自由診療と保険診療の違い

当医院における自費診療と保険診療の違い

“当院における自費診療”は何か特殊な治療を行うということではありません。

治療頻度の高い基本治療を1本1本丁寧に確実に治療することです。

当然ながら、そのためには時間と手間がかかります。しかし、それが何よりも歯を残す事につながり、皆様が抱いている「できるだけ歯を傷つけたくない」「できるだけ自分の歯を長持ちさせたい」という思いに応えられることになります。

その結果、皆様の健康に寄与できるものと確信しています。

当医院の考える良質な歯科医療

当医院の考える良質な歯科医療

 歯科において“良い歯科医療”、“良い歯科医院”とは何をもって評価されるのか?勤務医として9年間、奥沢のこの地で開業して14年(平成29年3月29日現在)が経ちますが、20数年の臨床経験から見えてくるものは、教科書やEvidence(科学的根拠)では得られない口腔内の変化です。

あえて言うならば、臨床とEvidenceの間に存在するものが“経験値”であり、これら3つが揃って皆様の生涯の健康を見据えた真っ当な歯科医療が実践できるようになってきたのは紛れもない事実です。何かしら症状のある状態で受診された場合、痛みのある場合は応急的な処置をすることで症状の緩解を図りますが、痛みの疾患に対する根本的なアプローチは、他の口腔内全体の診査を行い、過去から現在に至るまでの口腔内の変化を現状だけの“点”ではなく、過去から現在そして予後も含めた“線”で診断することが口腔内の場合は大切です。

またむし歯といっても程度の差があり、何でも削るようなことは当医院の考える歯科医療ではありません。初期むし歯において経過観察をする場合にはその根拠があるわけで、そのような方の場合には必ずむし歯のリスク検査を行い、その方のむし歯のできるリスク判定を行います。

 日本では歯科医療保険制度の下で皆様は歯科医療が受けられるのですが、疾病保険であるので病名が付かなければ歯科医療者は何もできません。言い方を変えると予防に関しては積極的に介入できない制度です。更に、制度の中では治療に使う材料、治療回数、期間などにも制約があり、その範囲で出来ることしか対応できません。また同じ処置内容であればどんなに時間をかけて丁寧に治療をしてもしなくても、技術があってもなくても、材料の扱いが良くても悪くても同じ治療費なのです。皆様には公平な制度であっても医療者にとっては不公平な制度とも言えます。

保険診療と自費診療の違いは中身の違い

保険診療と自費診療の違いは中身の違い

 当医院における自費診療は一言で言えば、“全てにおいて質の高い治療、メインテナンスを行う”ということです。なぜ個室の診療室が必要なのか?一つはプライバシーの保護です。診療台が横並びの歯科医院で治療を受けられた方も多いのではないでしょうか?先生との会話が筒抜けですよね。プライバシーに配慮もできない環境で質の高い医療を提供できますでしょうか?当医院では皆様とのお話は基本的には診療室ではなくコンサルテーション室にて行いますが、個室診療室の壁には鉛が入っているので診療室での会話が他の患者様の耳に入ることはありません。質の高い治療とはどういうことでしょうか?歯を削るということは、もう二度と元の歯には戻らないということであり、治療させていただく身としては緊張を強いられる瞬間です。従って、同一時間に一人のドクターが複数の患者様を掛け持ちで治療するようなことは出来ないはずです。外科医の先生が一度に複数の患者様のオペを行いますか?歯を削る行為は外科処置なのです。皆さん、歯科治療のことを本当によく理解してください。

天然の歯には繋ぎ目がありません。むし歯の処置において詰め物や被せ物を装着する場合は歯と人工物の隙間を極力なくし、極めて天然の歯に近い状態まで精度をたかめて装着する必要があります。精度の悪いセラミックや材質の良いものを装着しても、それは材質が優れているだけの異物であり、治療した歯の予後は決して良くないことは推して知るべしです。

以上のことからご理解頂きたいのは保険診療と自費診療の本当の違いは材質だけでなく、“治療内容の質”なのです。当医院の理念である『皆様に価値ある時間を提供する』とは上記の内容を実践させていただくことでもあります。

※当医院における自費診療の費用に関しては、当医院の考え方をご理解していただいた上で受診され方に直接書面にてお伝えしております。