13

         

人は考えたとおりの人間になる

   ある年齢を過ぎて「えっ、お若いですね!」と言われた経験のある御仁は少なくないのではないか。一瞬、若いと言われて嬉しく思う反面、若い人には「若いですね!」とは声を掛けないので、「若いですね!」と言われることは、若くないと言われているようなものだ(笑)。決して捻くれているわけではない。ジェームズ・アレンの著作“人は考えたとおりの人間になる”には私の好きな素敵な文章がある。

 ー清潔な心や考え方は、清潔な習慣を生む。人に聖人と言われている者でも、からだを洗わない者は聖人とはいえない。強く清らかな心を育んだ人間は、病原菌に侵される心配はない。からだを鍛えたいのなら、心を守ることだ。からだを若がえらせたいのなら、心を美しくすることだ。悪意に満ちた考え、羨望、落胆、失望などの心は、すべてからだから健康と美しさを奪うものである。気むずかしい顔は、偶然そういう表情になったのではなく、気むずかしいものの考え方をし続けたからである。顔に刻まれたシワは、心の中のおろかな考え、不要な激情や自負が作り上げたものである。-

 そういえば、同窓会で会った仲間には当時と変わらない表情で話しかけてきた級友がいた。そんな友は20数年前も輝いてたのを思い出す。彼女に私はどのように映ったのか聞いてみたいものだ。



                                                                 2020,9,12

         

チェックアップと行動変容

   「10年ぐらい歯科には掛かっていないので心配です。妻に勧められて来ました。」今日の新患の第一声である。年齢は30代後半。当医院における通常の基本検査を行い、現状について、ここまでに至った推測される原因、及び今後必要と思われる治療についてプレゼンをさせて頂いた。「ここまで詳しく自分の口の中を知ることは今までなかったです。ショックではありますが、妻に言われて受診して良かったです!」。当医院としてはなにも治療は行っていないにも拘わらずある程度満足して頂けたのではなかと安堵の気持ちと、今後の患者さんの意識改革、行動変容に期待したい。歯科医院は患者さんの口腔ケア、口腔への意識を高める場であることは言ううまでもない。暫く歯科のチェックアップから遠ざかっちる方は、そろそろご自身の口腔内の現状を見てみてはどうでしょうか?



                                                                 2020,9,11

         

機能的歯列矯正治療

   我々は日々同じような仕事をしているが、決して同じではない。歯科医院を訪れる患者さんの多くは口腔内にトラブルが生じて来院されるが、むし歯一つとっても決して同じではない。原因も様々である。今日の患者さんの一言は非常に印象深い。「先生、今治療中の左下の奥歯ですけど、数日前に顎を動かして咬んだ時に歯が欠けた感じがしたのですが大丈夫でしょうか?」というもの。臨床医としての“勘”を働かす場面だ。歯をよくよく観察することで、歯が悪くなる原因を推測することは出来るが、チェアサイドで顎の様々な動きを再現させて頂いても、睡眠時の歯ぎしりを100%再現することは出来ない。しかし、歯が欠けるような上下の歯を咬み合わせる箇所が必ずあるはずであり、それが不正咬合による歯列の乱れ、咬み合わせの不均衡であるならば、根本的には咬み合わせの治療(矯正治療を含む)が必要となろう。歯列矯正治療は機能改善のために行うものであり、決して見栄えをよくするための治療ではありません。機能が改善すれば、当たり前ですが口元はより美しくなり、姿勢も含めた体幹にも影響は及びます。



                                                                 2020,9,10

         

原辰徳監督

   小学生4年生から少年野球チームに参加し、日曜日になると地区の26チームとの試合に全力投球をしていた少年小僧にとって、当時はプロ野球選手になるのが夢だった。巨人ファンの私にとって王貞治選手は勿論、史上最強の5番打者と言われた柳田選手は憧れの選手で、背番号「36」を自分の背番号に選んだものだ。中学校は新設で先輩もいない野球部ではあったがメンバーに恵まれ3年生を相手に負けることもない強いチームで、このまま全員が同じ高校に進学したら甲子園も夢ではないと夢見たものだ。当時新人選手として巨人軍に入団した原辰徳選手が、今日の試合に勝って監督として球団最高勝利数に並んだとのこと。私もそれだけ歳を重ねたということになるのだが、硬式野球ボールを握ると幾つになってもユニフォーム姿で仲間と練習をしたことを思い出す。原監督の東海大相模時代からを知る者にとって、指揮官となって益々人間の器を大きくしていく姿は単なる憧れではなく手本である。



                                                                 2020,9,9

         

自分の歯で一生過ごすためには

   初診でお越しになられた患者さんの主訴は「一生自分の歯で過ごしたいので、これ以上むし歯で治療を繰り返したくない」とのこと。さらに、「今まで数か所むし歯の治療を受けて銀歯を入れているのだが、本当に歯を削る必要があったのか?」と歯科治療そのものに不信感が募っているように見受けられた。このような場合、先ずはなぜむし歯になるのか?どのようなむし歯ならば削る必要があるのか?といった基本的なことを理解して頂くことが必要である。そのためにはチェサイド(診療台)における説明だけでは素人である患者さんはしっかりと理解できないのではないか?ならば場所を変えて納得いくまでプレゼンをさせて頂き、理解を深めることが治療よりも優先されるべきである。特別なことではなく、極めて当たり前のことである。但し、患者さんの中には、「そのような詳しい説明は要らないから早く治療をして欲しい」という方も以前はいらっしゃった。そのような方は、歯が悪くなったら治療を受けに歯科医院にいくタイプであり、それでは一向に口腔内は良くならない。歯医者の役目は歯を削ることではなく、削らない環境を整えることであり、患者さんの理解という協力がなければ良好な結果は得られない。


                                                                 2020,9,8

         

気概のある政治家

   自民党総裁選が3人の候補者で競われているが、どの候補者も日本の教育の在り方については全く語ることもなく、マスコミも候補者の失言を取るような質問に終始しているように思えてしまうのは私だけか?自民党の総裁=総理大臣になるわけだから、国の長期的目標、あるべき姿を語り、更には短期、中期の国家目標を語るぐらいのことがなぜできないのか?新型コロナウイルス感染拡大に関する対応は、どの候補者も似たり寄ったりで、いままで同様取り組むべきことであるから今更聞くまでもあるまい。道徳、倫理観を持ち、国を本当に良くするという気概を持った政治家がなぜ出てこない。日本は決して安全・安泰の国ではない。ただ、多くの国民は日本は安全だと思い込んでいるに過ぎない。



                                                                 2020,9,7

         

日本の危機が今そこに!

   マスクの転売が解禁になったと以前報道されたが、皆さんはどう思われますか?聞こえは悪いが、転売=金稼ぎ?のように思えてしまうのだが、転売解禁による世間へのメリットがあるのでしょうか。新型コロナウイルス感染拡大初期の頃、当医院でも普段使用しているLevel3マスクの購入が出来なくなり、ネット販売で高値の商品を仕入れたことがあった。人が困っているときに小金を稼ごうとしている輩の精神性がここまで貧しいかと憤慨したものだ。台風10号の接近によって養生テープが品薄になっている折、ネット上では値が釣り上げられているとの報道もある。浅ましい大人を今更教育もできまい。10年、20年、30年かけて国の根幹を担う人材を今の子供達の教育から見直し、精神性の高い道徳教育を徹底するより方法はないのではないか。人の成長はデジタルではない。いつの時代も身体と精神の発達はアナログでしかない。それを分かっていない大人たちが今の日本を背負っているところに日本の危機があるように思う。



                                                                 2020,9,6

         

健康維持のために!

   新型コロナウイルス感染拡大によって仕事がテレワークになった患者さんは多い。そんな中、身体つきが一回り大きくなった?と思われる方もちらほら見受けられる。「8キロも増えちゃいました~!」という方もいらっしゃれば、「腹が出てきたよ先生!ヤバいよ!」なんて方も。治療に入る前の会話が盛り上がるのは当医院では当たり前の光景なのだが、「先生はいつも身体が引き締まっていますね。何かされているのですか?」と聞かれることは少なくない。適度なランニングを継続していることで、ベスト体重と体脂肪率はそれなりにキープはしている。健康にかかわる仕事に携わっている以上、不健康な身体では示しがつくまい。目方が増えた皆様方、先ずはランニングシューズを購入するところから始めてみませんか!継続は健康なり!

                                                                 2020,9,5

         

子育て

   子育てにおいて正解はないのかも知れないが、子供のご機嫌ばかりとる親御さんの態度には辟易してしまう。案の定子供の態度を見ていると、待合室の親子の会話でも我が儘であり、診療室でも挨拶一つまともにでいない。私もまだ子育ての最中であるので偉そうなことは言えないのだが、親の生き方の姿勢が子供に反映されていると言うのは言い過ぎだろうか?子供には罪はないのだが、このまま成人を迎えた時にはどのような人になっているのかと心配というよりも不安が募ってしまう。子供の躾けは親が行うものであり、学校や塾が代われるものではない。親が子供にもっと向き合う時間と姿勢が必要なのではないか。当医院では挨拶もできない子供は、注意したうえで帰らせることもある。なぜなら、挨拶は人としての基本であり、基本が出来ていなければ、その先に積み重ねるものがないからだ。そういえば以前、ガムを噛みながら診療室に入ってきた高校生がいた。咬み合わせの相談をしたいということであったが、呆れたことに問診の最中にもクチャクチャガムを噛んでいたので、伝えるべきことをお話しして帰って頂いたことがある。子供がそんな態度をとって診療室に入ってきたことを母親は知らないのかもしれないが、支払った初診料を返して欲しいと電話が鳴った。呆れた親子には手を付けられない。

                                                                 2020,9,4

         

歯科治療における後悔

   当医院にお越しになられる患者さんには必ずお伝えすることですが、歯を治療することで歯が良くなることはありません。先ずは、歯が良くなるという定義は何か?歯が元の状態になるという意味では治療を行っても元には戻らない。であれば、治療として考えるべきことは、治療をすることで歯の延命を図ることができるかどうか?ではないか。極めて当たり前のことなのだが、どうもその点を歯科医療従事者も患者サイドも理解できていないのではないかと思われることがある。むし歯だから直ぐに削って治療をする、なんてことは今の時代どこの歯科医院でもしていないことを祈りたい。治療が必要であれば現状を知り、なぜそのような状況になったかも理解できるように歯科医もしくは歯科衛生士から説明を受け、疑問があれば納得できるまで質問を行い、治療の内容についてしっかりと理解をしたうえで、しかるべき治療を受けることが後悔しない近道ではないか。

                                                                 2020,9,3

         

無限の可能性

   15年使い続けている電子レンジが壊れたので買い替えのため量販店に足を運んだ。値段もさることながら付属機能もピンからキリまである。日頃使用する機会が多いのは家内であるから、何を優先して購入するかは彼女に任せるにしても、各メーカーの特徴の違いは売り場のパンフレットに目を通してみても正直よく分からない。候補を二つに絞り込んだところで店員に説明を請うたところ、S社は揚げ物に、P社は解凍の仕方にそれぞれフォーカスを当てて製品化されているとのこと。多機能であっても普段使うモードはある程度決まっているのだから、使いやすければ当方としてはどちらでもよい。多機能・・・?ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は“人間は脳の3%の細胞しか使っていない”と仰っていたそうだ。平凡な日常を過ごしていくには特別な機能は必要ではないが、たまには脳を活性化させて、眠っている自分の気付いていない潜在能力を引き出してみようではないか!幾つになっても無限の可能性があると信じたい。


                                                                 2020,9,2

         

睡眠不足

   異常な暑さが続いていただけに、朝の気温が30℃でも幾分涼しく感じる。今朝は天気予報のキャスターも23,8度で幾分秋めいた朝を迎えていますとのご挨拶。今日から長月。今年は新型コロナウイルス感染症によって社会が混乱し、今までの当たり前の日常生活を送れなくなっているうえに異常気象による各地の被害も重なり、例年とは違う一年となってしまっている。大人でも精神的、体力的に疲労が蓄積されてきているというのに、子供達の健康は果たしてどうなのか?当医院の子供達の中には、新型コロナウイルスへの感染が怖くて学校に行きたくない、一日中手洗いをしているという子もいる。不安は尽きないが、子供達の睡眠障害が問題になりつつある。慢性的な睡眠不足は免疫力の低下にもつながり生活習慣病の罹患リスクを高める。質の良い睡眠をとり、心身の健康を取り戻す秋の夜長にして頂きたい。

  


                                                                 2020,9,1

         

一期一会

   半年前までは「オンライン会議」を行っている職場は極めて限定的であったと思われるが、今ではオンライン会議どころか「オンライン飲み会」「テレワーク」「リモート」なる言葉が定着してしまった感がある。IT技術革新の賜といえるのだろうが、Face to Faceのコミュニケーションを完全に凌駕するものにはならないのではないか。なぜならその場の雰囲気を察したり、微妙なニュアンスの違いなどを正確に把握する場面などでは不慣れなせいかしっくりとしない。都市部への一極集中を避けるため、また地方創生の旗印のもと企業の首都圏からの転出も一部では始まっているようではあるが、“With コロナ”や“新しい生活様式”などと称しているところに何となくしっくりとこない違和感を覚えている国民は多いのではないでしょうか。「目は口ほどにものを言う」という諺は、出会いの中でのみ通用する表現です。こういう時期だからこそ、人との出会いの尊さを改めて考える機会にしたい。

  


                                                                 2020,8,31

         

医者の不養生

   仕事柄なのか、最近は背中の張りを感じることが多くなった。歯医者だからと言って決して理想的な歯並び、咬み合わせをしているとは限らないが、私もその一人である。卒後最初に勤務した職場の院長先生が、咬み合わせと全身との関係について長年研究されている第一人者であったこともあり、初診の問診時には患者さんの姿勢から中顔面の張り出し、口唇の癖などを診る習慣が身についている。先日も明らかに首や肩が凝っていことを疑わせる咬み合わせの方が来院された。咬み合わせと姿勢のバランスが乱れたとしても若い頃には身体の柔軟性もあり、それほど不調を訴えることも多くはないかもしれない。問題は、症状が出る前にできる予防的なトレーニングを取り入れる必要性を症状もない目の前の患者さんに理解して頂くことだ。世の中には絶対というものはないが、仮説も含めたストーリーが立てられるかどうかではないか?咬み合わせの治療を行っている張本人が、ちょっとした咬み合わせの狂いで身体の張りを覚えているようでは、医者の不養生と言われても仕方がないか?


  


                                                                 2020,8,30

         

働き方改革

   優れた企業経営とはどういう形態を言うのか?と問われたら、世の経営者の方々は何とお答えになるのだろうか?歯科医院を経営する私ならば、「スタッフと契約や金銭面だけで繋がっている関係ではなく、心と心が繋がる関係を大切にすることによって、職場が活気で満ち溢れている、その結果業績が伸び続けること」と迷わず言わせていただく。働く職場の規模に関わらず、多くの組織はまず仕組みを作り、ルールを作って人を動かそうとしているように思える。人に何か指示されて動くのは気分としてはいいものではない。本来人は働かされたくはなく、むしろ働きたいと考えているのであって、決められたことだけをすることに働き甲斐は感じない。当医院にも歯科衛生士の見学者はお越しになるが、何のために働いているのかご自身で分かっていない方が多いように見受けられる。経営者の共通の悩みなのか?どのような職場であっても、働く人の役割は組織のトップが決めるが、その役割をその人がどう働くかは決めない。なぜなら、個々人のもつ特性は違うのであり、優れた潜在能力を思う存分発揮して頂きたいからだ。

  


                                                                 2020,8,29

         

子供の褒め方

   当医院に咬み合わせのトレーニングでお越しになる親子と接していると、診療室での親子の会話で普段どのような親子関係なのかを垣間見ることがある。ちょっとしたことで子供を怒り始める親がいる一方で、地道にトレーニングをこなしていること褒める親もいる。どちらが子供の笑顔を引き出すかは言うまでもない。育児の悩みを長年研究しているスタンフォード大学の心理学の教授Carol  S. Dweckの書籍には、子供の褒め方のコツが紹介されている。詳しくお知りになりたい方は原著Mindsetをお読みいただきたいが、一例を紹介させていただくと、ある難しい課題を2つのグループに分けた子供たちにやらせたところ、ほとんどの生徒がまずまずの成績を修めた。終わった後で、ほめ言葉をかけたということだが、一つのグループにはその子達の能力をほめた。「まあ、8問正解よ。よく出来たわ。頭がいいのね。」といった具合。もう一方のグループでは、その子達の努力をほめた。「まあ、8問正解よ。よく出来たわ。頑張ったのね」といった具合。実験はさらに続くのだが、頭の良さを褒めるのではなく、子供が努力したことを褒めると、子供は努力することに喜びを感じるようになるとのことだ。子育てをしているようで、実は親が人として育てられているようだ。

  


                                                                 2020,8,28

         

人生のマネジメント

   1日24時間は誰もが平等に与えられているにもかかわらず、その時間の過ごし方によって人生は様々な結果を辿る。ある程度の年齢に達した方であれば、人によっては後悔する部分もあるかも知れないし、そうではなく信念をもって生きてきて良かったと更にエンジン全開で突き進んでいく現在進行形の人生を送られている方もいらっしゃることでしょう。臨床医と同時に歯科医院の経営者でもある私は、勤務医時代からあるべき歯科医療を追求してきたつもりだ。そこに歯科保険医療制度が良い悪いは存在せず、あくまで口腔の健康維持、歯の予後をよくするためには何がベストな方法なのかを考えてきた。考えというものは、何かしらの目的と結びつかない限り、時間はかかるかも知れないが実のある成果をあげられないものだ。人生において目的がないことは、目的地もなく大海を彷徨う船のようなものだ。遅すぎるということはない。目的や目標を心の中に描き、その成就、達成に向けて愚直に努力すべきである。

  


                                                                 2020,8,27

         

秋刀魚を食して・・てん

   秋の味覚“秋刀魚”の水揚げ量が激減していると数年前から報道されているが、今年は更に獲れないとのこと。毎年気仙沼から運ばれてくる“目黒のサンマ祭り”はこのコロナ禍でもあり開催はされないのだろうか。子供が小さい頃には「目黒のサンマ」を読んでは秋刀魚を美味しく食べていたのを思い出す。スーパーで2匹300円とお手頃価格で売っていたので、去年の冷凍物とは分かっていたが買ってみた。やはり美味い!酢橘と大根おろしで頂く秋刀魚は格別だ。秋田名物ハタハタも数年前には記録的な不漁となり、その後の漁業組合の禁漁期間の取り決めなどで昨今では徐々に回復してきているとのこと。地球温暖化の影響なのか、資源の乱獲なのか?何れにしても人間として節度ある行動が求められる。



                                                                 2020,8,26

         

様々な人生との出逢い

   本を読む人は1000人の生き方を知ることができるが、そうでない人は1人の生き方しかできない」とは誰の言葉だったか?読書の素晴らしさは気が付くと別の時代を生きた人や他の国を生きた人の人生も追体験できることだと、読書家の諸氏にはお分かりだろう。患者さんとは診療中にいろいろな話題で話がよく盛り上がり、治療時間に余裕がなくなるなんてことも当医院ではよくあることだが、殊更最近読んだお勧めの本などの話になると、当方もそうなのだが患者さんは診療台で横になった姿勢で延々と語り続ける方も中にはいらっしゃる。勿論お互い波長が合わなければそのような機会にも恵まれないのだが、幸い当医院に通院されている皆様は個性的でもあり人生経験豊富な方、外国生活が長い方、夢に向かった邁進されている方など、様々な生き方をされている一端を覗かせて頂いている。お陰様で日々の診療は緊張感の中にも充実感に満たされている。それぞれが自分が正しいと信じた道を進んでいる姿は美しい。



                                                                 2020,8,25

         

若い後期高齢者

   年齢より若く見える?老けて見える?は容姿で判断しているのか、それともその人のバイタリティーの度合いで測っているのか?元気溌剌としているのは何も若者だけではない。若くても覇気のない人間は世の中に多く見られる一方で、60歳の還暦や70歳の古希、そして77歳の喜寿を過ぎても若々しい方も最近は多い。今日も84歳の紳士というのが相応しい方が定期検診にお越しになられた。“いやー、コロナには参っちゃうよな!だって年寄りは感染すると重症化するから遠出はするなって周りが煩いんだよ~!” とても80歳を超えた後期高齢者とは思えないが、後期高齢者のイメージを勝手に創っていたこちらの姿勢を唯々反省するばかりだ。電車を乗り継いで1時間ぐらいは掛かるにも拘わらず、またこの猛暑をまったく苦にすることもなく診療室への階段を上ってくる姿は、勤務医時代に初めてお会いした22年前と何ら変わらない。



                                                                 2020,8,24

         

非常用セットの用意

   携帯の気象警報に雷雨警報レベル3との表示。10分後ぐらいから雷音と稲妻が走った。いつ以来だろうか、空を割くような雷音が凄い。間違いなく近くに雷が落ちたであろう地響きまで伝わってきた。強烈なシャワーで家屋や車の汚れが洗い流されそうだと言っている場合はまだいいかもしれないが、この天候が何時間も続けば線状降水帯が停滞して被害がでるのと同様な状況になりかねない。災害への日頃からの備えと口で言うのは簡単だが、突如として牙をむく自然の力には無力を感じる。東日本大震災の後に用意した避難セットを久しぶりに確認したが、賞味期限切れの缶詰め、飲用水がそのままになっていた。意識と行動を共に難なく出来るような人にいつになったらできるようになるのだろうか.



                                                                 2020,8,23

         

小さな思いやり

  人に道を譲って嫌な思いをされた経験のある方はまずいらっしゃらないのではないか。誰に教わったわけでもなく、自然と先方のことを考える習慣が身に付いていれば身体が反応するだけのことである。そのちょっとしたことで、一日が幸せな気分で過ごせたりすることもあろう。電車の優先席はいつ頃設けられたのか忘れてしまったが、どうも優先席の存在を勘違いしている輩に遭遇した。松葉杖を突いた男性が乗車してきたところ、シートに座っている学生らしき若者たちから聞こえてきた会話は“ここは優先席ではないからどかなくても大丈夫だよ”。幸いにしてその仲間の一人が席を譲っていたが、どうしたらそこまで非常識な人間になれるのか理解できない。お互いの小さな思いやりの積み重ねが温かいコミュニティを作っていく。家庭教育、学校教育、社会教育、教育とは思いやりを育むこと以外にない。         


                                                                 2020,8,22

         

歯科治療は“密”

   猛暑が続く中、今日も予約患者の皆様はキャンセルなくお越しになられた。隣の駅からとはいえ83歳のご婦人には“無理をなさらないでくださいね”とお会いした途端に言葉がでた。患者さん曰く、“だってキャンセルした次の予約が取りにくいでしょ!”。申し訳ない限りである。こちらもドクター一人で診療しているので、一日及び一ヶ月で診察、治療できる枠には限界があるのが正直なところである。若い先生を採用して育てることも考えてはいるが、ある患者さんからは“先生が増えても私は金澤先生が診てよ!”と言われる。歯科治療は極めて細かい処置の連続であり、こちらのちょっとした指の動きすら患者さんは敏感に感じとる繊細さを求められる。言ってみれば極めて“密”な医療である。ただより大事なのは、歯医者は歯を診ているのではなく、人を診ているという基本姿勢だろう!

                                     2020,8,21

         

酷暑とコロナ禍

   診療室の窓を喚起のために一斉に開けると熱風が入り込んでくる。異常な暑さなんてものではない。予想最高気温よりも間違いなく体感温度は高く、体温より高い気温は命の危険を感じる。私が幼少の頃は窓を開けて風鈴の音を聞きながら昼寝をして過ごした記憶もあるが、今では風鈴そのものを目にすることもなく、冷房がなければ息苦しさを感じる日々である。熱中症という言葉も昔は聞かなかったと思うのは私の思い違いか?夏の注意報では日射病や光化学スモッグ注意報を耳にした記憶があるが、何れにしても年々酷くなる異常気象に社会も人間も追いついていけなくなるぐらいだ。これから毎年この様な異常な夏が続くのかと思うと、どこまで暑さ対策をすればよいのか?ゴールが見通せないのは新型コロナウイルスと同じか。

                                     2020,8,20

         

車検とメンテナンス

  車を車検整備に預けたが、状態を良く維持管理するには結構費用は掛かるものだと車検時にはいつも思う。車の場合は部品交換をすれば新しくなるが、我々の身体は同じようにはいかない。肩が痛いから交換するか?とはいかないのである。健康維持のために体幹トレーニングを日常生活に取り入れている方も最近は多いかもしれないが、正しいトレーニングは意外と難しい。書店のトレーニング本を扱っている書棚には選択に迷うほどの数の本が並んでいる。これだけ実践できれば医者要らずかと思わされた御仁もおられるのではないか?そして歯の場合はであるが‥‥。とことん悪くなってからでは歯を抜くことしかできない。抜歯後は治療としては義歯を含めた選択をすることになるのだが、決して元の良い状態と同じになるわけではない。先ずはご自身の口腔内の状態確認を車検同様に行ってみては如何でしょうか!

                                     2020,8,19

         

世界は運命共同体

  日本船籍の大型貨物船がインド洋の島国モーリシャス沖で座礁して船体から1000トン以上の原油が流出し、半分は回収できたとの報道はあるが、果たして本当なのか?サンゴ礁も広がる海域で発生した人為的事故の責任を誰がとろうと元の状態には戻るまい。あくまで報道ネタではあるが、本来の航路からは大きく旋回して陸に近づいているとのこと。その理由がWi-Fiを繋げたかったから。これが本当であるならば、ネット社会の功罪なのか?世界はもはや運命共同体である。遠い国の出来事ではなく、家の庭で起きた出来事と捉え関心を持ち続けなければならない。地球が破滅の方向へ向かわないように!

                                     2020,8,18

         

天然の幸せ

  信州まで足を運ぶことはできないので、比較的近場の大山に出掛けてみた。この猛暑の中、涼を求めて多くの観光客と登山客がケーブルカーの駅に集まっていたが、意を決して歩いて登ることにした。さすがに湿気と暑さに身体は辛く、段差違いの自然の階段に脚は棒のようになった。その分湧き出ている大山の天然水が美味しく感じられ、下界とは違う世界にリモートでは味わえない一時の幸福感を覚えた。人間はやはり五感を働かさなければ・・・。下山はケーブルカーを使用したが、周囲のマスク姿にリュックからマスクを取り出す自分がいた。


                                     2020,8,17

         

国の再生

  この時期のトレッキングは山の緑と青空に恵まれると最高の爽快感に包まれる。白馬の稜線を家族で何度も歩いたが、今年はコロナの影響であの別天地には行けない。ヤマリンドウやニッコウキスゲ(この時期は遅いかもしれないが)も途中で迎えてくれる。小学校の国語の教科書に載っていた白馬の雪渓も年々縮小しているように見えるのは気のせいか?本場スイスアルプスのアレッチ氷河も学生の頃に見た迫力は幾分なくなっている。今年の夏はいつも以上に猛暑、酷暑だ!地球温暖化、新型コロナウイルス感染拡大、無能な世界のリーダー。平穏な日々を取り戻すには時間が掛かる。5年、10年先を見据えた教育、個々人の人間力のアップを愚直に行うしか国の再生はないだろう!


                                     2020,8,16

         

命に勝るものはない

   “ガラスのうさぎ”“黒い雨”などは小学生の夏休みの推薦図書でもあったので読んだ記憶がある。学生時代にバックパッカーでヨーロッパを旅した際に、ミュンヘン郊外にあるDachau収容所を訪れたことがあるが、そこに立つだけで戦争の悲惨さ、無慈悲さを感じたものだ。博物館内に展示されている当時の写真などは目を背けたくなるものもあり、同じ人間がそこまで残忍になれるものかと来館者は皆思っていたことだろう。「戦争は二度としてはいけない」と子供のころから当たり前に耳にしてきたが、昨今の世界情勢及び我が国を取り巻く環境は緊迫の度を増してきている。田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」には、“人間の社会には思想の潮流が二つある。命以上の価値が存在する、という説と、命に勝るものはない、という説と。人は戦いを始めるときには前者を口実にし、戦いをやめるときには後者を理由にする。それを何百年、何千年も続けてきた・・・この先、何千年もそうなんだろうか”とある。世界各国の首脳たちにこの件を読ませたい。


                                     2020,8,15

         

地球人の良識

   九州各地で豪雨被害に見舞われたが、最近ではその後について報道されることもなくなり、被害地区外の国民の関心は薄れつつあるのではないか?家屋のなかまで泥水が流れ込んだ家では盆休みも返上で復旧作業が行われているだろうし、家屋を失った被災者の苦悩を思うと、安息が罪悪にすら感じてしまう。被害は九州エリアだけではなく全国規模で起きているのがここ数年の傾向であり、“数十年に一度の豪雨”という表現も毎年耳にしている。異常気象にこのコロナ禍では、いつになったら今までの平穏な日常が戻ってくるのだろうか?また、国境を越えて協力し合うべき緊急事態にも拘わらず、大国の覇権争いをしているようでは、この地球そのものが消滅してしまうことも現実味を帯びてくる。今この危機を乗り越えるためには国内外を問わず、地球人の良識ある考え方、行動が求められている。

                                     2020,8,14

         

盆の入り

   今日は盆の入り。慰霊行事などを通して、先祖から子や孫までの時間軸を辿りながら家族のつながりを確かめ合う時だ。子供の頃実家では玄関先で火を焚いてご先祖様を迎えることが私の役目だった。しかし今年はコロナ禍で実家に帰省することもままならない。オンライン帰省を行ってみたところ、祖父母にとっては物珍しさも手伝って孫との対面に笑顔で会話も弾んだ。これが新しい生活様式なのか?オンラインではお線香はあげられない。お線香に火をつけると立ち上る煙があの世とこの世をつなぐ橋渡しになるともいわれている。お盆の過ごし方も様々であろうが、年に一度ぐらいは身内が集ってご先祖様に手を合わせたい。

                                     2020,8,13

         

思考の整理学

   外山滋比古さんが亡くなられた。学生の頃本屋で立ち読みをして無性に一気読みをしたくなり、神田の喫茶店“さぼーる”で「思考の整理学」を読んだことが懐かしい。久しぶりに再読してみた。大学入学で躓き親に迷惑を掛けながら浪人生活を送っていた頃、自分の考え方と違う人の意見を聞くと、自信を失っていた自分に更に自信を持てなくなり、精神的にタフになれなかった。“先生と教科書に引っ張られて勉強する。自主学習という言葉こそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力では飛び上がることができない。“。外山さんのこの文面に心が揺さぶられた。96歳になっても知的好奇心を失わなかった生き方は素敵である。ご冥福をお祈りいたします。


                                     2020,8,12

         

求められるリーダーシップ

   今日も異常に蒸し暑い一日だった。東京では体感温度が43度を超えていたとの報道もあるぐらい危険な暑さである。天気予報によると明日はさらに暑くなるとのこと。新型コロナウイルス感染拡大、線状降水帯による川の決壊、そして猛暑ときたら、本当に逃げ場がない。20~30年前では考えられなかった異常気象が年々度を増してきている。そしてこの夏は、冬の季語にも使われる“マスク”の着用が欠かせない緊急事態である。航海では船長の判断、家庭では一家の主が方向性を決めなければ一家はまとまらない。同様に国家の緊急事態に対しては、トップの説得力のあるリーダーシップが求められる。平時であれば適切な表現ではないかも知れないが、どなたが総理大臣であってもことは済む。東日本大震災による原発の放射能漏れ、現況の新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態に対応するには、もはや言葉遊びをしているような政治家では国を正しい方向に導くことはできまい。「幅広く募ったが、募集はしていない」と平然と言ってのけるような総理では、誰からも信を得ることは難しいだろう。

                                     2020,8,10

         

戦後75年

   戦後75年も経つと、戦争の記憶というよりも歴史上の出来事として記憶している感覚の方がほとんどである。今更言うまでもないが8月9日は長崎に原爆が投下された日である。毎年夏の甲子園で行われている全国高校野球大会において正午のサイレンに合わせて黙とうが行われるのが例年の行事であり、日本が敗戦国だったことを認識させられる瞬間でもある。昨今の日本を取り巻く環境は平和なのだろうか?北方領土問題、尖閣諸島問題、北朝鮮拉致問題などどれを取り上げても未解決であり、結果的には先送りが政治の常套手段となっている。自国のことは自国民で解決するという当たり前のことがなぜできないのか?国会議員の存在意義は国益を守ることであり、それ以外にない。ある記者が河野防衛大臣に「中国や韓国の了解は得ているのですか?」という質問に対して「自国を守ることに関してなぜ他国の、韓国の了解を得る必要があるのですか!」と気色ばんで答えていた姿には国会議員としてのあるべき姿を久しぶりに見た思いだ。記者の質問にも呆れるが、そんな記者の質問に違和感を覚えた日本人は果たしてどれくらい存在したのか?他国に攻め入られてから気付いたのではもう遅い。人の祈りに背き、不条理を生み出すのも人である。日本という平和な国を守っていくために一番必要なことは何か?老若男女問わず真剣に国のことを考える時間が必要だ。

                                     2020,8,9

         

一生のうち逢うべき人

   「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢う。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎないときに!」これは教育者・森信三先生の言葉であり、私は10年ほど前に初めて耳にした。人は何かを求めて生きている、何かに向かって生きているのであって、常に考えている動物である。しかし、考え過ぎてしまうと動物として感じる“感性”が鈍ってしまい、うまく事が運ばなくなると失敗のスパイラルに入ってしまい、更に過去を引きずったり一歩先に踏み出せなくなり、失敗してしまうのではないか。“Don't think. So feel!”私にも臨床家としてのメンター・師匠が存在し、素敵な生き方をされている尊敬できる人生の先輩方がいる。諸先輩方はこのコロナ禍をどう過ごされているのだろうか?おそらく将来の不安と向き合うのではなく、「今できることに集中する」という発想の切り替えをされているのだろう。私が逢うべき人は師匠だけではなく、目の前の患者さんでもある。

                                     2020,8,7

         

生活習慣病と気付き

   生活習慣病と診断を受けた方がその後どのようにして身体の健康を取り戻すのか。処方された薬の服用によって検査項目で指摘された異常値を正常範囲まで戻すのか、それこそ生活習慣を改善させて時間が掛かっても元の身体を取り戻す努力をするのか。何れにしても本人の自覚と改善への本気度がカギとなろう。歯科疾患の多くは生活習慣が原因であり、咬み合わせにおいても舌を含めた口腔周囲筋の習癖によって顎顔面骨格が本来の成長方向に発育しなかったために顎に歯列が並ばない状況を作り出している。身体の成長発育途上である子供であれば、口呼吸を鼻呼吸に改善させ、正しい嚥下様式を身につけることで顔面骨格の正しい発育が期待できる。辛い症状が出てから医療機関で治療を受けるのは下流医療うである。上流が濁れば下流は濁るのと同様に、不健康になる要素があるのであれば生活習慣から見直す勇気が必要であり、それを気付かせることが医療機関の一つの役目であろう。

                                     2020,8,6

         

“Japan style 日本の流儀”

   明日で広島に原爆が投下されてから75年が経つ。核廃絶と訴え続けて75年が経つことも意味する。75年掛けて変わらないものが今後劇的に世界が核廃絶に向かうのだろうか?もちろん世の中から核兵器が無くなることを望み、祈っている。新型コロナウイルス感染拡大だけではなく、世界情勢は不穏な状況になってはいないか?他国との連携を保ちながら・・・。他国との関係を重要視するあまり、日本の国の在り方の根本、軸がなくなってはいませんか?と問いかけたい。日本には素晴らしい日本の風土・文化があり、優劣をつける必要はないがどこの国にも勝ることはあっても劣らない自分のことよりも周りのことを優先する考え方がDNAとして刻み込まれているはずだ。“和を以て貴しとなす”。軍事力・経済力で覇権を争うようなレールには乗らず、日本独自の世界貢献を“Japan style 日本の流儀”で世界に示していけないものか!安倍さん、頼みますよ!

                                     2020,8,5

         

“成功とは目的に向かい努力すること”

   本来であれば今頃東京オリンピックが開催され、主催国である日本のメダルラッシュに沸いていたのかもしれない。しかし新型コロナウイルス感染拡大によって日常生活は一変し、オリンピックの話題をすることすら憚られる雰囲気さえ漂う。世論調査でも来年の東京オリンピック開催は無理ではないかと否定的な意見の割合が増えてきている。代表に選ばれた選手も競技力、モチベーションのピークを今後一年持続させるのは容易ではない。人生において目標は必要であろう。何事においても地道な努力がなければ結果はついてこない。どなたかの格言だったと記憶しているが、“成功とは目的に向かい努力すること”。開催すら不透明な目標に向かって努力を続けているアスリート同様に、出口の見えない新型コロナウイルス感染拡大による社会生活・日常生活の逆境を何とか弱音を吐かずに乗り切るしかない。

                                     2020,8,4

         

運動の習慣化

   当医院にトレーニングで通う多くの友達にとって短い夏休みが始まった。期間が2週間~3週間程度と学校によって若干の違いはあるが、このご時世柄、夏休みといってもプールも休園、行楽地も人の移動自粛で遠出もままならない。“畳上水練”では泳げるようにはならない。何事も頭で考えるだけではなく、身体を使って身に付けるのが本来の姿であろう。しかし今の子供たちはとにかく外遊びをしない。当医院の子供たちは習い事に忙しいようで、週6で塾などに通っている子も少なくない。体力は何処で向上させているのか?まさか学校の体育の時間以外身体を動かさない?なんてことはないだろうか?集中力アップの意味でも常日頃から体力向上に努め、血中の二酸化炭素濃度を高めることで酸化ヘモゴロビンの身体の各組織・細胞への酸素供給を高めるようにして頂きたい。短い夏休みだからこそ、ちょっとした運動の習慣化への取り組みにチャレンジしてみたらどうだろうか!

                                     2020,8,3

         

マッサージ・不定愁訴

   スポーツトレーナー・鍼灸師の治療によって身体の張り、凝りがなくなり、健康体を取り戻せたと実感するが、数日経つと調子が悪くなることを経験されている方は多いのではないでしょうか?私も同様の経験はあるのだが、現代医学ではなかなか治癒しない慢性病(病名は付かない不定愁訴)は今も昔も多くあるのではないか?歯科の仕事に25年以上携わってくると、咬み合わせと全身症状との間には、何らかの有機的な因果関係が潜んでいることを認識する。人は身体の成長発育において、産まれて直ぐに母親の乳首を舌で口蓋(上顎)に押さえつけることで母乳を飲み始めるのだが、それによって口蓋の骨及び舌を含めた口腔周囲筋の発育のスイッチが入り成長していく。しかし、そのスタートから成長プログラムが狂い始めると、人によってはある成長のステージにおいて不定愁訴を抱えるようになるのだろう。明治時代の平均寿命は約50年であったが、約80歳を超える現代においては50歳以降に不定愁訴を訴える人が増えているのは不思議ではない。当医院では、咬み合わせのバランスを崩した方に多く認められる不定愁訴を丁寧に聞き取り、咬み合わせ由来と疑われる主訴に対しては、機能的歯列矯正治療も含め、acu placeの大饗先生のご協力も得て少しでも身体の症状の軽減につながる取り組みを続けて参ります。

                                     2020,8,2

         

マスク頭痛の原因

   今朝、気になるニュースが‥‥。“マスク頭痛”の症状を訴えている人が増えていると。ニュースキャスターの言葉では、「マスク内で吐いた二酸化炭素を再度吸うことで酸素を吸う量が減って頭が痛くなる」とのこと。簡単に表現したつもりなのかもしれないが、皆さんはボーア効果をご存知でしょうか?血中の二酸化炭素濃度が下がってしまうと、全身の酸素飽和度が高くても身体の各組織の細胞に酸化ヘモグロビンが酸素を手放すことができなくなり、結果的に組織の酸化欠乏が生じ、その組織の働きが悪くなるということです。マスクを装着していると普段は鼻呼吸をしている人でも口呼吸になりやすくなり、口から多くの二酸化炭素が排出されてしまいます。結果的に肺及び血中の二酸化炭素濃度が下がるために各細胞の酸素の取り込みが少なくなり、頭痛や身体が疲れやすくなります。これは普段から口呼吸になっている方には起きていることで、鼻呼吸を正しくすることが健康を守るうえでは何よりも重要になります。

                                     2020,8,1

         

リモート社会

   新しい社会生活の始まりなのか?別荘地として知られている軽井沢、那須、富士五湖周辺などで永住希望者の問い合わせが増えているとのこと。当医院にお越し頂いている方にも軽井沢の物件を購入された方がいらっしゃる。仕事がリモートで済むようになり、都内のマンション生活をする必要性がなく、子供の教育環境を優先させたらそのような選択になったそうだ。生活様式は人様々であるが、その方の性格、価値観によって今までにない選択ができることは間違いない。今後リモートによる仕事の割合は増え続けるのだろうか?世間ではリモート飲み会も行われて物珍しさで新鮮さはあるかも知れないが、人のぬくもりや五感で感じる人のありがたさまではリモートを通じた画面では伝わらない。

                                     2020,7,31

         

感染症

   中国・武漢から始まった新型コロナウイルス感染拡大であるが、感染症は常に地球のどこかで広がっているものであり、限定された地域だけの感染拡大であれば今のようなパンデミックにはなっていないのであり、どこかで“対岸の火事”として知っているという話で済んでいたのかもしれない。ペストは過去の3度のパンデミックを引き起こしており、記録では1922年が最後か?私は50歳を超えているのでペストは歴史上の出来事である。エボラ出血熱やHIV感染症が記憶の中ではっきりと残るものであり、それらに関しても自分の身の回りに影響が及ぶという不安はまったくなかった。そのように過去のパンデミックは収束に成功したと言えるのかもしれないが、今回の新型コロナウイルス感染拡大は過去のパンデミックで得た教訓を生かせるのだろうか?

                                     2020,7,30

         

ご結婚!

   もう10年以上当医院にお越しになられている女性の患者様が治療でお越しになり、保険証をお預かりする際に“結婚したので名字が・・”嬉しい報告だ。診療室で改めて“おめでとうございます!”と話を振ると、“結婚に至った切っ掛けは先生のお陰です!”とのこと。よくスキーをなさる方なので、以前知人のスキーショップを紹介し、格安で購入できたブーツがこの縁を取り持つことになったそうで、3ヶ月で入籍したとのこと。本人は一生独身でも良いかな~なんて思い始めていた頃だったそうで、やはり人生は分からないものだ。タイミングだけではないだろう。私は医院で接する患者様しか知らないが、来院時の会話がいつも楽しみな患者さんでもある。世間は新型コロナウイルス感染拡大でストレスが溜まる一方だが、早く何も気にせず白銀の世界を滑りたいものである。


                                     2020,7,29

         

助け合い・感謝

   ブログ記事でも新型コロナウイルス感染拡大に関する事柄が多くなってきた。未曾有の感染症に対して政府の対策は後手になっていると批判の声も多くあるが、ポストコロナになり政府の行動が検証されるまでは、ここはひとつよくやってくださっていると感謝の念をもつことが必要ではないだろうか?批判は誰でもできる。アベノマスクにおいても“こんなマスクは使わない”、支援金に対しても“これではとてもじゃないけどやっていけない”などと言うのではなく、“政府も百点満点ではないけれども、出来ることを精一杯してくれているのだから、我々も辛抱してここは頑張るしかない”と思うべきである。少なくとも日本人にはそのようなDNAがあるはずである。隣人同士助け合う、それが日本の風土・文化ではなかったか?感染症や豪雨災害などに対する特別税を被災していない国民から善意徴取することなど助け合いの精神から検討しては如何なものか?


                                     2020,7,25

         

マスクごみ

   不織布?数か月前までは殆ど耳にすることもなかったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴いマスク需要が増えたことでドラックストアやネットでも頻繁に目にすることになった。お恥ずかしながら“不織布”ということから布繊維でできているものだと思っていたが、極めて細かなプラスチック繊維とのこと。ニュースでは世界的にマスクごみが増えてきており、海岸などでも漂着したり海底に沈んでいるとの報道がされている。コンビニなどのプラスチック袋が有料化されたことでマイバックを持ち歩く人も増えたが、袋の使用が減ってもマスクがきちんと処分されない環境では、他のプラスチック製品が海水によってマイクロプラスティックとなるのと同様に、食物連鎖の結果、最後は人間の身体に蓄積されてしまう。諸外国ほど道端に捨てられたマスクを目にすることはないが、全くないわけではない。ゴミとなったものを所定の場所に捨てることは勿論だが、日々の生活の中で一人ひとりのモラルが問われている。


                                     2020,7,24

         

変化の先にある進化

   勉強とは何?この問いに対して明解な解答は何と答えるか?自慢ではないが子供の頃に机に向かって勉強することは苦痛ではなかったが進んでする対象ではなかったことは確かである。中学生ぐらいになると数学もそれなりに難しくなってきて、公式を覚え、それを使って回答することが求められた。皆さんも記憶にあることでしょう!しかし、どうしても解けない問題はあるもので、15分、30分と考えているうちに集中力が切れてきて、台所の冷蔵庫を開けて冷たい麦茶を飲んでは嫌々ながら答え合わせをしたものだ。今だから思うのであるが、よくも30分も一つの問題に取り組んでいたものだ。勉強というのはその時点で持っている知識を全て使って全力投球することであり、何とか壁を乗り越えようとすることで忍耐力も付いたのではないか?今の子供たちはどうなのだろうか?不器用でもいい、愚直に目の前の問題に取り組み、夢中になることで見えてくる変化の先の進化に辿り着いて欲しい。


                                     2020,7,23

         

Not Go To トラベル

   新型コロナウイルス感染者数のは増加の一途である。こんな状況での「Go To トラベル」は愚策以外の何物でもないと私は思う。感染拡大が終息したら行う目玉政策だったのではないか?4月、5月の自粛要請に応じた国民の努力が台無しになりつつあるのではないか?経済活動優先ありきの基準値の変更が行われてはいないか?病院関係者の声に政府はもっと真摯に向き合うべきだろう!現場では本当に命がけで仕事をしていることを分かっているのだろうか?当医院に通院されている看護師さんからも“正直怖いです!”との声を聞く。感染者数の数字に慣れてきている感覚が極めて危険である。“急いては事を仕損じる”、世論の時期尚早との声に政府はもっと早く答えるべきだった。


                                     2020,7,22

         

顔面成長および歯列への筋機能の影響

   昨日もお子様の咬み合わせの相談で新規の患者様がお越しになられた。見た目は比較的綺麗な歯並びをされているが、歯間空隙と言って隣り合う乳歯の隙間がない。これは後続する永久歯のスペース確保のために必要な空隙であり、歯並びの問題ではなく、顎顔面骨格が本来の成長発育をしていないことを示している。なぜ頭蓋顔面骨格が本来の成長方向に発育しないのか?舌を含めた筋機能の正しい機能が獲得できていないからであり、呼吸を含めた正しい筋機能を身につけることが中顔面を含めた顎顔面骨格を正しい成長方向に誘導し、結果として歯並び、咬み合わせが改善することに繋がる。筋機能矯正治療の鍵は、両親とお子様の協力を得ることです。とにかく、歯並びが悪くなる原因をしっかりと理解して頂きたい。


                                                                                                                  2020,7,21

                                     

         

何気ない日常

   昨日は久しぶりの夏の太陽の陽ざしを浴びながらランニングで汗を流したが、途中にある比較的広い公園では家族連れが多く訪れ、子供たちが緑の芝生の上を走り回っていた。小さな子を連れたお父さんはセミを見付けて虫網で捕獲を試みていたが、子供の期待も空しく見事に逃げられていた。私が子供の頃にはセミが煩いぐらい鳴いていたが、環境の変化なのか、最近ではセミだけではなく、カブトムシやクワガタも家の近くで見かけることがない。ホームセンターに行けばカブトムシやクワガタは高値で売られているが、お金で買う対象物?なのと考えさせられてしまう。我が家では一昨年山林で子供が捕まえてきたカブトムシの番が生んだ卵を子供が世話をして蛹から幼虫、そして6月ぐらいには60匹ぐらいの成虫に育てたが、小学生にとっては何よりも生きた教材になったようだ。友達と外遊びに行くことも少なくなった今の子供たちは、将来家庭を持つようになったらどのような遊びを自分の子供にさせるのだろうか?


                                                                                                                  2020,7,20

                                     

         

以前の日常

   大相撲の夏場所が今日から始まる。私が子供の頃は蔵前国技館で輪島ー貴ノ花の吊り相撲の応援に力が入り、水入りと同時に家族で手を叩いて応援したものだ。千代の富士が北の海を始めて破って勝ち越しを決めた相撲は、初めて国技館の升席で観戦した。顔をクシャクシャにして花道を引き揚げてきた千代の富士の身体を叩いて誘導員に注意されたのも今となっては懐かしい。今場所は4人が座る升席も1人だけにするとのこと。勿論力士に触れることは感染対策の上では許されないだろう。画面では伝わらない力士の大きさに少年の頃は驚き、武蔵丸関の巨漢ぶりは超規格外だったことは忘れない。新しい社会生活という言葉を耳にするようにはなったが、リモート生活では五感が働かない。一日も早やく新型コロナウイルス感染拡大を終息させ、以前の日常生活を取り戻したい。


                                                                                                                  2020,7,19

                                     

         

自制力と誠実さ

   7月も半ばだというのに、朝晩が涼しい。今朝も肌寒く、診療室のエアコン設置温度の調節も必要なくらいだ。体調管理には新型コロナウイルス感染拡大もあって今まで以上に気を付けて過ごされている方が多いと思われるが、それでも日々の寒暖の差が大きければ風邪のような症状も出てくるというものか?子供の通う小学校の担任が体調不調で休んだと聞けば、“まさか?”とついつい心配してしまうあたり、意識の中では新型コロナウイルスが心に感染しているようなものだ。当医院のスタッフも年末年始以降、実家のある地方には帰省していない。来週の連休に実家に帰ろうかと母親に連絡をしたら、「帰ってくるんじゃない!」と言われたそうだ。万が一、自分の娘の帰省をきっかけに地元で感染が拡大したらと心配する親の胸の内もよく分かる。経済と感染拡大防止の両立の難しさは誰もが理解するところだが、感染者が増えるなかでの“Go To トラベルキャンペーン”は時期尚早だろう!大人の自制ある行動と他人を思いやる誠実な行動でしかこの感染拡大は防ぐことができない。


                                                                                                                  2020,7,18

                                     

         

キャッチボール

   幼少の頃から野球で育った私としては、息子とのキャッチボールは格別な時間である。投げ方一つ注意したくなるのを我慢して、本人がどうしてうまく投げられないのかを気が付くまで待つことにした。“いつもはもっとコントロールが良いのに今日は駄目だ~”。準備体操もしないでボールを投げれば身体も解れていないから投球フォームも崩れるのは当たり前。ではどうするか?公園を一周走ってくることを子供に提案し、それからボールを投げてみたらどうなるか試してみた。本人曰く「身体が軽くなった。きちんと狙ったところにボールが行くようになったね!」。目が輝いている。そうやって身体で覚えていくことが何よりも大切なこと。本を読んで頭で理解する習慣も必要ではあるが、頭では体得できないものを体感することが子供を内面から成長させる駆動力になるのではないか!


                                                                                                                  2020,7,17

                                     

         

身体のメンテナンスは必要!

  「テレワークになってから体重が増えちゃいました!」「家から本当に出なくなって身体が鈍っています」「久しぶりに学校に行ったら足が筋肉痛になった!」これらはこの1~2ヶ月の間に当医院にお越し頂いている患者さんの声である。目の前に何かしら食べ物があるとついつい手が伸びてしまうのだろうか?食べ過ぎることはないにしても、好きなものがあれば食べたくなるのは本能か?そういう私も月間のランニング走行距離がめっきり減り、間食はしないもののヘルスメーターの体脂肪率が気になる今日この頃である。70歳でボストンマラソン“サブフォー”を50歳になった時の目標として掲げたが、早くも雲行きが怪しくなってきた(笑)。スポーツトレーナーの「先生の仕事量は以前よりも増してきているように思いますよ!でも確実に体力は若い時とは違いますから、そのうちに身体は悲鳴を上げますよ!」の説明には最近妙に合点がいくのは何故だろうか??明日にはまた年輪を重ねてしまう。


                                                                                                                  2020,7,16

                                     

         

勇気ある朝令暮改も・・

  政府の旅行促進キャンペーン「Go to トラベル」にはどうも賛成しかねる。新型コロナウイルス感染拡大が完全に終息し特効薬やワクチンも開発されたというのであれば、観光業振興を図るうえで理解もできる。しかし現況はどうみても第二波?感染拡大に転じているのは報道がフェイクでない限り間違いないであろう。新型コロナウイルス感染拡大の政府の対応はこれまでも後手に回ったとの批判があるが、政権基盤がどうこうと言っている場合ではない。朝令暮改と言われようが、国民の命を危険に晒すよりは勇気ある方針転換を今からでもすべきではないか?医師会では「Not Go toトラベル」と呼びかけ始めた。すでに旅行の予約を取った方もおられるとは思うが、ここはキャンセル料が発生したとしてもリスクを考え賢明な判断を促したい。政府・各自治体だけではなく国民一人ひとりが今はアクセルとブレーキを交互に踏むことが求められているのであり、アクセルの踏み込むタイミングを間違ってはならない。


                                                                                                                  2020,7,15

                                     

         

身体の不調と咬み合わせ

  初診でお越しいただく方の主訴は様々だが、ここ数ヶ月は歯ではなく身体の不調が咬み合わせからきているのではないか?咬み合わせが全身とどのように関係しているのかを知りたい、という方が多くなってきた。簡単に説明をできる内容ではないが、本人の30枚の口腔内写真と開業以来撮り溜めてきた他の来院患者さんの写真やパワーポイントを使ったプレゼンによって患者さんの悩み・疑問を初診時に解くことが極めて重要である。それにしても皆さん咬み合わせが良くない。それは見た目ではなく上下顎の機能的な動きが失われているという意味において!本日の初診患者さんの主訴も首から肩への凝りが辛く、最近では腕が痺れたりすることが時々あるということ。治療も大事かもしれないが、先ずは何故そのような状態になったのかをよく知ることが何よりも優先されるべき事項と考えます。


                                                                                                                  2020,7,14

                                     

         

リーダーの不在

  一体この国の指揮官は誰なんだ?新型コロナウイルスとの戦争において国民が危険に晒されているのに、強いリーダーシップを執っている人が存在しないではないか?戦場では指揮官の判断に従い部隊が編成され、戦略に沿った戦いをしなければ勝ち目はない。まさに生きるか死ぬかである。今の日本を見渡すと、いざという時に責任を全うする覚悟をもった政治家がいないではないか。それは与党、野党も含めてだ。彼らは歴史から何かを学んできているのだろうか?生活のために選挙に於いて美辞麗句を連ね、政治屋になったに過ぎないとは言い過ぎだろうか?国会議員諸氏には猛省を促したい。

                                                                                                                                                      2020,7,13

                                     

         

スパイス

  京都に行った際には必ず寄りたくなるパキスタンカレーのお店があった。30種類のスパイスが使われていて、季節によってスパイスの配合具合も微妙に変わり、この時期には暑気払いのスパイスを使っていますと店主が言っていたのを思い出す。コリン、コリアンダー、ターメリックぐらいしか私の頭には直ぐには浮かんでこないが、今ならネット検索でそれなりの“暑気払いスパイスカレー”を作れるかもしれない。辛いスパイスを摂取すると、生理学的には交感神経の興奮が起き、体表面の温度が上がって血流が増え、皮膚から熱が逃げやすくなって涼しく感じる。今日もかなり蒸し暑い。スパイスの消費量が増えそうだ!

                                                                                                                                                      2020,7,12

                                     

         

プロセスを軽視

 面白い記事を見付けた。もし宇宙人が地球に飛来してきて、イモムシとアゲハチョウを同時に見たとしたら、きっと宇宙人はこれが同じ生物とはにわかには信じないことだろう。なぜなら、あまりにも形態が違い過ぎるから。では、この宇宙人に事実を信じさせるにはあなたならどうしますか?但し、宇宙人は1週間しか地球に滞在できず、イモムシが蛹から蝶になるまで(約3週間)は見届けることができない。今ならネットで幼虫→蛹→蝶の一連の過程を調べて見せるのだろうか?あるいはDNA鑑定を行い同一のゲノムであることを証明するのか?いずれの方法も結果を知らせることは出来ても味気ない。変化のプロセスを時間が掛かっても生で体験したものは、理屈では得られない大切なものが頭ではなく心に残る。しかし、世の中は結果至上主義のあまり、プロセスを軽視し過ぎていないか?それは子供の教育においても。それでは“味気ない人間のような生き物”にしか育たない。

                                                                                                                                                      2020,7,11

                                     

         

仕事への情熱!

 「能力の差は5倍、意識の差は100倍」とは京都の有名な企業経営者の方の言葉ですが、その通りなのだろう!とびきりの秀才たちが鎬を削る棋界では、優れた頭脳を才覚と捉えがちだが、羽生善治さんによるとそうではないという。

“物事を続けていさえすれば、誰でも、10年、20年と歳月を重ねることはできます。しかし、その長年月、同じ姿勢、同じ情熱を傾けることができるかどうか。その持続する力こそが真の才能である”との言葉には重みを感じる。

歯科医療に於いては分かっていることよりも解明されていないことが多いとの立場に立って真摯に患者さんの口腔内に向き合っていると、もしかしたら?似た咬み合わせの方に共通する問題は?などなど見えないものが診えてくる瞬間があるのは、今までの臨床経験が生かされていると思わされる。だからこの仕事は奥が深い!

                                                                                                                                                      2020,7,10

                                     

         

Face to Face の診療

 「今掛かっている歯医者で説明もなく歯を抜かれた。レントゲンは撮ったけど、それについて説明がなく抜かれた。今も痛い。」 本日の初診の予約で電話を下さった方の訴えである。本当なのか?説明もなく抜く?患者さんは嘘はつかないであろうから、これが本当ならば医療に携わる者として看過できない事案である。例えを変えてみれば、お腹が痛くて病院に行ったら、レントゲンは撮影したが説明もなく気が付いたらお腹にメスを入れられていた?ということになるのだろうか。仮に、歯科医師の診断としては抜歯しかない状況であっても、患者さんが抜歯を望まなければ当たり前であるが抜くことはできない。抜歯の必要性を患者さんが分かるように懇切丁寧に説明を行ったうえで、それでも患者さんが抜きたくないのであれば当日は抜かずにお帰り頂くしかないのではないか?その当時の状況を診ている訳ではないので全ては憶測でしか語れないが、どうも歯科医療に対する不信感を募らせるようなことが歯科医療現場で多いように感じる。私は歯科医師であるので勿論口腔内を診査診断させていただくが、それ以前に患者さん一人ひとりの人を診ているのであり、そのためにはwith コロナであってもFace to Faceのコミュニケーションは欠かせない。

                                                                                                                                                      2020,7,9

                                     

         

継続は力なり

 最近は仕事の形態が変わってきたことで、出勤時に早朝ランニングをされている方がめっきり増えたようだ。私も以前は朝5時過ぎから30~40分は有酸素運動を意識しながら走っていたが、ここ一年ぐらいは足首、股関節など身体の各所に違和感を覚え、月間の走行距離が目標の150kmまで届かない月が続いている。スポーツトレーナー鍼灸師の指導を受け、身体のメンテナンスに割く時間も多くなってきたが、毎日継続して同じトレーニングを実施することが簡単なようでなかなか難しい。内容が難しいのではなく継続することが難しいのである。世の大人たちであれば多くの方?は首を縦に頷くのではないか。しかし、この自分の身体に合ったストレッチ、トレーニングを継続していると、どこかで変曲点というのか、今までの身体とは何かが変わってくるのを実感する時がある。やはり大事なのは“継続は力なり”ということか!


                                                                                                                                                      2020,7,8

                                     

         

自反尽己(じはんじんこ)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で銀行の窓口も入場制限があり、時間の余裕があるときでないと行き難くなった。そんな銀行での待ち時間に読んでいた本に、自反尽己という四文字を目にした。解説によると、自反とは指を相手に向けるのではなく自分に向けること。ことの全てを自分の責任と捉え、自分の全力を尽くすこととあった。医療に携わる者としても、経営者としても胸に響く四文字である。またそこには幸田露伴の言葉も紹介されていた。「大きな成功を遂げた人は、失敗を人のせいにするのではなく、自分のせいにするという傾向が強い」と。人の上に立つ人は共通して謙虚であり、常に自分の内面と向き合っている。私もまだまだ未熟なものだ!

                                                                                                                                                      2020,7,7

                                     

         

見聞を広げる“旅”

 患者さんが「スイスに行ってみたい!」と仰っていたので、私が若い頃バックパッカーでヨーロッパを旅した頃の話をさせて頂いた。思い出すだけで懐かしいし、あれから20数年が経ったのかと思うと人生はあっという間だ。当時はユーレイルパスを使って何ヵ国にも移動し、宿泊代を浮かすためにコンパートメントの3人掛けに横になって夜は寝て、国境を超える時には国境警備隊が車内に入ってきて起こされてパスポートを提示したこともあった。トーマスクックの時刻表を持参し、明日はどこの国に行こうかと異国の車窓を眺めながら計画を練っていた頃のことが旅情をそそるではないか。スイスでは山の美しさに魅せられて同じ宿に3泊もした。安宿では韓国からのバックパッカーと意気投合し、彼らが持参した眞露で悪酔いしたのも今となっては忘れられない思い出だ。その後韓国にも呼ばれ、彼らのご自宅にも足を運んだ。旅行も楽しいが“旅”はまた格別だ。新型コロナウイルス感染拡大で今は思うように旅行もできないが、感性豊かな若い頃の見聞を広げる“旅”は、きっと人生を豊かにしてくれるのは間違いない。令和の岩倉具視は何処に!


                                                                                                                                                      2020,7,6

                                     

         

SDGs(持続可能な開発目標)

 SDGs(Sustainable Development Goals)は国連に加盟する193か国が2015年に賛成し、17の目標を定め、2030年までの達成を目指すものです。ところで、17の目標を皆さんはご存知でしょうか?恥ずかしながら私は一つしか挙げることができませんでした。“貧困をなくす”。先日のブログにアップしたエコバックの普及などは正にSDGsの効果が出ていると言えるでしょう。スーパーやコンビニのレジ袋や石油を原料とするプラスティックは、微生物によって分解されることなく残り続け、川を通って海に流れ着くと太陽の紫外線や波でもろくなり、マイクロプラスティックとして海を漂い、それを体内に取り入れた魚をを我々が取り入れることによって、今までにはない人の健康や生態系に悪い影響があるのではないかと危惧されている。先ずは皆さん一人ひとりのできるSDGsを意識して日々過ごしていきましょう!

                                                                                                                                                      2020,7,5

                                     

         

アードベック ブラック

 ウイスキー好きの方であればアイラ島をご存知かと思いますが、毎年5月末から6月上旬にアイラウイスキーフィスティバルが開催されます。今回リリースされた真っ黒なボトルの「アードベック ブラック」は、ニュージーランド産ピノ・ノワール赤ワイン樽を使用、ベリー系の果実味がアードベック特有のスモーキー風味と共に、今までにない深い味わいを織り成しています。まるでウイスキーの宣伝のようですが、とにかく格別な香りがします。人口よりも羊の飼育数が何倍も多いなど共通点の多いアイラ島とニュージーランドの大自然に思いを馳せながら、日常を離れる時間を取って英気を養ってみては如何でしょうか?

                                                                                                                                                      2020,7,4

                                     

         

躾けと学び

 以前にもブログに記載したことではあるが、礼儀を知らない、マナーの悪い輩が多くなったことか。帰宅時電車に乗ろうにも、乗降口の両サイドにスマホをいじりながら寄りかかってる人がいて、乗車する人はその邪魔な物体を避けるようにして乗り込まなければならない。他人に迷惑を掛けないように!なんてことは親から躾けられなかったのだろうか?スマホを操作することに夢中で周りの視界が全く目に入ってこないのだろうか?武士道の考えで言えば、「そんなことで人として恥ずかしくないのか」と言われることは、武士にとっては最も辛いことで、なぜなら遠からず「卑怯者」を意味するからだと石川真理子さんは述べている。ただし今は「恥ずかしい」という観点すらずれてきているような時代だ。注意すれば逆切れする人間がいるような世の中を正していくには、一人ひとりに修身という学びが必要であろう。

                                                                                                                                                      2020,7,3

                                     

         

エコバッグ

 スーパーやコンビニエンスストアなどで、昨日からプラスチック製のレジ袋が原則有料となった。スーパーの買い物の際に、「袋いりますか?」と聞かれるたびに、「あっ、また忘れた!」ということが何度あったことか。これからの外出時にはマスクとエコバッグはセットで玄関に用意することになりそうだ。最近では洒落たマスクで歩いている方も見かけるようになったが、世の中必要に迫られると変わるものだと皆さんもお感じではないですか?


                                                                                                                                                      2020,7,2

                                     

         

想像力を育む「本の森」

 建築家の安藤忠雄さんが設計した児童図書施設「子供の本の森 中之島」がオープンする。安藤さんは幼少の頃に読んだ本を通して作家とイメージを共にし想像力を膨らましたと回想して、以前「どんなに世の中のデジタル化が進んでも、人間の成長はアナログでしかない。子供はその年齢に合った遊びを通して物事を学ぶものだ。」とも語っている。名誉館長についた山中伸弥教授も「本の中には面白い世界がある。スマートフォンで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、読書の楽しさを知ってもらいたい」と感想を述べている。人の成長において読書の大切さは万国共通である。以前、公立学校の図書費を削減することを提案した女性文部大臣がいたが、そのような方が今も国会議員でいること自体が国益を害している。本を通して子供達の豊かな感性や想像力を育み、沈みかけている日本の文化力、国力を10年後、20年後に再興させていこうではないか!


                                                                                                                                                      2020,7,1

                                     

         

紫陽花

 日中は蒸し暑くなってきたが、朝方はまだ幾分過ごしやすい。出勤前のランニングは今時分がちょうどいいと毎年体感している。新型コロナウイルス感染拡大にともなうテレワーク仕事の人が増えたことで、朝のランニング時間帯に走る人の数も増えたようだ。いつものランニングコースには淡いブルー、薄紅、藍などの色をした紫陽花が綺麗に咲く篠原神社がある。思わず足を止めて一枚スマホで“カシャ📷”。この花には雨模様が似合うが、天気予報では明日から再び大雨の模様。九州、西日本ではここ数日豪雨に見舞われている。昨年の被害からの復旧もまだ道半ばのところで「数十年に一度」と形容される雨予報は聞きたくない。避難指示が出るような豪雨にだけはならないことを祈りたい!


                            2020,6.28

新型コロナウイルス感染拡大の第二波

 新型コロナウイルスの感染拡大が再び増加傾向にある。アメリカなどの諸外国の感染者の増加数はけた違いであるが、経済活動を再開してからの感染者数の増加傾向のグラフは形が同じである。事故を引き起こしたい人など誰もいないのと同様に、新型コロナウイルスに感染しなように最大限これからも国民一人ひとりの行動様式がこの国の感染拡大を防ぐ一番の決め手となろう。都内の通勤電車の風景も以前のようになりつつある。マスク未装着の人も車内で見かけるようになってきたが、たまたま忘れてしまっただけだと思いたい。備えあれば憂いなし。このままでは第二波は来てしまうだろうし、もう始まったかもしれない。


                                                                                                                                                      2020,6,26

                                     

         

消毒用アルコール

 医療機関においても消毒用アルコールを以前のように購入できないのは困ったものだ。当医院も例外ではないが、ストックは十分にあるので心配はない。他の医療機関ではどうされているのか?総合病院には優先的に納入されているということであればまだ構わないが、依然として供給体制が整わないのはなぜなのか?一部の報道ではアルコールはあるが専用のプラスティック容器が不足しているとのこと。ならば褐色瓶では?となると輸送費が高くなるらしい。専用の容器はほとんどが輸入ものとのことだが、国産メーカーはどうなっているのだろうか?日頃お世話になっている材料屋さんもお困りのようだ。まさか医療機関で代替品として高アルコールの酒を使うわけにもいくまい。

                                                                                                                                                      2020,6,25

                                     

         

フェンシング🤺

 皆さん、フェンシングを観たことはありますでしょうか?日本では太田雄貴さんが以前活躍されていて、今では次の世代の選手が世界選手権で優勝するなど世界で活躍しているのですが、日本ではマイナースポーツ的な存在ですよね。当医院の高校生の患者さんが部活でフェンシングを行っており、私にとっても馴染みのなかったフェンシングでしたが、彼からいろいろな話を伺っていると単に昔のヨーロッパの貴族のスポーツという枠を超えた奥深いハードなスポーツであることが分かってきました。そんな彼は神奈川の公立湘南高校で活躍されているのですが、先般の新型コロナウイルスの感染拡大によって部活動も制限され、国体も中止となり、残り限られた高校生活のなかでどこまでフェンシングを磨き上げることができるのかと悩んでいるようでした。そんな彼からインターハイの代替大会を“歴代の日本代表選手の手で開催させたい!”というプロジェクトを立ち上げたので支援して頂きたいと依頼されました。彼のような好青年の健全な育成の役に立つのであればと当医院も一肌脱ぐことにしました!そこで、本日のブログをご覧の皆様に是非ともご支援を賜りたく、以下にアクセスをお願いしたい所存であります。宜しくお願い致します!

https://camp-fire.jp/projects/view/287421

https://youtu.be/leOP7rWwBpw

                                                                                                                                                      2020,6,24

                                     

         

都知事選挙

 都知事選の立候補者の主義主張はどのようなものなのか?新型コロナウイルスの感染拡大により、感染症対策が一つの争点にもなるのかもしれないが、大事なのは都知事としてどうかという以前に良識・常識のある人であるかどうかを都民は真剣に見定めることが大事であろう。勿論演説などだけでは人柄を全て知ることはできないが、短期・中期・長期的視野に立った実現可能な政策を挙げているのか?こういう非常時には特に、先人の多様な事例を学んでいるかどうかが、学歴などよりも重要な判断材料としたいものだ。各候補者に“座右の銘”“師事・私淑する人物”などを尋ねてみたい。過去の言動と照らし合わせてみる一つの材料にはなろう!

                                                                                                                                                      2020,6,23

                                     

         

首の凝りと咬み合せ

 初診の患者様で首の凝りに悩まされているという主訴でお越しになられた方がいる。歯科に首の凝りで?実は最近、このような主訴でお越しになられる患者様が増えてきている。一見すると歯並びは良いが、咬み合せという視点では正常咬合とは違い、何らかの問題を抱えている。頸椎は、咀嚼筋やその関連筋などの異常収縮により偏位されやすい部位であると同時に、咬み合せに関与しながら頭蓋骨を支え、更に重要な神経・血管を通している器官である。咬み合せの平面を横軸、頸椎を縦軸とすると、咬み合せの高さ、前後的位置関係と頸椎には密接な関連性があることは予想される。40,50歳になると誰もが首や肩が凝るわけではない。腕や指先が急に痺れたりする原因が、まさか長年の咬み合せのバランスのずれから来るとは誰も想像はできまい。科学的根拠(エビデンス)は今のところ明らかにされていないが、経験的には咬み合わせの乱れを矯正治療などにて補正することで、雨戸を開けることができなかった腕、肩の症状が消失したケースはよくある。科学的根拠の重要性を否定はしないが、それに縛られていては目の前の症状のある患者さんに何も手を施すことができなくなる。エビデンスと同時に臨床の経験値をフルに発揮させる感性も臨床医には必要であろう!

                                                                                                                                                      2020,6,22

                                     

         

読書週間

 先日も新聞報道で、新型コロナウィルス感染拡大によって休校が続いた子供達の家庭での過ごし方についての記事が載っていたが、テレビ、ビデオの視聴の次にネットの動画視聴とあったが、読書に時間を割いている項目は無かった。私が子供の頃にはテレビを見ない時間は友達と外で遊ぶ、少年野球チームに所属していたので野球の練習をする、そして身体を動かすこと以外と言えば読書をするか寝ることしかなかった。勿論家事の手伝いなどはしたものだが‥‥。今の子供達の読書量はやはり問題になるくらい減っているのではないか?読書も読まないよりは読んだ方が良いのかもしれないが、どのような本を読むのかが、心の成長には重要であろう。先ずは各家庭において、子供に読書週間を身につけさせ、精神修養を深める礎を築くべきである。


                                                                                                                                                      2020,6,21

                                     

         

人の資質とは?

 人としてこの世に生まれた以上は各々が何かしらの使命を負っている。どんな職業に就いているかが問題なのではなく、その人の生きる姿勢が問われている。国会議員、地方議員に限らず選挙で当選すればその人の資質の如何を問わず先生と周りから言われる。そのような方がなぜ逮捕されるのか?なぜそのような人を選挙人は選ぶのか?人は何かポジションを与えられた時には、権限を得ただけで、権威まで頂いているわけではない。権威は自分で創り出すものであり、周りの人がついてきてくれるかどうかは、その人の言葉遣い、行動、ものの考え方の姿勢の如何による。自分から議員になりたい、自分から社長になりたいという人間で、本当に魅力的な、尊敬されるような人になった方は果たしているのだろうか?


                                                                                                                                                      2020,6,20

                                     

         

歯科の係わる領域

 40歳の初診の方がお越しになられた。定期的に歯科医院に掛かっていたが、最近こちらに引っ越されてきたので今後のケアも含めて診てほしいとのこと。新たな歯科医院に掛かるのは勇気が必要だったのではないか?今はネットでHPを検索すれば、全てとはいかないまでも医院の雰囲気を掴むことはできるかもしれない。実際に受診をして想像していた通りの歯科医院であれば可もなく不可もなくといったところだろうか?思いも寄らない発見があれば、患者さんとしては満足かも知れないが、こちらとしては患者さんが気付いていないことを気付かせる義務があり、使命であると心得ている。そのためには時間が必要であり、それよりも何よりもこちらの本気度を伝えなければ人の心は動かない。歯医者の仕事は歯を削ることではない。そのような環境を提供することであり、究極はこの世の中から歯医者が不要となることかもしれない。実際には歯科の全身との関わりはまだまだ不明なところが多いので、歯科が活躍しなければならない土壌は無限にある。もしかしたら、歯科医がそこに気付いていないだけかもしれない。


                                                                                                                                                      2020,6,19

                                     

         

ネットの良し悪し

 皆さんは、内科、外科もしくは総合病院を受診する際にメールで問い合わせをするのでしょうか?間違いなく今はSNSが私たちの生活の一部になりつつありますが、相手の顔が見えない分、礼儀をわきまえない問い合わせが寄せられることがあります。当医院へのメールでの問い合わせは受付ていないにも拘らず、質問とも相談とも分からない文言で送られてくることがある。せめて誰が読んでも分かるよう内容であれば、取り合えず返信はする気にもなるのだが、こちらも暇ではないので困ったものだ。世間ではSNSのトラブル報道が後を絶たない。HPで全ての情報を伝えることはできない。直接会えば伝わる状況や雰囲気といったものも、ネットでは文字数の限りや時間で切り落とされてしまう。このようなネット社会の問題を目の当たりにすると、物事の善悪を判断できるようになるまでは、子供のSNS利用は慎重に考えるべきであり、大人の責任は重い。



                                                                                                                                                      2020,6,18

                                     

         

オンライン授業

 午前中に親子の治療を行う予定があり、先ずは小学生のお子様から治療を始め、子供の治療が終わり次第母親の根管治療を50分ほど行った。先に治療を終えたお子様は何とオンライン授業が10:30から始まるとのことで、当医院のコンサルテーションルームにて授業を受けさせることにした。初めて見る生のオンライン授業!母親の治療をしていると、担任の先生の生徒への声掛けが聞こえてくる。先生も生徒一人ひとりの名前を呼びながら確認して授業を先に進めていて、慣れないコミュニケーションの取り方と洩れてくる生徒たちの声に耳が反応してしまった。仕舞いにはパソコン画面を子供の後ろから覗いて観察をさせて頂いた。当然担任の先生には子供の後ろに映る白衣姿の私が妙に思えたのではないだろうか?〇〇君のお父さんはお医者さん?新しい生活様式とはこのようなことなのかと実感させられた。



                                                                                                                                                      2020,6,17

                                     

         

顔の歪み

 中学生の女の子が顔の歪みが気になって当医院を受診された。「顔が左側に曲がってきていませんか?」。今まで2時間近くかけて通院していた歯科医院があったそうだが、毎回あまり説明もなく終わってしまうとのことで、このままで良いのかと不安を感じ始めていたとのこと。診査の結果下顎の左偏位を認めたが、問題はなぜそのようになったのか?原因があるから結果があるのであり、あくまで原因を患者さんがしっかりと理解できるところまで医療従事者は説明し、患者さんの質問にも明快に答えられなければ最初の関所越えはできないと心得る。母親への説明、ディスカッションは昼休みの90分を要した。理解したうえで初めて治療への扉が開かれる。現状に至った原因を知らずして治療を繰り返し受けることほど無益なことはない。


                                                                                                                                                      2020,6,15

                                     

         

徳を高める!

 小学五年生にもなって挨拶もできないのか?治療の前に挨拶ぐらいするのは礼儀というものだろう。挨拶もできない子供であれば、治療中の態度も推して知るべしである。このような子供が増えてきた。子供が悪いのか?親の問題、家庭教育の問題でしかあるまい。石川真理子さんの「武士の子育て」には、“江戸時代は徳を高める教育、人間力を磨く教育に力が注がれた。才が先で徳が後という現代とは大違いだ。”とある。挨拶一つできない子供が塾通いして何を学んでいるのか?親も何を子供に教育をされているのか?特別な教育は必要ない。何気ない日常生活の中で人として大切なことを教えるだけでよいのではないか!親として、威厳と大らかさをもって子供に接したいものだ。



                                                                                                                                                      2020,6,14

                                     

         

今求められているもの

「俳優は人間に対する深い洞察力がなければ、さまざまな役を演じることはできないのですが、そもそも自分の心と身体のバランスをコントロールできなければ、他人の心など洞察することなどできません」とブロードウェイで活躍する日本人女優が以前語っていた。示唆に富む言葉であり、私の胸にストンと落ちた。人生経験を積んでくると心の様相の在り方の大切さがわかるというものか。仕事の課題は次から次と雨のように降ってくる。“今求められているものは何か”を的確に判断できる能力を高め、自分のリミットを取り払い、可能性を伸ばしたい。


                                                                                                                                                      2020,6,13

                                     

         

セカンドオピニオン

 当医院にお越しいただく新規の患者様の傾向としてセカンドオピニオンを求めて来院される方が増えてきている。主訴の内容は様々だが、共通しているのは主治医から納得のいく説明を受けていないことが挙げられる。説明は受けていたとしても質問を聞いてもらえないという方が本日も来院された。私も“神”ではないので全ての方に満足のいく説明が出来ているとは限らないが、その後も継続してお越し頂いている様子からは概ね理解して頂けているのではないかと推察する。問診、診査、説明では患者さんの疑問、悩みは解決できない。そこに欠けているのは会話、ディスカッションである。積み重ねた資料からプレゼンをすれば患者さんの目にも分かりやすいであろう。問題解決にすべて科学的根拠(エビデンス)が求められるのであれば、私は治療は行わない。臨床とエビデンスを繋ぐのが経験値である。経験値は単なる“勘”とは違う。

                                                                                                                                                      2020,6,12

                                              

仲間の存在

 3か月ぶりに気の合う仲間と美味しい食事をともにしながら世間話に花が咲いた。「仕事はどう?大変?みんな大変だよな‥」と、新型コロナウイルスの話題からになったが、LINEでもリモートでもない“Face to Face”は全てが自然体だ。ネット画面でも表情は見えるのだが、人は表情だけではなく身振り手振りも交えてコミュニケーションをとっているのであり、言ってみれば身体言語がリモートでは伝わりにくい。昨晩の仲間は元はと言えば当医院の患者様である。歯科医師仲間には「患者と食べに行くの?」とよく怪訝な顔をされるのだが、そんなに不思議なことなのか?切っ掛けがたまたま医者と患者という立場だっただけのことであり、コミュニケーションがしっかりとれているからこそ楽しい有意義な時間を共有できるのではないか。白衣を着ているときは先生と呼ばれても、白衣を脱げば私はただの人です。価値観を共有できる仲間の存在は、こんな時だからこそより栄養価が高い。

                                                                                                                                                      2020,6,11

                                              

真摯

「政治家って真摯という言葉をよく使うよね?」とは小学生の息子が発した言葉。真摯‥、普段から真摯な態度をとっている方ならば改めて言う必要もなだろうに!親になれば、子供の心配は尽きないものだ。親は子供の意見に耳を傾け真摯に教え導く。それに子供は付いていく努力をする。子育て、家庭教育の基本であろう。ある一部の政治家の皆さんには健全な国家観・歴史観・倫理観が欠如しているとしか思えない。尊敬の的となるような人格者たる政治家に真摯に向き合っていただきたい。


                                                                                                                                                      2020,6,10

                                              

身体の歪み

 初診の問診時に患者さんの口の動き、口唇の癖などを観察していると、口腔内を診査する前にその方の歯並び、咬み合わせがどのようになっているか、最近は見当がつくようになってきた。顔貌所見も予想される咬み合わせを診断する重要な要因ではあるが、歩き方や姿勢も重要な診査項目である。病院には様々な科が存在するけれども、人の身体は分かれていない。どこかにバランスの歪み、偏りが生じれば、自律神経系がバランスをとるように働き、身体の調節機能を果たす。歯科医は口腔内を診ることだけではなく、全身の中の口腔機能という視点で幼児から成人まで診査診断を行い、毎年資料を積み重ねていく中から将来予想される問題点を指摘することは重要なことである。咬み合わせや歯並びの乱れが全身と関係があるとの認識は世間的には乏しが、身体の不定愁訴を抱えた方にこのような話をすると何度も頷いて質問を受けることが多い。



                                                                                                                                                      2020,6,9

                                              

 咬み合せの治療トレーニングでお越しになった8歳の女の子の歯列の改善状況が早い。トレーニングを初めて約2ヶ月が経過したところだが、母親の治療に対する協力度も高く、親子のコミュニケーションも非常に良いのが良い結果を生み出す一番の要因だろう。一方で、子供だけ通院させて一切付き添わない親、そして来院されても待合室でいつも子供を叱りつけているような親の場合は、お子様のトレーニングも日々行われていないことが多い。ご家庭の事情はあるのかもしれないが、月一回、ただ歯科医院に通院していても毎日の積み重ねがなければ結果は付いてこない。10歳になれば自我も芽生える年齢だ。7つ、8つ、9つと“つ”の付く年齢のうちに、親の躾が特に求められている

                                                                                                                                                      2020,6,8

                                              

体幹トレーニング

 今朝は気候も爽やかだったので、水着マスクを装着しながら気持ちよく早朝ランを済ませた。acu placeの大饗先生から普段の身体の姿勢の崩れを指摘され、日々のトレーニングの仕方を詳しくご指導を頂いているので、ランニング前には下半身の入念な体操、ストレッチ、そして普段使っていない筋肉にスイッチを入れる動きの確認は欠かせない。この筋肉の正しい動きを意識する走り方にしてからは、身体の凝りが軽減したのは言うまでもないが、若い頃とは違って正しい身体の動きを意識する必要性を認識させられた。先日、3年生の女の子が月一の咬み合わせのトレーニングで来院されたが、無意識に下顎が左側に誘導されてしまう癖がなかなか改善されてこない。担当の歯科衛生士が床マットを敷き、足から身体全体を揉みほぐし、改めて女の子に口を閉じてもらったところ、完全ではないが正中に近づいてきた。母親からも姿勢が悪いのが気になっていたと言われたが、体幹の歪み、身体の緊張が顎ずれを引き起こしている例である。引き続き身体全身のなかの口腔という当たり前の視点に立って診断、治療を進めていく。

                                                                                                                                                      2020,6,7

                                              

誇るべき国民性

 10年ぐらい前の世論調査だと記憶しているのだが、社会をいくつかの層に分けた時に、自分がどこの階級に属すると思うかを尋ねたところ、多くの人は中産階級との答えだった(曖昧な記憶ではあるが‥)。すべてに満足しているわけではないが、衣食住は確保できていること、自分の目指す人生をなんとか過ごせていることなどがそのような意識に繋がったと思うのだが、コロナ禍の今も同じなのだろうか?先日、麻生副総理が「民度の違い」と発言されていたが、それは日本人は集団の秩序を重んじることで国の発展に貢献してきたことや、秩序を守りながらも多様性を認め主体的に行動をとることができる国民であることが今回の新型コロナウイルスの感染拡大をある程度強制力をもたなくても封じ込めている、と言いたかったのではないかと推察するが、衣食住もままならない人々が国籍を問わず世界中に増えてきている。数か月前の当たり前の社会を取り戻すためには政治家のリーダーシップも問われるが、その政治家を選ぶ国民一人ひとりの自覚も高めていかなければなるまい。


                                                                                                                                                      2020,6,6

                                              

むし歯の予防!

 昨日は語呂合わせで“むし歯予防の日”。皆さんは定期的に掛かりつけの歯科医院にてチェックアップを受けていますでしょうか?過去にむし歯の処置を受けた歯がある方は、必ず再治療の時期が来ますので、定期的に細かいところまで診査をすることが必要です。ここで一言!「むし歯の治療を行っても歯は良くなりませんよ!」。この意味が解りますでしょうか?歯を削ったその時からその歯は生涯を通して治療を繰り返す線路を走ることになります。歯を守るうえで必要な考え方は、「むし歯になる蛇口の栓を締めること!」です。むし歯の治療を否定しているのではありません。むし歯になった原因を理解する、むし歯に罹るリスクを調べる、ことなくしてどのように歯を守っていくのですか?症状が無いから歯は悪くない?ですか?


                                                                                                                                                      2020,6,5

                                              

コロナ鬱

 仕事でお世話になっている方の奥様が潔癖症であることは以前伺っていたが、この新型コロナウイルス感染が終息しないことで遂にコロナ鬱になってしまったと先日連絡を頂いた。夜も眠れず気持ちも不安定な状況が続き、精神科に掛かることになったとのこと。感染症のウィルスは身体の細胞に忍び込むが、同時にいつの間にか我々の心に忍び込んでくる。世間には“免疫力を高める‥本”なるものが沢山出版されているがのでこの際参考にしてみてはどうだろうか?但し、身体の免疫力を高めるには先ずは心の免疫力を高める必要があろう。俯くのは止めて、こんな時こそとにかく“上を向~いて、歩~るこう!”

                                                                                                                                                      2020,6,4

                                              

一億総白痴化

 通勤電車内のスマホ閲覧率はもしかしたら80%以上?と思うほど皆さんスマホと睨めっこ。電車を降車してもスマホ歩きの方も少なくない。そんなにスマホを見なければならないほどの緊急性があるのか?と当方は思ってしまうのだが、皆さんはどうお感じだろうか?先日そんな話を患者さんとしていたら、患者さんは会社の会議中にスマホを見るなと注意を受けたそうで、「メモを取っているのですが‥‥」と釈明したとのこと。世の中にテレビが普及し始めた頃に、低俗な番組がお茶の間に流れることで日本人の知的レベルが低下するのを危惧して“一億総白痴化”という言葉が生まれた。スマホを見ているだけで云々は言えないかも知れないが、とくに目的もないままネットサーフィンを続けていたり、ゲーム、SNSに時間を費やして大事な時間を無駄に過ごさないように、大人も子供も真剣に考える時が来ていませんか?

                                                                                                                                                      2020,6,3

                                              

一流

 歯科医院選びの基準は人様々かもしれないが、今であればネット検索を必ず行うのではないか?ホームページを閲覧し、口コミ評価があればそのコメントも参考にしたうえで受診を検討する。言わば“食べログ”感覚の方もおられるかもしれないが、食べログのようにワクワクしながらの評価探しではなかろう。本日は山梨県北杜市から遠路お越しになられた初診の方と、1年間根の治療を受けているが良くならないので歯科医院を探してきたという初めての方がお越しになられた。お二人の当医院に初めてかかる際の不安な気持ちをHPは取り除くことができたのだろうか?お二人の当医院への期待を越える満足を提供できたのだろうか?人のすることに絶対などはない。しかしプロである以上は全てにおいて完璧を目指したい。恩師の言葉を思い出す。「二流を目指すなら、一流を目指さないと二流にはなれない。」

                                                                                                                                                      2020,6,2

                                              

良識ある行動を!

 衣替えの季節になったものの、温暖化の影響もあり季節感が薄れてきた感じがある。以前であれば5月に30℃を超えるようなところは日本の各地ではなかった。“50年に一度の大雨”など天気・気象を報じる表現もいつしか変わってきた。近年の気象災害の規模は予想できなくなってきており、毎年どこかで甚大な被害を被っている。決して当たり前にはなっていないが、そのようなニュース報道にも驚かなくなってきた。新型コロナウイルスの感染報道もマスク装着の外出姿も当たり前になってしまうのか?緊急事態宣言は解除されたものの、我々の安心、社会の閉塞感はなくならない。3密を避け、マスク着用は我々の義務と心得、新型コロナウイルス撲滅まで個々の良識ある行動をとろう。

                                                                                                                                                      2020,6,1

                                              

人間学

 歯科医師は基礎医学、臨床医学を日々学んでいれば患者さんに満足される医療を提供できるのでしょうか?答えはNOである。経営の神様と言われた松下幸之助さん、現在で言えば宗教家でもあり経営者でもある稲盛和夫さんの著書を約20年ぐらい前から繰り返し読み返しているが、お二人の共通した考え方は(私が勝手にそう思うだけだが)およそ会社経営というのは顧客にサービスを提供する事業を展開することであり、人間の組織をマネージメントすることになるので、人間のことが分かっていなければ経営は成り立ちませんよ、ということである。私にとってそれ以来“人間学”が永遠のテーマになっており、今の職業を極める上でも重要な要素である。なぜなら、私の言ってみれば培った文化が当医院の診療・経営方針に色濃く現れてくるからだ。“歯医者は歯だけを診ていればいい“のであればAIに任せよう。医療従事者としての感性はますます重要になるだろう。幅広い分野に親しんで教養を深め、各人の感覚や感情を見つめて感性を磨いていくことが求められている。

                                                                                                                                                      2020,5,31

                                              

大事なのは教養ではなく修養!

 「今の7歳児の読書量が20年後のイギリスの立ち位置を決定する」とはブレア元首相の当時の言葉だ。政治家のみならず、どのような国、社会を創っていくのかを意識し続けることを国民は忘れてはならない。そのために今すべきこと、必要なことは何か?国、社会、会社などは兎角自分の外にあるもの、あまり関係ないと思っているようでは“人”が成長しない。国を構成しているのは様々な組織の一人ひとりの集合体だ。各人が与えられた役目を果たすことが社会のためになり、国が一つになることに繋がる。新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向にある。国民に引き続き求められるのは高い意識と大人から子供まで修養という姿勢ではなかろうか。

                                                                                                                                                      2020,5,30

                                              

きっと世の中に必要とされる‥‥

 月一回のトレーニングで通院中の女の子の表情が明らかに明るくなった。状況説明を終えて診療室を後にする母親の肩をそっと叩いて“表情が変わりましたね!よかったね!”。歯科医師としてではなく、同じ子を持つ親として本当に嬉しい。子供の笑顔は何物にも代えがたい宝物だ。当医院に咬み合わせのトレーニングで通院されるお子さんが昨年から増えおり、本日も6歳のお子様の咬み合わせ相談の初診の親子がお越しになられた。きれいな上下乳歯列が並んでいるが、歯間に全く隙間がなく、これでは永久歯が生えそろわない。「小さな顎に大きな歯が並ばない」のではなく、なぜ顎が成長しないのか?を親御さんには考えていただきたい。これは歯だけではなく、子供が大人になった時の身体の不定愁訴を引き起こす要因を取り除くために行っている、10年、20年先を見据えた健全な身体の成長発育を促すために必要なトレーニングである。呼吸は鼻呼吸でするものであり、口呼吸であるならば子供に限らず改善が必要です。悪くなってから治療を行うのではなく、悪くならないような環境作りをするのが医療人としての務めである。

                                                                                                                                                      2020,5,29

                                              

当たり前の自由が‥‥

 今のご時世、アルベール・カミュのペストを読まれた方も多いのではないかと存じますが、NHKの100分de名著のテキストの中で学習院大学の中条先生が次のようなことを記載されていた。「新聞を開けばまず経済のことが目に入るし、お金をどう儲けるか、どう裕福になるかということばかりに言及する世界になってしまっている。娯楽はあるけれど、文化よりも物質的な繁栄にしか関心が向いていない。では、そういう世界は何が脆いかというと、お金という目的がなくなってしまったときに、どう生きるべきかが分からなくなるということです。」今の皆さんは如何ですか?緊急事態宣言によって仕事もできず、収入も途絶え、今までの日常の当たり前が一変し経済だけではなく精神的な余裕もないこの状況は、人によっては少し先のことすら考えることを消し去ってしまうのではないか。中条先生の言葉を引用させて頂くと“天災が存在するかぎり、誰も自由になれないのだ。”ということが腑に落ちた。

                                                                                                                                                      2020,5,28

                                              

日本人の底力を!

 再び北九州で新型コロナウイルスの新規感染者が増加し始めている。第2波か?収束させなければならないが、国民一人ひとりができる限りのことをしたうえで感染が拡がっているのであれば、ワクチンと新薬が開発されない限り、やはり新型コロナウイルスを封じ込めることは不可能なのだろうか?総理大臣も役人も様々な職場の人達も子供達も精一杯辛抱努力している。精神論だけでは乗り切ることはできないことは承知しているが、ここは忍耐力も試されている。“もう限界だ!”誰もが叫びたい。新型コロナウイルスとの戦争に降伏するわけにはいかない。日本人の底力を見せようではないか。


                                                                                                                                                      2020,5,27

                                              

タイムスリップ

 ふとした時に、過去に旅したところの情景を思い出すことがある。私が20代の頃にスイスの山々をトレッキングしたあの場所はそろそろ高山植物も咲き始めるころだろうか?などと一瞬頭に浮かべ日常の忙しない時間から離れることができると、その時間に暫く浸っていたくなる。山で感じた澄んだ空気、遠くから聞こえてくる放牧された牛のカウベルの音、すれ違いざまに交わす異国の人たちとの挨拶。アルバイトで貯めた小遣いを、2ヶ月のバックパッカーに注ぎ込んで回ったヨーロッパの旅が懐かしい。


                                                                                                                                                      2020,5,26

                                              

抜歯してインプラント治療??

 他院で右下の大臼歯の根管治療を受けていたが、症状が無くならないうえに歯根にヒビが入っているので抜歯してインプラント治療を検討してくださいと数回通院したところで主治医に言われ、納得が行かなくて歯科医院探しをしていた方が3ヶ月前にお越しになった。診査したところ根管にはクラック線を認め、歯肉も腫れている。抜歯という手段はあくまで最後の最後であり、あらゆる手を尽くしたがどうにも良くならないのであれば仕方がないが、当医院での通常の根管治療と根管内の補強処置などを行い、治療用の仮歯で暫く生活をして頂き、歯に負荷をかけても問題がないことを患者さんにも確認して頂いてから最終的な被せ物を装着する時期を決め、先日クラウン(最終的な被せ物)を装着した。患者さんとしてはこれで治療が完了したとの思いだろうが、治療をさせて頂いた側としてはこれからの予後が評価の分かれ目になるだけに、気が抜けない。“木を見て森を見ず”なる言葉があるが、この患者さんの口腔内をのぞくと他の大臼歯にもクラック線を認め、一本は抜歯されてインプラント治療がされている。ということは、当医院で治療をした歯のみならず、他の歯の悪くなった根本的な原因は共通していることがあり、それを理解することなく治療だけを繰り返し受けることは、長期的には自分の歯を失うことに繋がると信じて疑わない。そのことを患者さんが理解するためには、医療提供者側の根気ある説明が必要であり、それに対する質問があって初めて治療についてディスカッションができるのであり、納得した治療を受けるうえでは当然のことである。


                                                                                                                                                      2020,5,25

                                              

子供の歯列矯正治療

 小学低学年の男の子が毎月千葉から親御さんと一緒に治療でお越しになり、昨日もこの1ヶ月間のトレーニングの成果を確認した。結果は課題の殆んどをクリアできていなかった。歯列矯正治療というと歯にワイヤーを装着したり、今ではマウスピースを歯に装着して歯並びを改善させることを思い浮かべるかもしれないが、それらはメカニカル的な手段を使って歯並びを揃えるのであって、歯並び、咬み合わせが悪くなった原因にアプローチした治療ではない。歯並びが悪くなる原因は軟組織の問題であり、口呼吸と異常嚥下による舌を含めた口腔周囲筋の習癖を改善する必要がある。身体の成長過程にある子供たちは、間違った機能を獲得してしまうとそれらが歯だけではなく顎顔面骨格の正しい成長を抑制し、身体の歪みまでも引き起こし、成人になってからは原因不明の不定愁訴を抱えることにも繋がりかねない。10年、20年先を見据えたトレーニングを子供達には頑張って欲しい。


                                                                                                                                                      2020,5,24

                                              

日本独自の文化

 ゴールデンウイーク明けから2週間経過後の新型コロナウイルス新規感染者数の増加が心配されていたが、緊急事態宣言が解除されるなど劇的にと言ってもよいのではないかと思うほど感染者数が減ってきている。欧米やその他の国々のように法律で強制させられるのではなく、自粛要請でこの状況をもたらすことができたのは、多くの日本人にある自制心の賜であろう。歴史を遡れば、明治維新によって近代化をしていくなかで、どういう方向に変わっていけばいいのか、当時の人にはなかなか見えにくかったなかで、岩倉具視らの欧州視察や、中村正直の「西国立志論」によって時代の空気ともマッチして、西洋に追いき、追い越せという社会的な風潮とともに西洋文化が我が国にも広がり始めた。今のコロナ禍において、日本が欧米諸国よりも感染率が低く抑えられているのは、西洋文化を取り入れながらも日本独自の文化をしっかりと守ってきているからではないか?“欧米気触れ”なる言葉は今の時代耳にしなくなったが、キスやハグが当たり前にならない日本だからこそ、感染拡大を抑え込めるのではないでしょうか?マレーシアのマハティール元首相がよく日本人記者に語っていた「日本人はもっと自分たちに自信を持つべきですよ。アジアの国の中には日本の政治を悪く言う政治家もいますが、それはアジアのごくごく一部の国であって、多くの国は日本、日本人を尊敬し、お手本にしています。」という話が思い出される。


                                                                                                                                                      2020,5,23

                                              

冷感マスク

 先日もマスクのことに触れましたが、これからの季節「冷感マスク」なるものが市場に出てくるであろうことは多くの方も予想されているでしょう。スーパーで使われる保冷材をマスクに挟んで使えたら長時間は無理かもしれないが、需要はあるのではないか?なんてことを考えていたら早くも商品化したメーカーがあるではありませんか!山形県山辺町の自動販売機にお目見えした、保冷剤を詰められる「冷やしマスク」なるものがニュースになっていた。新型コロナウイルスの終息を祈りながら今年の夏は“クールビズ”に加えて“マスククール”で予想される猛暑を乗り切るか!

                                                                                                                                                      2020,5,22

                                              

筋膜リリース

 皆さん、「筋膜リリース」なる言葉をご存知でしょうか。日頃から運動をされている方であれば身体の張りや凝りが生じたときの解消法を探す中で辿り着いた方もおられるかも知れないが、日常生活やエクササイズを楽に行うためには、顔からつま先まで全身に広がっている筋膜を効率的に動かすことが必要であり、筋膜リリースをすることで、筋肉のこわばりや張りを解消し、質のいい筋肉を維持することが可能になるそうだ。実際に行ってみると身体の凝りが解消され、日頃の偏った姿勢を正すいい切っ掛けになった。ネットで何でも調べることは可能であるが、正しいやり方はやはりプロのトレーナーに教わるべきであり、我流で取り組むのは身体を痛めることにも繋がるのでご注意を!

                                                                                                                                                      2020,5,21

                                              

医療コミュニケーション

 私が20代の頃、新聞の紙面でいろいろな調査にある「あなたにとってよい医師とはどんな人ですか」という問いに共通する答えは「話すことをきちんと聞いてくれる人」「コミュニケーションが取れる医師」ということが載っていた。当時私は臨床医として駆け出しであり、すべてのことを吸収する思いで日々を過ごしていたので、この記事を読んだ時のことを今でも鮮明に記憶している。これらは医師である前に人として社会生活を営んでいくうえで当たり前のことではあるのだが、この基本的なことが身に付いていない医師、社会人が世の中に産出され始めた頃だったのだろうか?先日、メーカーからのDMに「患者さんへのコンサルテーションの極意!」なるものが送られてきた。不要なので開封もしなかったが、マニュアル人間ではいつまで経っても「患者の気持ちがわかる医療人」にはなれない。聞く、書く、話すというコンサルテーションのさまざまな局面で、常に他者を意識する習慣を身につけることが重要なのではないか。今日も治療の相談と説明で1時間近く時間を要したご夫婦がお越しになられたが、必要なのはセルフモニタリングができる能力。常に自分を客観視できる人でありたい。

                                                                                                                                                      2020,5,20

                                              

洒落たマスク!

 先日、定期メンテナンスでお越し頂いている患者様から手作りマスクをプレゼントされた。街中を行き交う人々のマスク姿の中にもお洒落なお手製マスクを見かけるようになったが、頂いたマスクも大変素晴らしく、使用するのが勿体ないぐらいである。我々医療従事者が手に入れたいLEVEL3のマスクは生憎手に入らないが、マスクで個性を発信する時代になるかも?これからの蒸し暑くなる季節、ネット上では“冷感マスク”なるものが登場してきたが、アイデア次第で思いがけないヒット商品が皆さんの中から生まれるかも知れませんね!

                                                                                                                                                      2020,5,19

                                              

鼻うがい

 ウイルスが最初に感染を起こす部位は鼻咽腔です。発症するまで平均5日の潜伏期間がある新型コロナの場合、たとえウイルスを吸い込んでも毎日「鼻うがい」をすればウイルスが細胞に取り込まれる前に洗い流すことができる可能性があります。痛くない鼻うがいの仕方については当医院HPのリンク先“日本病巣疾患研究会”にアクセスしてください。

 今日の通勤時にマスクを掛けていない人とすれ違いました。うっかりマスクを忘れたのか、気が緩んで大丈夫だと思い込んでいるのか?何れにしても新型コロナウイルスが消滅したわけではないですから、暗黙のルールは守りましょう!

                                                                                                                                                      2020,5,18

                                              

生き方

 開業前のこの時期にオーストリアのハイリゲンシュタットを訪れ、緑あふれる小川沿いの道を散策したことがある。ベートーベンが「田園」の想を得たところで、ワインも美味しい地方である。先日指揮者の小林研一郎さんの記事を目にして、以前小林さんの指揮する「田園」を聴いたことを思い出した。情熱的な小林さんのタクトはオーケストラだけではなく聴衆までもベートーベンの世界へ導く。小林さんは雑誌の対談の中で、「太平洋に小さな小舟を漕ぎ出して、どこまで行っても水平線しかない。近づこうとすればするほど、さらに水平線が遠のいてしまうという、いまもそんな感覚で生きているんです。この地球はベートーベンという素晴らしい人物を250年前にこのちきゅに誕生させてくれた。そのために僕たちはその後を追うことができるという喜びが、常に心にありますね。」と語っていた。常に新しい感動を得て自分をクリエイトしている方の生き方は美しい。

                                                                                                                                                      2020,5,17

                                              

歯の治療経験

 初診でお越しになられる方の共通項として、ご自身の歯の治療歴をほとんど正確に覚えていないことが挙げられる。大事な身体の治療を受けたにも拘わらずである。当の私はどうかと言えば、大学入学以前は何箇所か治療を受けたことはあるが、当時の治療内容までは覚えていない。覚えているのは、歯科医院の独特の匂いと、痛みを我慢しながら治療を受けたということぐらいか?歯科大学入学以降は治療もなく、当たり前かもしれないが口腔内の状態は健康を維持している。ではなぜ歯科に関しては治療歴があるにもかかわらず、正確に記憶していないのか?一言でいえば“意識の低さ”であろうが、歯科医療者側の診療体制にも改善すべき点が多々あろう。当医院に来院される皆様には、私の治療履歴や経験が役に立っていると信じたい。

                                                                                                                                                      2020,5,16

                                              

歯並び・咬み合わせの治療

 歯並びの乱れ、上下の咬み合わせのずれを抱えたまま成人を迎えると、口腔内以外にどのような影響を及ぼすと考えられるのか?咬み合わせの平面をX軸、脳頭蓋を支えている頸椎をY軸とすると、X-Y軸の交点に相当する第二頸椎に掛かる重心の偏位から首回り、肩の凝りが生じやすくなる。誰もが症状が出るわけではないが、自律神経が身体のバランスを整えようとして姿勢のバランスとり、呼吸がし易いよう気道を確保広げるために顎を前方に位置させたりする。しかし、適応の裏には代償という生体反応があると考えるべきで、人によっては40、50歳代になってそのしわ寄せが身体の各所に症状を引き起こす。当医院の患者さんの例では、「ある時から腕がしびれてきて雨戸が開けられなくなった」、「腰痛を繰り返している!」など。そのような方は機能的矯正治療や咬み合わせの高さを調整(歯を削るのではない)をすることで、抱えている不定愁訴が改善する方がいる。但し、このような症状が出てから行う治療は下流医療であって、すべきは上流医療、言ってみれば症状が出ないように、子供の時に歯並びを乱す原因の軟組織の口腔周囲の筋機能癖を是正するトレーニングを行うことが求められる。当医院の子供たちの治療は矯正治療ではなく、不正咬合や顔面成長に影響を与える軟組織に対する処置です。子供のやる気が治療結果に大きく作用します。

                                                                                                                                                      2020,5,15

                                              

スマホ漬け!

 道を歩いているとスマホ人間とすれ違い、駅においては電車待ちの9割以上の人がスマホと睨めっこ。そして電車に乗ればスマホ画面を開きながら夢見る人も。世の中新型コロナウイルスだけでなく、スマホ感染症になっていませんか?スマホが無くなったら現代人は生きていけない?至極便利な代物ではあるが、その使い方を考え直してみては?瞬時に知りたい情報を得ることはできるが、いくら情報を搔き集めても身になる知識まで高めることは出来ていないのでは?もっと自分の潜在能力を生かして、スマホでは得られない充実した日々を過ごそうではありませんか!我々の脳は全体の3%しか使われていないとはあの湯川秀樹博士の言葉だったか?

                                                                                                                                                      2020,5,14

                                              

私の恩師

 開業するまでお世話になった恩師が都内で開業されているが、今日はその恩師の治療で久しぶりに診療室を訪ねた。私が勤務している時から師匠は治療技術の向上に余念がない方ではあったが、現在もバージョンアップされており、今日も後輩である私にいろいろとご指導を賜った。歯科治療においては治療器具も日進月歩しており、ハード面においての環境を整えていくことは欠かせないことではあるが、それ以上に現状に満足しない飽くなき向上心の衰えのないところに敬服する。高校時代はラガーマンとして国体代表チームの主将も務めたスポーツマンであり、常に周囲に目配り気配り心配りを忘れない方である。患者さんはそのような先生の人柄に信頼を寄せ、安心して治療を受けられているのであろう。歯科医師としては勿論ではあるが、一人の人格者としての姿に背筋が伸びる思いがした。

                                                                                                                                                      2020,5,13

                                              

私の隠れた名トレーナー

 私は毎月身体のメンテナンスを兼ねてトレーナーの先生のところに通っている。当ホームページにもリンクさせて頂いているacu placeの大饗(おおあい)先生のお世話になっているのですが、毎回施術前後では全く違う身体になる。当たり前?と思う方もおられるかもしれないが、先生の診断力と身体の不調和の原因説明の的確さには毎回恐れ入る。長年の習癖、体幹の歪みを数回の治療で完全に良くなる(元の状態に戻るという意味で)ことを期待するのは無理があるかも知れないが、なぜその様な状態になったのかを知ること、理解させて頂けることは、これから先の自分の身体をケアしていく上ではこの上ない喜びであり安心である。新型コロナウイルス感染拡大によって室内トレーニングをされている方も多くおられるかもしれないが、間違った身体の動かし方は危険である。先ずは自分の身体を知ることから始め、状態にあったトレーニングを継続することが、心身ともに健康を維持する秘訣であろう!歯のチェックアップだけではなく全身のボディコントロールも忘れずに!

                                                                                                                                                      2020,5,12

                                              

学び

 「もし20歳の頃に戻ることができるなら、先生は何をしたいですか?」と唐突に患者さんに聞かれた。「ハーバード大学に留学してみたいですね!入れないでしょうけど(笑)!」。なぜハーバード大学なのか。理由の一つは自分の接したことのない価値観の違う人たちとの交流だろうか。ハーバード大学でなくても構わないかも知れないが、以前当医院の患者様の身内の方がハーバード大学に留学していてその方の話の内容に興味があったということが大きな理由である。「一つのクラスに様々な人種、多様性が体現されていて、一つのテーマに各々が意見を出し合うだけで、ものすごく刺激を受けて、自分の視野の狭さに驚愕した、固定概念が崩れていくようだった」とその方の義理の弟さんが仰っていたと語ってくださった。今までの人生経験から来る反省もあるので私は今、より貪欲に学びたい。何も留学だけが学びではないが!

Your hard study will build a rainbow bridge to your brilliant future!

                                                                                                                                                      2020,5,11

                                              

朝鍛夕錬

 当医院では歯科衛生士の1名の募集を年明けから行っており、数名の方が面接と診療の見学にお越しになられたが、当方としては何か物足りなさを感じて採用をお断りさせて頂いている。勿論今すぐにでも人員は欲しいことに変わりはない。社会人は学生とは違いお金をもらう立場になる。どんな職業に就こうとプロフェッショナルである。その自覚が足りていないのでは?経験の浅い頃は自信を持てないものだ。初めから何でもできる人間なんていない。それでも自分なかにテーマをもって日々精進していれば、見えないものが見えてくる。よき先輩の真似をするときには、その形ではなく、その心を真似することが肝要だ。志のある歯科衛生士よ来たれ!

                                                                                                                                                      2020,5,10

                                              

むし歯の治療?

 先日、むし歯が出来たみたいなので治療をお願いしたいという小学生と親御さんが来院された。診査したところ複数個所むし歯の箇所を認めた。先ずは状況を説明するためにレントゲン画像と口腔内写真を使って説明を行い、続けて歯を削るということで歯は良くはならないということを、開業以来蓄積した患者さんの画像などを使って約30分近くプレゼンをさせて頂いた。この子の歯を生涯にわたって守るためには口腔内のむし歯のリスクを減らしてコントロールすることであり、そのためにはむし歯のリスク検査が必要だということを理解して頂き、親御さんの同意もあり、本日そのリスク検査を行う準備をしていたのだが、診療室で確認をしたところ「検査はしません」とのこと。子供には罪はないが、親の姿勢には呆れてしまう。当の本人は歯の治療を繰り返して何本も失っているのに、同じ経験を子供にもさせたいのか?このブログをお読みの方に誤解のないように説明を加えますが、初期のむし歯であれば、口腔内のむし歯のリスクを減らしコントロールさえ継続できればむし歯の進行を抑えることができます。歯を削った時点で延々と生涯にわたって治療を繰り返す線路を走り出すことになります。歯医者の仕事は歯を削ることではなく、歯を削らないような環境を整備すること、情報を提供することです。究極は、世の中から歯医者がいなくなることかもしれません。

                                                                                                                                                      2020,5,9

                                              

知識・見識・胆識(2)

 通院でお越しいただいている方から「先生のブログのなかで知識・見識‥‥?」ってあ